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変容
過去巡り②
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少年は、手製の葉巻が生み出す魔法の煙を、深々と吸う。
それがもたらす多幸感と、鋭敏な感覚。一方で脳は朦朧として、何も考えなくて済むようになる。醒め際には必ずバッドトリップが待っていたが、その中で、彼は彼女に逢えた。
少女は少年を罵り、呪い、責める――それは当然の言葉だったから、彼は全てを受けとめた。
そうやって、少年は、日々をただ無為にやり過ごしていた。
だが、ある日。
いつものようにクサをやっていた彼の耳に、隣の男の話が聞くともなしに入ってくる。
男が語るのは、これまでの『武勇伝』。
その中で、数年前に少女を一人『尋問』したことを、多幸感も影響してか、男は意気揚々と語っていた。
少女は洞穴に隠れており、その状況から、誰かが匿っていることが明らかだった。男と数人の仲間たちがその人物を引き出すためにいかなる手段を取ったのかを、訊かれてもいないのにベラベラと喋りまくる。
どんなふうに『尋問』し、どんなふうに彼女を扱い、どんなふうに彼女が啼いたかを。
結局少女は何も喋らず、ただ男たちが楽しんだだけだった、と、下卑た笑い声をあげた。
少年は、うまく回らない頭で懸命に考える――そして、悟る。
自分は彼女に守られたのだ、と。
かつてないバッドトリップが、少年を襲う。それは一昼夜続き、それ以来、彼が大麻に手を出すことはなかった。
バッドトリップに懲りたからではなく、空想の中で自己満足に過ぎない罰を受けるよりもするべきことができたから。
少年は、まず、その男から『尋問』の時にいた仲間の名前を全て聞きだした。聞き終わると、両肘両膝、そして股間を撃ち抜き、男を崖から落とした。
そうして少年は、名前を聞き出した男たちの一人一人をおびき出し、着実に息の根を止めていく。
訓練中に、実戦中に、怪しまれることのないように、慎重に振舞った。
最後の仇は政府軍との大規模な戦いの時に、やった。
従順な兵器であった彼の豹変に、男は驚愕で目を見開き、次の瞬間には、かつてないほどの苦痛に情けない悲鳴を上げながらのたうち回っていた。
少年は、少女を奪った者を滅せば、この痛みは癒されると思っていた。
だが、やがて訪れた静寂の中、全てを終わらせても、彼の胸の底にはいっそう濃い澱が残った――仇を討つことは、本当に彼がしたかったこととは違っていた。
決して満たされない飢えに苛まれながら、少年は倒れ伏している男を見下ろし、いつまでも立ち竦んでいた。
*
未明は呆然と佇んでいる少年に、そっと寄り添った。
少年の心は渇望と後悔でいっぱいで。
だらりと垂れ下がった手に、彼女は自分の指を絡める。
復讐で彼が救われたとは、全然思えなかった。
仇の全ての命を奪っても、切望していたはずのそれを成し遂げても、少年は満たされていない――むしろ、それまで以上に、虚ろになったように感じられた。
「あなたの望みは、何?」
囁き、手に力を込める。
――不意に少年が掻き消え、暗転する。
*
青年は民間軍事会社の請負人だった。
彼は外見的には日本人だったが、当然日本はおろかどの国からも、米国への入国歴は残っておらず、パスポートも持っていなかった。彼がその軍事会社の門を叩いた際にはその採用の是非について揉めに揉めたが、身体能力、戦闘能力は非常に高く、他社へ渡すのは惜しまれた。厳重に心理分析や尋問が行われ、虚無的で抑うつ傾向はあるものの、思想的な偏りや精神的な問題は認められず、結果、多くのことに目をつぶりつつ採用となった。
契約期間の五年を、彼はそこで過ごした。居心地は良く、それなりに親しい仲間もできた。誰も、彼の過去に言及する者はいなかった。
青年は様々な作戦に参加したが、その中には某国の反体制組織殲滅というものもあった。彼は自ら志願してそれに加わった――彼が自ら行動したのは、それだけだった。
軍事会社に籍を置いている間に、会社が日本の国籍とパスポートを用意してくれた。危険な作戦ばかり志願していたから、貯えも充分にできた。五年の契約が切れると、社からの慰留を断って、彼は日本へと渡った。両親の故郷だと言われていたその地に行けば、何かが見つかると思ったからだった。
都会の片隅でよろず屋を開き、様々なことを経験した。
しかし、彼の求めるものは見つからない。
彼自身、何を探しているのかが判らず、ただ闇雲に『何か』を求めた。
そうやって、日本に渡ってから数年が過ぎ、ある日、彼は一人の少女と出会う。
初めは、酔っ払って適当に依頼を受けただけだと思っていた。
だが、不可思議な事件に遭遇し、彼は少女の『これまで』を知る。
彼女は、その細い肩に、信じられないほどの荷を背負っていた。
その重荷ゆえに、彼は彼女に『護ってやる』と告げた。
彼女を護り通してやれれば、何かの『借り』が返せるような気がした。
しかし、彼女と過ごすうち。
まだ年端も行かない少女のように見えるのに、時々妙に大人びた表情をする。
しっかりしているように見えるのに、時々妙に頼りなげな眼差しを見せる。
次第に、その宿命ゆえではなく、『彼女自身』を守りたいという気持ちが膨らんでいく。
彼女を庇護して、彼女に頼りにされたかった。
彼女が傷付くことのないように、彼女が失われることのないように。
この腕の中に包み込み、大事に守ってやるもの――自分が探していたものは『ソレ』だった。明確に認識したわけではなかったが、心の奥底で理解した。
けれども。
彼のその想いは一方的で、これまで独りで戦ってきた少女は、その手を必要としない――その手に気付かない。あるいは、守られるのではなく、護ろうとする。
差し出したものは宙に浮き、彼は理不尽な感情だと承知しつつも、もどかしさと苛立ちを覚える――そして、絶望も。
父も母も、かつての少女も、今共にある少女も――彼を護る。
結局、自分は護られるだけで、何かを守ることなどできはしないということを、彼は思い知らされたのだ。
*
何もない空間の中、彼は胎児のように小さく丸まっていた。
全てを拒絶するように、手足を縮め、顔を伏せている。
力が及ばなかった『過去』に囚われ、『今』を否定しているのか。
未明は彼に近づき、そっと髪を撫でる。
「ごめんね……ありがとう。私、あなたが望んでいることを、知らなかった。私もあなたも、お互いを守りたいって思うだけで、相手がどう思ってるかを知らなかったね」
髪に触れていた手を肩に、そして背中に滑らせ、覆い被さるようにして彼を抱き締める。
「でもね、過去はもう変えられないんだよ? 力が足りなかった過去は、変えられない。ヒトにあるのは未来だけだから。先に進むしか、ないんだから。でも、私も含めて、この先、あなたの力を必要とする人たちはたくさんいる。その人たちは、どうするの? ねえ、私……あなたと一緒にいたいよ? やっぱりあなたのことを守ろうとしてしまうと思うけど、あなたに『守ってやる』って言われて、嬉しかった――あんなに嬉しいことって、今までなかった」
未明には、時が満ちてきたのが感じられる。精神体だけれども、現世に残してきた身体が変わろうとし始めているのが、判る。時は限られており、彼女は自分の成すべきことを成さねばならない。
「私、もう行かなくちゃ。『アレ』を放っておくわけにはいかないもの」
そう言って、もう一度、ギュッと彼を抱き締めた。
「私、待ってるよ。それに、信じてる――あなたは私を守ってくれるって」
その言葉を最後に、未明はフワリと浮き上がる。
どんどん遠ざかっていきながら、その眼差しは名残惜しげに彼に注がれたままだった。
――固く握りこまれていた彼の指先が微かに動いたことには、気付かなかったけれど。
それがもたらす多幸感と、鋭敏な感覚。一方で脳は朦朧として、何も考えなくて済むようになる。醒め際には必ずバッドトリップが待っていたが、その中で、彼は彼女に逢えた。
少女は少年を罵り、呪い、責める――それは当然の言葉だったから、彼は全てを受けとめた。
そうやって、少年は、日々をただ無為にやり過ごしていた。
だが、ある日。
いつものようにクサをやっていた彼の耳に、隣の男の話が聞くともなしに入ってくる。
男が語るのは、これまでの『武勇伝』。
その中で、数年前に少女を一人『尋問』したことを、多幸感も影響してか、男は意気揚々と語っていた。
少女は洞穴に隠れており、その状況から、誰かが匿っていることが明らかだった。男と数人の仲間たちがその人物を引き出すためにいかなる手段を取ったのかを、訊かれてもいないのにベラベラと喋りまくる。
どんなふうに『尋問』し、どんなふうに彼女を扱い、どんなふうに彼女が啼いたかを。
結局少女は何も喋らず、ただ男たちが楽しんだだけだった、と、下卑た笑い声をあげた。
少年は、うまく回らない頭で懸命に考える――そして、悟る。
自分は彼女に守られたのだ、と。
かつてないバッドトリップが、少年を襲う。それは一昼夜続き、それ以来、彼が大麻に手を出すことはなかった。
バッドトリップに懲りたからではなく、空想の中で自己満足に過ぎない罰を受けるよりもするべきことができたから。
少年は、まず、その男から『尋問』の時にいた仲間の名前を全て聞きだした。聞き終わると、両肘両膝、そして股間を撃ち抜き、男を崖から落とした。
そうして少年は、名前を聞き出した男たちの一人一人をおびき出し、着実に息の根を止めていく。
訓練中に、実戦中に、怪しまれることのないように、慎重に振舞った。
最後の仇は政府軍との大規模な戦いの時に、やった。
従順な兵器であった彼の豹変に、男は驚愕で目を見開き、次の瞬間には、かつてないほどの苦痛に情けない悲鳴を上げながらのたうち回っていた。
少年は、少女を奪った者を滅せば、この痛みは癒されると思っていた。
だが、やがて訪れた静寂の中、全てを終わらせても、彼の胸の底にはいっそう濃い澱が残った――仇を討つことは、本当に彼がしたかったこととは違っていた。
決して満たされない飢えに苛まれながら、少年は倒れ伏している男を見下ろし、いつまでも立ち竦んでいた。
*
未明は呆然と佇んでいる少年に、そっと寄り添った。
少年の心は渇望と後悔でいっぱいで。
だらりと垂れ下がった手に、彼女は自分の指を絡める。
復讐で彼が救われたとは、全然思えなかった。
仇の全ての命を奪っても、切望していたはずのそれを成し遂げても、少年は満たされていない――むしろ、それまで以上に、虚ろになったように感じられた。
「あなたの望みは、何?」
囁き、手に力を込める。
――不意に少年が掻き消え、暗転する。
*
青年は民間軍事会社の請負人だった。
彼は外見的には日本人だったが、当然日本はおろかどの国からも、米国への入国歴は残っておらず、パスポートも持っていなかった。彼がその軍事会社の門を叩いた際にはその採用の是非について揉めに揉めたが、身体能力、戦闘能力は非常に高く、他社へ渡すのは惜しまれた。厳重に心理分析や尋問が行われ、虚無的で抑うつ傾向はあるものの、思想的な偏りや精神的な問題は認められず、結果、多くのことに目をつぶりつつ採用となった。
契約期間の五年を、彼はそこで過ごした。居心地は良く、それなりに親しい仲間もできた。誰も、彼の過去に言及する者はいなかった。
青年は様々な作戦に参加したが、その中には某国の反体制組織殲滅というものもあった。彼は自ら志願してそれに加わった――彼が自ら行動したのは、それだけだった。
軍事会社に籍を置いている間に、会社が日本の国籍とパスポートを用意してくれた。危険な作戦ばかり志願していたから、貯えも充分にできた。五年の契約が切れると、社からの慰留を断って、彼は日本へと渡った。両親の故郷だと言われていたその地に行けば、何かが見つかると思ったからだった。
都会の片隅でよろず屋を開き、様々なことを経験した。
しかし、彼の求めるものは見つからない。
彼自身、何を探しているのかが判らず、ただ闇雲に『何か』を求めた。
そうやって、日本に渡ってから数年が過ぎ、ある日、彼は一人の少女と出会う。
初めは、酔っ払って適当に依頼を受けただけだと思っていた。
だが、不可思議な事件に遭遇し、彼は少女の『これまで』を知る。
彼女は、その細い肩に、信じられないほどの荷を背負っていた。
その重荷ゆえに、彼は彼女に『護ってやる』と告げた。
彼女を護り通してやれれば、何かの『借り』が返せるような気がした。
しかし、彼女と過ごすうち。
まだ年端も行かない少女のように見えるのに、時々妙に大人びた表情をする。
しっかりしているように見えるのに、時々妙に頼りなげな眼差しを見せる。
次第に、その宿命ゆえではなく、『彼女自身』を守りたいという気持ちが膨らんでいく。
彼女を庇護して、彼女に頼りにされたかった。
彼女が傷付くことのないように、彼女が失われることのないように。
この腕の中に包み込み、大事に守ってやるもの――自分が探していたものは『ソレ』だった。明確に認識したわけではなかったが、心の奥底で理解した。
けれども。
彼のその想いは一方的で、これまで独りで戦ってきた少女は、その手を必要としない――その手に気付かない。あるいは、守られるのではなく、護ろうとする。
差し出したものは宙に浮き、彼は理不尽な感情だと承知しつつも、もどかしさと苛立ちを覚える――そして、絶望も。
父も母も、かつての少女も、今共にある少女も――彼を護る。
結局、自分は護られるだけで、何かを守ることなどできはしないということを、彼は思い知らされたのだ。
*
何もない空間の中、彼は胎児のように小さく丸まっていた。
全てを拒絶するように、手足を縮め、顔を伏せている。
力が及ばなかった『過去』に囚われ、『今』を否定しているのか。
未明は彼に近づき、そっと髪を撫でる。
「ごめんね……ありがとう。私、あなたが望んでいることを、知らなかった。私もあなたも、お互いを守りたいって思うだけで、相手がどう思ってるかを知らなかったね」
髪に触れていた手を肩に、そして背中に滑らせ、覆い被さるようにして彼を抱き締める。
「でもね、過去はもう変えられないんだよ? 力が足りなかった過去は、変えられない。ヒトにあるのは未来だけだから。先に進むしか、ないんだから。でも、私も含めて、この先、あなたの力を必要とする人たちはたくさんいる。その人たちは、どうするの? ねえ、私……あなたと一緒にいたいよ? やっぱりあなたのことを守ろうとしてしまうと思うけど、あなたに『守ってやる』って言われて、嬉しかった――あんなに嬉しいことって、今までなかった」
未明には、時が満ちてきたのが感じられる。精神体だけれども、現世に残してきた身体が変わろうとし始めているのが、判る。時は限られており、彼女は自分の成すべきことを成さねばならない。
「私、もう行かなくちゃ。『アレ』を放っておくわけにはいかないもの」
そう言って、もう一度、ギュッと彼を抱き締めた。
「私、待ってるよ。それに、信じてる――あなたは私を守ってくれるって」
その言葉を最後に、未明はフワリと浮き上がる。
どんどん遠ざかっていきながら、その眼差しは名残惜しげに彼に注がれたままだった。
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