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貴族一家と還る墓
墓場の奥へ
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Cランクダンジョン『帰名墓場』を一言で表すなら、『不人気』である。
床と天井が逆さまになったこの薄暗いダンジョンは、地面には何もない代わりに、見上げれば墓標らしき構築物が無数に並んでいる。加えて、常に霧で視界がぼやけており、まるで深夜の墓場のような不気味さを醸し出しているのだ。
しかも、同ランク帯のダンジョンの中では、ここでしか取得できないアイテムも少なく、市場需要もないので安価でしか取引されない。出現する魔獣も、鎧を纏った骸骨や、骨で構成された獣など、これまた気持ち悪い。
挙句の果てには、ギルドの干渉があまりないという理由で、非登録探索者が出没するのだ。こんな気味の悪い場所でならず者に出くわすと聞けば、人が来なくなるのも当然だ。
ギルドの調査も早々に打ち切られた『帰名墓場』は、今日も他の探索者がいない寂しげなダンジョンとなっていた。
いや、今日に限っては、一組だけ探索をしている。
「『ノーブル・トライデント』ッ!」
鎖付きナイフで骸骨型魔獣『鋼髑髏』を貫き砕く、リゼット。
そして彼女達の仲間、『クリス・オーダー』だ。
死別した家族と再会するべく、リゼットは仲間を引き連れ、『帰名墓場』へとやってきた。そして信じられない速度で、今いる最下層までやってきたのだ。
「ふう……『帰名墓場』の最下層まで、一週間もかかるとは思いませんでしたわ」
どしゃり、と倒れ込む魔獣を踏みつけながら、リゼットが言った。
普通に探索するだけであれば四日程度で済むダンジョンだが、彼女達はすべての階層をチェックしながら降りてきていた。ダンジョンの特性上、完全な調査はできないが、いずれも問題なしと判断はされている。
残されているのは、この最下層だけだ。
「深い霧と似たような景色が続くせいで、あまり調査が進んでいなかったダンジョンだからね。それに、さっき倒した骸骨も含めて、おどろおどろしい見た目の魔獣が多いから、怖がる探索者もいるんだ」
「食べるところが多くて、マガツは好きだよ」
『鋼髑髏』の鎧を貪るマガツの隣で、カムナが肩をすくめた。
「ローズマリーが、他の探索者の立ち入りを禁止しなくてもよかったわね」
「こんなに霧が濃くて、面倒なダンジョンだとは思いませんでしたわ」
正直なところ、いつまでも同じ光景が続くダンジョンにうんざりしているのは、カムナだけでなく、リゼットも同様だった。
「でも、今はいいのですわ! 今のわたくしの想いがあれば、きっとここで例の部屋が見つかりますわ! そうすれば、お父様とお母様に会えますの!」
だが、家族に会うという目的がある限り、彼女は止まらないだろう。
そんな彼女のさまは、誰がどう見ても危険だった。
そもそも、ダンジョンに私情を持ち込むのは探索者間でのご法度だ。自身の感情を優先させた末に破滅した探索者は、数え出せばきりがない。
リゼットの目的も知っているうえで、仲間は彼女を御するべくついてきた。しかし、もう彼女は半ば暴走気味で、誰の声も聞こえていないようなのだ。
「……リゼット、今更だが気を付けた方がいいっ! ダンジョンでの執着心は……」
老婆心からフレイヤが忠告すると、リゼットはじろりと彼女を睨んだ。
「執着心とは何ですの? 両親を愛する気持ちが、よろしくないと?」
「フレイヤはそういう意味で言ったんじゃないよ。目先の宝物に囚われていると、足元を掬われるってことさ。ダンジョンじゃあ、一つのミスが命取りになるからね」
「クリス様まで! わたくし、浮足立ってなどいませんわ!」
こうは言っているが、焦りで半ば我を失っているのは、誰が見ても明らかだ。
「幽霊だから、地面に足がついてないのは当たり前でしょうが」
「だまらっしゃい!」
カムナに指摘されたリゼットは、とうとう仲間を置いて霧の中を歩き出した。
顔を見合わせて彼女について行く面々を包む霧は、次第に濃く、深くなっていく。まるで五人を生きて帰さないと、ダンジョンそのものが言っているかのようだ。
妙な危機感を覚えていないのは、やはりリゼットだけである。
「ここはおおかた調べ終わりましたわ、あとは……あっ!」
そしてとうとう、彼女は見つけた。
ダンジョンの行き止まりにあったのは、こぢんまりとした扉だ。どう見ても他の階層に続く扉にしては小さいし、人為的に作られたにしては不格好で、扉の用途しか知らない誰かが、見よう見まねで作ったかのようだ。
クリスはダンジョンの地図を開き、首を傾げた。
「妙だな、この階層が『帰名墓場』の最下層のはず。地図が正しければ、ここに上の階に続く扉はない。もしかすると、ここが噂の――」
だが、リゼットにとっては、もうそんなことはどうでもよかった。
「そうですわ、『死んだ人に会える秘密の階層』ですわ!」
扉の先こそが目当てのものであると疑わないリゼットが駆け出した。
「お父様、お母様! リゼットが今参りますわ、楽しみにしてくださいまし!」
クリス達は顔を見合わせ、慌てて彼女を追いかけた。
ダンジョンの地図に記されていない扉など、どう考えても危険だからだ。
「リゼット、待ってくれ! 無計画に突っ込むのは危険だよ!」
「クリス様は心配性ですわ! わたくしの両親はどちらも優しくて、無礼なんて気にしませんもの! どっかーんと扉をぶち壊しても、怒るわけがない……」
彼らの不安などまるで構わず、リゼットは勢いよく扉を開けた。
そこに待っていたのは、全員の予想を裏切るものだった。
「……です……もの?」
扉の向こうは、がらんどうの小部屋だった。
天井に墓もなければ、床は無地。ただ霧だけが立ち込める部屋が、ぽつんとあるだけで、死人と会える不思議さも、雰囲気も、微塵もなかった。
「何もないね」
「……やはり、噂はただの噂、というわけか」
最初から分かっていたかのような言いぶりのマガツとフレイヤをよそに、リゼットは部屋の真ん中まで走った。しかし、やはり何も起こらず、何もいない。
「そんな……そんなはず、ありませんわ! だって、ローズマリー様が……」
それでも何とか手掛かりを探そうとする彼女に、とうとうカムナが苛立ちをぶつけた。
「大方、仲間殺しの言い訳にでも使ったんじゃないの? レアアイテムの奪い合いで身内を殺して、てきとうな嘘をついて狂ったふりして、こっそり逃げ出したに決まってるわ」
途端に、部屋が沈黙に包まれた。
クリスがリゼットを見ると、彼女はすごい形相でカムナを睨んでいた。カムナもまた、身勝手に付き合わされてうんざりしているようで、ため息をついていた。
双方仲が悪いというわけではないが、空気が悪くなっているのは明白だ。
「残念だけど、リゼット、例の階層は……」
どうにかリゼットを落ち着かせようと声をかけたクリスだったが、逆効果だった。
「だったら……だったら、わたくしが家族に会いたいと願う気持ちが、弱いとでもいいますの!? それこそ絶対にありえませんわ!」
とうとうリゼットは癇癪を起こし、一人で部屋の奥へ歩き出したのだ。
床と天井が逆さまになったこの薄暗いダンジョンは、地面には何もない代わりに、見上げれば墓標らしき構築物が無数に並んでいる。加えて、常に霧で視界がぼやけており、まるで深夜の墓場のような不気味さを醸し出しているのだ。
しかも、同ランク帯のダンジョンの中では、ここでしか取得できないアイテムも少なく、市場需要もないので安価でしか取引されない。出現する魔獣も、鎧を纏った骸骨や、骨で構成された獣など、これまた気持ち悪い。
挙句の果てには、ギルドの干渉があまりないという理由で、非登録探索者が出没するのだ。こんな気味の悪い場所でならず者に出くわすと聞けば、人が来なくなるのも当然だ。
ギルドの調査も早々に打ち切られた『帰名墓場』は、今日も他の探索者がいない寂しげなダンジョンとなっていた。
いや、今日に限っては、一組だけ探索をしている。
「『ノーブル・トライデント』ッ!」
鎖付きナイフで骸骨型魔獣『鋼髑髏』を貫き砕く、リゼット。
そして彼女達の仲間、『クリス・オーダー』だ。
死別した家族と再会するべく、リゼットは仲間を引き連れ、『帰名墓場』へとやってきた。そして信じられない速度で、今いる最下層までやってきたのだ。
「ふう……『帰名墓場』の最下層まで、一週間もかかるとは思いませんでしたわ」
どしゃり、と倒れ込む魔獣を踏みつけながら、リゼットが言った。
普通に探索するだけであれば四日程度で済むダンジョンだが、彼女達はすべての階層をチェックしながら降りてきていた。ダンジョンの特性上、完全な調査はできないが、いずれも問題なしと判断はされている。
残されているのは、この最下層だけだ。
「深い霧と似たような景色が続くせいで、あまり調査が進んでいなかったダンジョンだからね。それに、さっき倒した骸骨も含めて、おどろおどろしい見た目の魔獣が多いから、怖がる探索者もいるんだ」
「食べるところが多くて、マガツは好きだよ」
『鋼髑髏』の鎧を貪るマガツの隣で、カムナが肩をすくめた。
「ローズマリーが、他の探索者の立ち入りを禁止しなくてもよかったわね」
「こんなに霧が濃くて、面倒なダンジョンだとは思いませんでしたわ」
正直なところ、いつまでも同じ光景が続くダンジョンにうんざりしているのは、カムナだけでなく、リゼットも同様だった。
「でも、今はいいのですわ! 今のわたくしの想いがあれば、きっとここで例の部屋が見つかりますわ! そうすれば、お父様とお母様に会えますの!」
だが、家族に会うという目的がある限り、彼女は止まらないだろう。
そんな彼女のさまは、誰がどう見ても危険だった。
そもそも、ダンジョンに私情を持ち込むのは探索者間でのご法度だ。自身の感情を優先させた末に破滅した探索者は、数え出せばきりがない。
リゼットの目的も知っているうえで、仲間は彼女を御するべくついてきた。しかし、もう彼女は半ば暴走気味で、誰の声も聞こえていないようなのだ。
「……リゼット、今更だが気を付けた方がいいっ! ダンジョンでの執着心は……」
老婆心からフレイヤが忠告すると、リゼットはじろりと彼女を睨んだ。
「執着心とは何ですの? 両親を愛する気持ちが、よろしくないと?」
「フレイヤはそういう意味で言ったんじゃないよ。目先の宝物に囚われていると、足元を掬われるってことさ。ダンジョンじゃあ、一つのミスが命取りになるからね」
「クリス様まで! わたくし、浮足立ってなどいませんわ!」
こうは言っているが、焦りで半ば我を失っているのは、誰が見ても明らかだ。
「幽霊だから、地面に足がついてないのは当たり前でしょうが」
「だまらっしゃい!」
カムナに指摘されたリゼットは、とうとう仲間を置いて霧の中を歩き出した。
顔を見合わせて彼女について行く面々を包む霧は、次第に濃く、深くなっていく。まるで五人を生きて帰さないと、ダンジョンそのものが言っているかのようだ。
妙な危機感を覚えていないのは、やはりリゼットだけである。
「ここはおおかた調べ終わりましたわ、あとは……あっ!」
そしてとうとう、彼女は見つけた。
ダンジョンの行き止まりにあったのは、こぢんまりとした扉だ。どう見ても他の階層に続く扉にしては小さいし、人為的に作られたにしては不格好で、扉の用途しか知らない誰かが、見よう見まねで作ったかのようだ。
クリスはダンジョンの地図を開き、首を傾げた。
「妙だな、この階層が『帰名墓場』の最下層のはず。地図が正しければ、ここに上の階に続く扉はない。もしかすると、ここが噂の――」
だが、リゼットにとっては、もうそんなことはどうでもよかった。
「そうですわ、『死んだ人に会える秘密の階層』ですわ!」
扉の先こそが目当てのものであると疑わないリゼットが駆け出した。
「お父様、お母様! リゼットが今参りますわ、楽しみにしてくださいまし!」
クリス達は顔を見合わせ、慌てて彼女を追いかけた。
ダンジョンの地図に記されていない扉など、どう考えても危険だからだ。
「リゼット、待ってくれ! 無計画に突っ込むのは危険だよ!」
「クリス様は心配性ですわ! わたくしの両親はどちらも優しくて、無礼なんて気にしませんもの! どっかーんと扉をぶち壊しても、怒るわけがない……」
彼らの不安などまるで構わず、リゼットは勢いよく扉を開けた。
そこに待っていたのは、全員の予想を裏切るものだった。
「……です……もの?」
扉の向こうは、がらんどうの小部屋だった。
天井に墓もなければ、床は無地。ただ霧だけが立ち込める部屋が、ぽつんとあるだけで、死人と会える不思議さも、雰囲気も、微塵もなかった。
「何もないね」
「……やはり、噂はただの噂、というわけか」
最初から分かっていたかのような言いぶりのマガツとフレイヤをよそに、リゼットは部屋の真ん中まで走った。しかし、やはり何も起こらず、何もいない。
「そんな……そんなはず、ありませんわ! だって、ローズマリー様が……」
それでも何とか手掛かりを探そうとする彼女に、とうとうカムナが苛立ちをぶつけた。
「大方、仲間殺しの言い訳にでも使ったんじゃないの? レアアイテムの奪い合いで身内を殺して、てきとうな嘘をついて狂ったふりして、こっそり逃げ出したに決まってるわ」
途端に、部屋が沈黙に包まれた。
クリスがリゼットを見ると、彼女はすごい形相でカムナを睨んでいた。カムナもまた、身勝手に付き合わされてうんざりしているようで、ため息をついていた。
双方仲が悪いというわけではないが、空気が悪くなっているのは明白だ。
「残念だけど、リゼット、例の階層は……」
どうにかリゼットを落ち着かせようと声をかけたクリスだったが、逆効果だった。
「だったら……だったら、わたくしが家族に会いたいと願う気持ちが、弱いとでもいいますの!? それこそ絶対にありえませんわ!」
とうとうリゼットは癇癪を起こし、一人で部屋の奥へ歩き出したのだ。
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