95 / 133
貴族一家と還る墓
報告
しおりを挟む
「――そう、分かったわ。例の階層は実在して、しかも破壊してくれたのね」
『帰名墓場』の事件から数日後、無事にダンジョンから戻ってきた『クリス・オーダー』はエクスペディション・ギルドにことの顛末を報告した。
死人と会える階層は実在した。しかし本当は魔獣の罠だった。リゼットとクリスが囚われたが、見事にこれを撃破した。
カムナ達の報せを聞いて、ローズマリーは胸を撫で下ろした。
「本当に助かったわ。これで、探索者が消える事件も解決……」
「その前に、君は言うことがあるんじゃないか?」
ふう、とケビンがため息をついたのが聞こえると、ローズマリーはばつの悪そうな顔をした。ころころと車いすを動かした彼は、一同の前までくると、深く頭を下げた。
「僕から、ローズの横暴を詫びさせてくれ。君達を危険な目に遭わせてしまった」
果たして、ケビンは一行がどうして『帰名墓場』に行ったのかを知っていた。
ローズマリーが半ばリゼットの感情を利用するような形で調査に行かせたのも知っていたし、それを許す気にはなれなかった。普段は穏やかなケビンの冷めた視線が突き刺さり、彼女は責任の所在をはぐらかすように、顎を撫でつけた。
「ケヴ、私はリゼットちゃんを……」
「自分の過去を未来ある若者に重ねるのは、大人が犯す大きな罪だ。今回はうまく行ったけど、僕が君のやり方を許容するわけにはいかないね」
こうとまで言われれば、もうローズマリーに反論の余地はない。
先ほどのケビンのそれよりもずっと深いため息をついて、彼女が言った。
「……分かってるわよ。それでも、放っておけなかったのよ」
「それこそ、分かってるさ。皆も、許してやってくれないか?」
もう一度振り返ったケビンに、カムナはちょっぴりはにかんだ顔を見せた。
「許すも何も、あたし達も、多分リゼットも何も思ってないわよ。クリスについては、フレイヤから聞いたけど、探索する前にローズマリーから事情を聞いてたんでしょ?」
「結果として、リゼットの心は立ち直った! それが一番だなっ!」
「……ありがとうね、カワイ子ちゃん。本当にごめんなさい」
情けない大人の表情を隠しきれず、ローズマリーは自分の愚かさを恥じるように笑顔を返した。時に表情は、下手な言葉よりもいい返事になりうるものだ。
さて、ひとまず探索者を騒がす嫌な事件は、これで解決した。
しかし、ケビンはまだ懸念するべき点が見えているように、思案を巡らせていた。
「だけど、報告が正しかったとすれば、大分厄介な事態だね。ローズ、帝都が何を企てているか、やはり探りを入れてみるべきじゃないかな」
「そうねぇ。グルーナ駅の件でまだ何度か帝都に行く機会はあるし、考えておくわぁ」
「厄介な事態とは? 気になるな、お二方っ!」
フレイヤの問いかけは、これまでのケビンならば軽く受け流し、ローズマリーならはぐらかすところだった。だが、今の状況でそんな態度を取るのはとても良くないし、誠実でもない。
それに、今の『クリス・オーダー』には話すべき内容でもあった。
「……これまでの魔獣は、確かに危険ではあるが、それだけだった。恐ろしい怪物で、既存の武器が通用せず、武器だけでしか倒せない強固な装甲を持つ化け物だ。もっとも、逆に言えば、ただそれだけだ」
魔獣の存在は、紛れもなくダンジョン探索を試みる者達にとって災厄そのものだった。
とはいえ、恐ろしい存在であり続けたのも最初の数年だけ。武器が普及し、探索者のみならず一般人ですら購入できる現状、魔獣は完全に丸腰か疲弊した者にとって危険なだけで、既に地上の原生生物程度の脅威でしかない。
ところが『クリス・オーダー』結成以降、その認識は大きく変わりつつあった。
「でも、階層を突き破って獲物を追う巨大な鋼鉄魔獣に、人を騙す魔獣……どちらもこれまで、何十年にわたる調査、何百回以上の探索で一度も目撃されていないのに、ここ最近で突然発見された。はっきり言って、異様な事態だよ」
「しかも、この手のダンジョンや、その外で魔獣が発見されれば、帝都の調査団や聖騎士団が権力を翳して、調査権をはく奪するのよ。『帰名墓場』も、きっとそうなるわね。何か企んでいないって思う方が、おかしいと思わない?」
「……ダンジョンや魔獣ではなく、その現象に帝都が関心を持っていると?」
フレイヤの疑問に、ケビンが頷いて答えた。
「だろうね。まあ、これは僕達が調べておくから、君達はそこまで気にしなくていい。どうしても関心があるというのなら、経過は追って話してあげるよ」
恐ろしい何かが起きようとしているのではないかと、ケビンやローズマリーだけでなく、『クリス・オーダー』も肌で感じ取っていた。ここ数ヶ月で起きた事件が、何十年と続くダンジョンの歴史と常識を覆すのではないかとも。
だとしても、今はどうにもできないし、できるものでもない。
とりあえず、一同はこの案件について、これ以上誰も言及しないことにした。
「あら? ところで、クリスちゃんとリゼットちゃんは?」
幸い、ローズマリーがたまたまここにいない二人について聞いてくれたおかげで、カムナ達の興味はすっかりそちらの方に移った。
今更だが、クリスもリゼットも、カムナ達とは一緒にいない。
その理由は、随分と不満げな調子のカムナが教えてくれた。
「二人で出かけてるわ。バカ幽霊をクリスと二人きりにするのは癪だけど、今回だけは仕方ないわね」
「出かけてるって、どこへ?」
今度はマガツがにゅっと顔を出して言った。
「クリス、言ってたよ。あの子の親、が眠ってるお墓だって」
ローズマリーは、ははあ、と納得した様子で頷く。
マガツの説明を聞いて、リゼットが自分の両親が埋められている共同墓地に行ったのだと気づけないほど、彼女は間抜けではなかった。
『帰名墓場』の事件から数日後、無事にダンジョンから戻ってきた『クリス・オーダー』はエクスペディション・ギルドにことの顛末を報告した。
死人と会える階層は実在した。しかし本当は魔獣の罠だった。リゼットとクリスが囚われたが、見事にこれを撃破した。
カムナ達の報せを聞いて、ローズマリーは胸を撫で下ろした。
「本当に助かったわ。これで、探索者が消える事件も解決……」
「その前に、君は言うことがあるんじゃないか?」
ふう、とケビンがため息をついたのが聞こえると、ローズマリーはばつの悪そうな顔をした。ころころと車いすを動かした彼は、一同の前までくると、深く頭を下げた。
「僕から、ローズの横暴を詫びさせてくれ。君達を危険な目に遭わせてしまった」
果たして、ケビンは一行がどうして『帰名墓場』に行ったのかを知っていた。
ローズマリーが半ばリゼットの感情を利用するような形で調査に行かせたのも知っていたし、それを許す気にはなれなかった。普段は穏やかなケビンの冷めた視線が突き刺さり、彼女は責任の所在をはぐらかすように、顎を撫でつけた。
「ケヴ、私はリゼットちゃんを……」
「自分の過去を未来ある若者に重ねるのは、大人が犯す大きな罪だ。今回はうまく行ったけど、僕が君のやり方を許容するわけにはいかないね」
こうとまで言われれば、もうローズマリーに反論の余地はない。
先ほどのケビンのそれよりもずっと深いため息をついて、彼女が言った。
「……分かってるわよ。それでも、放っておけなかったのよ」
「それこそ、分かってるさ。皆も、許してやってくれないか?」
もう一度振り返ったケビンに、カムナはちょっぴりはにかんだ顔を見せた。
「許すも何も、あたし達も、多分リゼットも何も思ってないわよ。クリスについては、フレイヤから聞いたけど、探索する前にローズマリーから事情を聞いてたんでしょ?」
「結果として、リゼットの心は立ち直った! それが一番だなっ!」
「……ありがとうね、カワイ子ちゃん。本当にごめんなさい」
情けない大人の表情を隠しきれず、ローズマリーは自分の愚かさを恥じるように笑顔を返した。時に表情は、下手な言葉よりもいい返事になりうるものだ。
さて、ひとまず探索者を騒がす嫌な事件は、これで解決した。
しかし、ケビンはまだ懸念するべき点が見えているように、思案を巡らせていた。
「だけど、報告が正しかったとすれば、大分厄介な事態だね。ローズ、帝都が何を企てているか、やはり探りを入れてみるべきじゃないかな」
「そうねぇ。グルーナ駅の件でまだ何度か帝都に行く機会はあるし、考えておくわぁ」
「厄介な事態とは? 気になるな、お二方っ!」
フレイヤの問いかけは、これまでのケビンならば軽く受け流し、ローズマリーならはぐらかすところだった。だが、今の状況でそんな態度を取るのはとても良くないし、誠実でもない。
それに、今の『クリス・オーダー』には話すべき内容でもあった。
「……これまでの魔獣は、確かに危険ではあるが、それだけだった。恐ろしい怪物で、既存の武器が通用せず、武器だけでしか倒せない強固な装甲を持つ化け物だ。もっとも、逆に言えば、ただそれだけだ」
魔獣の存在は、紛れもなくダンジョン探索を試みる者達にとって災厄そのものだった。
とはいえ、恐ろしい存在であり続けたのも最初の数年だけ。武器が普及し、探索者のみならず一般人ですら購入できる現状、魔獣は完全に丸腰か疲弊した者にとって危険なだけで、既に地上の原生生物程度の脅威でしかない。
ところが『クリス・オーダー』結成以降、その認識は大きく変わりつつあった。
「でも、階層を突き破って獲物を追う巨大な鋼鉄魔獣に、人を騙す魔獣……どちらもこれまで、何十年にわたる調査、何百回以上の探索で一度も目撃されていないのに、ここ最近で突然発見された。はっきり言って、異様な事態だよ」
「しかも、この手のダンジョンや、その外で魔獣が発見されれば、帝都の調査団や聖騎士団が権力を翳して、調査権をはく奪するのよ。『帰名墓場』も、きっとそうなるわね。何か企んでいないって思う方が、おかしいと思わない?」
「……ダンジョンや魔獣ではなく、その現象に帝都が関心を持っていると?」
フレイヤの疑問に、ケビンが頷いて答えた。
「だろうね。まあ、これは僕達が調べておくから、君達はそこまで気にしなくていい。どうしても関心があるというのなら、経過は追って話してあげるよ」
恐ろしい何かが起きようとしているのではないかと、ケビンやローズマリーだけでなく、『クリス・オーダー』も肌で感じ取っていた。ここ数ヶ月で起きた事件が、何十年と続くダンジョンの歴史と常識を覆すのではないかとも。
だとしても、今はどうにもできないし、できるものでもない。
とりあえず、一同はこの案件について、これ以上誰も言及しないことにした。
「あら? ところで、クリスちゃんとリゼットちゃんは?」
幸い、ローズマリーがたまたまここにいない二人について聞いてくれたおかげで、カムナ達の興味はすっかりそちらの方に移った。
今更だが、クリスもリゼットも、カムナ達とは一緒にいない。
その理由は、随分と不満げな調子のカムナが教えてくれた。
「二人で出かけてるわ。バカ幽霊をクリスと二人きりにするのは癪だけど、今回だけは仕方ないわね」
「出かけてるって、どこへ?」
今度はマガツがにゅっと顔を出して言った。
「クリス、言ってたよ。あの子の親、が眠ってるお墓だって」
ローズマリーは、ははあ、と納得した様子で頷く。
マガツの説明を聞いて、リゼットが自分の両親が埋められている共同墓地に行ったのだと気づけないほど、彼女は間抜けではなかった。
0
お気に入りに追加
1,521
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。