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帝国鉄道と魔獣少女
魔獣少女の苦悩
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「……なん、だって……ぐおっ!?」
驚愕するクリスの体が、もう一度岩の壁に叩きつけられた。
みしみしと体が軋む音が聞こえ、手に力が入らなくなる。
(解体できない!? 技は確かに当たったのに、まるで触手そのものが一つの部品であるみたいに、解体できる部位がない!)
解体できない、破壊できない相手など、クリスは一度だって遭遇した経験がない。どんな物体でも、生物でも、破壊する手段は存在するからだ。
クリスを睨むマガツは、彼の技に対するアンチテーゼそのものであった。
「私にそんな技は効かない。スサノヲ、大人しくできないなら……こうする」
言うが早いか、マガツはクリスの首を絞めていた触手をほどき、代わりに左腕を掴んだ。どう見ても、拘束するだけの力の入れ方ではない。
(まずい、この締め方! 腕を折られる……ッ!)
凡人であれば、まず間違いなく既に骨を粉砕されている力だ。いかにクリスが技術士で、しっかりと体を鍛えているとしても、騎士や戦士といった屈強な職業でもなければ、まずこれ以上は耐えられない。
そして腕を砕かれ、足を折られたなら、クリスに逆転の兆しはない。
抵抗を試みていた彼の手の力が緩み、まさしく折られる瞬間。
「……ダメ……やめて……!」
突然、マガツの瞳から敵意が消え、か細い声を漏らした。
自分が何をしているのかを確かめるように、マガツは触手を見た。それから、壁に貼り付けにしていたクリスをゆっくりと下ろすと、触手から解放した。
「マガツ……?」
狐につままれたような顔のクリスの前で、マガツは彼に背を向けて、蹲った。
「……ごめんなさい……マガツは、こんなこと、したくないのに……ごめんなさい……」
親に叱られた子供の如く、マガツは小さな声で謝った。
顔は見えないが、きっと無表情なのだとクリスは思った。
「謝るのは俺の方だよ、マガツ。君の事情を知らないのに、無茶を言って、ごめんね」
「スサノヲは……悪くない」
振り返ったマガツの表情は、やはりクリスの予想通りだった。
ただ、感情がないわけではない。マガツには既に敵意がなく、彼女の言うところのもう一人のマガツが、今はここにいないというのがよく分かった。
「でも、誰かに触れられたり、抵抗したりすると、マガツはもう一人のマガツになるの。敵が動かなくなるか、攻撃の意志がなくなれば元に戻る……マガツは、乱暴なマガツが怖くて、嫌い」
マガツの言葉に、嘘はなかった。
彼女は嘘をつかない。自分の想いこそがすべてで、それを押し通したい。己の意志を曲げるような偽りの強さを、彼女はまったく欲していないと、クリスには分かった。
「こんなの、いらない。マガツは、マガツとスサノヲだけいればいいの。マガツにとって、スサノヲは滅びゆく未来を変えてくれた、運命の人。だから……傍に、いたいの」
そして同じくらい、マガツはクリスを愛していた。理由はさっぱりだが、今の彼女にとって、彼の存在はなくてはならなかった。だからこそ、もう一人の自分による誘拐も見逃したのだ。
暴力がなければ愛を手中に収められない。しかし、暴力が愛する人を傷つける。
こんな哀れな話が、あるだろうか。
クリスは、彼女を救いたいとすら思い始めていた。
「俺に何かできることはないかな、マガツ?」
クリスの問いに、マガツは触手で自分の首裏を指して答えた。
「……マガツの首の後ろに、あの子がいるの。これを壊せば……」
ただ、答えられるのはそこまでだった。びくり、と大きく体を震わせ、俯いた彼女がもう一度顔を上げると、そこにいるのはもう一人のマガツだ。
「私は壊せない。スサノヲ、何をする必要もない。ただ、神に従えばいい」
淡々と言い放つマガツを、クリスは静かな瞳で見つめて、言った。
「……これ以上、マガツを苦しめないでやってほしい。俺の望みは、それだけだ」
「返事は聞いてない。必要なのは服従と、スサノヲの力……う……!」
あわやもう一度攻撃を仕掛けるかと思いきや、もう一人のマガツは頭を抱えて、ぶんぶんと振り回した。中のマガツが、抵抗している証拠だと、クリスには分かった。
苦虫を噛み潰したような顔を見せた後、マガツはやはり元の人格に戻った。
「……マガツ、またあの子になってた?」
クリスが小さく頷くと、マガツは相変わらずの無表情のまま俯いた。もう一人のマガツが、表情を見せつつも感情がないように見える反面、本来のマガツは無表情ながら感情豊かな面があるようだ。
とはいえ、目的の点で二人が反目することはない。クリスを監視し、自分の傍に置くと決めている以上、逃がしてはくれないようだ。
「……スサノヲの食事を、獲ってくる。マガツも魔獣の鋼を食べないと、動けなくなるから。ここで待ってて」
マガツはクリスに背を向けると、触手を使って、天井の穴から外に出て行った。
拘束が解けたとはいえ、クリスは迂闊に動くつもりはなかった。一歩でも動けば、穴からたちまちマガツが戻ってきて、自分を縊り殺してしまいそうな気がしてならなかったのだ。
一分、二分と待ち、風の音すら聞こえなくなって、やっと彼は息を大きく吐いた。
(気配はない……本当に、魔獣を狩りに行ったみたいだね。この辺りにダンジョンがあるのか、それとも遠く離れたダンジョンまで行っているのかな)
洞窟の外の様子は、ここからではちっとも確認できない。
しかも気づけば、マガツが屠ってきた魔獣の装甲部分が、きれいさっぱりなくなっている。肉は全部残っているのに、鋼が欠片も残っていないのだ。
(そもそも、あれだけあった魔獣の装甲がいつの間にかなくなってる? 俺が肉を食べると思われてたように、マガツも何かしらの手段を使って、魔獣からエネルギーを補給していると考えてよさそうだ)
彼女の正体も、なくなった鋼も、場所そのものも謎だらけではある。
だが、ここで延々と謎解きをしていれば、またマガツが戻ってくる。
「とはいえ、いつまでもここにいるわけにはいかないね。どうにかして……ん?」
どうしようかと頭を捻っていたクリスは、ふと足元を見た。
一面に敷き詰められた砂のごくごく一部、ちょうどさっきまでマガツが立っていた辺りのところに、みょうちきりんな絵のような何かが記されていた。
複数の線と、矢印の組み合わせ。クリスは少し考え、すぐに正体に辿り着いた。
「これは、地図? まさか、ここから出る為のルートを、マガツが書いてくれたのか?」
彼の直感が正しければ、これは洞窟の地図――脱出ルートそのものだ。
クリスは、自分がとんだ勘違いをしているのに、やっと気づいた。
マガツヒノカミが己の目的の為に、相手を束縛し続けることはない。彼女はクリスが望むのなら、外に出し、神とやらの命令すら反故にする気でいるのだ。
そんな優しさを肌身で感じ取りながら、クリスは一歩前に出た。誰かが戻ってくる様子もない今、間違いなく、彼は簡単に洞窟の外に出られるだろう。
ただ、彼は一人でさっさとホープ・タウンに帰り、この出会いを忘れる気はなかった。
「ありがとう、マガツ。街に戻ったなら、きっと君を自由にする方法を見つけるよ」
マガツの苦しみを取り除きたい。正しい形で、救いたい。
振り返り、強く誓ったクリスは、覚えたルートの通りに洞窟の中を走り出した。
仲間の元へ帰り、人型の魔獣が抱える闇を解体するために。
驚愕するクリスの体が、もう一度岩の壁に叩きつけられた。
みしみしと体が軋む音が聞こえ、手に力が入らなくなる。
(解体できない!? 技は確かに当たったのに、まるで触手そのものが一つの部品であるみたいに、解体できる部位がない!)
解体できない、破壊できない相手など、クリスは一度だって遭遇した経験がない。どんな物体でも、生物でも、破壊する手段は存在するからだ。
クリスを睨むマガツは、彼の技に対するアンチテーゼそのものであった。
「私にそんな技は効かない。スサノヲ、大人しくできないなら……こうする」
言うが早いか、マガツはクリスの首を絞めていた触手をほどき、代わりに左腕を掴んだ。どう見ても、拘束するだけの力の入れ方ではない。
(まずい、この締め方! 腕を折られる……ッ!)
凡人であれば、まず間違いなく既に骨を粉砕されている力だ。いかにクリスが技術士で、しっかりと体を鍛えているとしても、騎士や戦士といった屈強な職業でもなければ、まずこれ以上は耐えられない。
そして腕を砕かれ、足を折られたなら、クリスに逆転の兆しはない。
抵抗を試みていた彼の手の力が緩み、まさしく折られる瞬間。
「……ダメ……やめて……!」
突然、マガツの瞳から敵意が消え、か細い声を漏らした。
自分が何をしているのかを確かめるように、マガツは触手を見た。それから、壁に貼り付けにしていたクリスをゆっくりと下ろすと、触手から解放した。
「マガツ……?」
狐につままれたような顔のクリスの前で、マガツは彼に背を向けて、蹲った。
「……ごめんなさい……マガツは、こんなこと、したくないのに……ごめんなさい……」
親に叱られた子供の如く、マガツは小さな声で謝った。
顔は見えないが、きっと無表情なのだとクリスは思った。
「謝るのは俺の方だよ、マガツ。君の事情を知らないのに、無茶を言って、ごめんね」
「スサノヲは……悪くない」
振り返ったマガツの表情は、やはりクリスの予想通りだった。
ただ、感情がないわけではない。マガツには既に敵意がなく、彼女の言うところのもう一人のマガツが、今はここにいないというのがよく分かった。
「でも、誰かに触れられたり、抵抗したりすると、マガツはもう一人のマガツになるの。敵が動かなくなるか、攻撃の意志がなくなれば元に戻る……マガツは、乱暴なマガツが怖くて、嫌い」
マガツの言葉に、嘘はなかった。
彼女は嘘をつかない。自分の想いこそがすべてで、それを押し通したい。己の意志を曲げるような偽りの強さを、彼女はまったく欲していないと、クリスには分かった。
「こんなの、いらない。マガツは、マガツとスサノヲだけいればいいの。マガツにとって、スサノヲは滅びゆく未来を変えてくれた、運命の人。だから……傍に、いたいの」
そして同じくらい、マガツはクリスを愛していた。理由はさっぱりだが、今の彼女にとって、彼の存在はなくてはならなかった。だからこそ、もう一人の自分による誘拐も見逃したのだ。
暴力がなければ愛を手中に収められない。しかし、暴力が愛する人を傷つける。
こんな哀れな話が、あるだろうか。
クリスは、彼女を救いたいとすら思い始めていた。
「俺に何かできることはないかな、マガツ?」
クリスの問いに、マガツは触手で自分の首裏を指して答えた。
「……マガツの首の後ろに、あの子がいるの。これを壊せば……」
ただ、答えられるのはそこまでだった。びくり、と大きく体を震わせ、俯いた彼女がもう一度顔を上げると、そこにいるのはもう一人のマガツだ。
「私は壊せない。スサノヲ、何をする必要もない。ただ、神に従えばいい」
淡々と言い放つマガツを、クリスは静かな瞳で見つめて、言った。
「……これ以上、マガツを苦しめないでやってほしい。俺の望みは、それだけだ」
「返事は聞いてない。必要なのは服従と、スサノヲの力……う……!」
あわやもう一度攻撃を仕掛けるかと思いきや、もう一人のマガツは頭を抱えて、ぶんぶんと振り回した。中のマガツが、抵抗している証拠だと、クリスには分かった。
苦虫を噛み潰したような顔を見せた後、マガツはやはり元の人格に戻った。
「……マガツ、またあの子になってた?」
クリスが小さく頷くと、マガツは相変わらずの無表情のまま俯いた。もう一人のマガツが、表情を見せつつも感情がないように見える反面、本来のマガツは無表情ながら感情豊かな面があるようだ。
とはいえ、目的の点で二人が反目することはない。クリスを監視し、自分の傍に置くと決めている以上、逃がしてはくれないようだ。
「……スサノヲの食事を、獲ってくる。マガツも魔獣の鋼を食べないと、動けなくなるから。ここで待ってて」
マガツはクリスに背を向けると、触手を使って、天井の穴から外に出て行った。
拘束が解けたとはいえ、クリスは迂闊に動くつもりはなかった。一歩でも動けば、穴からたちまちマガツが戻ってきて、自分を縊り殺してしまいそうな気がしてならなかったのだ。
一分、二分と待ち、風の音すら聞こえなくなって、やっと彼は息を大きく吐いた。
(気配はない……本当に、魔獣を狩りに行ったみたいだね。この辺りにダンジョンがあるのか、それとも遠く離れたダンジョンまで行っているのかな)
洞窟の外の様子は、ここからではちっとも確認できない。
しかも気づけば、マガツが屠ってきた魔獣の装甲部分が、きれいさっぱりなくなっている。肉は全部残っているのに、鋼が欠片も残っていないのだ。
(そもそも、あれだけあった魔獣の装甲がいつの間にかなくなってる? 俺が肉を食べると思われてたように、マガツも何かしらの手段を使って、魔獣からエネルギーを補給していると考えてよさそうだ)
彼女の正体も、なくなった鋼も、場所そのものも謎だらけではある。
だが、ここで延々と謎解きをしていれば、またマガツが戻ってくる。
「とはいえ、いつまでもここにいるわけにはいかないね。どうにかして……ん?」
どうしようかと頭を捻っていたクリスは、ふと足元を見た。
一面に敷き詰められた砂のごくごく一部、ちょうどさっきまでマガツが立っていた辺りのところに、みょうちきりんな絵のような何かが記されていた。
複数の線と、矢印の組み合わせ。クリスは少し考え、すぐに正体に辿り着いた。
「これは、地図? まさか、ここから出る為のルートを、マガツが書いてくれたのか?」
彼の直感が正しければ、これは洞窟の地図――脱出ルートそのものだ。
クリスは、自分がとんだ勘違いをしているのに、やっと気づいた。
マガツヒノカミが己の目的の為に、相手を束縛し続けることはない。彼女はクリスが望むのなら、外に出し、神とやらの命令すら反故にする気でいるのだ。
そんな優しさを肌身で感じ取りながら、クリスは一歩前に出た。誰かが戻ってくる様子もない今、間違いなく、彼は簡単に洞窟の外に出られるだろう。
ただ、彼は一人でさっさとホープ・タウンに帰り、この出会いを忘れる気はなかった。
「ありがとう、マガツ。街に戻ったなら、きっと君を自由にする方法を見つけるよ」
マガツの苦しみを取り除きたい。正しい形で、救いたい。
振り返り、強く誓ったクリスは、覚えたルートの通りに洞窟の中を走り出した。
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