22 / 95
おっさん、新人冒険者の面倒を見る
A級冒険者への制裁
しおりを挟む
冒険者ギルドの一角に、とあるパーティーが常に占領しているテーブルがある。
そのパーティーというのは、多大な成果を上げたA級冒険者アポロスと、サブリーダーのエヴリンが率いる『竜王の冠』だ。
クエストを受ける予定がない日は、彼らはだらだらとギルドで過ごしている時が多い。
「アポロス、あのふたりがクエストをクリアできると思う?」
今日もいつものようにたわいもない会話をしていると、急にエヴリンがアポロスに聞いた。
「んだよ、急に?」
「私、実はちょっと期待してるのよ。火事場の何とやら、でヤヴァンを捕らえて帰って来たら……貴方、靴を舐めてあげるのかしら?」
「ハッ! ありえねえよ、あいつらがヤヴァンを倒せるわけがねえ!」
楽しそうな笑顔を見せるエヴリンとは逆に、アポロスは心底つまらなさそうな顔だ。
「あのガキ共よりずっと手練れの冒険者が捕えに行って、素っ裸にひん剥かれて来たんだぜ! 乳くせぇ子供なんざ、バラバラにされて土に埋められるのがオチだ!」
彼の仲間も、アポロスに同意するように頷いている。
どうやらこの場で、セレナやリンに可能性を見出しているのはエヴリンだけらしい。
「つーかエヴリン、テメェはどっちの味方なんだ――」
いや、ひとりだけいた。
「――アポロス、立て」
A級冒険者の後ろに立つ、ダンテだ。
ざわめく『竜王の冠』のメンバーの中で、アポロスだけがぎろりとダンテを睨んだ。
「……あァ? 誰に向かって命令してんだ、おっさん」
苛立った様子で、椅子を蹴飛ばして立ち上がるアポロス。
一方でダンテはというと、ずっと貼り付けたような無表情のままだ。
「昨日、酒場でセレナ達を焚きつけてクエストに向かわせたのはお前だな?」
「知らねえよ、そんな話。お前ら、誰か知ってるか?」
仲間にアポロスが問うと、エヴリン以外の全員が首を横に振るか、くすくすと笑った。
「だとさ。まだ酔っぱらってんじゃねえのか、俺様が冷まさせてやるよ!」
アポロスはテーブルに置かれたコップの水を、思い切りダンテの顔にぶちまけた。
ここまでされてもなお、感情をひとつも剥き出しにしないダンテを、『竜王の冠』のメンバー達は「情けない」「おっさん風情が」とバカにしている。
「ぎゃははは! ここまでやっても何も言えねえなんて、本当にブザマで情けねえおっさんだな! あのチビ共と同じで、どうしようもねえ才能ナシのカス共だ!」
それはアポロスも同様だが、エヴリンだけは気づいていた。
水をかけられた瞬間、ダンテがまばたきひとつしていなかったことに。
彼女は恋人を止めようとしたが、先にダンテが口を開いた。
「才能を見抜けないひよっこが、よくもまあピーピー喚くもんだ」
下品な笑い声が、ダンテの一言でたちまちやんだ。
ギルド中が静かになる最中、アポロスの歯軋りだけが響いた。
「……誰も手ェ出すな。雑魚のC級冒険者に、現実を理解させてやるからよ」
アポロスはもう、背負っている大剣でダンテを一刀両断するつもりだ。
仮に犯罪だ、殺人だと糾弾されようとも、アポロスは剣を振るうのを止めないだろう。
「エヴリン、止めんなよ。他の冒険者も、受付の連中もだ! 自警団や騎士にチクってみろ、ギルドにいられなくしてやるからな!」
しかも彼には、ギルドを黙らせるだけの権力があるようだ。
確かに冒険者ギルド内での決闘は、基本的にギルドや当事者の冒険者だけで物事を収めるという暗黙のルールがある。
騎士や自警団は「厄介事だ」と突っぱねるだけで、関わろうともしない。
アポロスが何度か、喧嘩で冒険者を黙らせたところも見てきたから間違いない。
ともかく、彼の言葉はダンテにとってありがたかった。
「あー、つまり、ここで何が起きてもお前は人を呼ばないんだな?」
「当たり前だろうが! これからテメェを、この大剣で二度と刃向かえないように……」
なぜなら、後のことを心配する必要がなくなったからだ――。
「――べぎょおァッ!?」
――アポロスの頭を掴み、テーブルに叩きつけた後のことを。
木製の家具が砕け、木の破片がアポロスの顔面をずたずたに裂いた。
アポロスの体が何度か痙攣しているところを見るに、凄まじい衝撃だったに違いない。
そしてもちろん、ダンテは本気など微塵も出していない。
「脆いな。セレナ達なら、こんな攻撃は避けてたぞ」
蚊を払った程度の反応を見せるダンテのまわりでは、誰もが唖然としていた。
「ウソ……アポロスが、一撃で……?」
「おいおい、どうなってんだ!?」
「あのおっさんが、アポロスをやっちまうなんて!」
信じられない、と言いたげな冒険者達を無視して、ダンテはエヴリンを見た。
彼の瞳は変わらず、どろどろに濁った闇のようだ。
「お前の方が話が通じそうだ、エヴリン。セレナ達を煽って危険なクエストに向かわせたのは、お前らで間違いないな」
「……そうよ。彼が、自分よりも弱いのに目立つ奴が邪魔だと言い出したの」
「止めなかったのか」
「私も確かめたかったのよ。あの子達が本当に強いのかどうかをね」
自分も頭を潰されるのではないかと、エヴリンはごくりと息を呑んだ。
しかし、ダンテは「そうか」としか言わず、彼女を攻撃もしなかった。
「まあいい、俺は事実を確かめに来ただけだ。もう行く」
ダンテはくるりと背を向け、驚く冒険者達が飛び退いてできた道を歩いてゆく。
「行くって、どこへ……」
「まだ終わってねえぞ、おっさんがあぁッ!」
エヴリンが行き先を聞こうとしたが、アポロスが彼女の声を遮った。
顔中傷だらけで、頭には木片が刺さっているが、大剣を振るだけの力は残っているようだ。
「俺様を誰だと思ってやがるッ! A級冒険者にして『竜王の冠』のリーダー、ギルドいちの美女を侍らせる最強の……」
ただ、ダンテはもう、アポロスに興味を抱いていなかった。
「よく喋るな、お前」
いつの間にか抜かれていた鉤状のナイフが、アポロスの眼前で煌めいた。
「……あ、れ?」
「しばらく黙ってろ。その方が、世の中のためだ」
ダンテがナイフをしまうと――アポロスの口端が、耳まで裂けた。
目にも留まらぬ速さで、彼の両頬が斬られたのだ。
「あ、あ、あひゅ、はひぃいいいい!?」
ごぼごぼと噴き出す血を必死に抑え、悲鳴を上げるアポロスを、パーティーメンバー達が信じられないものを見る目をしながら介抱する。
その中にはエヴリンもいたが、彼女だけはじっとダンテを見つめていた。
まるで彼女だけは、どちらが本当に強いのかを知っていたかのように。
「俺がふたりを連れ戻す、誰も邪魔してくれるなよ。エヴリン、そいつの手綱を握っとけ」
「……分かったわ」
ダンテにとって彼女は、『竜王の冠』で話が通じる唯一の相手というだけだ。
悲鳴や叫び声が方々から上がる中、ダンテはギルドを出た。
声の中に「せいせいした」とか「あいつは嫌いだった」とかの個人的な感想が混ざるのも、今のダンテにとってはどうでもいい。
大事なのは、マスターにもらった紙に記された、アジトの場所と仲間の安否だけだ。
「イスモアの町……ヤヴァン盗賊団の根城まで、そう遠くないな」
印がつけられたのは、王都の中でも北西に位置する小さな町。
仲間を想うダンテは、気づけば紙の端を握り潰していた。
目を合わせただけで死を覚悟するほどの激情が、彼の瞳から迸っていた。
そのパーティーというのは、多大な成果を上げたA級冒険者アポロスと、サブリーダーのエヴリンが率いる『竜王の冠』だ。
クエストを受ける予定がない日は、彼らはだらだらとギルドで過ごしている時が多い。
「アポロス、あのふたりがクエストをクリアできると思う?」
今日もいつものようにたわいもない会話をしていると、急にエヴリンがアポロスに聞いた。
「んだよ、急に?」
「私、実はちょっと期待してるのよ。火事場の何とやら、でヤヴァンを捕らえて帰って来たら……貴方、靴を舐めてあげるのかしら?」
「ハッ! ありえねえよ、あいつらがヤヴァンを倒せるわけがねえ!」
楽しそうな笑顔を見せるエヴリンとは逆に、アポロスは心底つまらなさそうな顔だ。
「あのガキ共よりずっと手練れの冒険者が捕えに行って、素っ裸にひん剥かれて来たんだぜ! 乳くせぇ子供なんざ、バラバラにされて土に埋められるのがオチだ!」
彼の仲間も、アポロスに同意するように頷いている。
どうやらこの場で、セレナやリンに可能性を見出しているのはエヴリンだけらしい。
「つーかエヴリン、テメェはどっちの味方なんだ――」
いや、ひとりだけいた。
「――アポロス、立て」
A級冒険者の後ろに立つ、ダンテだ。
ざわめく『竜王の冠』のメンバーの中で、アポロスだけがぎろりとダンテを睨んだ。
「……あァ? 誰に向かって命令してんだ、おっさん」
苛立った様子で、椅子を蹴飛ばして立ち上がるアポロス。
一方でダンテはというと、ずっと貼り付けたような無表情のままだ。
「昨日、酒場でセレナ達を焚きつけてクエストに向かわせたのはお前だな?」
「知らねえよ、そんな話。お前ら、誰か知ってるか?」
仲間にアポロスが問うと、エヴリン以外の全員が首を横に振るか、くすくすと笑った。
「だとさ。まだ酔っぱらってんじゃねえのか、俺様が冷まさせてやるよ!」
アポロスはテーブルに置かれたコップの水を、思い切りダンテの顔にぶちまけた。
ここまでされてもなお、感情をひとつも剥き出しにしないダンテを、『竜王の冠』のメンバー達は「情けない」「おっさん風情が」とバカにしている。
「ぎゃははは! ここまでやっても何も言えねえなんて、本当にブザマで情けねえおっさんだな! あのチビ共と同じで、どうしようもねえ才能ナシのカス共だ!」
それはアポロスも同様だが、エヴリンだけは気づいていた。
水をかけられた瞬間、ダンテがまばたきひとつしていなかったことに。
彼女は恋人を止めようとしたが、先にダンテが口を開いた。
「才能を見抜けないひよっこが、よくもまあピーピー喚くもんだ」
下品な笑い声が、ダンテの一言でたちまちやんだ。
ギルド中が静かになる最中、アポロスの歯軋りだけが響いた。
「……誰も手ェ出すな。雑魚のC級冒険者に、現実を理解させてやるからよ」
アポロスはもう、背負っている大剣でダンテを一刀両断するつもりだ。
仮に犯罪だ、殺人だと糾弾されようとも、アポロスは剣を振るうのを止めないだろう。
「エヴリン、止めんなよ。他の冒険者も、受付の連中もだ! 自警団や騎士にチクってみろ、ギルドにいられなくしてやるからな!」
しかも彼には、ギルドを黙らせるだけの権力があるようだ。
確かに冒険者ギルド内での決闘は、基本的にギルドや当事者の冒険者だけで物事を収めるという暗黙のルールがある。
騎士や自警団は「厄介事だ」と突っぱねるだけで、関わろうともしない。
アポロスが何度か、喧嘩で冒険者を黙らせたところも見てきたから間違いない。
ともかく、彼の言葉はダンテにとってありがたかった。
「あー、つまり、ここで何が起きてもお前は人を呼ばないんだな?」
「当たり前だろうが! これからテメェを、この大剣で二度と刃向かえないように……」
なぜなら、後のことを心配する必要がなくなったからだ――。
「――べぎょおァッ!?」
――アポロスの頭を掴み、テーブルに叩きつけた後のことを。
木製の家具が砕け、木の破片がアポロスの顔面をずたずたに裂いた。
アポロスの体が何度か痙攣しているところを見るに、凄まじい衝撃だったに違いない。
そしてもちろん、ダンテは本気など微塵も出していない。
「脆いな。セレナ達なら、こんな攻撃は避けてたぞ」
蚊を払った程度の反応を見せるダンテのまわりでは、誰もが唖然としていた。
「ウソ……アポロスが、一撃で……?」
「おいおい、どうなってんだ!?」
「あのおっさんが、アポロスをやっちまうなんて!」
信じられない、と言いたげな冒険者達を無視して、ダンテはエヴリンを見た。
彼の瞳は変わらず、どろどろに濁った闇のようだ。
「お前の方が話が通じそうだ、エヴリン。セレナ達を煽って危険なクエストに向かわせたのは、お前らで間違いないな」
「……そうよ。彼が、自分よりも弱いのに目立つ奴が邪魔だと言い出したの」
「止めなかったのか」
「私も確かめたかったのよ。あの子達が本当に強いのかどうかをね」
自分も頭を潰されるのではないかと、エヴリンはごくりと息を呑んだ。
しかし、ダンテは「そうか」としか言わず、彼女を攻撃もしなかった。
「まあいい、俺は事実を確かめに来ただけだ。もう行く」
ダンテはくるりと背を向け、驚く冒険者達が飛び退いてできた道を歩いてゆく。
「行くって、どこへ……」
「まだ終わってねえぞ、おっさんがあぁッ!」
エヴリンが行き先を聞こうとしたが、アポロスが彼女の声を遮った。
顔中傷だらけで、頭には木片が刺さっているが、大剣を振るだけの力は残っているようだ。
「俺様を誰だと思ってやがるッ! A級冒険者にして『竜王の冠』のリーダー、ギルドいちの美女を侍らせる最強の……」
ただ、ダンテはもう、アポロスに興味を抱いていなかった。
「よく喋るな、お前」
いつの間にか抜かれていた鉤状のナイフが、アポロスの眼前で煌めいた。
「……あ、れ?」
「しばらく黙ってろ。その方が、世の中のためだ」
ダンテがナイフをしまうと――アポロスの口端が、耳まで裂けた。
目にも留まらぬ速さで、彼の両頬が斬られたのだ。
「あ、あ、あひゅ、はひぃいいいい!?」
ごぼごぼと噴き出す血を必死に抑え、悲鳴を上げるアポロスを、パーティーメンバー達が信じられないものを見る目をしながら介抱する。
その中にはエヴリンもいたが、彼女だけはじっとダンテを見つめていた。
まるで彼女だけは、どちらが本当に強いのかを知っていたかのように。
「俺がふたりを連れ戻す、誰も邪魔してくれるなよ。エヴリン、そいつの手綱を握っとけ」
「……分かったわ」
ダンテにとって彼女は、『竜王の冠』で話が通じる唯一の相手というだけだ。
悲鳴や叫び声が方々から上がる中、ダンテはギルドを出た。
声の中に「せいせいした」とか「あいつは嫌いだった」とかの個人的な感想が混ざるのも、今のダンテにとってはどうでもいい。
大事なのは、マスターにもらった紙に記された、アジトの場所と仲間の安否だけだ。
「イスモアの町……ヤヴァン盗賊団の根城まで、そう遠くないな」
印がつけられたのは、王都の中でも北西に位置する小さな町。
仲間を想うダンテは、気づけば紙の端を握り潰していた。
目を合わせただけで死を覚悟するほどの激情が、彼の瞳から迸っていた。
38
お気に入りに追加
1,073
あなたにおすすめの小説

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる