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商店街探索
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各自がそれぞれで学校を楽しんだ次の日、僕はおじさんが派遣した商人と談話室で向かいあっていた。
「ユリス様、こちらが公爵様からの手紙です」
手紙には挨拶とこの商人に食料品と蜂蜜を売って欲しいと書いてあった。
「内容はわかりました。商品は商店街にあるので好きなだけ仕入れていって下さい」
「ありがとうございます。では私はさっそく仕入れに向いたいと思いますのでこれで失礼します」
そう言うと商人はドアを開けて出ていった。
リビングに戻るとシアちゃんが騒いでいた。
「おかあたま、私もサラちゃんと同じ可愛いお洋服がほしい!!」
「確かに可愛いわね。しかも生地がかなりいいものだわ。アンジェラ、これはどこで手に入るのかしら?」
「商店街の服屋で手に入ったと思いますが、そうよね? ユリス」
「はい。そこで手に入りますよ」
「なら行きたい。シア絶対に行く」
「わかったわ。ユリス君案内を頼めるかしら?」
「わかりました」
丁度話が終わった所でりりが話しかけて来た
「ユリス様、パリスさんがお会いしたいそうですが?」
パリスが会いたいてなんの用だろう?
「談話室に通してくれ」
「かしこまりました」
「ちょっと用事ができたので少し失礼します」
リビングを出ると談話室に向かった。
ドアを開けるとパリスがいた
「ユリス様お忙しい中申し訳ありません。実は昨夜不審者を捉えまして、事情を聞き出すとこの間の粛清のし返しに王族派で、力の弱いところを狙って焼き討ちなどをしてるようです」
「はぁ どこに行っても馬鹿はいるもんだな」
「全くです。後、これはダンジョンの報酬品です」
「わかった。ありがとう。有意義に使わせてもらうよ。報酬は何がいい?」
「は できるのでしたら、馬を一頭いただけないかと」
「なるほど。わかった。神殿の近くに牧場を作った、そこから好きなのを持っていっていいぞ。馬じゃなくて、グリフィンやペガサス、地竜もいるから、そっちでもいいし」
「本当ですか!! ありがとうございます」
僕はエクセアを起動して、数本お酒を買った。
「あとこのお酒をやる。日頃の礼だ」
パリスにお酒を渡す
「ありがとうございます。あ、ユリス様に私の好きな銘柄覚えていてくださったんですね」
「まぁね」
僕は照れくさそうに笑った
「今の特別警備体制が終わりましたらゆっくりと楽しませていただきます」
総隊長も大変だな。て、僕が任命したんじゃないか。
「うん。大変な役目任せてごめんね。パリスしかいなかったからさ」
「いえ、楽しんでやってますのでお気になさらず。では失礼します」
そう言うとパリスはドアを開けて外に出ていった
僕はリビングに戻ると殿下の近くに行き不審者のことを話した。
「どうします? 殿下。商店街は中止しますか?」
「いや。シア達は行く気満々だから今更中止は可哀想だ。護衛もいるし大丈夫だろう。それに昨日訓練場にいた兵士も見回っているのだろ?」
「それはもちろん」
「なら大丈夫さ。あの練度なら信用できる」
「わかりました。では予定通り商店街に行きます」
「ああ、頼むよ。私も楽しみにしているんだ」
僕は、シルビア、シルク、シア、サラ、アルバート 母上 父上 マリアさん、ギルさんを連れて商店街に馬車で向かった。ちなみに家の馬車は、エクセアで購入したものだ
商店街につくと最初に向かったのは服屋だ。
「何この服可愛い」
「シルビアちゃんならこの色が似合うんじゃない?」
「おかあたま、シア、このウサギさんがほしい!!」
「わかったわ。貴方私このデザインが気に入ったから、この服がほしいのだけど?」
「うん。いいんじゃないか? 君に似合ってるよ」
皆楽しんでるみたいでよかった
「ユリス様、今の最高級生地で作ったドレスがあるのですが、お出ししたほうがよろしいですか?」
「聞いたわよ。すぐに持ってきなさい!!」
「は、はい。かしこまりました」
そうゆうと従業員は店の奥に入って行った。戻ってくるとその手には見事なドレスが抱えられていてそれをマリア様に渡した
「何これ。すごいわ!! デザインといい、生地に刺繍、こんなレベルのドレス初めて見たわ!! 絶対にほしいわ。でもまだ他にも買いたいし、そもそも、手持ちで買えるかしら?」
マリア様は悩みこんでしまった
「ね、君、僕が保証人になるから、後払いてできないかな?」
「あ、はい。ユリス様が保証人になってくださるのでしたら、構いませんよ」
「ありがとう。マリア様そちらの代金は王宮に戻られてから送っていただければいいですよ」
「本当に!!? ありがとうユリス君!!」
「すまないね。ユリス君。代金は必ず送るから」
「はい」
ま、殿下達なら保証人になっても大丈夫だろう
服屋での買い物を終えて次どこに行くか話しあっていると、シアちゃんとおちびちゃんずがあるお店目掛けて走り出した。まずい、この方向は
「おにいたま~すごいお人形さんがいっぱいです」
「すごい、この変なの動いた」
「可愛い うささん」
ハァ~やっぱり玩具屋に行ったか。おちびちゃんずは展示スペースにある物もを見ていた
「おとうたまこのお家のセットがほしい」
「おにいたま、サラちゃんもこれほしい」
「僕はこれ」
お子ちゃま達はそれぞれほしい物を要求してきた
「ハァ~ 仕方ないな」
「やった。おにいたま大好き」
「僕も大好き」
「あ~ずるい。おとうたまおねがい」
「ね、お父さま私もほしい」
「いいな。シルビア」
「何を言ってるの? シルク貴方も欲しいのを買いなさい」
「いいんですか? マリア様」
「ええ、いいわよ」
「やった!!」
「わかった。しょうがない。一人一個だぞ」
「「「は~い!!」」」
「ハァ~ 馬車に載るかな?」
あ、あれをあげるかな?
「殿下、これを差し上げます」
空間魔法がかかった袋を渡した。
「これは?」
「空間魔法と時間魔法がかかった袋です」
「なんだって!! 何処でどうやってこれを手に入れたんだい?」
「それは機密事項なのでお答えできません」
「どうしても?」
「どうしてもです」
僕は断固として譲らないと態度で示した
「ハァ~ ならしょうがないね」
殿下は未練たらたらの様子だがなんとか諦めてくれた様だ。
「殿下、お詫びにもう一つ差し上げますので、護衛の兵士にも家族にお土産を買わせてあげてはどうですか?」
「そうだな。それもいいかもな。隊長」
「は、何か御用でしょうか?」
「この袋をあずけるから、ローテーションで兵士に買い物をさせてやってくれ。この袋は、空間魔法と時間魔法がかかった物だからくれぐれも無くなさないように注意してくれ」
「なんと!! かしこまりました」
「あ、隊長さん、容量は馬車二台分はあるので沢山買わせてあげて下さい」
「わかった」
さて、これで少しは売上に貢献できるかな
次は、お皿や、コップなどが売られてる店に行くことにした
ジルさん達はお皿やコップを気に入った物から次々に購入していた。
「いや、いいものばかりだからかなりの量を買ってしまったよ」
「本当ね。あの透き通るようなグラスは王都にもないわよ」
「次はどこに行くんだい? ユリス君」
「革製品の小物と魔道具、ポーションを売ってるお店ですね」
お店の近くまで行くとエルに先程の商人が何かを頼み込んでおり、エルは困った様子だった。
「エルどうしたんだい?」
「ユリス!! 助かった」
エルは安堵の表情を浮かべていた
「この人が武器を売ってほしいと、言ってるんだけど、内部会議で領主家か先生達の許可がないと、外部の人には売れないことに、決まったんだ。だから売れないと言ってるんだけど」
「そこを何とか、あの武器はかなり評判がよく是非仕入れたいのです」
「ユリスどうしよう?」
おじさん推薦の商人だし大丈夫かな?
「父上売っても構いませんか?」
権限は預かっているが領主は父上だからな
「僕は構わないよ。ユリスの判断に任せる」
「てことだからエル、売っていいよ」
「わかった」
「ありがとうございます。後出来れば携行食を味見させてもらえませんか?」
「構いませんよ」
「あ、エルここにいる人全てに出してもらっていい?」
「了解。ユリス」
「彼はお友達かい?」
「はい。親友のエルといいます」
ジルさんにエルを紹介していると中からルリちゃんが出てきた。
「あ~ サラちゃんにシアちゃんだ」
「「ルリちゃん!!」」
三人は合流しぺちゃくちゃおしゃべりしている。一気に周りが騒がしくなったな。
「お待たせ。あ、こらルリまた勝手に表に出たな。まったく」
「エル大変そうだね」
「そうだよ。聞いてよユリス。ルリのやつここが気に入ったからて学校が休みの日は遊び場にしてるんだよ」
「だって、面白いものがいっぱいなんだもん」
「まったくも、あ、ごめんなさい。すぐ配りますね」
そう言うとエルは皆に携行食を配った。
「へぇ~、携行食なのに美味しそうね」
「本当だね」
「おかあたま、これすごくおいしいし!!」
シアちゃんもう食べたのか、だとすると
「おにいたま、これおいしいし!!」
「僕もっとほしい!!」
「ルリも」
やっぱりなおちびちゃんずも食べてたか
他の人達の様子を伺うと皆笑顔で食べていた。
「エル君、この携行食も仕入れたいのだか可能かな?」
「はい。可能ですよ。武器と一緒に持ってきますね」
「あ、エル君と言ったかな? すまないが私達にも三日分の携行食を売ってくれないかな? 人数は三十人だ」
「かしこまりました。すぐにお持ちします」
エルが準備している間僕達と商人は革製品や魔道具、ポーションを見ていた。ジルさんや商人は買う気満々でエルを待っている。
「お待たせしました。こちらが商人さんの分でこちらが」
「あ、自己紹介まだだったね。私はジルだ。よろしく」
「はい。ジルさんですね。僕はエルです。よろしくお願いします。それで、こちらがジルさん達の分になります」
「わかった。後あそこにある魔道具と」
と言った感じで魔道具とポーションと革製品お買い上げ頂いた
革製品はマリア様とシルビア シルクの要望だ。
買い物が終わった僕達はちょうどお昼と言うこともあり、近くの飲食店に入り注文した。注文したものが出揃うと皆一斉に食べ始めた。
「このオークの生姜焼き定食ものすごく美味しいわ」
「お母様、このとんかつも美味しいです」
「シルビアちゃん 餃子とチャーハンも美味しいわよ」
「おかあたま。このピラフおいちいです」
うん。喜んで貰えたようでよかった。ジルさんなんてラーメンを一心不乱に食べてるし。
デザートはいるか聞いたらお腹いっぱいとのことなので、仕方なく僕だけでいこうとしたら、おまけでおちびちゃんずがついてきた。
「おにいたま、美味しいものはどこですか?」
「ここだよ。すいません。いちごのケーキとチョコバナナクレープ四つ下さい」
「はい。かしこまりました」
僕はお金を払い商品をもらうと皆の所へ帰った。
「おにいたま早く下さい」
「わかったわかった」
おちびちゃんずにクレープを渡し僕も食べようとすると女性陣の視線が突き刺さった。
「いらないて言いませんでしたけ?」
「こんな美味しいそうな物とは聞いてないです!!」
シルクが恨みがましそうに言ってきた
「本当よ。ユリス君私達にも一口食べさせて」
「ハァ~ 仕方ないな、シルビアは、はい」
二人とも口の前までケーキを運んであげた。
「「美味しい!!」」
「何このしっとりとした甘さたまらない!!」
「本当ねシルビア」
他の女性陣はと言うと、ちゃっかり自分の子どもから、分けてもらっていた。
「ユリス、私はこんな美味しいものがあるなんて聞いてないわよ!!」
「え? 伝えなきゃだめでした?」
「あたりまえよ!! 知ってたら自分で買いに行けたのに!!」
「え? でもそうなると体重が」
「黙りなさい」
やべ、トラの尻尾を踏んでしまった
「ユリス貴方にはお仕置きが必要なようね。バツとして私の分を買ってきなさい」
「あら、ずるいわよ。アンジェラ。ユリス君、私の分もよろしくね」
「「ユリス君私達の分もよろしくね」」
この後ジルさんと父上からも頼まれその分も買うハメになった。トホ
「ユリス様、こちらが公爵様からの手紙です」
手紙には挨拶とこの商人に食料品と蜂蜜を売って欲しいと書いてあった。
「内容はわかりました。商品は商店街にあるので好きなだけ仕入れていって下さい」
「ありがとうございます。では私はさっそく仕入れに向いたいと思いますのでこれで失礼します」
そう言うと商人はドアを開けて出ていった。
リビングに戻るとシアちゃんが騒いでいた。
「おかあたま、私もサラちゃんと同じ可愛いお洋服がほしい!!」
「確かに可愛いわね。しかも生地がかなりいいものだわ。アンジェラ、これはどこで手に入るのかしら?」
「商店街の服屋で手に入ったと思いますが、そうよね? ユリス」
「はい。そこで手に入りますよ」
「なら行きたい。シア絶対に行く」
「わかったわ。ユリス君案内を頼めるかしら?」
「わかりました」
丁度話が終わった所でりりが話しかけて来た
「ユリス様、パリスさんがお会いしたいそうですが?」
パリスが会いたいてなんの用だろう?
「談話室に通してくれ」
「かしこまりました」
「ちょっと用事ができたので少し失礼します」
リビングを出ると談話室に向かった。
ドアを開けるとパリスがいた
「ユリス様お忙しい中申し訳ありません。実は昨夜不審者を捉えまして、事情を聞き出すとこの間の粛清のし返しに王族派で、力の弱いところを狙って焼き討ちなどをしてるようです」
「はぁ どこに行っても馬鹿はいるもんだな」
「全くです。後、これはダンジョンの報酬品です」
「わかった。ありがとう。有意義に使わせてもらうよ。報酬は何がいい?」
「は できるのでしたら、馬を一頭いただけないかと」
「なるほど。わかった。神殿の近くに牧場を作った、そこから好きなのを持っていっていいぞ。馬じゃなくて、グリフィンやペガサス、地竜もいるから、そっちでもいいし」
「本当ですか!! ありがとうございます」
僕はエクセアを起動して、数本お酒を買った。
「あとこのお酒をやる。日頃の礼だ」
パリスにお酒を渡す
「ありがとうございます。あ、ユリス様に私の好きな銘柄覚えていてくださったんですね」
「まぁね」
僕は照れくさそうに笑った
「今の特別警備体制が終わりましたらゆっくりと楽しませていただきます」
総隊長も大変だな。て、僕が任命したんじゃないか。
「うん。大変な役目任せてごめんね。パリスしかいなかったからさ」
「いえ、楽しんでやってますのでお気になさらず。では失礼します」
そう言うとパリスはドアを開けて外に出ていった
僕はリビングに戻ると殿下の近くに行き不審者のことを話した。
「どうします? 殿下。商店街は中止しますか?」
「いや。シア達は行く気満々だから今更中止は可哀想だ。護衛もいるし大丈夫だろう。それに昨日訓練場にいた兵士も見回っているのだろ?」
「それはもちろん」
「なら大丈夫さ。あの練度なら信用できる」
「わかりました。では予定通り商店街に行きます」
「ああ、頼むよ。私も楽しみにしているんだ」
僕は、シルビア、シルク、シア、サラ、アルバート 母上 父上 マリアさん、ギルさんを連れて商店街に馬車で向かった。ちなみに家の馬車は、エクセアで購入したものだ
商店街につくと最初に向かったのは服屋だ。
「何この服可愛い」
「シルビアちゃんならこの色が似合うんじゃない?」
「おかあたま、シア、このウサギさんがほしい!!」
「わかったわ。貴方私このデザインが気に入ったから、この服がほしいのだけど?」
「うん。いいんじゃないか? 君に似合ってるよ」
皆楽しんでるみたいでよかった
「ユリス様、今の最高級生地で作ったドレスがあるのですが、お出ししたほうがよろしいですか?」
「聞いたわよ。すぐに持ってきなさい!!」
「は、はい。かしこまりました」
そうゆうと従業員は店の奥に入って行った。戻ってくるとその手には見事なドレスが抱えられていてそれをマリア様に渡した
「何これ。すごいわ!! デザインといい、生地に刺繍、こんなレベルのドレス初めて見たわ!! 絶対にほしいわ。でもまだ他にも買いたいし、そもそも、手持ちで買えるかしら?」
マリア様は悩みこんでしまった
「ね、君、僕が保証人になるから、後払いてできないかな?」
「あ、はい。ユリス様が保証人になってくださるのでしたら、構いませんよ」
「ありがとう。マリア様そちらの代金は王宮に戻られてから送っていただければいいですよ」
「本当に!!? ありがとうユリス君!!」
「すまないね。ユリス君。代金は必ず送るから」
「はい」
ま、殿下達なら保証人になっても大丈夫だろう
服屋での買い物を終えて次どこに行くか話しあっていると、シアちゃんとおちびちゃんずがあるお店目掛けて走り出した。まずい、この方向は
「おにいたま~すごいお人形さんがいっぱいです」
「すごい、この変なの動いた」
「可愛い うささん」
ハァ~やっぱり玩具屋に行ったか。おちびちゃんずは展示スペースにある物もを見ていた
「おとうたまこのお家のセットがほしい」
「おにいたま、サラちゃんもこれほしい」
「僕はこれ」
お子ちゃま達はそれぞれほしい物を要求してきた
「ハァ~ 仕方ないな」
「やった。おにいたま大好き」
「僕も大好き」
「あ~ずるい。おとうたまおねがい」
「ね、お父さま私もほしい」
「いいな。シルビア」
「何を言ってるの? シルク貴方も欲しいのを買いなさい」
「いいんですか? マリア様」
「ええ、いいわよ」
「やった!!」
「わかった。しょうがない。一人一個だぞ」
「「「は~い!!」」」
「ハァ~ 馬車に載るかな?」
あ、あれをあげるかな?
「殿下、これを差し上げます」
空間魔法がかかった袋を渡した。
「これは?」
「空間魔法と時間魔法がかかった袋です」
「なんだって!! 何処でどうやってこれを手に入れたんだい?」
「それは機密事項なのでお答えできません」
「どうしても?」
「どうしてもです」
僕は断固として譲らないと態度で示した
「ハァ~ ならしょうがないね」
殿下は未練たらたらの様子だがなんとか諦めてくれた様だ。
「殿下、お詫びにもう一つ差し上げますので、護衛の兵士にも家族にお土産を買わせてあげてはどうですか?」
「そうだな。それもいいかもな。隊長」
「は、何か御用でしょうか?」
「この袋をあずけるから、ローテーションで兵士に買い物をさせてやってくれ。この袋は、空間魔法と時間魔法がかかった物だからくれぐれも無くなさないように注意してくれ」
「なんと!! かしこまりました」
「あ、隊長さん、容量は馬車二台分はあるので沢山買わせてあげて下さい」
「わかった」
さて、これで少しは売上に貢献できるかな
次は、お皿や、コップなどが売られてる店に行くことにした
ジルさん達はお皿やコップを気に入った物から次々に購入していた。
「いや、いいものばかりだからかなりの量を買ってしまったよ」
「本当ね。あの透き通るようなグラスは王都にもないわよ」
「次はどこに行くんだい? ユリス君」
「革製品の小物と魔道具、ポーションを売ってるお店ですね」
お店の近くまで行くとエルに先程の商人が何かを頼み込んでおり、エルは困った様子だった。
「エルどうしたんだい?」
「ユリス!! 助かった」
エルは安堵の表情を浮かべていた
「この人が武器を売ってほしいと、言ってるんだけど、内部会議で領主家か先生達の許可がないと、外部の人には売れないことに、決まったんだ。だから売れないと言ってるんだけど」
「そこを何とか、あの武器はかなり評判がよく是非仕入れたいのです」
「ユリスどうしよう?」
おじさん推薦の商人だし大丈夫かな?
「父上売っても構いませんか?」
権限は預かっているが領主は父上だからな
「僕は構わないよ。ユリスの判断に任せる」
「てことだからエル、売っていいよ」
「わかった」
「ありがとうございます。後出来れば携行食を味見させてもらえませんか?」
「構いませんよ」
「あ、エルここにいる人全てに出してもらっていい?」
「了解。ユリス」
「彼はお友達かい?」
「はい。親友のエルといいます」
ジルさんにエルを紹介していると中からルリちゃんが出てきた。
「あ~ サラちゃんにシアちゃんだ」
「「ルリちゃん!!」」
三人は合流しぺちゃくちゃおしゃべりしている。一気に周りが騒がしくなったな。
「お待たせ。あ、こらルリまた勝手に表に出たな。まったく」
「エル大変そうだね」
「そうだよ。聞いてよユリス。ルリのやつここが気に入ったからて学校が休みの日は遊び場にしてるんだよ」
「だって、面白いものがいっぱいなんだもん」
「まったくも、あ、ごめんなさい。すぐ配りますね」
そう言うとエルは皆に携行食を配った。
「へぇ~、携行食なのに美味しそうね」
「本当だね」
「おかあたま、これすごくおいしいし!!」
シアちゃんもう食べたのか、だとすると
「おにいたま、これおいしいし!!」
「僕もっとほしい!!」
「ルリも」
やっぱりなおちびちゃんずも食べてたか
他の人達の様子を伺うと皆笑顔で食べていた。
「エル君、この携行食も仕入れたいのだか可能かな?」
「はい。可能ですよ。武器と一緒に持ってきますね」
「あ、エル君と言ったかな? すまないが私達にも三日分の携行食を売ってくれないかな? 人数は三十人だ」
「かしこまりました。すぐにお持ちします」
エルが準備している間僕達と商人は革製品や魔道具、ポーションを見ていた。ジルさんや商人は買う気満々でエルを待っている。
「お待たせしました。こちらが商人さんの分でこちらが」
「あ、自己紹介まだだったね。私はジルだ。よろしく」
「はい。ジルさんですね。僕はエルです。よろしくお願いします。それで、こちらがジルさん達の分になります」
「わかった。後あそこにある魔道具と」
と言った感じで魔道具とポーションと革製品お買い上げ頂いた
革製品はマリア様とシルビア シルクの要望だ。
買い物が終わった僕達はちょうどお昼と言うこともあり、近くの飲食店に入り注文した。注文したものが出揃うと皆一斉に食べ始めた。
「このオークの生姜焼き定食ものすごく美味しいわ」
「お母様、このとんかつも美味しいです」
「シルビアちゃん 餃子とチャーハンも美味しいわよ」
「おかあたま。このピラフおいちいです」
うん。喜んで貰えたようでよかった。ジルさんなんてラーメンを一心不乱に食べてるし。
デザートはいるか聞いたらお腹いっぱいとのことなので、仕方なく僕だけでいこうとしたら、おまけでおちびちゃんずがついてきた。
「おにいたま、美味しいものはどこですか?」
「ここだよ。すいません。いちごのケーキとチョコバナナクレープ四つ下さい」
「はい。かしこまりました」
僕はお金を払い商品をもらうと皆の所へ帰った。
「おにいたま早く下さい」
「わかったわかった」
おちびちゃんずにクレープを渡し僕も食べようとすると女性陣の視線が突き刺さった。
「いらないて言いませんでしたけ?」
「こんな美味しいそうな物とは聞いてないです!!」
シルクが恨みがましそうに言ってきた
「本当よ。ユリス君私達にも一口食べさせて」
「ハァ~ 仕方ないな、シルビアは、はい」
二人とも口の前までケーキを運んであげた。
「「美味しい!!」」
「何このしっとりとした甘さたまらない!!」
「本当ねシルビア」
他の女性陣はと言うと、ちゃっかり自分の子どもから、分けてもらっていた。
「ユリス、私はこんな美味しいものがあるなんて聞いてないわよ!!」
「え? 伝えなきゃだめでした?」
「あたりまえよ!! 知ってたら自分で買いに行けたのに!!」
「え? でもそうなると体重が」
「黙りなさい」
やべ、トラの尻尾を踏んでしまった
「ユリス貴方にはお仕置きが必要なようね。バツとして私の分を買ってきなさい」
「あら、ずるいわよ。アンジェラ。ユリス君、私の分もよろしくね」
「「ユリス君私達の分もよろしくね」」
この後ジルさんと父上からも頼まれその分も買うハメになった。トホ
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それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
異世界でひっそりと暮らしたいのに次々と巻き込まれるのですが?
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
旧名「異世界でひっそりと暮らしたいのですが」
俺──柊 秋人は交通事故で死んでしまった。
気付き目を開けると、目の前には自称女神様を名乗る神様がいた。そんな女神様は俺を転生させてくれた。
俺の転生する世界、そこは剣と魔法が飛び交うファンタジー世界!
その転生先はなんと、色鮮やかな花々が咲き乱れる楽園──ではなかった。
神に見放され、英雄や勇者すら帰ることはないとされる土地、その名は世界最凶最難関ダンジョン『死を呼ぶ終焉の森』。
転生から1年経った俺は、その森の暮らしに適応していた。
そして、転生してから世界を観てないので、森を出た俺は家を建ててひっそりと暮らすも次々と巻き込まれることに──……!?
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