38 / 95
おっさん、幽霊屋敷に行く
いつでも変われる
しおりを挟む
あまたの命と、たったひとつの命。
何もかもを自らの足で踏みにじったダンテは、虚空に叫ぶしかなかった。
「たった一度の過ちで、俺は自分の大事なものを奪われた……他でもない、俺自身に」
腕の中で失われてゆく命の重みを、彼は今でも覚えている。
どうして、何でこうなったのかと自問自答した回数は、もっと覚えている。
「誰のせいかと問い詰めたよ。いくつも悪の組織を滅ぼして、何人も悪党を殺した。でも、結論は変わらなかった。彼女を殺めたのは、自分だって」
自分の罪悪感を拭い捨てるためだけに、何十、何百という悪党を殺し、悪の組織を滅ぼしたが、彼の心は砕けたままだった。
当然だ――彼が大事な人を殺した事実は、変わりないのだから。
だからダンテは、何かが欠けたままの心で生き続けてきた。
「それから何年かは、ひどいさまだ。酒を飲んではケンカをして、橋の下かどこかの軒下で寝るだけの、浮浪者同然の生活をずっと送ってきた」
「…………」
「今みたいに冒険者生活を始めても、生きるためだけにクエストをこなした。そこに人生の目的はない。抜け殻同然の、虚無の人生だ……今のお前と、同じだな」
ダンテの瞳に、オフィーリアが映った。
互いに己を許せず、抜け殻のように生き続けてきた者の末路だ。
「でも……俺は今、自分の生き方に価値を見出せてる。あのふたりのおかげだ」
オフィーリアとは違い、ダンテの目には今、明るい光が満ちていた。
誰のおかげかなど、言うまでもない。
「一緒に迷い込んだ友人のことでしょうか」
ダンテが頷いた。
「セレナ・ソーンダーズとリン・ミリィ、あいつらを俺が引き取って……いいや、違うな」
最初は渋々だった。
「俺を、ふたりが変えてくれたんだ」
次第に心を許していった。
「……そして、気づいたんだ」
支え、信じ、友として愛したいと思った。
なぜならセレナとリンが、教えてくれたからだ。
「――人は、心ひとつでいつでも変われる、ってな」
ダンテ・ウォーレンはまだ、前に進めるのだと。
「……!」
暗いオフィーリアの瞳に、驚きの火が灯った。
幽霊屋敷にいる間、一度だって灯らなかった輝きだ。
「テラーハウスを脱出するのも、喪った人の分まで生きるのも、あのふたりの夢を叶えるためだ。そのためなら、俺はなんだってできるし、やってみせる」
まだ後ろめたい気持ちはあるが、ダンテはもう歩みを止めない。
セレナとリンの笑顔を守り、共にA級冒険者になるために。
そして自分にできたのならオフィーリアにもできると、ダンテは確信していた。
「だからオフィーリア、お前ももう一度、歩き出せるはずだ」
歯を見せて、ダンテが笑った。
オフィーリアは思った。
こうして笑えるようになるまで、どれほどの苦しみを積み重ね、向き合い、乗り越えてきたのだろうか。
ダンテという人間はどこまで強く――ともすれば弱くあり続けたのだろうか。
自分もまた、彼のようになれるだろうか。
「……赦されて、いいのでしょうか。過ちと罪を重ねた、私のような人間が」
「その答えは、外で見つければいい」
少しの間、沈黙が流れた。
これ以上話すことはないと考えたダンテは、静かに席を立つ。
「ケーキ、美味しかったよ。俺はもう部屋から出るから――」
「――テラーハウスの出口は、恐らく屋敷の一番奥です」
背を向けたダンテに、オフィーリアが言った。
振り返る彼の目に飛び込んできたのは、まだ恐れを残しているように震えているが、確かに椅子から立ち上がった彼女の姿だった。
つまりオフィーリアは――決意の固さはどうあれ、外に出る気でいるのだ。
ならば、ダンテが協力しない理由はない。
「……出口なのに、屋敷の奥なのか?」
「屋敷の禍々しい力が一番薄まっている場所が、外に繋がっている場所であると仮定するのなら、間違いありません」
「外に向かう気持ちが強ければ強いほど、余計に迷うってわけだな」
「はい、テラーハウスもそれを知っているからこそ、奥に辿り着くのは一筋縄ではありません。こちらの動きは把握されていますし、奴は自分の意志で扉を永遠に閉じられます」
「無理矢理こじ開けることはできないか?」
オフィーリアが首を縦に振る。
「可能です。ダンテさん、貴方にお任せしても?」
「もちろんだ。といっても、セレナとリンを見つけてからだがな」
「では、迷い込んだお仲間の捜索はこちらが務めます」
彼女が手のひらをかざし、目をつむる。
指先からじんじんと温かい感覚が広がり、金色の光が迸る。
「力をお貸しください――『ガヴリール』!」
そして、目をかっと見開いたオフィーリアが叫ぶと、手のひらから放たれた光が一筆書きで、すらすらと空間に生き物の姿を描き上げた。
ダンテの目の前に現出したのは、ぐるぐると巻かれた勇猛な角を伴う、金色の雄山羊だ。
「これは……!」
金細工にも似た山羊が鳴くと、オフィーリアが背を撫でた。
「私の聖霊術は、神聖なる力を他の生き物の形にして召喚するのに秀でています。この『ガヴリール』は人の生命力を探知するのに秀でているのです」
「そりゃあ、頼りになるな」
「ここが闇の巣窟で、瘴気に満ちているとしても、必ず人を見つけ出せるでしょう」
前衛はダンテが、サポートはオフィーリアが務める。
彼女の聖霊術は、邪悪なモンスターには効果てきめんだろう。
もしも物理的な被害を敵がもたらすとしても、ダンテが必ず叩き潰す。
あとは、ここを脱出する勇気を再確認するだけだ。
「今更聞くまでもないかもしれないが、後悔はないな?」
「もう十分すぎるほど、後悔をしてきました」
彼の隣に立ち、オフィーリアが拳を握り締める。
赤い瞳に映るのは、罪で心と体をがんじがらめにする、弱い自分ではない。
「でも、もう終わりです――長く積み重ねた年の功を、活かしてみせましょう!」
30年の時を経て立ち上がる聖霊術師――オフィーリア・ブルームだ。
「行くぞ!」
「はい!」
ナイフを抜いたダンテと、山羊の聖霊を従えたオフィーリアは、同時に客室を出た。
恐怖をもたらすレイスの声を聞いても、どちらの心も揺るがなかった。
何もかもを自らの足で踏みにじったダンテは、虚空に叫ぶしかなかった。
「たった一度の過ちで、俺は自分の大事なものを奪われた……他でもない、俺自身に」
腕の中で失われてゆく命の重みを、彼は今でも覚えている。
どうして、何でこうなったのかと自問自答した回数は、もっと覚えている。
「誰のせいかと問い詰めたよ。いくつも悪の組織を滅ぼして、何人も悪党を殺した。でも、結論は変わらなかった。彼女を殺めたのは、自分だって」
自分の罪悪感を拭い捨てるためだけに、何十、何百という悪党を殺し、悪の組織を滅ぼしたが、彼の心は砕けたままだった。
当然だ――彼が大事な人を殺した事実は、変わりないのだから。
だからダンテは、何かが欠けたままの心で生き続けてきた。
「それから何年かは、ひどいさまだ。酒を飲んではケンカをして、橋の下かどこかの軒下で寝るだけの、浮浪者同然の生活をずっと送ってきた」
「…………」
「今みたいに冒険者生活を始めても、生きるためだけにクエストをこなした。そこに人生の目的はない。抜け殻同然の、虚無の人生だ……今のお前と、同じだな」
ダンテの瞳に、オフィーリアが映った。
互いに己を許せず、抜け殻のように生き続けてきた者の末路だ。
「でも……俺は今、自分の生き方に価値を見出せてる。あのふたりのおかげだ」
オフィーリアとは違い、ダンテの目には今、明るい光が満ちていた。
誰のおかげかなど、言うまでもない。
「一緒に迷い込んだ友人のことでしょうか」
ダンテが頷いた。
「セレナ・ソーンダーズとリン・ミリィ、あいつらを俺が引き取って……いいや、違うな」
最初は渋々だった。
「俺を、ふたりが変えてくれたんだ」
次第に心を許していった。
「……そして、気づいたんだ」
支え、信じ、友として愛したいと思った。
なぜならセレナとリンが、教えてくれたからだ。
「――人は、心ひとつでいつでも変われる、ってな」
ダンテ・ウォーレンはまだ、前に進めるのだと。
「……!」
暗いオフィーリアの瞳に、驚きの火が灯った。
幽霊屋敷にいる間、一度だって灯らなかった輝きだ。
「テラーハウスを脱出するのも、喪った人の分まで生きるのも、あのふたりの夢を叶えるためだ。そのためなら、俺はなんだってできるし、やってみせる」
まだ後ろめたい気持ちはあるが、ダンテはもう歩みを止めない。
セレナとリンの笑顔を守り、共にA級冒険者になるために。
そして自分にできたのならオフィーリアにもできると、ダンテは確信していた。
「だからオフィーリア、お前ももう一度、歩き出せるはずだ」
歯を見せて、ダンテが笑った。
オフィーリアは思った。
こうして笑えるようになるまで、どれほどの苦しみを積み重ね、向き合い、乗り越えてきたのだろうか。
ダンテという人間はどこまで強く――ともすれば弱くあり続けたのだろうか。
自分もまた、彼のようになれるだろうか。
「……赦されて、いいのでしょうか。過ちと罪を重ねた、私のような人間が」
「その答えは、外で見つければいい」
少しの間、沈黙が流れた。
これ以上話すことはないと考えたダンテは、静かに席を立つ。
「ケーキ、美味しかったよ。俺はもう部屋から出るから――」
「――テラーハウスの出口は、恐らく屋敷の一番奥です」
背を向けたダンテに、オフィーリアが言った。
振り返る彼の目に飛び込んできたのは、まだ恐れを残しているように震えているが、確かに椅子から立ち上がった彼女の姿だった。
つまりオフィーリアは――決意の固さはどうあれ、外に出る気でいるのだ。
ならば、ダンテが協力しない理由はない。
「……出口なのに、屋敷の奥なのか?」
「屋敷の禍々しい力が一番薄まっている場所が、外に繋がっている場所であると仮定するのなら、間違いありません」
「外に向かう気持ちが強ければ強いほど、余計に迷うってわけだな」
「はい、テラーハウスもそれを知っているからこそ、奥に辿り着くのは一筋縄ではありません。こちらの動きは把握されていますし、奴は自分の意志で扉を永遠に閉じられます」
「無理矢理こじ開けることはできないか?」
オフィーリアが首を縦に振る。
「可能です。ダンテさん、貴方にお任せしても?」
「もちろんだ。といっても、セレナとリンを見つけてからだがな」
「では、迷い込んだお仲間の捜索はこちらが務めます」
彼女が手のひらをかざし、目をつむる。
指先からじんじんと温かい感覚が広がり、金色の光が迸る。
「力をお貸しください――『ガヴリール』!」
そして、目をかっと見開いたオフィーリアが叫ぶと、手のひらから放たれた光が一筆書きで、すらすらと空間に生き物の姿を描き上げた。
ダンテの目の前に現出したのは、ぐるぐると巻かれた勇猛な角を伴う、金色の雄山羊だ。
「これは……!」
金細工にも似た山羊が鳴くと、オフィーリアが背を撫でた。
「私の聖霊術は、神聖なる力を他の生き物の形にして召喚するのに秀でています。この『ガヴリール』は人の生命力を探知するのに秀でているのです」
「そりゃあ、頼りになるな」
「ここが闇の巣窟で、瘴気に満ちているとしても、必ず人を見つけ出せるでしょう」
前衛はダンテが、サポートはオフィーリアが務める。
彼女の聖霊術は、邪悪なモンスターには効果てきめんだろう。
もしも物理的な被害を敵がもたらすとしても、ダンテが必ず叩き潰す。
あとは、ここを脱出する勇気を再確認するだけだ。
「今更聞くまでもないかもしれないが、後悔はないな?」
「もう十分すぎるほど、後悔をしてきました」
彼の隣に立ち、オフィーリアが拳を握り締める。
赤い瞳に映るのは、罪で心と体をがんじがらめにする、弱い自分ではない。
「でも、もう終わりです――長く積み重ねた年の功を、活かしてみせましょう!」
30年の時を経て立ち上がる聖霊術師――オフィーリア・ブルームだ。
「行くぞ!」
「はい!」
ナイフを抜いたダンテと、山羊の聖霊を従えたオフィーリアは、同時に客室を出た。
恐怖をもたらすレイスの声を聞いても、どちらの心も揺るがなかった。
9
お気に入りに追加
1,073
あなたにおすすめの小説

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。
しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。
つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。
お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。
この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。
これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる