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天界
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「ここはどこだ?」
「気が付いたか。君は高柳竜也君で間違いないかな?」
「はい。そうです。失礼ですが貴方はどなたですか?」
竜也の目の前には優しそうな笑みを浮かべ不思議な空気を纏ったおじいさんが立っていた
「わしか? わしは君たち人間からは神と呼ばれておるの。君が死んで魂が天界へと昇って来たので呼び寄せたのじゃ」
竜也は自分が家族に見守られながら長い人生に幕を下ろした自覚はあったので、ここが天界で目の前の人物が神であることはすぐに納得した
「なぜ私は呼び寄せられたのですか? 悪いことをした覚えはないのですが」
「うむ。それはな、死んだ君の母親が息子に苦労を掛けた分、来世は幸せにしてやってほしいと頼んできたからじゃ」
「え? 母さんがですか?」
竜也は母子家庭で母親に早く楽にさせてやりたいと、スポーツ推薦での大学進学をあきらめ就職していたのだ。そして母親はそのことをとても申し訳なく思っていて、死ぬ間際でも謝っていた。
「そうじゃ。君のお母さんは今元気にわしの秘書をしてくれておる。神の秘書になるには、神と相性が合わなくてはいかんのじゃ。なので滅多にいなくての。とても助かっておる」
「そうですか。死んでるので変ですが、元気そうでよかったです」
「そうじゃな。では、君のお母さんの願いである、来世の幸せじゃが君は異世界に転生する予定なので、有用なスキルである神の目、情報マーケットをやろう。後、幸運値も上げてやろう」
竜也は異世界と聞いてとても喜んでいた。異世界ラノベが大好きだったのだ。なので魔法のスキルがないことに内心かなりがっかりしていた
「あーがっかりしている理由はなんとなくわかるが、転生先では魔法は貴重でバレれば王侯貴族に囲われ自由な生活はできなくなるが、それでもいいかの?」
「いえ! そんなのはまっぴらごめんです」
竜也は異世界では自分のやりたいことをやろうと思っているため、囲われるのはごめんだった。
「じゃろ」
「はい」
「スキルなんじゃが、スキル名を意識するだけで、発動する。そしてスキルの説明は初回起動時に頭に浮かぶようになっておる」
「わかりました」
「それではいい来世を」
「気が付いたか。君は高柳竜也君で間違いないかな?」
「はい。そうです。失礼ですが貴方はどなたですか?」
竜也の目の前には優しそうな笑みを浮かべ不思議な空気を纏ったおじいさんが立っていた
「わしか? わしは君たち人間からは神と呼ばれておるの。君が死んで魂が天界へと昇って来たので呼び寄せたのじゃ」
竜也は自分が家族に見守られながら長い人生に幕を下ろした自覚はあったので、ここが天界で目の前の人物が神であることはすぐに納得した
「なぜ私は呼び寄せられたのですか? 悪いことをした覚えはないのですが」
「うむ。それはな、死んだ君の母親が息子に苦労を掛けた分、来世は幸せにしてやってほしいと頼んできたからじゃ」
「え? 母さんがですか?」
竜也は母子家庭で母親に早く楽にさせてやりたいと、スポーツ推薦での大学進学をあきらめ就職していたのだ。そして母親はそのことをとても申し訳なく思っていて、死ぬ間際でも謝っていた。
「そうじゃ。君のお母さんは今元気にわしの秘書をしてくれておる。神の秘書になるには、神と相性が合わなくてはいかんのじゃ。なので滅多にいなくての。とても助かっておる」
「そうですか。死んでるので変ですが、元気そうでよかったです」
「そうじゃな。では、君のお母さんの願いである、来世の幸せじゃが君は異世界に転生する予定なので、有用なスキルである神の目、情報マーケットをやろう。後、幸運値も上げてやろう」
竜也は異世界と聞いてとても喜んでいた。異世界ラノベが大好きだったのだ。なので魔法のスキルがないことに内心かなりがっかりしていた
「あーがっかりしている理由はなんとなくわかるが、転生先では魔法は貴重でバレれば王侯貴族に囲われ自由な生活はできなくなるが、それでもいいかの?」
「いえ! そんなのはまっぴらごめんです」
竜也は異世界では自分のやりたいことをやろうと思っているため、囲われるのはごめんだった。
「じゃろ」
「はい」
「スキルなんじゃが、スキル名を意識するだけで、発動する。そしてスキルの説明は初回起動時に頭に浮かぶようになっておる」
「わかりました」
「それではいい来世を」
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