83 / 95
おっさん、ドラゴンを討伐する
10年越しの邂逅
しおりを挟む
リンを地面に下ろしたダンテと、ギラヴィの目が合った。
『……おう、おう、おう。誰かと思えば、竜殺しの人間か』
不思議とギラヴィは、すぐさまに怒りをあらわにはしなかった。
『少し老けたが、その顔、その獲物……忘れはせぬぞ、ああ、父を、母を、同胞を惨たらしく死に至らしめたのを我は忘れておらぬぞ、ダンテ・ウォーレン!』
もっとも、決して怒りを孕んでいないわけではない。
むしろ腹の中にある激情を、ただ必死に抑え込んでいるようにも見える。
「俺の顔の記憶だけで、よくもまあ、名前までたどり着いたもんだな」
『我の憎しみを舐めるな、人間の名を追うくらい造作もない!』
ギラヴィが前脚を掲げると、一斉にワイバーン達がダンテめがけて突進してきた。
『『ギャアオオオオ!』』
数は少なく見積もっても10匹以上。
一般人どころか、並の冒険者でも死を覚悟する数だ。
「話の邪魔をすんじゃねえよ」
だが、ダンテは眉を動かしすらしなかった。
彼がナイフを振るうだけで、たちまちワイバーンの首が刎ねられた。
『ギャガァ!?』
『アギャアア!』
首以外は、完全に無傷。
なのに、ワイバーンは確実に死に至り、血の一滴も流さないまま絶命した。
どう、と襲い掛かってきたモンスターのすべてが一瞬で絶命するさまを、ギラヴィもまた、まばたきすらせずに見つめていた。
『鍛え上げられたワイバーンを、一撃で仕留めるか』
「仲間がやられても顔色ひとつ変えないあたり、お前はこいつらを手駒程度にしか思ってないみたいだな。ワイバーンからしてみりゃ、お前は救世主なんだぜ?」
瞳の細い黒点が、一層細くなる。
『ほう?』
「ワイバーンは素材の優秀さから、人間に狩られてきた過去のあるモンスターだ。だから、人目につかない深い峡谷に棲む傾向がある」
ひとりも1匹も、声を決して荒げていない。
それでもごうごうと唸る炎の音に、どちらの声もかき消されないのだ。
「ところがギラヴィ、お前はこいつらを引きずり出してきたわけだ。自分の復讐の道具にするために、人への怒りや憎しみを煽り立てたんだろ」
『煽るとは人聞きの悪い。我はただ、人間がどれほど邪悪かを説いただけだ』
「ワイバーンは王国の法で、もう許可なしには狩れない。お前が垂れたご高説は、10年前の知識を引っ張り出しただけの……いわゆる、嘘だ」
『嘘? 人の残虐さが嘘というのが、もはや嘘であろう?』
ようやく、ギラヴィの声に憤怒の感情がにじみ出した。
『ただ殺せばいいものを、どれだけ苦しめてドラゴンを殺した? 父と母が哀願するさまを見ても眉ひとつ動かさん貴様の心が、人間の愚かさと傲慢さ、残虐さを表していないとは言わせんぞ、ダンテ・ウォーレン……ッ!』
ぎりぎりと歯が鳴り、口元から炎が漏れる。
もしも視線だけで相手を呪い殺せるなら、ダンテはもう10回は死んでいるだろう。
『貴様は人を襲わない、人と関わらないと約束した我が一族を皆殺しにした! ドラゴンが何をした、貴様ら人間を滅ぼそうとでもしたか!? 否、いつの世も我らに害をなし、くだらぬ理由で滅しようとしたのは貴様ら人間だ、人間という名の獣だ!』
金色の竜がここまで人を憎むのは、種族としての愚かさを知っているからに他ならない。
何よりこのドラゴンは、その犠牲者でもある。
『父が、母が人を戯れに殺めたことなど一度もない! 善良なドラゴンだ、生きるためにしか狩りをしない、正しきものだ!』
ギラヴィにとって、家族とはかけがえのない存在だった。
竜としての誇りのもと、あくまで一族のためにだけ他者を殺めるのだという決まりのもと、自信を持って狩りをするのだと教えられた。
終ぞ仲間のもとでハンティングはできなかったが、ギラヴィもいずれは、家族のために狩りをするのだと誓っていた。
果たして願いは叶わなかった――ダンテに、すべて殺されたからだ。
『なのに貴様は、惨たらしく殺した! だから我にも資格があるのだ――人間を残酷に殺し尽くし、貴様に最も恐ろしい恐怖と痛みを与える資格が!』
復讐者の高説を聞いても、ダンテはやはり、表情ひとつ変えなかった。
「お前も同じことをしてるのに気づいた方がいい」
『我は正当な復讐。貴様のは戯れの虐殺よ』
「正当な復讐、か。お前の一族に傷つけられた……」
何かを言おうとしたダンテだったが、不意に口を閉じた。
戸惑いと躊躇いで、ほんのわずかに視線を泳がせたダンテは、意を決した。
「……ギラヴィ、真実を話させてくれ」
『真実だと? 真実はひとつ! 貴様がドラゴンの一族の虐殺を詫び、無様に、惨めに死に至る未来だけよ! 貴様はそのためだけに、ここにいるのだ!』
「もっと早く、話しておくべきだった。お前は――」
突っぱねられようと何かを話そうとしたダンテに対し、ギラヴィはもう対話ではなく、手に入れた己の武力で解決するつもりしかないようだった。
『ところで貴様は、随分とこの小娘らに肩入れしているようだな?』
足元で倒れるセレナの背に、ギラヴィが爪を立てる。
そうしてやっと、ダンテの表情が崩れた。
「……肩入れしてると分かってるなら、爪を離せ。俺はそいつらを守るなら、10年前の因縁も何もかも無視して、お前を殺せるぞ」
『ほう、ほう? こやつらが人質であるとも知らずに、大言を吐くものよなあ?』
ずぶずぶ、と爪がセレナの背に食い込む。
血が穴から噴き出し、きゃしゃな少女の体が痙攣する。
「あが、ぐぅ……!」
「ギラヴィ……!」
『この子娘どもを助けたければ、貴様に残された道はひとつだ』
爪を突き刺すのをやめたギラヴィが言った。
『ここで死ね、ダンテ・ウォーレン。我が同胞を殺した刃で、己の腹を抉れ』
ギラヴィはダンテを自らの手で殺すより、もっと愉しい手段を思いついていた。
彼を己の手で殺させるのだ。
竜に触れることも許さず、絶望の中で死なせるにはうってつけであった。
『……おう、おう、おう。誰かと思えば、竜殺しの人間か』
不思議とギラヴィは、すぐさまに怒りをあらわにはしなかった。
『少し老けたが、その顔、その獲物……忘れはせぬぞ、ああ、父を、母を、同胞を惨たらしく死に至らしめたのを我は忘れておらぬぞ、ダンテ・ウォーレン!』
もっとも、決して怒りを孕んでいないわけではない。
むしろ腹の中にある激情を、ただ必死に抑え込んでいるようにも見える。
「俺の顔の記憶だけで、よくもまあ、名前までたどり着いたもんだな」
『我の憎しみを舐めるな、人間の名を追うくらい造作もない!』
ギラヴィが前脚を掲げると、一斉にワイバーン達がダンテめがけて突進してきた。
『『ギャアオオオオ!』』
数は少なく見積もっても10匹以上。
一般人どころか、並の冒険者でも死を覚悟する数だ。
「話の邪魔をすんじゃねえよ」
だが、ダンテは眉を動かしすらしなかった。
彼がナイフを振るうだけで、たちまちワイバーンの首が刎ねられた。
『ギャガァ!?』
『アギャアア!』
首以外は、完全に無傷。
なのに、ワイバーンは確実に死に至り、血の一滴も流さないまま絶命した。
どう、と襲い掛かってきたモンスターのすべてが一瞬で絶命するさまを、ギラヴィもまた、まばたきすらせずに見つめていた。
『鍛え上げられたワイバーンを、一撃で仕留めるか』
「仲間がやられても顔色ひとつ変えないあたり、お前はこいつらを手駒程度にしか思ってないみたいだな。ワイバーンからしてみりゃ、お前は救世主なんだぜ?」
瞳の細い黒点が、一層細くなる。
『ほう?』
「ワイバーンは素材の優秀さから、人間に狩られてきた過去のあるモンスターだ。だから、人目につかない深い峡谷に棲む傾向がある」
ひとりも1匹も、声を決して荒げていない。
それでもごうごうと唸る炎の音に、どちらの声もかき消されないのだ。
「ところがギラヴィ、お前はこいつらを引きずり出してきたわけだ。自分の復讐の道具にするために、人への怒りや憎しみを煽り立てたんだろ」
『煽るとは人聞きの悪い。我はただ、人間がどれほど邪悪かを説いただけだ』
「ワイバーンは王国の法で、もう許可なしには狩れない。お前が垂れたご高説は、10年前の知識を引っ張り出しただけの……いわゆる、嘘だ」
『嘘? 人の残虐さが嘘というのが、もはや嘘であろう?』
ようやく、ギラヴィの声に憤怒の感情がにじみ出した。
『ただ殺せばいいものを、どれだけ苦しめてドラゴンを殺した? 父と母が哀願するさまを見ても眉ひとつ動かさん貴様の心が、人間の愚かさと傲慢さ、残虐さを表していないとは言わせんぞ、ダンテ・ウォーレン……ッ!』
ぎりぎりと歯が鳴り、口元から炎が漏れる。
もしも視線だけで相手を呪い殺せるなら、ダンテはもう10回は死んでいるだろう。
『貴様は人を襲わない、人と関わらないと約束した我が一族を皆殺しにした! ドラゴンが何をした、貴様ら人間を滅ぼそうとでもしたか!? 否、いつの世も我らに害をなし、くだらぬ理由で滅しようとしたのは貴様ら人間だ、人間という名の獣だ!』
金色の竜がここまで人を憎むのは、種族としての愚かさを知っているからに他ならない。
何よりこのドラゴンは、その犠牲者でもある。
『父が、母が人を戯れに殺めたことなど一度もない! 善良なドラゴンだ、生きるためにしか狩りをしない、正しきものだ!』
ギラヴィにとって、家族とはかけがえのない存在だった。
竜としての誇りのもと、あくまで一族のためにだけ他者を殺めるのだという決まりのもと、自信を持って狩りをするのだと教えられた。
終ぞ仲間のもとでハンティングはできなかったが、ギラヴィもいずれは、家族のために狩りをするのだと誓っていた。
果たして願いは叶わなかった――ダンテに、すべて殺されたからだ。
『なのに貴様は、惨たらしく殺した! だから我にも資格があるのだ――人間を残酷に殺し尽くし、貴様に最も恐ろしい恐怖と痛みを与える資格が!』
復讐者の高説を聞いても、ダンテはやはり、表情ひとつ変えなかった。
「お前も同じことをしてるのに気づいた方がいい」
『我は正当な復讐。貴様のは戯れの虐殺よ』
「正当な復讐、か。お前の一族に傷つけられた……」
何かを言おうとしたダンテだったが、不意に口を閉じた。
戸惑いと躊躇いで、ほんのわずかに視線を泳がせたダンテは、意を決した。
「……ギラヴィ、真実を話させてくれ」
『真実だと? 真実はひとつ! 貴様がドラゴンの一族の虐殺を詫び、無様に、惨めに死に至る未来だけよ! 貴様はそのためだけに、ここにいるのだ!』
「もっと早く、話しておくべきだった。お前は――」
突っぱねられようと何かを話そうとしたダンテに対し、ギラヴィはもう対話ではなく、手に入れた己の武力で解決するつもりしかないようだった。
『ところで貴様は、随分とこの小娘らに肩入れしているようだな?』
足元で倒れるセレナの背に、ギラヴィが爪を立てる。
そうしてやっと、ダンテの表情が崩れた。
「……肩入れしてると分かってるなら、爪を離せ。俺はそいつらを守るなら、10年前の因縁も何もかも無視して、お前を殺せるぞ」
『ほう、ほう? こやつらが人質であるとも知らずに、大言を吐くものよなあ?』
ずぶずぶ、と爪がセレナの背に食い込む。
血が穴から噴き出し、きゃしゃな少女の体が痙攣する。
「あが、ぐぅ……!」
「ギラヴィ……!」
『この子娘どもを助けたければ、貴様に残された道はひとつだ』
爪を突き刺すのをやめたギラヴィが言った。
『ここで死ね、ダンテ・ウォーレン。我が同胞を殺した刃で、己の腹を抉れ』
ギラヴィはダンテを自らの手で殺すより、もっと愉しい手段を思いついていた。
彼を己の手で殺させるのだ。
竜に触れることも許さず、絶望の中で死なせるにはうってつけであった。
80
お気に入りに追加
1,073
あなたにおすすめの小説

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる