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帰着
いつものひと時、の、微かな違和感
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夕食時。
康平は、たっぷり一分間はフォークを持った手を止めたままの未明を見る。いつも人の気配には敏い彼女だというのに、今は彼のその視線にも気付いていないようだった。
「おい?」
反応がない。
「未明?」
やはり、反応がない。
――康平は無言で腕を伸ばす。
「! え!? あ、何?」
額を指で小突かれ、未明は取り落としそうになったフォークをワタワタと持ち直した。
「何、じゃねぇよ。さっさと食えって。冷めるぞ。……残すのか?」
今日のメニューはカルボナーラに海藻サラダ、オニオンチキンスープである。康平の皿はすっかりきれいになっていたが、未明の前にはまだ半分以上が残っていた。彼女は言葉通りの子ども体型だが、食欲は康平並みにある。というよりも、その身体のどこに消えていくのかと首をかしげてしまうほどに、下手したら彼よりも食べる。
そんな彼女が『食が進まない』など、出会ってからこの方、康平は遭遇したことがなかった。
「あ、ごめん。全部食べる」
当然のことながらそう言うと、彼女は一心に手を動かし始める。ここに来た当初は箸どころかスプーンの扱いも下手くそだったが、もうすっかり手慣れたもので、コシのあるパスタをクルクルとキレイに巻き取っていく。康平は、その様子を頬杖を突きながら眺めた。
最近の未明は、ああやって呆けている姿をよく見せる。
三日ほど前からだろうか。
食事の最中に限らず、ふと気づくとボウッと一点を見つめていたりする。
(今度は何を考えてんだか)
また独りで何かを悩んでいるのだろうが、取り敢えず待ってみようと、康平も今のところは放っておいている。
未明に圧し掛かっているものを肩代わりしてやりたいのはやまやまだが、どうせ、突いてみても、彼女に話す気がなければ軽く笑顔でかわされるに違いない。
(ま、こいつの中で整理がつけば、迫らずとも話してくれるだろうさ)
ため息混じりに康平が胸の中でそう呟いた時、未明が最後のひと口を腹に収めた。
「ごちそうさま」
食べ終わった未明は満足そうにそう言って、手を伸ばして康平の分の食器も重ねていく。そんな彼女からは、先ほど何を考え込んでいたのかを推察するのは困難だった。
食器をキッチンに持って行った未明は、洗い物を始める前に康平にコーヒーを運んできてくれる。
「サンキュ」
「カルボナーラおいしかった。また作ってね」
そう言って、未明がニッコリと笑う。彼女はクリームソース系のパスタが好みらしい。喉を鳴らす仔猫さながらの顔を見るに、今日のカルボナーラはお気に入りトップ3には入ったようだ。
「ホントに、この世界ってスゴイ。ご飯食べるたんびに思うよ」
うっとりと言った未明に、この少女は今までどんな食生活をしてきたのだろうかと、毎度のことながら康平は心底疑問に思う。
(多分、料理って概念そのものがなかったんじゃないのか?)
はっきり言って、未明は料理ができない。壊滅的と言っていいレベルなのだ。
本人がどうしてもやってみたいとせがむから、試しに食事の準備をさせてみたことはある。
だが……
(死ぬかと思ったんだよな。一口で)
不味いというものではなかった。
いったい、どんな調味料をどんなふうに組み合わせたらあんな味になるのか、正直、康平には信じられなかった。未だにあの不快な味は覚えているし、多分、一生、忘れられそうにない。
きっと初めてだったからだと、しっかりレクチャーしてから再度チャレンジしてみたものの、結果は同じだった。
一度目の教訓から、ちょっと舌先で舐めただけだったにも拘らず、あの舌全体が痺れるような感覚。
本気で、彼女が異世界から持ち込んだ何か毒薬のようなものが入っているのではないだろうかと思ってしまった。
それ以来、食事を作るのは康平、食後の後片付けは彼女という今のような役割分担に落ち着いたのだった。
(まあ、いつかはこいつが作った飯も食ってみたいもんだけどよ)
果たしていつになることやら。
半ば諦めつつ、康平は今日の味を思い出しつつ、言う。
「次はもうちょい胡椒を強めにしてみようか」
「うん」
未明は屈託なく、嬉しそうに頷く。そうしてパタパタとキッチンに行った彼女は、鼻歌混じりに食器を洗い始めた。
康平はテレビをつけて夕のニュースにチャンネルを合わせ、ふと、思い出したように未明に声をかける。
「あ、そう言えば、門屋《かどや》のおっさんから連絡があったぞ」
直後、ガチャン、と硬質な音が響いた。
状況は、見ずとも知れる。康平は立ち上がってキッチンに向かった。
「未明? 大丈夫か?」
「あ……ゴメン。お皿一枚割っちゃった」
彼女は、少し、途方に暮れているように見えた。そう言いながら床に散らばった皿の欠片に手を伸ばそうとするのを、康平は制する。
「俺が片付ける」
「……ゴメンね」
「別に、安モンだろ。ほら、ちょっと退けって」
康平が肘でつつくと、今まで犯したことのない失敗に落ち込んでいるのか、未明はおとなしく数歩下がった。いつもの彼女なら、何が何でも自分で片付けることを主張しそうなものだが。
屈みこんだ康平の背中に、未明はおずおずと声をかけてくる。
「……門屋さん、何て?」
「ん、ああ。明日来いってさ。なんだっけ、あれ……ヒ、イロ……?」
「『ヒヒイロカネ』? 『ユヌバール』のことで、何か?」
「じゃあねぇの……っと」
陶器の欠片を全て二枚重ねにした厚手のビニール袋に入れ終わると、康平はクルクルと丸める。ハンドクリーナーで細かい破片を吸い取って、終わりだ。
「いつもみたいに、『来てねぇ、じゃあねぇ』で終わりだよ。あのおっさん、人を何だと思ってるんだか」
「……不思議なヒト、だよね」
「まあなぁ。そう言や、初めて会ってからもう四、五年くらいになるはずだけどな、ちっとも変わらねぇよ。妖怪かっての」
冗談めかした康平の台詞に、返事はない。そんなにめげているのかと振り返ったが、未明は『落ち込んでいる』というよりも、『考え込んでいる』という風情である――さっきと同じように。
「未明?」
名前を呼ばれ、彼女はハッと瞬きをした。
「え、あ、うん。そうだね」
そう言って、彼女は曖昧に微笑む。どこか奇妙な空気を感じながらも、康平は肩をすくめるだけにしておいた。
「ま、取り敢えず、行ってみないとな。急ぎじゃねぇらしいから、明日でいいだろ」
「うん。明日、ね」
康平は、手を伸ばして未明の頭をクシャッと撫でてやる。手の下で、彼女がホッと息をつくのが、わかった。
康平は、たっぷり一分間はフォークを持った手を止めたままの未明を見る。いつも人の気配には敏い彼女だというのに、今は彼のその視線にも気付いていないようだった。
「おい?」
反応がない。
「未明?」
やはり、反応がない。
――康平は無言で腕を伸ばす。
「! え!? あ、何?」
額を指で小突かれ、未明は取り落としそうになったフォークをワタワタと持ち直した。
「何、じゃねぇよ。さっさと食えって。冷めるぞ。……残すのか?」
今日のメニューはカルボナーラに海藻サラダ、オニオンチキンスープである。康平の皿はすっかりきれいになっていたが、未明の前にはまだ半分以上が残っていた。彼女は言葉通りの子ども体型だが、食欲は康平並みにある。というよりも、その身体のどこに消えていくのかと首をかしげてしまうほどに、下手したら彼よりも食べる。
そんな彼女が『食が進まない』など、出会ってからこの方、康平は遭遇したことがなかった。
「あ、ごめん。全部食べる」
当然のことながらそう言うと、彼女は一心に手を動かし始める。ここに来た当初は箸どころかスプーンの扱いも下手くそだったが、もうすっかり手慣れたもので、コシのあるパスタをクルクルとキレイに巻き取っていく。康平は、その様子を頬杖を突きながら眺めた。
最近の未明は、ああやって呆けている姿をよく見せる。
三日ほど前からだろうか。
食事の最中に限らず、ふと気づくとボウッと一点を見つめていたりする。
(今度は何を考えてんだか)
また独りで何かを悩んでいるのだろうが、取り敢えず待ってみようと、康平も今のところは放っておいている。
未明に圧し掛かっているものを肩代わりしてやりたいのはやまやまだが、どうせ、突いてみても、彼女に話す気がなければ軽く笑顔でかわされるに違いない。
(ま、こいつの中で整理がつけば、迫らずとも話してくれるだろうさ)
ため息混じりに康平が胸の中でそう呟いた時、未明が最後のひと口を腹に収めた。
「ごちそうさま」
食べ終わった未明は満足そうにそう言って、手を伸ばして康平の分の食器も重ねていく。そんな彼女からは、先ほど何を考え込んでいたのかを推察するのは困難だった。
食器をキッチンに持って行った未明は、洗い物を始める前に康平にコーヒーを運んできてくれる。
「サンキュ」
「カルボナーラおいしかった。また作ってね」
そう言って、未明がニッコリと笑う。彼女はクリームソース系のパスタが好みらしい。喉を鳴らす仔猫さながらの顔を見るに、今日のカルボナーラはお気に入りトップ3には入ったようだ。
「ホントに、この世界ってスゴイ。ご飯食べるたんびに思うよ」
うっとりと言った未明に、この少女は今までどんな食生活をしてきたのだろうかと、毎度のことながら康平は心底疑問に思う。
(多分、料理って概念そのものがなかったんじゃないのか?)
はっきり言って、未明は料理ができない。壊滅的と言っていいレベルなのだ。
本人がどうしてもやってみたいとせがむから、試しに食事の準備をさせてみたことはある。
だが……
(死ぬかと思ったんだよな。一口で)
不味いというものではなかった。
いったい、どんな調味料をどんなふうに組み合わせたらあんな味になるのか、正直、康平には信じられなかった。未だにあの不快な味は覚えているし、多分、一生、忘れられそうにない。
きっと初めてだったからだと、しっかりレクチャーしてから再度チャレンジしてみたものの、結果は同じだった。
一度目の教訓から、ちょっと舌先で舐めただけだったにも拘らず、あの舌全体が痺れるような感覚。
本気で、彼女が異世界から持ち込んだ何か毒薬のようなものが入っているのではないだろうかと思ってしまった。
それ以来、食事を作るのは康平、食後の後片付けは彼女という今のような役割分担に落ち着いたのだった。
(まあ、いつかはこいつが作った飯も食ってみたいもんだけどよ)
果たしていつになることやら。
半ば諦めつつ、康平は今日の味を思い出しつつ、言う。
「次はもうちょい胡椒を強めにしてみようか」
「うん」
未明は屈託なく、嬉しそうに頷く。そうしてパタパタとキッチンに行った彼女は、鼻歌混じりに食器を洗い始めた。
康平はテレビをつけて夕のニュースにチャンネルを合わせ、ふと、思い出したように未明に声をかける。
「あ、そう言えば、門屋《かどや》のおっさんから連絡があったぞ」
直後、ガチャン、と硬質な音が響いた。
状況は、見ずとも知れる。康平は立ち上がってキッチンに向かった。
「未明? 大丈夫か?」
「あ……ゴメン。お皿一枚割っちゃった」
彼女は、少し、途方に暮れているように見えた。そう言いながら床に散らばった皿の欠片に手を伸ばそうとするのを、康平は制する。
「俺が片付ける」
「……ゴメンね」
「別に、安モンだろ。ほら、ちょっと退けって」
康平が肘でつつくと、今まで犯したことのない失敗に落ち込んでいるのか、未明はおとなしく数歩下がった。いつもの彼女なら、何が何でも自分で片付けることを主張しそうなものだが。
屈みこんだ康平の背中に、未明はおずおずと声をかけてくる。
「……門屋さん、何て?」
「ん、ああ。明日来いってさ。なんだっけ、あれ……ヒ、イロ……?」
「『ヒヒイロカネ』? 『ユヌバール』のことで、何か?」
「じゃあねぇの……っと」
陶器の欠片を全て二枚重ねにした厚手のビニール袋に入れ終わると、康平はクルクルと丸める。ハンドクリーナーで細かい破片を吸い取って、終わりだ。
「いつもみたいに、『来てねぇ、じゃあねぇ』で終わりだよ。あのおっさん、人を何だと思ってるんだか」
「……不思議なヒト、だよね」
「まあなぁ。そう言や、初めて会ってからもう四、五年くらいになるはずだけどな、ちっとも変わらねぇよ。妖怪かっての」
冗談めかした康平の台詞に、返事はない。そんなにめげているのかと振り返ったが、未明は『落ち込んでいる』というよりも、『考え込んでいる』という風情である――さっきと同じように。
「未明?」
名前を呼ばれ、彼女はハッと瞬きをした。
「え、あ、うん。そうだね」
そう言って、彼女は曖昧に微笑む。どこか奇妙な空気を感じながらも、康平は肩をすくめるだけにしておいた。
「ま、取り敢えず、行ってみないとな。急ぎじゃねぇらしいから、明日でいいだろ」
「うん。明日、ね」
康平は、手を伸ばして未明の頭をクシャッと撫でてやる。手の下で、彼女がホッと息をつくのが、わかった。
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