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おっさん、新人冒険者の面倒を見る
瞬殺
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セレナとリン、ふたりは過去に何度か、サマニ村周辺のモンスターを撃退した経験がある。
だからこそ小さなフレイムリザードにも怯えずに挑めたし、討伐できたのだ。
しかし、樹木をへし折るほどのトカゲなど倒したことも、倒そうと思ったこともない。
「どうした、足が震えてるぞ」
ダンテに言われるまで、ふたりは膝から下が震えているのにも気づかなかった。
とはいえ、同時に臆病風に吹かれるほど弱虫でもなかった。
「……こ、これくらい、怖くないよ! 冒険者なら、倒せて当然だもん!」
「ボクとセレナなら、やれる!」
互いを奮い立たせて、なかばヤケクソ気味にふたりは敵に突っ込んだ。
「図体はでっかくても、脚を斬って動けなくすれば! おりゃあぁーッ!」
先に攻撃を叩き込んだのは、両手の爪を長く伸ばしたセレナだ。
彼女は尻尾でぐるぐる巻きにした剣だけでなく、両指の長く伸ばした爪を振りかぶり、幼体を切り裂いた時のように思い切り薙いだ。
これまで討伐してきたモンスターで、この一撃で傷つかなかった相手はいない。
「……うそ、皮に傷ひとつついてない……!?」
今日までは、の話だが。
フレイムリザードは痛がるどころか、何かが掠ったことにすら気づいていないようだ。
しかもセレナの剣の方に、ぱきりとひびが入る始末だ。
『ゴヒュウゥーッ』
ただ、小うるさい虫けらがワイワイと騒いでいるのを目障りと思っているのは違いない。
というのも、フレイムリザードが急に、口をすぼめて息を吸い込んだのだ。
「セレナ、ボクの後ろに! 『慈悲の泉、あふれ出る安らぎの意志を、盾とせよ』!」
何が起きるのかは分からないにしても、危険なのは間違いない。
獣人は勘が鋭いというが、リンが魔法を直感で発動させたのは正しい。
もっと言うなら、水の盾の魔法はなお正しい。
『ゴフゥーッ!』
フレイムリザードが口から吐き出したのは、岩を焼くほどの熱波であった。
「あ、熱っ! 炎じゃない、なにこれ!?」
ダンテのところまでは熱い息が届いていないが、セレナとリンは見事に直撃だ。
(名前とは裏腹に、フレイムリザードは火を吐かない。代わりに口内の器官に溜め込んだ熱風を吹きかける……リンの防御魔法がなけりゃ、ふたりとも肌が爛れてただろうな)
ダンテの分析が合っていれば、ふたりは長くはもたない。
リンの魔導書が敵の攻撃に耐えられずに破け始めて、魔力が漏れ出しているのだ。
こうなると魔導書はじきに魔力を失って永遠に使い物にならなくなるが、その前にふたりが熱で溶かされ、肌がずる剥けになるに違いない。
「い、いつまで続くの、この攻撃……!?」
「このままじゃ……魔法が、解けちゃう……!」
じりじりと死が迫るセレナ達を見て、ダンテが前に出てナイフに手をかけた。
「――仕方ない、手を貸すか」
彼は分厚い刃の、鉤のように曲がったナイフをホルスターから抜いた。
『ゴギュッ』
刃が陽の光で煌めいて、閃きを描いた。
セレナとリンは誓って、まばたきをしなかった。
なのに――彼女達の眼前で、フレイムリザードの首が、ずるりと落ちたのだ。
「リン、もう魔法を解いてもいいぞ。首を刎ねられちゃ、こいつも息を吐けないからな」
彼の声を聞いて、ふたりはやっと我に返った。
正気に戻ったセレナとリンだが、フレイムリザードの分厚い皮で守られた首が落ち、あの凶暴なモンスターが一撃で絶命した現実だけは、まだ受け入れがたかった。
「……ダン、テ?」
「い、今の……そのナイフだけで、こんなおっきなモンスターの首を斬ったの?」
「まあな。本当ならもっときれいに斬れたんだが、少し腕が鈍ったか」
ナイフをくるくると回しながら、ダンテは少し不満げに言った。
「鈍ったって、冗談、だよね」
「冗談じゃないさ。その気になりゃ、この程度のサイズのモンスターなら細切れにできる」
とても現実的ではないセリフを、このダンテ・ウォーレンは平然と口にする。
しかもふたりにとって、信じられないとはいえ、でまかせとも思えない。
「今度は……そうだな、あいつで試してみるか」
なんせ彼は――今しがた仕留めたフレイムリザードよりひと回り大きなトカゲが出てきても、顔色ひとつ変えないのだから。
((でででででっっっっっっか!))
岩場が軋むほど巨大なトカゲに遭遇したセレナ達は、とうとう恐怖で腰を抜かした。
「あ、あわわ……」
「な、なな、なんなのアレ!? さっきのがフレイムリザードの親なら、こいつはその親!?」
「今倒したやつのつがいだな。フレイムリザードはオスよりもメスの方がデカくなる」
ダンテはというと、舌を出すフレイムリザードのメスを、ただじっと見ている。
「オスよりも凶暴だが、なによりメスは伴侶への執着心が強い。顔を見ろ、自分の所有物を殺された怒りで、今にも熱風を吐き出しかねないぞ」
フレイムリザードは、もはや彼らを逃がすつもりはないようだった。
『ギャギャアアアアアアアッ!』
歯並びの悪い口をこれでもかと開き、トカゲは地割れの如き勢いで迫ってきた。
狭い岩場では、どうあがいても逃げきれない。
「ひゃあーっ! 襲ってきたーっ!」
「……っ!」
今度こそ諦めたセレナが頭を抱え、リンが目を見開いた。
「おいおい、そうビビるな。お前らの面倒を見ると約束した以上は――」
ダンテだけは違った。
彼はもうひと振りのナイフを抜くと、坂を駆け上がるようにフレイムリザードの脚を上り、宙を舞う。
まるで曲芸師のような華麗な動きと共に、ダンテが刃を振るった。
「――俺が、一緒に戦ってやる」
すると、フレイムリザードの動きが止まり、どどめ色の皮に切れ込みが入った。
そしてトカゲが目をぐるんと剥いた瞬間、モンスターの体がサイコロステーキのように切り刻まれ、たちまち絶命した。
誰がやったのかは明白だ。
フレイムリザードの残骸の上に立つ、ダンテだ。
「……すご……」
「本当に、細切れにした……!」
ふたりには、彼が同じ生物には思えなかった。
むしろダンテという人間が、モンスターかその類にしか見えなかった。
身体能力を強化する魔法もあるが、彼は魔導書を持っていないし、薬草を用いたポーション等で肉体をパワーアップさせたようにも思えない。
これらの仮定から、ふたりはある結論に辿り着いた。
ダンテは純粋な肉体のスペックが、常軌を逸している――ただひたすらに強いのだ。
「よし、こいつの畜息器官と皮の一部を剥いで持って帰れば、クエスト達成だな。お前らもぼさっとしてないで手伝え」
ダンテはいそいそとモンスターの口の中を漁っている。
唖然とするふたりの前で、彼は馬の尾のような髪を揺らした。
「俺だけじゃない。3人でこいつらを倒したんだ、違うか?」
そして、血みどろの手をかざして笑った。
あまりに恐ろしい光景のはずなのに、セレナもリンも、不思議と恐れを感じなかった。
どちらかといえば、彼に親近感を覚えたくらいだ。
「……うん! セレナ、そこのちっこいのを処理しよう!」
セレナの一声で、ふたりとも幼体のフレイムリザードを運び始めた。
「うんしょ、うんしょ……」
冒険者らしい作業をこなすセレナ達を見て、ダンテは思った。
(性格は真逆だが、ふたりとも前向きで冒険者にはぴったりだ。それに、こいつらには才能がある。鍛えれば――化けるぞ)
どちらも冒険者に相応しいポジティブさと、秘めたる才能を有していると。
彼女達と一緒に来たクエストが――思っていたよりずっと楽しいと。
ダンテはふっと笑って、フレイムリザードの皮を剥ぎ始めた。
だからこそ小さなフレイムリザードにも怯えずに挑めたし、討伐できたのだ。
しかし、樹木をへし折るほどのトカゲなど倒したことも、倒そうと思ったこともない。
「どうした、足が震えてるぞ」
ダンテに言われるまで、ふたりは膝から下が震えているのにも気づかなかった。
とはいえ、同時に臆病風に吹かれるほど弱虫でもなかった。
「……こ、これくらい、怖くないよ! 冒険者なら、倒せて当然だもん!」
「ボクとセレナなら、やれる!」
互いを奮い立たせて、なかばヤケクソ気味にふたりは敵に突っ込んだ。
「図体はでっかくても、脚を斬って動けなくすれば! おりゃあぁーッ!」
先に攻撃を叩き込んだのは、両手の爪を長く伸ばしたセレナだ。
彼女は尻尾でぐるぐる巻きにした剣だけでなく、両指の長く伸ばした爪を振りかぶり、幼体を切り裂いた時のように思い切り薙いだ。
これまで討伐してきたモンスターで、この一撃で傷つかなかった相手はいない。
「……うそ、皮に傷ひとつついてない……!?」
今日までは、の話だが。
フレイムリザードは痛がるどころか、何かが掠ったことにすら気づいていないようだ。
しかもセレナの剣の方に、ぱきりとひびが入る始末だ。
『ゴヒュウゥーッ』
ただ、小うるさい虫けらがワイワイと騒いでいるのを目障りと思っているのは違いない。
というのも、フレイムリザードが急に、口をすぼめて息を吸い込んだのだ。
「セレナ、ボクの後ろに! 『慈悲の泉、あふれ出る安らぎの意志を、盾とせよ』!」
何が起きるのかは分からないにしても、危険なのは間違いない。
獣人は勘が鋭いというが、リンが魔法を直感で発動させたのは正しい。
もっと言うなら、水の盾の魔法はなお正しい。
『ゴフゥーッ!』
フレイムリザードが口から吐き出したのは、岩を焼くほどの熱波であった。
「あ、熱っ! 炎じゃない、なにこれ!?」
ダンテのところまでは熱い息が届いていないが、セレナとリンは見事に直撃だ。
(名前とは裏腹に、フレイムリザードは火を吐かない。代わりに口内の器官に溜め込んだ熱風を吹きかける……リンの防御魔法がなけりゃ、ふたりとも肌が爛れてただろうな)
ダンテの分析が合っていれば、ふたりは長くはもたない。
リンの魔導書が敵の攻撃に耐えられずに破け始めて、魔力が漏れ出しているのだ。
こうなると魔導書はじきに魔力を失って永遠に使い物にならなくなるが、その前にふたりが熱で溶かされ、肌がずる剥けになるに違いない。
「い、いつまで続くの、この攻撃……!?」
「このままじゃ……魔法が、解けちゃう……!」
じりじりと死が迫るセレナ達を見て、ダンテが前に出てナイフに手をかけた。
「――仕方ない、手を貸すか」
彼は分厚い刃の、鉤のように曲がったナイフをホルスターから抜いた。
『ゴギュッ』
刃が陽の光で煌めいて、閃きを描いた。
セレナとリンは誓って、まばたきをしなかった。
なのに――彼女達の眼前で、フレイムリザードの首が、ずるりと落ちたのだ。
「リン、もう魔法を解いてもいいぞ。首を刎ねられちゃ、こいつも息を吐けないからな」
彼の声を聞いて、ふたりはやっと我に返った。
正気に戻ったセレナとリンだが、フレイムリザードの分厚い皮で守られた首が落ち、あの凶暴なモンスターが一撃で絶命した現実だけは、まだ受け入れがたかった。
「……ダン、テ?」
「い、今の……そのナイフだけで、こんなおっきなモンスターの首を斬ったの?」
「まあな。本当ならもっときれいに斬れたんだが、少し腕が鈍ったか」
ナイフをくるくると回しながら、ダンテは少し不満げに言った。
「鈍ったって、冗談、だよね」
「冗談じゃないさ。その気になりゃ、この程度のサイズのモンスターなら細切れにできる」
とても現実的ではないセリフを、このダンテ・ウォーレンは平然と口にする。
しかもふたりにとって、信じられないとはいえ、でまかせとも思えない。
「今度は……そうだな、あいつで試してみるか」
なんせ彼は――今しがた仕留めたフレイムリザードよりひと回り大きなトカゲが出てきても、顔色ひとつ変えないのだから。
((でででででっっっっっっか!))
岩場が軋むほど巨大なトカゲに遭遇したセレナ達は、とうとう恐怖で腰を抜かした。
「あ、あわわ……」
「な、なな、なんなのアレ!? さっきのがフレイムリザードの親なら、こいつはその親!?」
「今倒したやつのつがいだな。フレイムリザードはオスよりもメスの方がデカくなる」
ダンテはというと、舌を出すフレイムリザードのメスを、ただじっと見ている。
「オスよりも凶暴だが、なによりメスは伴侶への執着心が強い。顔を見ろ、自分の所有物を殺された怒りで、今にも熱風を吐き出しかねないぞ」
フレイムリザードは、もはや彼らを逃がすつもりはないようだった。
『ギャギャアアアアアアアッ!』
歯並びの悪い口をこれでもかと開き、トカゲは地割れの如き勢いで迫ってきた。
狭い岩場では、どうあがいても逃げきれない。
「ひゃあーっ! 襲ってきたーっ!」
「……っ!」
今度こそ諦めたセレナが頭を抱え、リンが目を見開いた。
「おいおい、そうビビるな。お前らの面倒を見ると約束した以上は――」
ダンテだけは違った。
彼はもうひと振りのナイフを抜くと、坂を駆け上がるようにフレイムリザードの脚を上り、宙を舞う。
まるで曲芸師のような華麗な動きと共に、ダンテが刃を振るった。
「――俺が、一緒に戦ってやる」
すると、フレイムリザードの動きが止まり、どどめ色の皮に切れ込みが入った。
そしてトカゲが目をぐるんと剥いた瞬間、モンスターの体がサイコロステーキのように切り刻まれ、たちまち絶命した。
誰がやったのかは明白だ。
フレイムリザードの残骸の上に立つ、ダンテだ。
「……すご……」
「本当に、細切れにした……!」
ふたりには、彼が同じ生物には思えなかった。
むしろダンテという人間が、モンスターかその類にしか見えなかった。
身体能力を強化する魔法もあるが、彼は魔導書を持っていないし、薬草を用いたポーション等で肉体をパワーアップさせたようにも思えない。
これらの仮定から、ふたりはある結論に辿り着いた。
ダンテは純粋な肉体のスペックが、常軌を逸している――ただひたすらに強いのだ。
「よし、こいつの畜息器官と皮の一部を剥いで持って帰れば、クエスト達成だな。お前らもぼさっとしてないで手伝え」
ダンテはいそいそとモンスターの口の中を漁っている。
唖然とするふたりの前で、彼は馬の尾のような髪を揺らした。
「俺だけじゃない。3人でこいつらを倒したんだ、違うか?」
そして、血みどろの手をかざして笑った。
あまりに恐ろしい光景のはずなのに、セレナもリンも、不思議と恐れを感じなかった。
どちらかといえば、彼に親近感を覚えたくらいだ。
「……うん! セレナ、そこのちっこいのを処理しよう!」
セレナの一声で、ふたりとも幼体のフレイムリザードを運び始めた。
「うんしょ、うんしょ……」
冒険者らしい作業をこなすセレナ達を見て、ダンテは思った。
(性格は真逆だが、ふたりとも前向きで冒険者にはぴったりだ。それに、こいつらには才能がある。鍛えれば――化けるぞ)
どちらも冒険者に相応しいポジティブさと、秘めたる才能を有していると。
彼女達と一緒に来たクエストが――思っていたよりずっと楽しいと。
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