24 / 95
おっさん、新人冒険者の面倒を見る
「可能性の天才」
しおりを挟む
「まったく……今日は騒がしい客がよく来る日だ」
やれやれ、と首を振るヤヴァンがダンテ見て舌打ちすると、子分達が彼を取り囲む。
「武器を置け!」
「こっちには人質がいるんだぜ!」
「ぐ、うう……」
セレナとリンの髪を他の子分が掴むと、ダンテの目が細くなる。
「ふたりをこっちに渡せ。未来のA級冒険者にこれ以上触れてみろ、地獄に叩き込むぞ」
「なんだぁ? もしかしてお前も、ガキの叶いもしない夢を信じてやってるのか?」
A級冒険者と聞いて、ヤヴァンは半月のように口端を吊り上げて笑った。
「こいつらは自分を天才だなんだと過信した、何の才能もないバカだ! 金蔓になるならまだしも、そうじゃないなら助ける価値すらねえんだよ!」
親分だけではない、子分達も腹を抱えて笑う始末だ。
まさか夢見がちな子供の戯言を、本人以外に信じている輩がいると思っていなかったし、真剣なまなざしでダンテが言ってのけたのが、おかしくて仕方ないのだ。
もしかすると、ダンテも笑って受け流すかもしれない。
「…………」
セレナもリンも俯くしかなかった。
自分も信じてはいないなんて冗談交じりに会話を続けられるのと思ってしまった。
「……どいつもこいつも、見る目がねえな」
ところが、ダンテの声を聞いて、ふたりは顔を上げた。
彼の表情は、いつもよりずっと真剣で――ふたりの夢を疑ってなどいなかったのである。
「何?」
小バカにした表情で問い返すヤヴァンに、ダンテが言った。
「あのな、こいつらは天才なんだよ――可能性の天才だ」
ふたりが紛れもない、天才であると。
「「はぁ?」」
ヤヴァンどころか子分すらも理解できていないようだったが、ダンテは意に介さない。
もとより盗賊団に、セレナとリンのすごさを理解できると思ってはいないのだから。
「何度失敗したって前を向ける。何度だってやり直すし、くじけない。それは、いいか、俺ですらできなかったことだ。紛れもない才能なんだ」
だが、ダンテは知っていた。
彼女達には決して折れない芯の強さと、誰も知らない才能が眠っていると。
「夢が叶うその日までひたむきに走り続けられる。だから絶対、A級冒険者になれる」
ダンテはセレナ達以上に自分の才能と向き合い、信じてくれていた。
夢を聞いても笑わないどころか、背中を押してくれるダンテの存在がどれほど大きく、頼もしいのか。
気づけばセレナの目から、涙がぽろぽろと零れていた。
リンもまた、嬉しさで胸がギュッと締め付けられる感覚を覚えた。
「ハッ、くだらねえ!」
一方、ヤヴァンは変わらず呆れていた。
夢をつまらないものだと嘲笑っていたが、ダンテはマヌケな男を見る目で肩をすくめた。
「俺から言わせてみれば、ヤヴァン、お前こそ才能なんてないんじゃないのか?」
「んだとォ!?」
「お前はもともと、違法賭博の拳闘士だったそうじゃないか」
ヤヴァンの顔が、たちまち青くなった。
「な……ど、どうしてそれを……!?」
子分達もざわついているあたり、どうやら誰にも知られていない、というより誰にも知られてはいけない秘密のようだ。
だらだらとヤヴァンの額から流れるあぶら汗が、これ以上話すなと告げている。
もちろん、ダンテが要求を呑んでやるわけがない。
「最初は勝ちまくったが、地下闘技場でのランクが上がって、相手が強くなると連戦連敗。最後は小便漏らして命乞いして、赤っ恥をかいたから盗賊に転向したんだろ?」
「て、てめえ!」
「そんなクズが――セレナ達の夢を、笑うんじゃねえよ」
今度は顔を赤くした負け犬を、ダンテがぎろりと睨む。
竜にも、魔族にも似ているのに、そのどれよりも心臓を鷲掴みにするような目だ。
「ぐっ……!」
怒りに満ちた目に射殺されるような気がして、とうとうヤヴァンは恐怖を無理矢理振り払うかのように、肩から提げた斧を掴んだ。
「黙って聞いてりゃ、好き放題言いやがって! 頭をかち割ってやらぁ!」
ヤヴァンが喚き散らしながら、斧をダンテの頭頂部めがけて振り下ろす。
斧は銀色の軌道を描き、ダンテの頭に直撃した。
「ダンテ!」
セレナの悲鳴を背中で聞き、ヤヴァンはダンテの最期を確信した。
血が噴き出ているか、粉々に頭蓋骨が砕けているか。
「へへへ……モンスターの頭蓋骨を砕き割る大斧だ! 人間なんざ……」
今回は、砕けていた。
ただし――鉄の斧の方が、だが。
何が起きたのか、誰も理解できていないようだった。
この状況で唯一平静だったのは、斧を頭で割り砕いたダンテだけだ。
「悪いな。俺の頭は、鋼より硬いんだ、よッ!」
彼はお返しとばかりに、茫然とするヤヴァンに頭突きをお見舞いした。
次の瞬間、ヤヴァンの体が凄まじい衝撃と共に吹っ飛ばされた。
「ぶぎゃあああ!?」
「「親分ーっ!?」」
壁にめり込み、ずるりと倒れ込む親分に、子分達が押し寄せてゆく。
セレナ達を捕らえていた子分すら、親分が心配で、人質を放って駆けだした。
彼らの誰もがダンテを見ようとはしなかったが、この男が魔法の類でインチキをしたわけでも、不思議な力を使ったわけでもないと直感していた。
ただひたすらに、人知を超越した肉体を持っている。
斧の一撃を受けても無傷である理由を説明するには、それしか思い浮かばなかった。
「しばらくの間は、あっちに夢中になってるだろ。ふたりとも、まだ動けるか」
さて、無様な盗賊団のさまを鼻で笑い、ダンテはセレナ達のそばに行く。
「だ、ダンテ……あたし……」
目の下を赤くしたセレナが何かを言おうとした。
それよりも先に、ダンテがふたりを縛るロープを手刀で斬った。
「話はあとで聞いてやる。今はこいつらを倒すのに集中しろ」
ダンテに微笑みかけられ、わしゃわしゃと髪を撫でられ、ふたりの心から不安と悲しみが霧散してゆく。
「お前らは俺が信じた仲間だ。こんなところで、やられるわけないよな」
そしてもう一度彼に勇気づけられた時、セレナ達はもう、恐れを抱いていなかった。
「……大丈夫、まだ戦えるよ!」
「ボクも、やれる!」
「よく言った! そんじゃ、かましてやるか!」
ふたりは強く頷いて立ち上がり、ダンテと拳をぶつけ合った。
「ほら、武器と魔導書だ。俺が買ったんだから、ちゃんと使いこなしてやれ」
ダンテがふたりに渡したのは、セレナとリンが所持していた剣と魔導書だ。
彼が返した頃になって、やっとアイテムを奪っていた盗賊の子分も、それを奪われていたのに気づいたようだ。
「あいつら、いつの間に!」
「構うもんか、ブチ殺せ!」
ヤヴァンを囲んでいた子分のうち、何人かがセレナ達に襲いかかった。
突入した時よりもずっと敵の数は多いが、今のふたりにとっては敵ではない。
「さっきは油断したけど、今度はそうはいかないよ!」
なんせ今は、ダンテの励ましという、最高のバフが付与されているのだから。
やれやれ、と首を振るヤヴァンがダンテ見て舌打ちすると、子分達が彼を取り囲む。
「武器を置け!」
「こっちには人質がいるんだぜ!」
「ぐ、うう……」
セレナとリンの髪を他の子分が掴むと、ダンテの目が細くなる。
「ふたりをこっちに渡せ。未来のA級冒険者にこれ以上触れてみろ、地獄に叩き込むぞ」
「なんだぁ? もしかしてお前も、ガキの叶いもしない夢を信じてやってるのか?」
A級冒険者と聞いて、ヤヴァンは半月のように口端を吊り上げて笑った。
「こいつらは自分を天才だなんだと過信した、何の才能もないバカだ! 金蔓になるならまだしも、そうじゃないなら助ける価値すらねえんだよ!」
親分だけではない、子分達も腹を抱えて笑う始末だ。
まさか夢見がちな子供の戯言を、本人以外に信じている輩がいると思っていなかったし、真剣なまなざしでダンテが言ってのけたのが、おかしくて仕方ないのだ。
もしかすると、ダンテも笑って受け流すかもしれない。
「…………」
セレナもリンも俯くしかなかった。
自分も信じてはいないなんて冗談交じりに会話を続けられるのと思ってしまった。
「……どいつもこいつも、見る目がねえな」
ところが、ダンテの声を聞いて、ふたりは顔を上げた。
彼の表情は、いつもよりずっと真剣で――ふたりの夢を疑ってなどいなかったのである。
「何?」
小バカにした表情で問い返すヤヴァンに、ダンテが言った。
「あのな、こいつらは天才なんだよ――可能性の天才だ」
ふたりが紛れもない、天才であると。
「「はぁ?」」
ヤヴァンどころか子分すらも理解できていないようだったが、ダンテは意に介さない。
もとより盗賊団に、セレナとリンのすごさを理解できると思ってはいないのだから。
「何度失敗したって前を向ける。何度だってやり直すし、くじけない。それは、いいか、俺ですらできなかったことだ。紛れもない才能なんだ」
だが、ダンテは知っていた。
彼女達には決して折れない芯の強さと、誰も知らない才能が眠っていると。
「夢が叶うその日までひたむきに走り続けられる。だから絶対、A級冒険者になれる」
ダンテはセレナ達以上に自分の才能と向き合い、信じてくれていた。
夢を聞いても笑わないどころか、背中を押してくれるダンテの存在がどれほど大きく、頼もしいのか。
気づけばセレナの目から、涙がぽろぽろと零れていた。
リンもまた、嬉しさで胸がギュッと締め付けられる感覚を覚えた。
「ハッ、くだらねえ!」
一方、ヤヴァンは変わらず呆れていた。
夢をつまらないものだと嘲笑っていたが、ダンテはマヌケな男を見る目で肩をすくめた。
「俺から言わせてみれば、ヤヴァン、お前こそ才能なんてないんじゃないのか?」
「んだとォ!?」
「お前はもともと、違法賭博の拳闘士だったそうじゃないか」
ヤヴァンの顔が、たちまち青くなった。
「な……ど、どうしてそれを……!?」
子分達もざわついているあたり、どうやら誰にも知られていない、というより誰にも知られてはいけない秘密のようだ。
だらだらとヤヴァンの額から流れるあぶら汗が、これ以上話すなと告げている。
もちろん、ダンテが要求を呑んでやるわけがない。
「最初は勝ちまくったが、地下闘技場でのランクが上がって、相手が強くなると連戦連敗。最後は小便漏らして命乞いして、赤っ恥をかいたから盗賊に転向したんだろ?」
「て、てめえ!」
「そんなクズが――セレナ達の夢を、笑うんじゃねえよ」
今度は顔を赤くした負け犬を、ダンテがぎろりと睨む。
竜にも、魔族にも似ているのに、そのどれよりも心臓を鷲掴みにするような目だ。
「ぐっ……!」
怒りに満ちた目に射殺されるような気がして、とうとうヤヴァンは恐怖を無理矢理振り払うかのように、肩から提げた斧を掴んだ。
「黙って聞いてりゃ、好き放題言いやがって! 頭をかち割ってやらぁ!」
ヤヴァンが喚き散らしながら、斧をダンテの頭頂部めがけて振り下ろす。
斧は銀色の軌道を描き、ダンテの頭に直撃した。
「ダンテ!」
セレナの悲鳴を背中で聞き、ヤヴァンはダンテの最期を確信した。
血が噴き出ているか、粉々に頭蓋骨が砕けているか。
「へへへ……モンスターの頭蓋骨を砕き割る大斧だ! 人間なんざ……」
今回は、砕けていた。
ただし――鉄の斧の方が、だが。
何が起きたのか、誰も理解できていないようだった。
この状況で唯一平静だったのは、斧を頭で割り砕いたダンテだけだ。
「悪いな。俺の頭は、鋼より硬いんだ、よッ!」
彼はお返しとばかりに、茫然とするヤヴァンに頭突きをお見舞いした。
次の瞬間、ヤヴァンの体が凄まじい衝撃と共に吹っ飛ばされた。
「ぶぎゃあああ!?」
「「親分ーっ!?」」
壁にめり込み、ずるりと倒れ込む親分に、子分達が押し寄せてゆく。
セレナ達を捕らえていた子分すら、親分が心配で、人質を放って駆けだした。
彼らの誰もがダンテを見ようとはしなかったが、この男が魔法の類でインチキをしたわけでも、不思議な力を使ったわけでもないと直感していた。
ただひたすらに、人知を超越した肉体を持っている。
斧の一撃を受けても無傷である理由を説明するには、それしか思い浮かばなかった。
「しばらくの間は、あっちに夢中になってるだろ。ふたりとも、まだ動けるか」
さて、無様な盗賊団のさまを鼻で笑い、ダンテはセレナ達のそばに行く。
「だ、ダンテ……あたし……」
目の下を赤くしたセレナが何かを言おうとした。
それよりも先に、ダンテがふたりを縛るロープを手刀で斬った。
「話はあとで聞いてやる。今はこいつらを倒すのに集中しろ」
ダンテに微笑みかけられ、わしゃわしゃと髪を撫でられ、ふたりの心から不安と悲しみが霧散してゆく。
「お前らは俺が信じた仲間だ。こんなところで、やられるわけないよな」
そしてもう一度彼に勇気づけられた時、セレナ達はもう、恐れを抱いていなかった。
「……大丈夫、まだ戦えるよ!」
「ボクも、やれる!」
「よく言った! そんじゃ、かましてやるか!」
ふたりは強く頷いて立ち上がり、ダンテと拳をぶつけ合った。
「ほら、武器と魔導書だ。俺が買ったんだから、ちゃんと使いこなしてやれ」
ダンテがふたりに渡したのは、セレナとリンが所持していた剣と魔導書だ。
彼が返した頃になって、やっとアイテムを奪っていた盗賊の子分も、それを奪われていたのに気づいたようだ。
「あいつら、いつの間に!」
「構うもんか、ブチ殺せ!」
ヤヴァンを囲んでいた子分のうち、何人かがセレナ達に襲いかかった。
突入した時よりもずっと敵の数は多いが、今のふたりにとっては敵ではない。
「さっきは油断したけど、今度はそうはいかないよ!」
なんせ今は、ダンテの励ましという、最高のバフが付与されているのだから。
43
お気に入りに追加
1,073
あなたにおすすめの小説

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる