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探索者ライフ①フレイヤの酒騒動!
禁酒せよ!
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翌日、とある宿の玄関に四つの頭が並んでいた。
そのうち一つが前に出て、少しばかり他の頭より低くなった。
「本当に、ほんっとうに申し訳ありませんでした!」
怒り心頭の亭主と妻に深々と頭を下げて詫びているのは、クリスである。
そして彼の後ろでぺこりと謝ったのは、カムナ達仲間の面々だ。
というのも、昨晩、酒場でフレイヤが大暴れしているとの報せを受けた彼が向かった先にいたのが、壁に大穴の開いた店だったからだ。
流石にとんでもない事態であると、エクスペディション・ギルドまで出張ってきた。どうにか彼らを宥めて、クリスの技術で寝ずに壁を修復して、今に至る。
ちなみに当の本人はというと、酒瓶を抱いて三角座りをしていた。
すっかり何も覚えていない調子の顔をしているが、何かをしでかしたというのは確信しているようで、さっきから素面のそぶりをしつつ嫌な汗を垂れ流している。
「次はもうないよ、オロックリン。あんたにゃ何度かものを直してもらって助けられたけど、あの酔っ払いだけはどうにかしてほしいもんだね」
さて、亭主はというと、頭まで下げたクリスを怒鳴るつもりはなかった。
「ど、どうにかします……」
「それじゃ、後は任せるよ。次は帝都に引き渡すから、そのつもりでな!」
ただ、怒りそのものが沈静化したかといえばそうでもなく、杖をつき、どかどかとクリスに背を向けて歩いて行く。あの様子だと、クリス・オーダーは出禁に違いない。
乱暴に宿の扉が閉まるのを見届けてから、クリスは肺の奥から空気を吐き出すようにため息をついて、部屋に戻っていった。
それから、ついてきたフレイヤをひどく冷めた目で見つめた。
「……家屋損壊の罪状で拘束されかけるなんてね。フレイヤ、何か申し開きはあるかな」
「何もないっ! 元聖騎士として恥ずべき行いだっ!」
フレイヤの方はというと、こうして声を上げて反省を述べるほかない。
「だが、今一度聖騎士として誓おう! 酒絡みの騒動は起こさないと……」
「あんた、同じ言い訳を昨日もしてたわよね? もう二度とお酒でトラブルは起こさないって、エクスペディション・ギルドで誓約書も書いたでしょ?」
「うっ……」
ただ、そんな言い訳が通用するのはこれが一度目である時だけだ。
実を言うと、フレイヤがトラブルを起こすのはもう何度目か分からない。その度に彼女は同じように謝るのだが、いい加減謝罪の効力もなくなるというものだ。
「ローズマリー本部長もカンカンだったよ。これまでは店の前で吐いたり、泥酔して大声で喚いたりするだけだったから許してくれてたけど、店を半壊させたら話は別だね」
そんな醜態を前にして、クリスだけでなく仲間まで呆れるのは当然だった。
「マガツ、分かるよ。この人、お酒に食べられてるの」
「酒に飲まれるってやつね」
「そ、そんなことはない! 私は節度を保って、たしなむ程度に……」
「店で大鋸を振り回す人間が、たしなむなどと口にしてはいけませんわ、フレイヤ」
なおも言い訳をしようとするフレイヤの前に、クリスとリゼットが立った。
「あまり言いたくはありませんけども、ヴィノーでの一件以降、貴女の酒癖が一気に悪くなったように思いますわ。もしかすると、自分も気づいていないところでストレスが溜まっているのではなくて?」
「……うむ」
こればかりは、フレイヤも言い訳ができなかった。
一度彼女がパーティーを離れる原因となった、故郷での一件。父を失った後にクリスまで行方不明になった騒動以降、ただでさえお酒に弱いフレイヤが、目に見えて飲酒を繰り返すようになったのだ。
彼女とてパーティーの最年長だし、メンバーはあえて指摘しなかった。これまでの注意も、あくまで大人としての自覚を信じた面がある。
だが、クリス達は認識が甘かったと反省した。
多少乱暴な手段を使ってでも、いい加減フレイヤを矯正しないといけないのだ。
「だからといって、この状況を放置なんてできないよ」
「そ、それは分かっているっ! 明日からは一日一杯、いや二杯――」
この期に及んで飲酒を止めないフレイヤを、クリスが制した。
「――まだお酒を飲むつもりなんだね」
心臓が凍るほどの、冷たい声とまなざしで。
「ひゅいっ!?」
歴戦の聖騎士とて、クリスが本気で怒ればどうなるかを知っていれば、これ以上わがままを言うつもりにはなれない。
ましてや今、悪いと思いつつもお酒を飲みたいと思っているのは自分の方なのだ。
「あたしの言ったとおりでしょ? 一人じゃ、とてもじゃないけどやめられないわよ」
「うん、残念だけどそうみたいだ。俺達が手伝わないといけないな」
ぽん、と肩を叩くカムナにクリスが頷く様子を見て、フレイヤは嫌な予感を覚える。
「何の話だ? クリス君、何を言っているんだ?」
たらたらと汗を流してへたり込むフレイヤの前で、マガツを含めた四人はひそひそと何かを話し合った後、彼女に告げた。
「フレイヤ、少々荒っぽくなりますが、貴女にはこれからしばらくの間、禁酒をしてもらうことになりますわ」
禁酒。
この世で一番嫌いなワードを耳に入れたフレイヤの顔から、血の気がさっと引いた。
しかも、リゼットの口ぶりからして、二日三日の話ではない。
そう思っている時点で、フレイヤは立派な依存症と言ってもいいのだが。
「……し、しばらくとは……」
肝心の期間について問われたクリスは、きっぱりと言い切った。
「君がお酒を飲みたいと思わなくなるまで、かな」
彼女の禁酒とは――事実上の酒断ちにあたると。
そのうち一つが前に出て、少しばかり他の頭より低くなった。
「本当に、ほんっとうに申し訳ありませんでした!」
怒り心頭の亭主と妻に深々と頭を下げて詫びているのは、クリスである。
そして彼の後ろでぺこりと謝ったのは、カムナ達仲間の面々だ。
というのも、昨晩、酒場でフレイヤが大暴れしているとの報せを受けた彼が向かった先にいたのが、壁に大穴の開いた店だったからだ。
流石にとんでもない事態であると、エクスペディション・ギルドまで出張ってきた。どうにか彼らを宥めて、クリスの技術で寝ずに壁を修復して、今に至る。
ちなみに当の本人はというと、酒瓶を抱いて三角座りをしていた。
すっかり何も覚えていない調子の顔をしているが、何かをしでかしたというのは確信しているようで、さっきから素面のそぶりをしつつ嫌な汗を垂れ流している。
「次はもうないよ、オロックリン。あんたにゃ何度かものを直してもらって助けられたけど、あの酔っ払いだけはどうにかしてほしいもんだね」
さて、亭主はというと、頭まで下げたクリスを怒鳴るつもりはなかった。
「ど、どうにかします……」
「それじゃ、後は任せるよ。次は帝都に引き渡すから、そのつもりでな!」
ただ、怒りそのものが沈静化したかといえばそうでもなく、杖をつき、どかどかとクリスに背を向けて歩いて行く。あの様子だと、クリス・オーダーは出禁に違いない。
乱暴に宿の扉が閉まるのを見届けてから、クリスは肺の奥から空気を吐き出すようにため息をついて、部屋に戻っていった。
それから、ついてきたフレイヤをひどく冷めた目で見つめた。
「……家屋損壊の罪状で拘束されかけるなんてね。フレイヤ、何か申し開きはあるかな」
「何もないっ! 元聖騎士として恥ずべき行いだっ!」
フレイヤの方はというと、こうして声を上げて反省を述べるほかない。
「だが、今一度聖騎士として誓おう! 酒絡みの騒動は起こさないと……」
「あんた、同じ言い訳を昨日もしてたわよね? もう二度とお酒でトラブルは起こさないって、エクスペディション・ギルドで誓約書も書いたでしょ?」
「うっ……」
ただ、そんな言い訳が通用するのはこれが一度目である時だけだ。
実を言うと、フレイヤがトラブルを起こすのはもう何度目か分からない。その度に彼女は同じように謝るのだが、いい加減謝罪の効力もなくなるというものだ。
「ローズマリー本部長もカンカンだったよ。これまでは店の前で吐いたり、泥酔して大声で喚いたりするだけだったから許してくれてたけど、店を半壊させたら話は別だね」
そんな醜態を前にして、クリスだけでなく仲間まで呆れるのは当然だった。
「マガツ、分かるよ。この人、お酒に食べられてるの」
「酒に飲まれるってやつね」
「そ、そんなことはない! 私は節度を保って、たしなむ程度に……」
「店で大鋸を振り回す人間が、たしなむなどと口にしてはいけませんわ、フレイヤ」
なおも言い訳をしようとするフレイヤの前に、クリスとリゼットが立った。
「あまり言いたくはありませんけども、ヴィノーでの一件以降、貴女の酒癖が一気に悪くなったように思いますわ。もしかすると、自分も気づいていないところでストレスが溜まっているのではなくて?」
「……うむ」
こればかりは、フレイヤも言い訳ができなかった。
一度彼女がパーティーを離れる原因となった、故郷での一件。父を失った後にクリスまで行方不明になった騒動以降、ただでさえお酒に弱いフレイヤが、目に見えて飲酒を繰り返すようになったのだ。
彼女とてパーティーの最年長だし、メンバーはあえて指摘しなかった。これまでの注意も、あくまで大人としての自覚を信じた面がある。
だが、クリス達は認識が甘かったと反省した。
多少乱暴な手段を使ってでも、いい加減フレイヤを矯正しないといけないのだ。
「だからといって、この状況を放置なんてできないよ」
「そ、それは分かっているっ! 明日からは一日一杯、いや二杯――」
この期に及んで飲酒を止めないフレイヤを、クリスが制した。
「――まだお酒を飲むつもりなんだね」
心臓が凍るほどの、冷たい声とまなざしで。
「ひゅいっ!?」
歴戦の聖騎士とて、クリスが本気で怒ればどうなるかを知っていれば、これ以上わがままを言うつもりにはなれない。
ましてや今、悪いと思いつつもお酒を飲みたいと思っているのは自分の方なのだ。
「あたしの言ったとおりでしょ? 一人じゃ、とてもじゃないけどやめられないわよ」
「うん、残念だけどそうみたいだ。俺達が手伝わないといけないな」
ぽん、と肩を叩くカムナにクリスが頷く様子を見て、フレイヤは嫌な予感を覚える。
「何の話だ? クリス君、何を言っているんだ?」
たらたらと汗を流してへたり込むフレイヤの前で、マガツを含めた四人はひそひそと何かを話し合った後、彼女に告げた。
「フレイヤ、少々荒っぽくなりますが、貴女にはこれからしばらくの間、禁酒をしてもらうことになりますわ」
禁酒。
この世で一番嫌いなワードを耳に入れたフレイヤの顔から、血の気がさっと引いた。
しかも、リゼットの口ぶりからして、二日三日の話ではない。
そう思っている時点で、フレイヤは立派な依存症と言ってもいいのだが。
「……し、しばらくとは……」
肝心の期間について問われたクリスは、きっぱりと言い切った。
「君がお酒を飲みたいと思わなくなるまで、かな」
彼女の禁酒とは――事実上の酒断ちにあたると。
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