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第2章
カレー粉→スパイス・チキンと共に
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「――うし、準備はこんなもんだな」
陽も少し暮れ始めた頃、俺たちはもう一度キッチンに集まってた。
昼間はスイーツづくりに必要なフルーツや牛乳とかを置いてたところには、今回は肉や野菜、パンが揃ってる。
これから作るのはサイコーにハッピーになれる料理。
「今日の夕飯は俺の大好物で得意料理の『カレー』だ!」
そう、カレーだ。
俺が大手を広げてそう言うと、3人は同時に首を傾げた。
「「……かれぇ?」」
てっきり喜ぶかと思ったんだが、こりゃ意外だったな。
「おっと、こっちにはカレーがないのか。茶色くて、鳥肉や野菜がゴロゴロ入ってて……シチューみたいなもんだけど、辛くて美味いぞ」
「全然ソーゾーつかないけど、楽しみだな☆」
「甘いものを食べた後に辛いものなんて、リタ、どうにかなっちゃいそ~♪」
ま、美味けりゃ何だって食べてくれるのが、ドラゴン三姉妹のいいところだよ。
説明するよりも作った方が早いと思った俺は、早速食材に手を付け始めた。
「虎太郎さん、それは何ですか?」
「コショーかな?」
お、そこに目をつけるとは、勘が鋭いな。
俺がキッチンに並べたいくつもの小瓶の中には、それぞれ違う色の粉が入ってる。
きゅぽん、とふたを開けると、刺激的な匂いが辺りに広がった。
「これは『スパイス』だよ。果実や種子を加工したものでな、香りづけや臭みを取ったり、色を付けたりするのに使うんだ。普通は隠し味に使うんだが、今回はメインになるぜ」
エセルとリタは驚いたままだけど、ジェシカは鱗の生えた手で鼻を隠した。
彼女は三姉妹の中でも特に身体能力が優れてるから、もしかすると、直に嗅いだスパイスの匂いは刺激が強すぎるのかも。
そのツーンと来る感じが、じきにやみつきになるんだぜ。
「クミンにカルダモン、ローレルにコリアンダー……まさか、異世界でもあっちと同じようなスパイスが買えるなんて、思ってもみなかったな」
「エリューズで何かを買っていると思ったら、それだったのですね。自分も何度か市場で見たことはありますが、今回はどんな使い方をするのですか?」
「まずは『カレー粉』を作るのさ。その間に皆は、鳥肉と野菜を切っておいてくれ」
「分かりました」
「おっけー☆」
「りょ~かい♪」
3人が揃って、よく洗った爪で野菜と肉を切っているうちに、俺はスパイスをフライパンで煎っていく。
目分量だけど、どうやら今回はうまくいったようで、カレーの匂いが漂ってくる。
「なんだか、不思議な匂いだね!」
「この匂いがクセになるのさ。俺は子供のころからずっと食べてたよ。熱を出した日も、いいことがあった日も、悪い日も、ずっとカレーが一緒だった」
ジャガイモを器用にざく切りにしながら、リタがにゅっと顔を覗かせる。
「おにーちゃんにとって、思い出の味なんだね」
「いつか、リタにとっても思い出の味になる。俺のカレーが、ずっと恋しくなるさ」
「きもっ♪ おっさんっぽい喋りになってるぞ♪」
はいはい、お前が何を言っても、俺はカレーを準備して待っててやるさ。
なんて思っているうち、3人の尻尾がふるん、と揺れた。
「コタロー君、玉ねぎにニンジン、ジャガイモにトマト、ぜーんぶ切れたよっ!」
それすなわち、食材の準備ができた証拠だ。
「ありがとな、ジェシカ。まずは玉ねぎから、こっちのフライパンで炒めるか」
「他に、自分たちに何かできることはありますか?」
「こっちの鍋で、残った具材を炒めてくれ。鳥肉にしっかりと焼き目がついたら、トマトと水を入れて煮込むんだ」
別に鍋を温めて、鳥肉を入れようとすると、ジェシカが大きく口を開く。
「だったら、あたしの炎で一気に焼いちゃうよーっ☆」
「よせよせ、丸焦げになっちまうぞ」
ぱっと俺が止めると、ジェシカはむぐむぐ言いながら口を閉じた。
もしも彼女が一気に焼こうとすれば、その時は家も一緒に焼けるよな――なんて思いながら、俺は冷蔵庫から別の食材を取り出し、潰して鍋に入れる。
「『ニセショウガ』と『マシマシニンニク』が自生しててラッキーだったな。こいつがあるのとないのとじゃ、完成度が段違いだ」
ショウガとニンニクは、料理にいつだって必要不可欠だ。
家の近くの川沿いに自生してるのを見つけた時は、3人の白い目も構わず、バカみたいに小躍りしちゃったぞ。
もちろんこいつらも大事だが、これと野菜と鳥肉だけじゃあカレーにはならない。
「玉ねぎもあめ色になったし、次はバターとカレー粉で『カレールウ』作りだ」
必要なのはカレー粉と、事前に準備していたバターだ。
「あ~っ! それって、この前エセルおねーちゃんが振ってた『バター』だよね~♪」
「おう、エセルが爆速で作ってくれたバターだ」
このバターを作るのには、エセルがとてつもない貢献を見せてくれた。
瓶に牛乳を入れて振ればバターができるのは知ってても、体力がかなり必要で、俺だけじゃなくジェシカとリタも、早々にギブアップしてしまった。
『フンフンフンフンフンフンフンフンッ!』
ただひとり、目にも留まらぬ速さで瓶を振り続けたのはエセルだけだ。
青い髪を揺らし、すごい形相で瓶を振っていると、牛乳自身も驚くほどのスピードで固形になってしまった。
『できました、虎太郎さん。これでいいでしょうか?』
ドヤ顔で胸を張るエセルに、俺たちはただ茫然とするばかり。
『すっげ……あっという間に固まったな……』
『リタもジェシカおねーちゃんも、まだ牛乳のまんまだよ……?』
とにかく、エセルのおかげで、カレー作りにバターを使えるのはありがたい。
焦がさないようにそれとカレー粉を炒め、混ぜていくと、見知ったルウの姿になる。
「ルウもできたし、しっかり煮込んでからこれを入れてやれば、っと」
焼き目をつけた鳥肉と野菜を一緒に煮込み、辺りで拾ってきた香草を入れ、一度火を止めてからルウを投入する。
それから静かにかき混ぜていくと、さっきよりもずっと強いカレーの匂いが漂う。
「お、おお……!」
「見たことないスープだよ、それにすっごくおいしそーなの!」
皆の好奇心も、見るからに高まってゆく。
彼女達の期待を一身に背負い、俺は火を完全に止めて、軽く味見した。
「――うん、完璧だ!」
まぎれもない、前世で飽きるほど食べて、一度だって飽きなかったカレー。
異世界で完全に再現して、エセルたちに楽しんでもらえるサイコーの料理。
「待たせたな、皆! 『チキンカレー』の完成だぜ!」
俺が手を掲げると、わっとキッチンが湧きあがった。
エセルやジェシカ、リタにカレーを振る舞えるのが、もう今から楽しみで仕方なかった。
陽も少し暮れ始めた頃、俺たちはもう一度キッチンに集まってた。
昼間はスイーツづくりに必要なフルーツや牛乳とかを置いてたところには、今回は肉や野菜、パンが揃ってる。
これから作るのはサイコーにハッピーになれる料理。
「今日の夕飯は俺の大好物で得意料理の『カレー』だ!」
そう、カレーだ。
俺が大手を広げてそう言うと、3人は同時に首を傾げた。
「「……かれぇ?」」
てっきり喜ぶかと思ったんだが、こりゃ意外だったな。
「おっと、こっちにはカレーがないのか。茶色くて、鳥肉や野菜がゴロゴロ入ってて……シチューみたいなもんだけど、辛くて美味いぞ」
「全然ソーゾーつかないけど、楽しみだな☆」
「甘いものを食べた後に辛いものなんて、リタ、どうにかなっちゃいそ~♪」
ま、美味けりゃ何だって食べてくれるのが、ドラゴン三姉妹のいいところだよ。
説明するよりも作った方が早いと思った俺は、早速食材に手を付け始めた。
「虎太郎さん、それは何ですか?」
「コショーかな?」
お、そこに目をつけるとは、勘が鋭いな。
俺がキッチンに並べたいくつもの小瓶の中には、それぞれ違う色の粉が入ってる。
きゅぽん、とふたを開けると、刺激的な匂いが辺りに広がった。
「これは『スパイス』だよ。果実や種子を加工したものでな、香りづけや臭みを取ったり、色を付けたりするのに使うんだ。普通は隠し味に使うんだが、今回はメインになるぜ」
エセルとリタは驚いたままだけど、ジェシカは鱗の生えた手で鼻を隠した。
彼女は三姉妹の中でも特に身体能力が優れてるから、もしかすると、直に嗅いだスパイスの匂いは刺激が強すぎるのかも。
そのツーンと来る感じが、じきにやみつきになるんだぜ。
「クミンにカルダモン、ローレルにコリアンダー……まさか、異世界でもあっちと同じようなスパイスが買えるなんて、思ってもみなかったな」
「エリューズで何かを買っていると思ったら、それだったのですね。自分も何度か市場で見たことはありますが、今回はどんな使い方をするのですか?」
「まずは『カレー粉』を作るのさ。その間に皆は、鳥肉と野菜を切っておいてくれ」
「分かりました」
「おっけー☆」
「りょ~かい♪」
3人が揃って、よく洗った爪で野菜と肉を切っているうちに、俺はスパイスをフライパンで煎っていく。
目分量だけど、どうやら今回はうまくいったようで、カレーの匂いが漂ってくる。
「なんだか、不思議な匂いだね!」
「この匂いがクセになるのさ。俺は子供のころからずっと食べてたよ。熱を出した日も、いいことがあった日も、悪い日も、ずっとカレーが一緒だった」
ジャガイモを器用にざく切りにしながら、リタがにゅっと顔を覗かせる。
「おにーちゃんにとって、思い出の味なんだね」
「いつか、リタにとっても思い出の味になる。俺のカレーが、ずっと恋しくなるさ」
「きもっ♪ おっさんっぽい喋りになってるぞ♪」
はいはい、お前が何を言っても、俺はカレーを準備して待っててやるさ。
なんて思っているうち、3人の尻尾がふるん、と揺れた。
「コタロー君、玉ねぎにニンジン、ジャガイモにトマト、ぜーんぶ切れたよっ!」
それすなわち、食材の準備ができた証拠だ。
「ありがとな、ジェシカ。まずは玉ねぎから、こっちのフライパンで炒めるか」
「他に、自分たちに何かできることはありますか?」
「こっちの鍋で、残った具材を炒めてくれ。鳥肉にしっかりと焼き目がついたら、トマトと水を入れて煮込むんだ」
別に鍋を温めて、鳥肉を入れようとすると、ジェシカが大きく口を開く。
「だったら、あたしの炎で一気に焼いちゃうよーっ☆」
「よせよせ、丸焦げになっちまうぞ」
ぱっと俺が止めると、ジェシカはむぐむぐ言いながら口を閉じた。
もしも彼女が一気に焼こうとすれば、その時は家も一緒に焼けるよな――なんて思いながら、俺は冷蔵庫から別の食材を取り出し、潰して鍋に入れる。
「『ニセショウガ』と『マシマシニンニク』が自生しててラッキーだったな。こいつがあるのとないのとじゃ、完成度が段違いだ」
ショウガとニンニクは、料理にいつだって必要不可欠だ。
家の近くの川沿いに自生してるのを見つけた時は、3人の白い目も構わず、バカみたいに小躍りしちゃったぞ。
もちろんこいつらも大事だが、これと野菜と鳥肉だけじゃあカレーにはならない。
「玉ねぎもあめ色になったし、次はバターとカレー粉で『カレールウ』作りだ」
必要なのはカレー粉と、事前に準備していたバターだ。
「あ~っ! それって、この前エセルおねーちゃんが振ってた『バター』だよね~♪」
「おう、エセルが爆速で作ってくれたバターだ」
このバターを作るのには、エセルがとてつもない貢献を見せてくれた。
瓶に牛乳を入れて振ればバターができるのは知ってても、体力がかなり必要で、俺だけじゃなくジェシカとリタも、早々にギブアップしてしまった。
『フンフンフンフンフンフンフンフンッ!』
ただひとり、目にも留まらぬ速さで瓶を振り続けたのはエセルだけだ。
青い髪を揺らし、すごい形相で瓶を振っていると、牛乳自身も驚くほどのスピードで固形になってしまった。
『できました、虎太郎さん。これでいいでしょうか?』
ドヤ顔で胸を張るエセルに、俺たちはただ茫然とするばかり。
『すっげ……あっという間に固まったな……』
『リタもジェシカおねーちゃんも、まだ牛乳のまんまだよ……?』
とにかく、エセルのおかげで、カレー作りにバターを使えるのはありがたい。
焦がさないようにそれとカレー粉を炒め、混ぜていくと、見知ったルウの姿になる。
「ルウもできたし、しっかり煮込んでからこれを入れてやれば、っと」
焼き目をつけた鳥肉と野菜を一緒に煮込み、辺りで拾ってきた香草を入れ、一度火を止めてからルウを投入する。
それから静かにかき混ぜていくと、さっきよりもずっと強いカレーの匂いが漂う。
「お、おお……!」
「見たことないスープだよ、それにすっごくおいしそーなの!」
皆の好奇心も、見るからに高まってゆく。
彼女達の期待を一身に背負い、俺は火を完全に止めて、軽く味見した。
「――うん、完璧だ!」
まぎれもない、前世で飽きるほど食べて、一度だって飽きなかったカレー。
異世界で完全に再現して、エセルたちに楽しんでもらえるサイコーの料理。
「待たせたな、皆! 『チキンカレー』の完成だぜ!」
俺が手を掲げると、わっとキッチンが湧きあがった。
エセルやジェシカ、リタにカレーを振る舞えるのが、もう今から楽しみで仕方なかった。
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