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王宮晩餐会

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家に帰ると馬車置き場に父上の馬車が止まっていた。



リビングに向かうと父上達がくつろいでいた。



「ユリス、陛下から聞いたぞ。早速学園でやらかしたそうだな」



  父上はなぜか嬉しそうな顔で聞いてきた。



「あんなとこで学ぶことはないと思ったので、早々に見切りをつけただけです」



「まぁ、これで領地に帰って来れるな」



「ええ、父上」



「しかし、陛下自ら領地を訪問されるとは、出迎えなどをどうするか、頭が痛い」



  父上は頭を抱えてしまった。



「そう言えばおちびちゃんずはどうしたんですか?」



「あの子達なら近くにいたメイドを捕まえてこの家を探検しに行ったわよ」



  お、噂をすればおちびちゃんずが帰ってきたようだ



「あ~ おにぃたまだ」



「にぃにぃ」



 二人が駆け寄ってきた。



「どうした?」



「おにぃたま、サラ、ゲームがやりたいです。メイドさんじゃやり方がわからなかったのです」



「にぃにぃぼくも、ロボットやりたい!!」



  目ざとい奴らだ。ゲームを見つけるとは



「はぁ~ わかったよ。ついておいで」



「「やった!!」」



  おちびちゃんずは嬉しそうに後をついてきた



おちびちゃんずにやり方を教えると僕はリビングに戻った



「ライラはゲームしなくて良かったのか?」



「うん。私はゆっくりしたいかな。道中ずっと遊び相手してたから」



「それはなんとも、、、 お疲れ様です」



「ありがとう!」



「あ、ユリス私達のドレス、貴方を頼りにしるからまだ用意してないのよね」



え~ なんですと!! 僕は驚き呆れてしまった



「はぁ~ なら今から店に行きますか?」



「そうね。頼めるかしら。あ、後ユリスの宿にエル君家族が泊まてるわよ」



「なんで!!」



「陛下の命令でルリちゃんとエル君も連れてくることになったからよ。」



はぁ~ マジか





そんな話をしながらも僕と母上、ライラと父上は馬車に乗り店を目指した。



店につくと相変わらずの混雑ぶりだ。なぜ店が開いてるかて? 



それはこの前の反省をいかして僕のいない時は、職人に店を任せているのだ。



コーディネータを呼び家族を任せた



「ユリス様ちょうどいいところへ、これを」



「これは?」



「はい。撤退に反対する署名です。どうやら、どこからか撤退に関する情報が漏れたようでして」



マジか、これは一度機密情報管理の徹底を行わないとまずいな。



「わかった。ありがとう」



書類をもらい戻ろうとすると、



「待って下さいユリス様、まだこの箱の中にもあります」



と言って渡された箱はかなり大きかった。



僕は一度箱を置きに馬車に戻りまた店に戻った。



母上やライラ、父上も上機嫌で買い物を終えると、エルとルリちゃんを拾って家に戻った。



その日の夜は久しぶりにエルとあったので夜遅くまで話まくった。



日にちが過ぎ晩餐会当日になり、僕は朝から大忙しだ。アニスさんの元へコーディネータを送り、自分のセッティングを行い、



母上とライラにコーディネータがほしいと言われて店まで迎えに行き、なぜ僕はこんなに忙しいのでしょうか? 誰か教えてほしい気分です。



僕達男爵家は一番最初に会場入りするのがマナーなのでうちをかなり早めに出た



王城につくと陛下が呼んでいるとのこで談話室に案内された。



「いきなりすまんの」



「サラちゃんとアルバート君は連れてきてくれたかの?」



「はい。こちらに」



 二人はボケ~としている



「シア約束通り呼んでおいたぞ。ルリちゃんももうすぐくるはずだ」



「ありがとう。おじぃちゃま」



「あ~シアちゃんだ」



サラが騒いでるしょうがないやつだ。と思いながら笑顔で見守っていた。



「ルリちゃん、アルバート君」



  おちびちゃんずは相変わらず仲が良さそうだ



「すまんな。どうしてもシアの奴が三人と遊びたいと言うものでな」





「構いませんよ。陛下」



「そう言ってもらえると助かるよ。アベル」



「ね何して遊ぶ?」



「う~ん そうだ!」



  嫌な予感



  サラが目を輝かせながら走り寄ってきて



「おにぃたま、サラ馬車にあるゲームで遊びたい!!」



  と言い出し



「僕も」



  とアルバートも賛成してきた。



「馬車にあるゲームて何?」



とシアちゃんが聞いてきた



「とても楽しいものだよ」



とサラに誘われたシアちゃんは



「ならシアもやる!!」



「うん! やろう」



  いつの間にかやることになってるし



「ルリちゃんが来たら馬車に行ってもいいよ」



  僕は仕方なく許可を出すことにした。



「やった!! おにぃたまから許可がでまちた」



そんな話をしているとルリちゃんとお目付け役のエルが到着した。



僕はおちびちゃんずとエルを連れて馬車に行き、エルに一通り説明して後は任せて談話室に戻った。



談話室で少し話すと時間になったので家族皆で会場へと赴いた。時間が経つと徐々に上の爵位の人達も目にするようになってきた。



「ユ、ユリスくん」



シルクが親を連れてこちらに向かってきた。



「ユ、ユリス君私の右側にいるのが私の父で、ライク フォン ラズベリートよ。」



「始めまして、ユリス フォン ガイウスです」



「話は娘から聞いているよ。今後とも娘と仲良くしてあげてくれ」



  手を出されたので握り握手を行った。



公爵は僕の親にも挨拶すると、シルクを僕に預け、挨拶周りをしてくると言ってこの場を離れて行った。



「シルクお母さんは」



「病気で亡くなってしまったの」



シルクは一瞬寂しそうな顔を見せそう答えてくれた



「ごめん、シルク」



僕は慌てて謝った



「うん。気にしないで」



シルクは気丈にも笑いかけてきた



「お母さんが死んだのは何年も前だし、私にはお父様や、ユリス君、シルビア、や皆がいるわ」



強いな。シルクは、僕はこの前を向くシルクの強さに惚れ直していた。



「ユリス僕達も挨拶周りに行くから、ライラとシルクちゃんのこと頼むぞ」



「はい。わかりました。父上」



  父上の背中は後は任せたと語っていた。



「それにしても、今日のライラちゃん可愛くない?」



「あ~ お化粧とかコーディネートのおかげかも」



「何それ?」



「ユリスから聞いてない?」



「聞いてないよ。ユ、リ、ス君」



  シルクさん顔がとても怖いです。



「だって伝える時なかったし!!」



「でもライラちゃんだけ綺麗てのはずるいよ」



「シルクはお化粧しなくても綺麗だよ」



  耳元でそう囁くと顔を真っ赤にしていた。



「ユリスいちゃつくのも結構だけど私のことも守ってよ。先から変な視線が飛んできてるんだから」



「それはライラちゃんが可愛いから声をかけたいけど、タイミングやきっかけがなくて困ってるのよ」



「なるほど」



「でも、そんな時間は終わりだよ」



僕は人混みの中にも知り合いを見つけてそう、断言した。



「ユリス!!」



「クリストファー兄さん」



「久しぶりだな。お前聞いたぞ。担任と学園長相手にやりあって、卒業資格ぶん取ったらしいな」



「ええ、兄さんあれは僕があそこで学ぶことがないと判断した結果です」



「ほう、ならお前の領地の学校は意味があると?」



「当然です。教えてる人材のレベルも内容もケタ違いですから」



「ほう。なら俺が視察に行っても構わんな?」



兄さんは面白いもの見つけたといわんばかりの表情をしていたが



「ええ、おじさんの許可さえあればですけどね」



  との僕の答えを聞いて項垂れていた。



「父さん厳しいからな」



「それは小さい頃から兄さんが悪さばかりしてたからでしょう?」



「まぁな」



兄さんは笑いだした。



「ユリスこの人誰なの?」



「そうそう」



「アストリア公爵家の嫡男のクリストファー兄さんだよ」



「俺にも二人を紹介してくれないか?」



「うちの養女のライラと公爵家令嬢のシルクだよ」



よろしくと皆で握手している



周りの男子は羨ましげに兄さんを見つめていた。



そんな中兄さんが近づいてきた



「な、実はライラちゃん狙ってるんだけど、この後花園に行って二人行動にしないか?」



「まぁ、兄さんならいいでしょう。協力しますよ」



「本当だな!! よし、ユリスの協力も得られた」



この後、僕たちはそれぞれの女性をエスコートして花園を楽しんだ
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