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おっさん、ドラゴンを討伐する
正気を失えばこそ
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「笑えねえ冗談だな」
『冗談だと? 小娘の腹を代わりに裂いてやれば、その余裕もなくなるか?』
ギラヴィの爪が、セレナに一層食い込む。
「あが、が……」
まだ意識があるからこそ、彼女は苦しんでいる。
きっとこれ以上爪が刺されば、骨を砕き、筋肉を裂き、彼女を両断するだろう。
「警告が通じてなかったのか? そいつを離せと言ったはずだぞ」
『断る。貴様こそ、己が立場を理解した方が良いぞ』
ダンテのすごみにも臆せず、ギラヴィが言った。
『我が指を折り終えるまでに、同胞を殺めた刃で自死しろ。さもなくば、小娘を真っ二つに引きちぎり、ワイバーンの餌にする。貴様を食らうのは、その後だ』
ずぽり、と爪を引き抜く竜の顔には、醜悪な笑みが浮かぶ。
『それとも、我と戦うか? 人質も取られているというのに、無謀な死を選ぶか?』
ギラヴィにとっては、ダンテがどちらを選んでも構わなかった。
自らの手で死ぬという無様な最期を見せても良いし、人質がいる中でむやみに戦いを挑み、ドラゴンの力を思い知って悲惨な末路を迎えるのも興が乗る。
だからこそ、ギラヴィはダンテに選択を委ねさせたのだ。
ところが、ダンテが選んだのは、そのいずれでもなかった。
「……セレナ、目を閉じてろ。俺がいいって言うまで開くなよ」
さっきまでと違う声色に、ギラヴィの瞳孔がほんのわずかに開いた。
『何を言っている?』
「決まりなんだ。今からやることも、俺の姿も、誰にも見せたくない」
『ほう、ほう。自らの惨めな死を見せたくないとは、猿にも誇りがあるのだな』
「違う」
ナイフをぐっと握り、ダンテがギラヴィを見た。
「俺が全力を出す時の決まりだ――俺の姿を見た生物を、生かして返さない」
『……!』
思わずドラゴンが――自分でも気づかないほど無意識にたじろぐほど、ダンテの目にはおぞましい殺意に満ちていた。
怒り、憎しみ、殺意、絶望。
負の感情をどこまで詰めれば、こんなどす黒い色の瞳になるのだろうか。
「ギラヴィ、お前だけじゃない。ユドノーのワイバーンも、助けに来た騎士も、セレナもリンもオフィーリアも、全部だ。ただそのルールひとつを守れば、俺は本気を出せる。そう、自分に制約をかけてるんだ」
少なくとも、苦楽を共にした仲間すら殺めなくてはならない縛りの中で睨むのだ。
彼の決意と覚悟は、尋常ではないだろう。
「俺を獣だと言ったな、ギラヴィ。俺はそんな高尚な生き物じゃねえよ――ダンテ・ウォーレンは凶器だ。武器であり、兵器だ。使い手すらも噛み殺す」
それでもギラヴィは、口元に火を携えながら吼えた。
『面白い、わずかな勝ち目に縋り、人間性を捨てろ! 貴様のような男には、生物としての死すら生ぬるいのだからな!』
「本当におめでたいやつだな、自分が死なないとでも思ってるのか?」
一対の刃を握る手の甲に、血管が浮かび上がる。
肉食獣のごとく目がぎらぎらと輝き、歯の隙間から怒気が漏れ出す。
「俺が殺すと宣言したんだ。肉片ひとつ故郷に帰れると思うなよ、ギラヴィ――」
もはやどちらがモンスターか分からないまま、ユドノーを滅ぼしかねない決闘が始まりかけた時だった。
「――ダンテさん!」
白い刃のきらめきと共に、アルフォンスがひとりと1匹の間に割って入った。
水が流れゆくような美しい太刀筋は、決戦に乱入しても双方の怒りを湧きあがらせないほど美しく、また鋭いものだ。
しかも彼の後ろには、カタール剣を握り締めるハイデマリーもいるのだ。
「……アル、マリー……!」
思わず声を漏らしたダンテの前で、ハイデマリーが赤い刃を振るった。
「邪魔ですわ、ワイバーン風情がおじ様の前に立つなど100年早くてよ!」
『ギャアアアース!』
彼女の攻撃をきっかけに、アルフォンスも動いた。
「マリー、左ががら空きだぞ!」
「ありがたいですわ、兄様!」
白と赤の斬撃は、たちまち周囲にいるワイバーンを切り裂き、退かせた。
ギラヴィですら介入できないほど濃密な攻撃の波の最中、アルフォンスは背後のダンテを一瞥もしないまま言った。
「リンさんもセレナさんも、かなりの重傷のようです! オフィーリアさんは援軍として呼んだ騎士が回収しましたが、ふたりよりもひどいケガを……」
ところが、ダンテの返事はひどく冷たく、仲間にぶつけるものではなかった。
「3人を連れて離れろ。お前らも殺す羽目になる」
「何を言っているのですか、おじ様!?」
『邪魔が入ったか。では、決着は別のところでつけるとしよう』
そんな彼の雰囲気を感じ取ったのか、ギラヴィは翼をはためかせて空に昇ってゆく。
『ゴドス山とは言わん、北のメルカビス山に来い。その頂点までたどり着いたならば、貴様に権利を与えてやる……我に切り刻まれ、貪られる権利をな』
「待つ必要はない。ここで終わりにするぞ」
ずい、と前に出ようとしたダンテを、アルフォンスが引き留める。
彼の表情はいまや、モンスターを相手取る時よりもずっと必死だ――ともすれば、ここで恩人とその仲間を同時に死なせかねないのだから。
「ダンテさん、ダメです!」
「離せ、アル。こいつはここで仕留める。仕留めないといけないんだよ」
「お仲間と住民の命が最優先です!」
どうにかダンテを落ち着かせようとするグライスナー兄妹を、ギラヴィは嘲笑った。
『ではな。せいぜい仲間に離別でも告げてから、我のもとに来るといい』
竜はワイバーンを連れ、白む空の向こうへと飛び去った。
少しずつ朝日が昇る中、残されたのは血の池に溺れる仲間と、剣を捨ててでも恩人の暴走を止めようとする兄妹。
「……おじ様……!」
そして、噛みしめた唇から血が流れているのにも気づかないダンテ。
憎悪、因縁、執念、激情。
そのどれか、どれでもある感情を発露させる方法を、彼はひとつしか知らなかった。
「――うおおおおおおおおおおッ!」
ダンテは叫んだ。
痕が残るほど武器を強く握りしめ、天を仰ぎ――竜のごとく、叫んだ。
『冗談だと? 小娘の腹を代わりに裂いてやれば、その余裕もなくなるか?』
ギラヴィの爪が、セレナに一層食い込む。
「あが、が……」
まだ意識があるからこそ、彼女は苦しんでいる。
きっとこれ以上爪が刺されば、骨を砕き、筋肉を裂き、彼女を両断するだろう。
「警告が通じてなかったのか? そいつを離せと言ったはずだぞ」
『断る。貴様こそ、己が立場を理解した方が良いぞ』
ダンテのすごみにも臆せず、ギラヴィが言った。
『我が指を折り終えるまでに、同胞を殺めた刃で自死しろ。さもなくば、小娘を真っ二つに引きちぎり、ワイバーンの餌にする。貴様を食らうのは、その後だ』
ずぽり、と爪を引き抜く竜の顔には、醜悪な笑みが浮かぶ。
『それとも、我と戦うか? 人質も取られているというのに、無謀な死を選ぶか?』
ギラヴィにとっては、ダンテがどちらを選んでも構わなかった。
自らの手で死ぬという無様な最期を見せても良いし、人質がいる中でむやみに戦いを挑み、ドラゴンの力を思い知って悲惨な末路を迎えるのも興が乗る。
だからこそ、ギラヴィはダンテに選択を委ねさせたのだ。
ところが、ダンテが選んだのは、そのいずれでもなかった。
「……セレナ、目を閉じてろ。俺がいいって言うまで開くなよ」
さっきまでと違う声色に、ギラヴィの瞳孔がほんのわずかに開いた。
『何を言っている?』
「決まりなんだ。今からやることも、俺の姿も、誰にも見せたくない」
『ほう、ほう。自らの惨めな死を見せたくないとは、猿にも誇りがあるのだな』
「違う」
ナイフをぐっと握り、ダンテがギラヴィを見た。
「俺が全力を出す時の決まりだ――俺の姿を見た生物を、生かして返さない」
『……!』
思わずドラゴンが――自分でも気づかないほど無意識にたじろぐほど、ダンテの目にはおぞましい殺意に満ちていた。
怒り、憎しみ、殺意、絶望。
負の感情をどこまで詰めれば、こんなどす黒い色の瞳になるのだろうか。
「ギラヴィ、お前だけじゃない。ユドノーのワイバーンも、助けに来た騎士も、セレナもリンもオフィーリアも、全部だ。ただそのルールひとつを守れば、俺は本気を出せる。そう、自分に制約をかけてるんだ」
少なくとも、苦楽を共にした仲間すら殺めなくてはならない縛りの中で睨むのだ。
彼の決意と覚悟は、尋常ではないだろう。
「俺を獣だと言ったな、ギラヴィ。俺はそんな高尚な生き物じゃねえよ――ダンテ・ウォーレンは凶器だ。武器であり、兵器だ。使い手すらも噛み殺す」
それでもギラヴィは、口元に火を携えながら吼えた。
『面白い、わずかな勝ち目に縋り、人間性を捨てろ! 貴様のような男には、生物としての死すら生ぬるいのだからな!』
「本当におめでたいやつだな、自分が死なないとでも思ってるのか?」
一対の刃を握る手の甲に、血管が浮かび上がる。
肉食獣のごとく目がぎらぎらと輝き、歯の隙間から怒気が漏れ出す。
「俺が殺すと宣言したんだ。肉片ひとつ故郷に帰れると思うなよ、ギラヴィ――」
もはやどちらがモンスターか分からないまま、ユドノーを滅ぼしかねない決闘が始まりかけた時だった。
「――ダンテさん!」
白い刃のきらめきと共に、アルフォンスがひとりと1匹の間に割って入った。
水が流れゆくような美しい太刀筋は、決戦に乱入しても双方の怒りを湧きあがらせないほど美しく、また鋭いものだ。
しかも彼の後ろには、カタール剣を握り締めるハイデマリーもいるのだ。
「……アル、マリー……!」
思わず声を漏らしたダンテの前で、ハイデマリーが赤い刃を振るった。
「邪魔ですわ、ワイバーン風情がおじ様の前に立つなど100年早くてよ!」
『ギャアアアース!』
彼女の攻撃をきっかけに、アルフォンスも動いた。
「マリー、左ががら空きだぞ!」
「ありがたいですわ、兄様!」
白と赤の斬撃は、たちまち周囲にいるワイバーンを切り裂き、退かせた。
ギラヴィですら介入できないほど濃密な攻撃の波の最中、アルフォンスは背後のダンテを一瞥もしないまま言った。
「リンさんもセレナさんも、かなりの重傷のようです! オフィーリアさんは援軍として呼んだ騎士が回収しましたが、ふたりよりもひどいケガを……」
ところが、ダンテの返事はひどく冷たく、仲間にぶつけるものではなかった。
「3人を連れて離れろ。お前らも殺す羽目になる」
「何を言っているのですか、おじ様!?」
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そんな彼の雰囲気を感じ取ったのか、ギラヴィは翼をはためかせて空に昇ってゆく。
『ゴドス山とは言わん、北のメルカビス山に来い。その頂点までたどり着いたならば、貴様に権利を与えてやる……我に切り刻まれ、貪られる権利をな』
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彼の表情はいまや、モンスターを相手取る時よりもずっと必死だ――ともすれば、ここで恩人とその仲間を同時に死なせかねないのだから。
「ダンテさん、ダメです!」
「離せ、アル。こいつはここで仕留める。仕留めないといけないんだよ」
「お仲間と住民の命が最優先です!」
どうにかダンテを落ち着かせようとするグライスナー兄妹を、ギラヴィは嘲笑った。
『ではな。せいぜい仲間に離別でも告げてから、我のもとに来るといい』
竜はワイバーンを連れ、白む空の向こうへと飛び去った。
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「……おじ様……!」
そして、噛みしめた唇から血が流れているのにも気づかないダンテ。
憎悪、因縁、執念、激情。
そのどれか、どれでもある感情を発露させる方法を、彼はひとつしか知らなかった。
「――うおおおおおおおおおおッ!」
ダンテは叫んだ。
痕が残るほど武器を強く握りしめ、天を仰ぎ――竜のごとく、叫んだ。
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