92 / 95
おっさん、ドラゴンを討伐する
特級冒険者、圧倒
しおりを挟む
『オオオオオォォッ!』
ギラヴィが吐く炎は、ワイバーンのそれとは比べ物にならない。
地面を這う漆黒の爆炎の威力は、触れずとも当たりの木々を燃やすほどだ。
「ドラゴンの炎に、邪悪な魔力を付与したのか。並みの竜じゃまねできないな」
しかし、ダンテは避けようともしなかった。
「はぁッ!」
彼がナイフを振るうと、黒い炎がまとめて薙ぎ払われた。
ダンテの仲間には炎が直撃せず、むしろ辺りのモンスターが炎を浴びせられてもだえ苦しむが、やはりギラヴィは気にも留めない。
この竜にとって、自分を慕う怪物など、復讐に比べれば微塵の価値もないのだ。
『ほう、剣気だけで弾いたか! 小癪な!』
「来い、ギラヴィ。お前の技をすべて、正面から砕いてぶっ潰してやる」
『図に乗るなよ、人間風情がああッ!』
炎がダメならばと、今度はギラヴィが翼を震わせ、つむじ風を巻き起こす。
『我の翼は、ただはためかせるだけで大木を切り刻む斬撃となる! いかに貴様といえど、避ける間もなければ終わりだ!』
可視化できるほどの勢いの風は、騎士の鎧すら切り裂くだろう。
「ダンテ!」
「ボクの魔法で防いでやる! 『地より出でし城壁、何人たりとも』――」
「ありがとな、リン。でも、俺だけで大丈夫だ」
それでも、仲間が心配していても、やはりダンテはその場から動こうともしなかった。
今度は二振りのナイフで、彼はあらゆる攻撃を受け流してしまった。
『……なぜだ、なぜ無傷でいられる』
ぎょろりと目を見開くギラヴィに、ダンテは全く動じずに言った。
「230とんで6」
『は?』
「お前が斬撃として繰り出した風圧の数だ。全部ナイフで断ち切った、それだけだ」
『戯言をォッ!』
いよいよ小手先の技を使うのをやめ、ギラヴィが突進してきた。
モンスターと戦い続ける仲間達を巻き込んで、ダンテを曳き潰そうとしているのだ。
「セレナ、皆、ちょっと距離を取れ。近くにいると、巻き込まれるぞ」
雑兵のモンスターを蹴り飛ばしながら、セレナが頷き、仲間達と騎士を連れて、ダンテからすっかり距離を取った。
彼は小さく頷くと、ぐっと地面に足を踏み込み、一気にナイフを振るった。
『ガアアアアアァッ!?』
瞬間、ギラヴィの体に切り傷が刻まれた。
ダンテの斬撃が金色竜の技を上回った証拠だが、ギラヴィはなおも突進を止めない。
『ふん、猪口才な! 真似事程度で、我の金色の鎧を破壊できると思ったか!』
竜の砕けた鱗や、斬られた部位が再生するさまを見せつけ、ギラヴィは嗤う。
こんなことが人間にできるものかと、己より劣る存在をあざ笑う。
『この再生能力を見ろ! 貴様ごとき人間の放った力では、我の骨を断つどころか、鱗すら砕けん!』
「ああ、そうだな」
『貴様がネズミの如き些末な攻撃を繰り返している間に、我が裁きの炎で――』
ただ、ギラヴィはまだ気づいていなかった。
敵を圧し潰し、炎を口から放ってやろうとした瞬間に、やっと悟った。
『……あ?』
ちらりと視界に映った、自分の右腕――脚。
それが、見事に切り落とされているのだと。
「おっと――鱗を砕くつもりが、前脚を斬り落としたみたいだな」
ダンテが軽く笑ったのとほぼ同時に、ギラヴィの全身を信じられない痛みが奔った。
『――ギャアアアアアアアアアアアアアアス!?』
どれほどの痛みかといえば、突進をやめ、地面に直撃するほどだ。
モンスター達もまた、自分達のリーダーがとんでもない悲鳴を上げたのを聞いて、一部が思わず逃げ出す始末だ。
「おいおい、お前の叫び声で、ワイバーンが何匹か逃げちまったぞ。王様がしもべを驚かせて、どうするんだよ」
『な、貴様、なに、何を、どう、どうやって、この、腕を!?』
「何も」
ようやく、ダンテが一歩、前に出た。
くるくるとナイフを回す彼の目は、どこまでもうつろで、しかし殺意に満ちている。
「何もしちゃいない。普通に、いつものように、斬っただけだ」
『なん、だと……!?』
「俺がいつ、お前の鱗を斬れないと言った? お前に手も足も出ず、苦戦すると言った?」
『貴様、この、よくもおおおおッ!』
残った腕を振るい、ダンテの頭をもぎ取ろうとしたギラヴィの前で、彼の姿が消えた。
「お前はただ勘違いしてただけだ。俺と戦わなかっただけで、俺と同等の力を手に入れて、モンスターの王になったと勘違いして、ふんぞり返ってただけだ」
何が起きたのかと、金色の竜は子供のように恐れ、必死に探し回る。
「だから、俺が教えてやってるのさ。お前と俺の力の差は、微塵も縮まっていない」
やがてギラヴィが吠えずとも、ダンテの方から姿を現した。
彼がいるのは、ギラヴィの角の上。
つまり、彼の脳天を貫ける場所だ。
「――図体ばかりデカくなったガキが、調子に乗るなよ」
彼の声を聴き、ほとんど反射的にギラヴィが首を振った。
その反動でわずかにダンテの行動に支障が出たのか、幸い、ギラヴィの頭はナイフには貫かれなかった。
ただし、竜の右目は一直線に裂かれ、血が盛大に噴き出したが。
『オガ、オ、オオオオオォォッ!』
「右目で済んで、ラッキーだったな。本当なら頭を跳ね飛ばしたかったんだが」
『グ、ガ、グギイイィ……!』
青い血を垂れ流すギラヴィは、不意にダンテと目が合った。
そして自分が、何と戦っているのかをやっと理解した。
「さてと、ギラヴィ。ここからは決闘でも、勝負でもない」
数年間追い続けていたこの男は、自分が思っているようなやわな人間ではない。
ましてや自分が追い付き、追い越せるような人間ではない。
この男は、ダンテ・ウォーレンは、およそ人という枠で収まらない――。
「特級冒険者の蹂躙を――見せてやる」
この国最強の、特級冒険者だ。
ギラヴィが吐く炎は、ワイバーンのそれとは比べ物にならない。
地面を這う漆黒の爆炎の威力は、触れずとも当たりの木々を燃やすほどだ。
「ドラゴンの炎に、邪悪な魔力を付与したのか。並みの竜じゃまねできないな」
しかし、ダンテは避けようともしなかった。
「はぁッ!」
彼がナイフを振るうと、黒い炎がまとめて薙ぎ払われた。
ダンテの仲間には炎が直撃せず、むしろ辺りのモンスターが炎を浴びせられてもだえ苦しむが、やはりギラヴィは気にも留めない。
この竜にとって、自分を慕う怪物など、復讐に比べれば微塵の価値もないのだ。
『ほう、剣気だけで弾いたか! 小癪な!』
「来い、ギラヴィ。お前の技をすべて、正面から砕いてぶっ潰してやる」
『図に乗るなよ、人間風情がああッ!』
炎がダメならばと、今度はギラヴィが翼を震わせ、つむじ風を巻き起こす。
『我の翼は、ただはためかせるだけで大木を切り刻む斬撃となる! いかに貴様といえど、避ける間もなければ終わりだ!』
可視化できるほどの勢いの風は、騎士の鎧すら切り裂くだろう。
「ダンテ!」
「ボクの魔法で防いでやる! 『地より出でし城壁、何人たりとも』――」
「ありがとな、リン。でも、俺だけで大丈夫だ」
それでも、仲間が心配していても、やはりダンテはその場から動こうともしなかった。
今度は二振りのナイフで、彼はあらゆる攻撃を受け流してしまった。
『……なぜだ、なぜ無傷でいられる』
ぎょろりと目を見開くギラヴィに、ダンテは全く動じずに言った。
「230とんで6」
『は?』
「お前が斬撃として繰り出した風圧の数だ。全部ナイフで断ち切った、それだけだ」
『戯言をォッ!』
いよいよ小手先の技を使うのをやめ、ギラヴィが突進してきた。
モンスターと戦い続ける仲間達を巻き込んで、ダンテを曳き潰そうとしているのだ。
「セレナ、皆、ちょっと距離を取れ。近くにいると、巻き込まれるぞ」
雑兵のモンスターを蹴り飛ばしながら、セレナが頷き、仲間達と騎士を連れて、ダンテからすっかり距離を取った。
彼は小さく頷くと、ぐっと地面に足を踏み込み、一気にナイフを振るった。
『ガアアアアアァッ!?』
瞬間、ギラヴィの体に切り傷が刻まれた。
ダンテの斬撃が金色竜の技を上回った証拠だが、ギラヴィはなおも突進を止めない。
『ふん、猪口才な! 真似事程度で、我の金色の鎧を破壊できると思ったか!』
竜の砕けた鱗や、斬られた部位が再生するさまを見せつけ、ギラヴィは嗤う。
こんなことが人間にできるものかと、己より劣る存在をあざ笑う。
『この再生能力を見ろ! 貴様ごとき人間の放った力では、我の骨を断つどころか、鱗すら砕けん!』
「ああ、そうだな」
『貴様がネズミの如き些末な攻撃を繰り返している間に、我が裁きの炎で――』
ただ、ギラヴィはまだ気づいていなかった。
敵を圧し潰し、炎を口から放ってやろうとした瞬間に、やっと悟った。
『……あ?』
ちらりと視界に映った、自分の右腕――脚。
それが、見事に切り落とされているのだと。
「おっと――鱗を砕くつもりが、前脚を斬り落としたみたいだな」
ダンテが軽く笑ったのとほぼ同時に、ギラヴィの全身を信じられない痛みが奔った。
『――ギャアアアアアアアアアアアアアアス!?』
どれほどの痛みかといえば、突進をやめ、地面に直撃するほどだ。
モンスター達もまた、自分達のリーダーがとんでもない悲鳴を上げたのを聞いて、一部が思わず逃げ出す始末だ。
「おいおい、お前の叫び声で、ワイバーンが何匹か逃げちまったぞ。王様がしもべを驚かせて、どうするんだよ」
『な、貴様、なに、何を、どう、どうやって、この、腕を!?』
「何も」
ようやく、ダンテが一歩、前に出た。
くるくるとナイフを回す彼の目は、どこまでもうつろで、しかし殺意に満ちている。
「何もしちゃいない。普通に、いつものように、斬っただけだ」
『なん、だと……!?』
「俺がいつ、お前の鱗を斬れないと言った? お前に手も足も出ず、苦戦すると言った?」
『貴様、この、よくもおおおおッ!』
残った腕を振るい、ダンテの頭をもぎ取ろうとしたギラヴィの前で、彼の姿が消えた。
「お前はただ勘違いしてただけだ。俺と戦わなかっただけで、俺と同等の力を手に入れて、モンスターの王になったと勘違いして、ふんぞり返ってただけだ」
何が起きたのかと、金色の竜は子供のように恐れ、必死に探し回る。
「だから、俺が教えてやってるのさ。お前と俺の力の差は、微塵も縮まっていない」
やがてギラヴィが吠えずとも、ダンテの方から姿を現した。
彼がいるのは、ギラヴィの角の上。
つまり、彼の脳天を貫ける場所だ。
「――図体ばかりデカくなったガキが、調子に乗るなよ」
彼の声を聴き、ほとんど反射的にギラヴィが首を振った。
その反動でわずかにダンテの行動に支障が出たのか、幸い、ギラヴィの頭はナイフには貫かれなかった。
ただし、竜の右目は一直線に裂かれ、血が盛大に噴き出したが。
『オガ、オ、オオオオオォォッ!』
「右目で済んで、ラッキーだったな。本当なら頭を跳ね飛ばしたかったんだが」
『グ、ガ、グギイイィ……!』
青い血を垂れ流すギラヴィは、不意にダンテと目が合った。
そして自分が、何と戦っているのかをやっと理解した。
「さてと、ギラヴィ。ここからは決闘でも、勝負でもない」
数年間追い続けていたこの男は、自分が思っているようなやわな人間ではない。
ましてや自分が追い付き、追い越せるような人間ではない。
この男は、ダンテ・ウォーレンは、およそ人という枠で収まらない――。
「特級冒険者の蹂躙を――見せてやる」
この国最強の、特級冒険者だ。
60
お気に入りに追加
1,073
あなたにおすすめの小説

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる