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第1章
再びの飛翔→『ストームイーター』
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「風が消えたって、どういうことだよ、リタ?」
努めて気にしていないそぶりでリタに声をかけるけど、彼女の顔はいたって真剣だ。
「おにーちゃんも分かってるでしょ? さっきまで木を揺らしてたほどの風が、ちっとも吹かなくなったの。こんなの、普通じゃありえないよ」
「無風の日なんて、そう珍しくないだろ」
「いいえ、ただ風がなくなったのではありません。もっと嫌なものが、これからやってくる……竜人族の直感が、そう告げているんです」
メスガキっぷりをかき消したリタに、神妙な顔で鱗を逆立てるエセル。
「ウルル……」
中でもジェシカは、いつもの愛らしい表情はどこへやら、島の外を睨んで唸ってる。
もはやドラゴン少女というより、竜そのものといった気迫だ。
「ジェシカを見てください。あんなに警戒している彼女は、自分も見たことがありません」
「まるで、島の外から何かが来るみたいだな」
「こちらからは何も見えませんが、確かに何かが迫っています」
「水平線の向こうに誰もいないなら、心配なさそうだけどな」
島のずっと向こうを見ても、誰かが迫ってくる様子はない。
仮に島の反対側から危険が押し寄せていたとしても、もしもそうなら、ジェシカがそっちに何の注意も向けてないのはおかしいだろ。
どちらにせよ、何かが起きているなら、確かめないと。
「だけど、念には念を入れとくか。リタ、もう一度俺を背負って飛んでくれるか?」
「真上にだよね、分かった」
リタが頷くと、彼女の巨大な赤い翼が広がる。
「エセルとジェシカは、先に家に戻っておいてくれ。何かが起きたら……」
「分かっています。緊急時には、筒が信号代わりになりますから」
「よろしく頼む。じゃあ、リタ、行くぞ」
「任せて!」
俺はリタの背中におぶさり、ぐっと彼女の体にしがみついた。
そして目をつむると、たちまちリタは空を舞い、一直線に飛んでいった。
「おにーちゃん、大丈夫? 前よりは速度を落としてるけど、気絶しないでね」
「ああ、なんとか耐えてるよ!」
以前とは違って、気を失いそうにはならないけど、やっぱり空を飛ぶ感覚には慣れない。
リタも俺が、竜人族よりずっと貧弱な体つきだと知ってるからか、スピードを相当制御してくれてるみたいだ。
「もうじき、島のずっと向こうが見える……3、2……1……ストップ!」
そのうちリタの声と同時に、上昇する感覚が収まった。
外の景色が見えるだけの高度に達した証拠だと思い、俺は目を開き、リタに声をかけた。
「よし、リタ! 周りをぐるっと確認して……リタ?」
ところが、彼女からちゃんとした返事はなかった。
代わりに返ってきたのは、いつものメスガキとは思えないほど、上ずった声だ。
「……おにーちゃん、あれ……!」
震える指でリタがさした方角を、俺も見た。
次の瞬間、俺の心臓はたちまち凍り付いた。
「……何だよ、ありゃあ……!?」
俺とリタの目に飛び込んできたのは――台風。
しかも轟々と唸り、信じられない勢いで回転する、規格外のサイズの台風だ。
「あんなに大きい台風、どうして島から見えなかったの!? しかもこっちに向かって、どんどん迫って来てるよ!」
焦りを隠せないリタの声を聞いて、俺は不意に、エリューズでの話を思い出す。
「まさか、あいつが……!」
あれの正体に、俺はただひとつだけ思い当たる節がある。
ほとんど反射的にクラフト画面を開くと、そこに予想通りの文字列が浮かび上がった。
『ストームイーター:嵐を纏って現れる、超大型モンスター。暴風を発生させ、あらゆるものを破壊する災害そのもの。これが出現すると、一帯が無風地帯となる』
やはり、と確信しつつ、俺は苦い顔をした。
あいつこそが、エリューズの町で恐れられていた――『ストームイーター』だ。
おまけにあの台風はただの自然災害じゃなく、モンスターなんだ。
「風が島から消えたんじゃなくて、さしずめ、あのモンスターが食っちまったってわけか」
「そんなモンスター、聞いたことないよ!?」
焦るリタの声に、俺が頷く。
「エリューズであいつの噂を聞いた時、何年も出てこなかったって言ってた。きっと、超レアなモンスターで、しかもどこに出てくるか分からないんだ」
「つまり、リタが空を飛んでいる間に出てきたってこと?」
「だろうな。おまけにあいつは、俺たちでもどうしようもないぜ」
「え……?」
「説明文の最後に書いてあるんだよ。『人間の兵器や他のモンスターの攻撃では、一切ダメージを受けない』ってな」
要するに、あのストームイーターは無敵だ。
「そんな……じゃあ、どうするの!?」
絶対に勝てない敵と悟ったリタの顔に、焦り以上の恐れが浮かび上がる。
「せっかくおねーちゃんたちと、おにーちゃんと一緒に、島で楽しく暮らせると思ったのに! めちゃくちゃにされるなんて、リタ、絶対やだ!」
「分かってる。俺だって同じ気持ちだが、無理して死んだら元も子もないだろ」
俺だって怖いけど、皆と一緒にビビってるばかりじゃあ、どうしようもない。
何より、こんな時のために、俺はクラフトスキルを手に入れたはずだ。
「とりあえず島に降りて、ふたりに事情を伝えよう。あれをやり過ごすアイデアなら、クラフトスキルさえあればどうにかなる」
「ほんとに?」
「本当だ。俺の故郷じゃあ、台風は倒すもんじゃない――」
日本じゃあ、何度だって台風が来た。
どれだけ激しい暴風、猛風の中でも、人々は災害を打ち倒すんじゃなく、共に生きる道を選んできた。
だったら、俺にもできるはずだ。
「――耐え忍び、受け流すものだからな」
目を丸くするリタに、俺は少しだけ笑ってみせた。
まったくなかったはずの風が、少しずつ返ってきている。
だがそれは、いつもの風ではなく、台風によってもたらされた不吉な風だった。
努めて気にしていないそぶりでリタに声をかけるけど、彼女の顔はいたって真剣だ。
「おにーちゃんも分かってるでしょ? さっきまで木を揺らしてたほどの風が、ちっとも吹かなくなったの。こんなの、普通じゃありえないよ」
「無風の日なんて、そう珍しくないだろ」
「いいえ、ただ風がなくなったのではありません。もっと嫌なものが、これからやってくる……竜人族の直感が、そう告げているんです」
メスガキっぷりをかき消したリタに、神妙な顔で鱗を逆立てるエセル。
「ウルル……」
中でもジェシカは、いつもの愛らしい表情はどこへやら、島の外を睨んで唸ってる。
もはやドラゴン少女というより、竜そのものといった気迫だ。
「ジェシカを見てください。あんなに警戒している彼女は、自分も見たことがありません」
「まるで、島の外から何かが来るみたいだな」
「こちらからは何も見えませんが、確かに何かが迫っています」
「水平線の向こうに誰もいないなら、心配なさそうだけどな」
島のずっと向こうを見ても、誰かが迫ってくる様子はない。
仮に島の反対側から危険が押し寄せていたとしても、もしもそうなら、ジェシカがそっちに何の注意も向けてないのはおかしいだろ。
どちらにせよ、何かが起きているなら、確かめないと。
「だけど、念には念を入れとくか。リタ、もう一度俺を背負って飛んでくれるか?」
「真上にだよね、分かった」
リタが頷くと、彼女の巨大な赤い翼が広がる。
「エセルとジェシカは、先に家に戻っておいてくれ。何かが起きたら……」
「分かっています。緊急時には、筒が信号代わりになりますから」
「よろしく頼む。じゃあ、リタ、行くぞ」
「任せて!」
俺はリタの背中におぶさり、ぐっと彼女の体にしがみついた。
そして目をつむると、たちまちリタは空を舞い、一直線に飛んでいった。
「おにーちゃん、大丈夫? 前よりは速度を落としてるけど、気絶しないでね」
「ああ、なんとか耐えてるよ!」
以前とは違って、気を失いそうにはならないけど、やっぱり空を飛ぶ感覚には慣れない。
リタも俺が、竜人族よりずっと貧弱な体つきだと知ってるからか、スピードを相当制御してくれてるみたいだ。
「もうじき、島のずっと向こうが見える……3、2……1……ストップ!」
そのうちリタの声と同時に、上昇する感覚が収まった。
外の景色が見えるだけの高度に達した証拠だと思い、俺は目を開き、リタに声をかけた。
「よし、リタ! 周りをぐるっと確認して……リタ?」
ところが、彼女からちゃんとした返事はなかった。
代わりに返ってきたのは、いつものメスガキとは思えないほど、上ずった声だ。
「……おにーちゃん、あれ……!」
震える指でリタがさした方角を、俺も見た。
次の瞬間、俺の心臓はたちまち凍り付いた。
「……何だよ、ありゃあ……!?」
俺とリタの目に飛び込んできたのは――台風。
しかも轟々と唸り、信じられない勢いで回転する、規格外のサイズの台風だ。
「あんなに大きい台風、どうして島から見えなかったの!? しかもこっちに向かって、どんどん迫って来てるよ!」
焦りを隠せないリタの声を聞いて、俺は不意に、エリューズでの話を思い出す。
「まさか、あいつが……!」
あれの正体に、俺はただひとつだけ思い当たる節がある。
ほとんど反射的にクラフト画面を開くと、そこに予想通りの文字列が浮かび上がった。
『ストームイーター:嵐を纏って現れる、超大型モンスター。暴風を発生させ、あらゆるものを破壊する災害そのもの。これが出現すると、一帯が無風地帯となる』
やはり、と確信しつつ、俺は苦い顔をした。
あいつこそが、エリューズの町で恐れられていた――『ストームイーター』だ。
おまけにあの台風はただの自然災害じゃなく、モンスターなんだ。
「風が島から消えたんじゃなくて、さしずめ、あのモンスターが食っちまったってわけか」
「そんなモンスター、聞いたことないよ!?」
焦るリタの声に、俺が頷く。
「エリューズであいつの噂を聞いた時、何年も出てこなかったって言ってた。きっと、超レアなモンスターで、しかもどこに出てくるか分からないんだ」
「つまり、リタが空を飛んでいる間に出てきたってこと?」
「だろうな。おまけにあいつは、俺たちでもどうしようもないぜ」
「え……?」
「説明文の最後に書いてあるんだよ。『人間の兵器や他のモンスターの攻撃では、一切ダメージを受けない』ってな」
要するに、あのストームイーターは無敵だ。
「そんな……じゃあ、どうするの!?」
絶対に勝てない敵と悟ったリタの顔に、焦り以上の恐れが浮かび上がる。
「せっかくおねーちゃんたちと、おにーちゃんと一緒に、島で楽しく暮らせると思ったのに! めちゃくちゃにされるなんて、リタ、絶対やだ!」
「分かってる。俺だって同じ気持ちだが、無理して死んだら元も子もないだろ」
俺だって怖いけど、皆と一緒にビビってるばかりじゃあ、どうしようもない。
何より、こんな時のために、俺はクラフトスキルを手に入れたはずだ。
「とりあえず島に降りて、ふたりに事情を伝えよう。あれをやり過ごすアイデアなら、クラフトスキルさえあればどうにかなる」
「ほんとに?」
「本当だ。俺の故郷じゃあ、台風は倒すもんじゃない――」
日本じゃあ、何度だって台風が来た。
どれだけ激しい暴風、猛風の中でも、人々は災害を打ち倒すんじゃなく、共に生きる道を選んできた。
だったら、俺にもできるはずだ。
「――耐え忍び、受け流すものだからな」
目を丸くするリタに、俺は少しだけ笑ってみせた。
まったくなかったはずの風が、少しずつ返ってきている。
だがそれは、いつもの風ではなく、台風によってもたらされた不吉な風だった。
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