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帝国鉄道と魔獣少女
無敵の弱点
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「最初からノンストップで行くわ! 『高速連射機関銃』!」
迫りくる敵に向けて、カムナは右腕に接続した機関銃を乱射した。
イザベラの配下の暗殺者をまとめて排除するほどの破壊力を持つはずだが、やはりマガツはそれすら防ぐ。触手を前方に固めて、盾にしたのだ。
しかもそのまま突進し、まずはカムナを触手の盾で圧し潰そうとした。
しかし、すんでのところでクリスが介入した。彼が味方と敵の間に割り込んで振るった『焔』は、最後の一振りながら、燃えるように熱い刀身でカムナを守った。
「仲間には手を出させないよ!」
「まだ抵抗するのね……スサノヲ」
本来のマガツが持っていた愛情すら呑み込んだように、マガツは今や、クリスを憎い仇のような目で睨んでいた。感情の目覚めというには、おぞましい顔つきだ。
一方で、クリスの仲間達は、彼の俊敏な行動に驚いていた。なんせ彼は、既に片方の足と手の骨をへし折られていたはずなのだ。
「クリス様、まさかその腕、折れて……!」
「さっきまではね。でも……オロックリン流解体術壱式『乙型・骨組』」
脂汗を額から流しながら、にっと笑ったクリスは、ぶらりと垂れ下がった右腕に左手をあてがった。そして、腕を握り潰すように、何度か別方向に曲げた。
すると、やや歪な見た目ではあるが、右手がクリスの意志の通りに動くようになった。
信じられない話だが、彼は相当強引な手段で、骨折を直してみせたらしい。
「折れた骨同士を組み合わせて、動かせるようにした。その場しのぎだし、死ぬほど痛いけど……ひとまずは、動けるッ!」
よくよく見ると、飛び出た足の骨すら内側に戻して修復していたクリスは、ツールを構えて一気にマガツへと飛び出した。カムナも機関銃をとうとう持ち上げ、マガツへと殴り掛かる。
「行くぞ、クリス君! 我流聖騎士剣術『轟音斬り』ッ!」
しかも今度は、袈裟斬りの如く背後から奇襲を仕掛けるフレイヤとの、三人同時の攻撃だ。並大抵の魔獣、鋼鉄魔獣では逃げられない。
ところが、そこはマガツ。やはり彼女は、並の怪物ではない。触手でやはり防ぐと、即座に距離を取ったフレイヤを追尾するように、鋼の腕を伸ばして追いかけた。
斬撃と銃撃、クリスの解体術を、マガツは恐るべき触手の反応速度で防御した末に、とうとう、目視すらしないままに、三本の触手で三人を雁字搦めにしてのけた。
「くッ……私とクリス君の同時攻撃でも、傷一つ入らないとはッ!」
「私の体は無敵。人間風情の力じゃ、何をやっても無意味なの」
「やってみないと、分かんないでしょうがッ!」
機関銃の銃身で触手を殴りつけるカムナだが、何の効き目もないようだ。
「野蛮な一撃。そんなのは、無駄。無駄……む……無駄」
少しマガツの声が鈍った気がするが、表情は変わらない。
「こんにゃろ……触手なんかなけりゃ、あんたの顔をぶっ潰してやれるのに!」
「まずい、このままじゃ……!」
残った最後の一本が、三人を纏めて串刺しにしようとした。
「三人とも、ちんたらやってんじゃねえですわ!」
ところが、針のように鋭い触手が三人の脳天を貫通する前に、突如として彼らの姿が半透明になった。そして、触手がすべてすり抜けてしまった。
「透明に……なった?」
流石のマガツも、リゼットの能力には驚いたようだ。
幽霊となって、他人にも無敵の霊体化能力を付与するリゼットが鎖で三人を巻き付け、引き寄せたおかげで、ひとまずクリス達は窮地を脱した。
「まったく、わたくしが引っ張らなかったら、クリス様も皆様もミンチ確定でしてよ!」
「ありがとう、リゼット!」
とはいえ、焼け落ちる駅の中で、不利なのは未だにクリス達だ。
なんせ、マガツに有効打を叩き込めるビジョンが、誰にも思い浮かばないからだ。
「つーか、これだけ弾を撃ちこんでもノーダメージとはね。銃身もおじゃんよ」
「どうなっていますの、あの四本の触手は!?」
こちらを目視せずとも凄まじい速度を誇る触手に対し、クリスは一つの結論を出した。
「多分、あの触手はマガツの意志とは関係ない。彼女の体の一部ではあるけど、マガツが防御を意識しなくても、自動で攻撃を防ぐんだ」
「めちゃくちゃ厄介ですわね。それでは、攻撃が通りませんわ!」
「しかも鋸の斬撃が貫通しないほど硬いときた! 相手取るには難儀な相手だなっ!」
ここまで聞けば、マガツは本人が言っていた通り、まさしく無敵の存在だ。
「……だけど、無敵じゃない」
ただ、そうでないと、クリスは知っていた。
「……ふぅ……ふぅ……」
――疲れている。
あのマガツが、肩で息をしている。まったくと言っていいほどダメージを受けていないはずのマガツが、目をぎらつかせて、どう見ても疲弊しているのだ。
さっきまでと違う様子に、カムナ達も気づいた。
「何か気づいたって顔ね、クリス」
「うん、俺はここに来る道中もマガツに襲われてたけど、その頃と今の触手の太さが、明らかに違う。それに、今でも十分早いけど、動きも遅くなってる。少なくとも、さっきまでのマガツなら、リゼットの透明化よりも早く俺達を貫いてたと思う」
「つまり、どういうわけ?」
カムナの問いに、クリスは目を閉じて思案する。
これまでのマガツと、今のマガツの違い。何か必ず、理由があるはずだと。
(明らかに強がっている顔、細くなった触手……マガツもエネルギーを消費するはずだ。あの顔や様子が、もし、エネルギーが減っている証拠だとして、補給はどうやって――)
そうだ。
ほとんどの生物は、生きるためのエネルギーを補給する。汽車が動力石を砕いて動くように、クリスが食事をとるように、エネルギーを補給する。
魔獣も同じだ。彼らはダンジョンという限られた地域の中で、必要最低限の食事をとるというのが、最近の研究で明らかになった。カムナですら動くのにエネルギーが必要なのに、マガツが必要ないはずがない。
そうでなければ、疲れているわけがないからだ。
なら、彼女は何を食べるのか。何を補充するのか。
クリスが知る範囲で、マガツヒノカミが最後に獲ってきたのは――。
「――魔獣だ。マガツは魔獣の装甲を食べて、触手を形成してるんだ!」
クリスは気づいた。
洞窟で彼女が捕えてきた魔獣は、消えたのではない。
マガツが食べてしまったのだと。
迫りくる敵に向けて、カムナは右腕に接続した機関銃を乱射した。
イザベラの配下の暗殺者をまとめて排除するほどの破壊力を持つはずだが、やはりマガツはそれすら防ぐ。触手を前方に固めて、盾にしたのだ。
しかもそのまま突進し、まずはカムナを触手の盾で圧し潰そうとした。
しかし、すんでのところでクリスが介入した。彼が味方と敵の間に割り込んで振るった『焔』は、最後の一振りながら、燃えるように熱い刀身でカムナを守った。
「仲間には手を出させないよ!」
「まだ抵抗するのね……スサノヲ」
本来のマガツが持っていた愛情すら呑み込んだように、マガツは今や、クリスを憎い仇のような目で睨んでいた。感情の目覚めというには、おぞましい顔つきだ。
一方で、クリスの仲間達は、彼の俊敏な行動に驚いていた。なんせ彼は、既に片方の足と手の骨をへし折られていたはずなのだ。
「クリス様、まさかその腕、折れて……!」
「さっきまではね。でも……オロックリン流解体術壱式『乙型・骨組』」
脂汗を額から流しながら、にっと笑ったクリスは、ぶらりと垂れ下がった右腕に左手をあてがった。そして、腕を握り潰すように、何度か別方向に曲げた。
すると、やや歪な見た目ではあるが、右手がクリスの意志の通りに動くようになった。
信じられない話だが、彼は相当強引な手段で、骨折を直してみせたらしい。
「折れた骨同士を組み合わせて、動かせるようにした。その場しのぎだし、死ぬほど痛いけど……ひとまずは、動けるッ!」
よくよく見ると、飛び出た足の骨すら内側に戻して修復していたクリスは、ツールを構えて一気にマガツへと飛び出した。カムナも機関銃をとうとう持ち上げ、マガツへと殴り掛かる。
「行くぞ、クリス君! 我流聖騎士剣術『轟音斬り』ッ!」
しかも今度は、袈裟斬りの如く背後から奇襲を仕掛けるフレイヤとの、三人同時の攻撃だ。並大抵の魔獣、鋼鉄魔獣では逃げられない。
ところが、そこはマガツ。やはり彼女は、並の怪物ではない。触手でやはり防ぐと、即座に距離を取ったフレイヤを追尾するように、鋼の腕を伸ばして追いかけた。
斬撃と銃撃、クリスの解体術を、マガツは恐るべき触手の反応速度で防御した末に、とうとう、目視すらしないままに、三本の触手で三人を雁字搦めにしてのけた。
「くッ……私とクリス君の同時攻撃でも、傷一つ入らないとはッ!」
「私の体は無敵。人間風情の力じゃ、何をやっても無意味なの」
「やってみないと、分かんないでしょうがッ!」
機関銃の銃身で触手を殴りつけるカムナだが、何の効き目もないようだ。
「野蛮な一撃。そんなのは、無駄。無駄……む……無駄」
少しマガツの声が鈍った気がするが、表情は変わらない。
「こんにゃろ……触手なんかなけりゃ、あんたの顔をぶっ潰してやれるのに!」
「まずい、このままじゃ……!」
残った最後の一本が、三人を纏めて串刺しにしようとした。
「三人とも、ちんたらやってんじゃねえですわ!」
ところが、針のように鋭い触手が三人の脳天を貫通する前に、突如として彼らの姿が半透明になった。そして、触手がすべてすり抜けてしまった。
「透明に……なった?」
流石のマガツも、リゼットの能力には驚いたようだ。
幽霊となって、他人にも無敵の霊体化能力を付与するリゼットが鎖で三人を巻き付け、引き寄せたおかげで、ひとまずクリス達は窮地を脱した。
「まったく、わたくしが引っ張らなかったら、クリス様も皆様もミンチ確定でしてよ!」
「ありがとう、リゼット!」
とはいえ、焼け落ちる駅の中で、不利なのは未だにクリス達だ。
なんせ、マガツに有効打を叩き込めるビジョンが、誰にも思い浮かばないからだ。
「つーか、これだけ弾を撃ちこんでもノーダメージとはね。銃身もおじゃんよ」
「どうなっていますの、あの四本の触手は!?」
こちらを目視せずとも凄まじい速度を誇る触手に対し、クリスは一つの結論を出した。
「多分、あの触手はマガツの意志とは関係ない。彼女の体の一部ではあるけど、マガツが防御を意識しなくても、自動で攻撃を防ぐんだ」
「めちゃくちゃ厄介ですわね。それでは、攻撃が通りませんわ!」
「しかも鋸の斬撃が貫通しないほど硬いときた! 相手取るには難儀な相手だなっ!」
ここまで聞けば、マガツは本人が言っていた通り、まさしく無敵の存在だ。
「……だけど、無敵じゃない」
ただ、そうでないと、クリスは知っていた。
「……ふぅ……ふぅ……」
――疲れている。
あのマガツが、肩で息をしている。まったくと言っていいほどダメージを受けていないはずのマガツが、目をぎらつかせて、どう見ても疲弊しているのだ。
さっきまでと違う様子に、カムナ達も気づいた。
「何か気づいたって顔ね、クリス」
「うん、俺はここに来る道中もマガツに襲われてたけど、その頃と今の触手の太さが、明らかに違う。それに、今でも十分早いけど、動きも遅くなってる。少なくとも、さっきまでのマガツなら、リゼットの透明化よりも早く俺達を貫いてたと思う」
「つまり、どういうわけ?」
カムナの問いに、クリスは目を閉じて思案する。
これまでのマガツと、今のマガツの違い。何か必ず、理由があるはずだと。
(明らかに強がっている顔、細くなった触手……マガツもエネルギーを消費するはずだ。あの顔や様子が、もし、エネルギーが減っている証拠だとして、補給はどうやって――)
そうだ。
ほとんどの生物は、生きるためのエネルギーを補給する。汽車が動力石を砕いて動くように、クリスが食事をとるように、エネルギーを補給する。
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そうでなければ、疲れているわけがないからだ。
なら、彼女は何を食べるのか。何を補充するのか。
クリスが知る範囲で、マガツヒノカミが最後に獲ってきたのは――。
「――魔獣だ。マガツは魔獣の装甲を食べて、触手を形成してるんだ!」
クリスは気づいた。
洞窟で彼女が捕えてきた魔獣は、消えたのではない。
マガツが食べてしまったのだと。
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