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帝国鉄道と魔獣少女
ワン・フォー・オール!
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「……なんで、ここに……?」
ただでさえ倒壊しそうな駅が一層強く揺れる中、クリスは無意識に呟いていた。
困惑に満ちた動揺を隠せないクリスを庇うように、三人が立った。そしてリゼットとフレイヤが、ぐらりとよろめいた彼を支えた。
「こちらのセリフですわ、クリス様! あなた様が魔獣に攫われたと聞いて、わたくし達、人型魔獣の目撃証言が多いペンティマに帝国鉄道で向かっていましたの!」
「ところが汽車がグルーナ駅で足止めをくらってな! どうやってペンティマに向かうか悩んでいたところに、汽車が突っ込んできたわけだっ!」
「何が起きたのかと思っていたら、クリス様があの魔獣と戦っているのを見つけましたの! それにしても、ああ、なんてひどいお怪我を……!」
リゼットはクリスの無残な姿に、息を呑んだ。
どうやら、クリスが車掌にさせた命令が、別路線の汽車にも影響を及ぼしていたようだ。そうだとしても、グルーナで三人が立ち往生していたのは、奇跡だろう。
「クリス様、こちらを! もしもと思ってここで買っておいた、魔獣由来の軟膏と回復薬、緊急用人体修復剤ですわ!」
彼女が鞄から取り出したのは、どれもホープ・タウンの大通りで売られている、ダンジョンで獲れる素材で作った緊急医療道具だ。高い生命力を持つダンジョンの生物で作られた軟膏やポーションは、並の薬剤よりも、回復力と即効性に優れている。
特にリゼットが、クリスの腹部に貼った湿布『修復剤』は、肉体の再生力そのものを爆発的に早める、ギルドで重傷者に使用するアイテムだ。効果は見ての通り、腹に空いた穴は、たちまち自身の肉によって縫合され始めた。
「ぐ、う……助かったよ、リゼット……で、君達がいるってことは……」
薬を飲み、どうにか話せるほどに回復した彼は、足を抑えながら顔を上げた。
「――カムナ」
未だにクリスの顔を見ないカムナが、背を向けて立っていた。
彼女が振り返らない理由を、クリスが知らないはずがない。
「……俺は……」
「言わないで。あたしに、先に言わせて」
弱弱しさすら感じられる彼の声を、カムナが遮った。
「あたしはあんたを守れなかった。あんたに、心から信じさせることができなかった。あたしは今、自分をクリスの武器だと言い切れないの」
いや、弱弱しさで言うなら、カムナの方がずっとそうだと言える。彼女の声は、同一人物とは思えないほど震えていて、小動物のようだった。
カムナは今、最大の恐怖と向き合っているのだ。マガツなど比べ物にならない、自分自身に向けられた信頼の確認という、アイデンティティそのものの喪失に繋がる対面だ。
彼女をこうしてしまったのは、クリスに他ならないのだ。
フレイヤとリゼットも黙っている通り、紛れもない事実である。
「クリスの顔を見るのが怖い。あたしへの信頼を確かめるのが怖い。だから――」
振り絞るように問いかけようとしたカムナだったが、不意に声を紡ぐのをやめた。
「――そこから先は、俺に言わせてくれ」
血濡れのクリスの手が、後ろから彼女の左手を掴んだからだ。
こんなに力ない彼の手を、初めて知ったからだ。
「俺は技術士失格だ。自分が直したものを信じられずに、自分一人でどうにかしようとした。仲間が大事だ、守りたいだなんて綺麗事を吐いておきながら、信用すらできなかった大馬鹿野郎だ」
カムナと同様に、クリスも怖がっていた。
自分が良かれと思ったことのすべてが、仲間を裏切った証左になってしまうのが。
「カムナの心を裏切っても、君達が生きて帰られるならそれでいいと思っていたんだ。皆がどう思っているかも、後先も考えなかった最低のリーダーだよ」
『クリス・オーダー』として過ごした日々を、否定してしまうのが。
だとしても、カムナよりも先に、クリスには確かめる義務があった。
「でも、だけど……まだ俺と皆の間に、絆が紡げるなら……」
既になくなっているとしても。
自ら切り離してしまったものであるとしても。
「フレイヤ、リゼット……カムナオイノカミ。俺に、力を貸してくれ」
クリスは、助けを求めた。
思いやりと優しさの結果が、ここまでひどいものになるだなんて、一度だって思ったことがなかった。残酷な答え――カムナ達にとっては当然ともいえる答えが待っているのだとも、クリスは覚悟していた。
静かな時間が流れる中、握っていた彼の手が、カムナの手を離れた。
信頼の裏切りへの、当然の報いだと、彼は思った――。
「……当たり前でしょ」
――果たして、そうではなかった。
一度離された手は、強く握り返された。
「あたし達は『クリス・オーダー』のメンバー! そしてあたしは、クリスの最強にして最高の武器――カムナオイノカミなんだから!」
彼と向かい合い、にっと歯を見せて笑って見せた、カムナの左手に。
顔を上げたクリスは、やっとマードック翁の言葉の意味を知った。技術士が修復していたあらゆる道具のように、直せない繋がりはないのだと。
そして絆とは――ものと違い、直すたびに強くなるのだとも。
「見てなさい、クリス! 今度こそ、あたしに心底惚れさせてみせるわ!」
クリスを立ち上がらせたカムナは、もう一度彼に背を向けた。今度は不安からではなく、右手に備え付けた『高速連射機関銃』を構えて、彼に害をなす邪悪から、愛する人を守る為に。
勿論、彼女だけではない。『クリス・オーダー』の一員であるフレイヤとリゼットも、同様に武器を構える。
「好き勝手言ってんじゃねえですわ! クリス様を守るのは、わたくしの役目ですの!」
「と、いうわけだっ! クリス君、君と私達の絆の力を、見せてやるとしようっ!」
心臓の底から、クリスの心に勇気が沸き上がってきた。
「――ああ!」
足の骨が飛び出ているのも忘れて、クリスは強く頷いた。湿布のおかげもあるが、それだけではないと、彼は知っていた。
一方で、彼らの道を阻む障害はというと、まだクリスを諦めてはいなかった。
「……う……足り、ない……」
瓦礫の中から出てきたマガツは、ぎろりと彼を睨んでいた。
ただ、その様子は、どこかおかしさを感じられた。まるで腹痛を我慢しているか、痛みを見せないようにしているかの、奇妙な雰囲気だ。
「……?」
もっとも、それを見られたのは数秒だけで、すぐに戦意剥き出しにするマガツへと戻った。
「……人間如きが、何人束になっても一緒。全部壊して、スサノヲを連れ帰る」
「それはどうかな――今の俺達は、一筋縄じゃあいかないよ!」
もっとも、戦う意志が折れていないのは、クリス達も同じだ。
マガツの気迫に負けないほどの覇気を伴い、四人は魔獣を迎撃した。
ただでさえ倒壊しそうな駅が一層強く揺れる中、クリスは無意識に呟いていた。
困惑に満ちた動揺を隠せないクリスを庇うように、三人が立った。そしてリゼットとフレイヤが、ぐらりとよろめいた彼を支えた。
「こちらのセリフですわ、クリス様! あなた様が魔獣に攫われたと聞いて、わたくし達、人型魔獣の目撃証言が多いペンティマに帝国鉄道で向かっていましたの!」
「ところが汽車がグルーナ駅で足止めをくらってな! どうやってペンティマに向かうか悩んでいたところに、汽車が突っ込んできたわけだっ!」
「何が起きたのかと思っていたら、クリス様があの魔獣と戦っているのを見つけましたの! それにしても、ああ、なんてひどいお怪我を……!」
リゼットはクリスの無残な姿に、息を呑んだ。
どうやら、クリスが車掌にさせた命令が、別路線の汽車にも影響を及ぼしていたようだ。そうだとしても、グルーナで三人が立ち往生していたのは、奇跡だろう。
「クリス様、こちらを! もしもと思ってここで買っておいた、魔獣由来の軟膏と回復薬、緊急用人体修復剤ですわ!」
彼女が鞄から取り出したのは、どれもホープ・タウンの大通りで売られている、ダンジョンで獲れる素材で作った緊急医療道具だ。高い生命力を持つダンジョンの生物で作られた軟膏やポーションは、並の薬剤よりも、回復力と即効性に優れている。
特にリゼットが、クリスの腹部に貼った湿布『修復剤』は、肉体の再生力そのものを爆発的に早める、ギルドで重傷者に使用するアイテムだ。効果は見ての通り、腹に空いた穴は、たちまち自身の肉によって縫合され始めた。
「ぐ、う……助かったよ、リゼット……で、君達がいるってことは……」
薬を飲み、どうにか話せるほどに回復した彼は、足を抑えながら顔を上げた。
「――カムナ」
未だにクリスの顔を見ないカムナが、背を向けて立っていた。
彼女が振り返らない理由を、クリスが知らないはずがない。
「……俺は……」
「言わないで。あたしに、先に言わせて」
弱弱しさすら感じられる彼の声を、カムナが遮った。
「あたしはあんたを守れなかった。あんたに、心から信じさせることができなかった。あたしは今、自分をクリスの武器だと言い切れないの」
いや、弱弱しさで言うなら、カムナの方がずっとそうだと言える。彼女の声は、同一人物とは思えないほど震えていて、小動物のようだった。
カムナは今、最大の恐怖と向き合っているのだ。マガツなど比べ物にならない、自分自身に向けられた信頼の確認という、アイデンティティそのものの喪失に繋がる対面だ。
彼女をこうしてしまったのは、クリスに他ならないのだ。
フレイヤとリゼットも黙っている通り、紛れもない事実である。
「クリスの顔を見るのが怖い。あたしへの信頼を確かめるのが怖い。だから――」
振り絞るように問いかけようとしたカムナだったが、不意に声を紡ぐのをやめた。
「――そこから先は、俺に言わせてくれ」
血濡れのクリスの手が、後ろから彼女の左手を掴んだからだ。
こんなに力ない彼の手を、初めて知ったからだ。
「俺は技術士失格だ。自分が直したものを信じられずに、自分一人でどうにかしようとした。仲間が大事だ、守りたいだなんて綺麗事を吐いておきながら、信用すらできなかった大馬鹿野郎だ」
カムナと同様に、クリスも怖がっていた。
自分が良かれと思ったことのすべてが、仲間を裏切った証左になってしまうのが。
「カムナの心を裏切っても、君達が生きて帰られるならそれでいいと思っていたんだ。皆がどう思っているかも、後先も考えなかった最低のリーダーだよ」
『クリス・オーダー』として過ごした日々を、否定してしまうのが。
だとしても、カムナよりも先に、クリスには確かめる義務があった。
「でも、だけど……まだ俺と皆の間に、絆が紡げるなら……」
既になくなっているとしても。
自ら切り離してしまったものであるとしても。
「フレイヤ、リゼット……カムナオイノカミ。俺に、力を貸してくれ」
クリスは、助けを求めた。
思いやりと優しさの結果が、ここまでひどいものになるだなんて、一度だって思ったことがなかった。残酷な答え――カムナ達にとっては当然ともいえる答えが待っているのだとも、クリスは覚悟していた。
静かな時間が流れる中、握っていた彼の手が、カムナの手を離れた。
信頼の裏切りへの、当然の報いだと、彼は思った――。
「……当たり前でしょ」
――果たして、そうではなかった。
一度離された手は、強く握り返された。
「あたし達は『クリス・オーダー』のメンバー! そしてあたしは、クリスの最強にして最高の武器――カムナオイノカミなんだから!」
彼と向かい合い、にっと歯を見せて笑って見せた、カムナの左手に。
顔を上げたクリスは、やっとマードック翁の言葉の意味を知った。技術士が修復していたあらゆる道具のように、直せない繋がりはないのだと。
そして絆とは――ものと違い、直すたびに強くなるのだとも。
「見てなさい、クリス! 今度こそ、あたしに心底惚れさせてみせるわ!」
クリスを立ち上がらせたカムナは、もう一度彼に背を向けた。今度は不安からではなく、右手に備え付けた『高速連射機関銃』を構えて、彼に害をなす邪悪から、愛する人を守る為に。
勿論、彼女だけではない。『クリス・オーダー』の一員であるフレイヤとリゼットも、同様に武器を構える。
「好き勝手言ってんじゃねえですわ! クリス様を守るのは、わたくしの役目ですの!」
「と、いうわけだっ! クリス君、君と私達の絆の力を、見せてやるとしようっ!」
心臓の底から、クリスの心に勇気が沸き上がってきた。
「――ああ!」
足の骨が飛び出ているのも忘れて、クリスは強く頷いた。湿布のおかげもあるが、それだけではないと、彼は知っていた。
一方で、彼らの道を阻む障害はというと、まだクリスを諦めてはいなかった。
「……う……足り、ない……」
瓦礫の中から出てきたマガツは、ぎろりと彼を睨んでいた。
ただ、その様子は、どこかおかしさを感じられた。まるで腹痛を我慢しているか、痛みを見せないようにしているかの、奇妙な雰囲気だ。
「……?」
もっとも、それを見られたのは数秒だけで、すぐに戦意剥き出しにするマガツへと戻った。
「……人間如きが、何人束になっても一緒。全部壊して、スサノヲを連れ帰る」
「それはどうかな――今の俺達は、一筋縄じゃあいかないよ!」
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