70 / 133
帝国鉄道と魔獣少女
魔獣少女の苦悩
しおりを挟む
「……なん、だって……ぐおっ!?」
驚愕するクリスの体が、もう一度岩の壁に叩きつけられた。
みしみしと体が軋む音が聞こえ、手に力が入らなくなる。
(解体できない!? 技は確かに当たったのに、まるで触手そのものが一つの部品であるみたいに、解体できる部位がない!)
解体できない、破壊できない相手など、クリスは一度だって遭遇した経験がない。どんな物体でも、生物でも、破壊する手段は存在するからだ。
クリスを睨むマガツは、彼の技に対するアンチテーゼそのものであった。
「私にそんな技は効かない。スサノヲ、大人しくできないなら……こうする」
言うが早いか、マガツはクリスの首を絞めていた触手をほどき、代わりに左腕を掴んだ。どう見ても、拘束するだけの力の入れ方ではない。
(まずい、この締め方! 腕を折られる……ッ!)
凡人であれば、まず間違いなく既に骨を粉砕されている力だ。いかにクリスが技術士で、しっかりと体を鍛えているとしても、騎士や戦士といった屈強な職業でもなければ、まずこれ以上は耐えられない。
そして腕を砕かれ、足を折られたなら、クリスに逆転の兆しはない。
抵抗を試みていた彼の手の力が緩み、まさしく折られる瞬間。
「……ダメ……やめて……!」
突然、マガツの瞳から敵意が消え、か細い声を漏らした。
自分が何をしているのかを確かめるように、マガツは触手を見た。それから、壁に貼り付けにしていたクリスをゆっくりと下ろすと、触手から解放した。
「マガツ……?」
狐につままれたような顔のクリスの前で、マガツは彼に背を向けて、蹲った。
「……ごめんなさい……マガツは、こんなこと、したくないのに……ごめんなさい……」
親に叱られた子供の如く、マガツは小さな声で謝った。
顔は見えないが、きっと無表情なのだとクリスは思った。
「謝るのは俺の方だよ、マガツ。君の事情を知らないのに、無茶を言って、ごめんね」
「スサノヲは……悪くない」
振り返ったマガツの表情は、やはりクリスの予想通りだった。
ただ、感情がないわけではない。マガツには既に敵意がなく、彼女の言うところのもう一人のマガツが、今はここにいないというのがよく分かった。
「でも、誰かに触れられたり、抵抗したりすると、マガツはもう一人のマガツになるの。敵が動かなくなるか、攻撃の意志がなくなれば元に戻る……マガツは、乱暴なマガツが怖くて、嫌い」
マガツの言葉に、嘘はなかった。
彼女は嘘をつかない。自分の想いこそがすべてで、それを押し通したい。己の意志を曲げるような偽りの強さを、彼女はまったく欲していないと、クリスには分かった。
「こんなの、いらない。マガツは、マガツとスサノヲだけいればいいの。マガツにとって、スサノヲは滅びゆく未来を変えてくれた、運命の人。だから……傍に、いたいの」
そして同じくらい、マガツはクリスを愛していた。理由はさっぱりだが、今の彼女にとって、彼の存在はなくてはならなかった。だからこそ、もう一人の自分による誘拐も見逃したのだ。
暴力がなければ愛を手中に収められない。しかし、暴力が愛する人を傷つける。
こんな哀れな話が、あるだろうか。
クリスは、彼女を救いたいとすら思い始めていた。
「俺に何かできることはないかな、マガツ?」
クリスの問いに、マガツは触手で自分の首裏を指して答えた。
「……マガツの首の後ろに、あの子がいるの。これを壊せば……」
ただ、答えられるのはそこまでだった。びくり、と大きく体を震わせ、俯いた彼女がもう一度顔を上げると、そこにいるのはもう一人のマガツだ。
「私は壊せない。スサノヲ、何をする必要もない。ただ、神に従えばいい」
淡々と言い放つマガツを、クリスは静かな瞳で見つめて、言った。
「……これ以上、マガツを苦しめないでやってほしい。俺の望みは、それだけだ」
「返事は聞いてない。必要なのは服従と、スサノヲの力……う……!」
あわやもう一度攻撃を仕掛けるかと思いきや、もう一人のマガツは頭を抱えて、ぶんぶんと振り回した。中のマガツが、抵抗している証拠だと、クリスには分かった。
苦虫を噛み潰したような顔を見せた後、マガツはやはり元の人格に戻った。
「……マガツ、またあの子になってた?」
クリスが小さく頷くと、マガツは相変わらずの無表情のまま俯いた。もう一人のマガツが、表情を見せつつも感情がないように見える反面、本来のマガツは無表情ながら感情豊かな面があるようだ。
とはいえ、目的の点で二人が反目することはない。クリスを監視し、自分の傍に置くと決めている以上、逃がしてはくれないようだ。
「……スサノヲの食事を、獲ってくる。マガツも魔獣の鋼を食べないと、動けなくなるから。ここで待ってて」
マガツはクリスに背を向けると、触手を使って、天井の穴から外に出て行った。
拘束が解けたとはいえ、クリスは迂闊に動くつもりはなかった。一歩でも動けば、穴からたちまちマガツが戻ってきて、自分を縊り殺してしまいそうな気がしてならなかったのだ。
一分、二分と待ち、風の音すら聞こえなくなって、やっと彼は息を大きく吐いた。
(気配はない……本当に、魔獣を狩りに行ったみたいだね。この辺りにダンジョンがあるのか、それとも遠く離れたダンジョンまで行っているのかな)
洞窟の外の様子は、ここからではちっとも確認できない。
しかも気づけば、マガツが屠ってきた魔獣の装甲部分が、きれいさっぱりなくなっている。肉は全部残っているのに、鋼が欠片も残っていないのだ。
(そもそも、あれだけあった魔獣の装甲がいつの間にかなくなってる? 俺が肉を食べると思われてたように、マガツも何かしらの手段を使って、魔獣からエネルギーを補給していると考えてよさそうだ)
彼女の正体も、なくなった鋼も、場所そのものも謎だらけではある。
だが、ここで延々と謎解きをしていれば、またマガツが戻ってくる。
「とはいえ、いつまでもここにいるわけにはいかないね。どうにかして……ん?」
どうしようかと頭を捻っていたクリスは、ふと足元を見た。
一面に敷き詰められた砂のごくごく一部、ちょうどさっきまでマガツが立っていた辺りのところに、みょうちきりんな絵のような何かが記されていた。
複数の線と、矢印の組み合わせ。クリスは少し考え、すぐに正体に辿り着いた。
「これは、地図? まさか、ここから出る為のルートを、マガツが書いてくれたのか?」
彼の直感が正しければ、これは洞窟の地図――脱出ルートそのものだ。
クリスは、自分がとんだ勘違いをしているのに、やっと気づいた。
マガツヒノカミが己の目的の為に、相手を束縛し続けることはない。彼女はクリスが望むのなら、外に出し、神とやらの命令すら反故にする気でいるのだ。
そんな優しさを肌身で感じ取りながら、クリスは一歩前に出た。誰かが戻ってくる様子もない今、間違いなく、彼は簡単に洞窟の外に出られるだろう。
ただ、彼は一人でさっさとホープ・タウンに帰り、この出会いを忘れる気はなかった。
「ありがとう、マガツ。街に戻ったなら、きっと君を自由にする方法を見つけるよ」
マガツの苦しみを取り除きたい。正しい形で、救いたい。
振り返り、強く誓ったクリスは、覚えたルートの通りに洞窟の中を走り出した。
仲間の元へ帰り、人型の魔獣が抱える闇を解体するために。
驚愕するクリスの体が、もう一度岩の壁に叩きつけられた。
みしみしと体が軋む音が聞こえ、手に力が入らなくなる。
(解体できない!? 技は確かに当たったのに、まるで触手そのものが一つの部品であるみたいに、解体できる部位がない!)
解体できない、破壊できない相手など、クリスは一度だって遭遇した経験がない。どんな物体でも、生物でも、破壊する手段は存在するからだ。
クリスを睨むマガツは、彼の技に対するアンチテーゼそのものであった。
「私にそんな技は効かない。スサノヲ、大人しくできないなら……こうする」
言うが早いか、マガツはクリスの首を絞めていた触手をほどき、代わりに左腕を掴んだ。どう見ても、拘束するだけの力の入れ方ではない。
(まずい、この締め方! 腕を折られる……ッ!)
凡人であれば、まず間違いなく既に骨を粉砕されている力だ。いかにクリスが技術士で、しっかりと体を鍛えているとしても、騎士や戦士といった屈強な職業でもなければ、まずこれ以上は耐えられない。
そして腕を砕かれ、足を折られたなら、クリスに逆転の兆しはない。
抵抗を試みていた彼の手の力が緩み、まさしく折られる瞬間。
「……ダメ……やめて……!」
突然、マガツの瞳から敵意が消え、か細い声を漏らした。
自分が何をしているのかを確かめるように、マガツは触手を見た。それから、壁に貼り付けにしていたクリスをゆっくりと下ろすと、触手から解放した。
「マガツ……?」
狐につままれたような顔のクリスの前で、マガツは彼に背を向けて、蹲った。
「……ごめんなさい……マガツは、こんなこと、したくないのに……ごめんなさい……」
親に叱られた子供の如く、マガツは小さな声で謝った。
顔は見えないが、きっと無表情なのだとクリスは思った。
「謝るのは俺の方だよ、マガツ。君の事情を知らないのに、無茶を言って、ごめんね」
「スサノヲは……悪くない」
振り返ったマガツの表情は、やはりクリスの予想通りだった。
ただ、感情がないわけではない。マガツには既に敵意がなく、彼女の言うところのもう一人のマガツが、今はここにいないというのがよく分かった。
「でも、誰かに触れられたり、抵抗したりすると、マガツはもう一人のマガツになるの。敵が動かなくなるか、攻撃の意志がなくなれば元に戻る……マガツは、乱暴なマガツが怖くて、嫌い」
マガツの言葉に、嘘はなかった。
彼女は嘘をつかない。自分の想いこそがすべてで、それを押し通したい。己の意志を曲げるような偽りの強さを、彼女はまったく欲していないと、クリスには分かった。
「こんなの、いらない。マガツは、マガツとスサノヲだけいればいいの。マガツにとって、スサノヲは滅びゆく未来を変えてくれた、運命の人。だから……傍に、いたいの」
そして同じくらい、マガツはクリスを愛していた。理由はさっぱりだが、今の彼女にとって、彼の存在はなくてはならなかった。だからこそ、もう一人の自分による誘拐も見逃したのだ。
暴力がなければ愛を手中に収められない。しかし、暴力が愛する人を傷つける。
こんな哀れな話が、あるだろうか。
クリスは、彼女を救いたいとすら思い始めていた。
「俺に何かできることはないかな、マガツ?」
クリスの問いに、マガツは触手で自分の首裏を指して答えた。
「……マガツの首の後ろに、あの子がいるの。これを壊せば……」
ただ、答えられるのはそこまでだった。びくり、と大きく体を震わせ、俯いた彼女がもう一度顔を上げると、そこにいるのはもう一人のマガツだ。
「私は壊せない。スサノヲ、何をする必要もない。ただ、神に従えばいい」
淡々と言い放つマガツを、クリスは静かな瞳で見つめて、言った。
「……これ以上、マガツを苦しめないでやってほしい。俺の望みは、それだけだ」
「返事は聞いてない。必要なのは服従と、スサノヲの力……う……!」
あわやもう一度攻撃を仕掛けるかと思いきや、もう一人のマガツは頭を抱えて、ぶんぶんと振り回した。中のマガツが、抵抗している証拠だと、クリスには分かった。
苦虫を噛み潰したような顔を見せた後、マガツはやはり元の人格に戻った。
「……マガツ、またあの子になってた?」
クリスが小さく頷くと、マガツは相変わらずの無表情のまま俯いた。もう一人のマガツが、表情を見せつつも感情がないように見える反面、本来のマガツは無表情ながら感情豊かな面があるようだ。
とはいえ、目的の点で二人が反目することはない。クリスを監視し、自分の傍に置くと決めている以上、逃がしてはくれないようだ。
「……スサノヲの食事を、獲ってくる。マガツも魔獣の鋼を食べないと、動けなくなるから。ここで待ってて」
マガツはクリスに背を向けると、触手を使って、天井の穴から外に出て行った。
拘束が解けたとはいえ、クリスは迂闊に動くつもりはなかった。一歩でも動けば、穴からたちまちマガツが戻ってきて、自分を縊り殺してしまいそうな気がしてならなかったのだ。
一分、二分と待ち、風の音すら聞こえなくなって、やっと彼は息を大きく吐いた。
(気配はない……本当に、魔獣を狩りに行ったみたいだね。この辺りにダンジョンがあるのか、それとも遠く離れたダンジョンまで行っているのかな)
洞窟の外の様子は、ここからではちっとも確認できない。
しかも気づけば、マガツが屠ってきた魔獣の装甲部分が、きれいさっぱりなくなっている。肉は全部残っているのに、鋼が欠片も残っていないのだ。
(そもそも、あれだけあった魔獣の装甲がいつの間にかなくなってる? 俺が肉を食べると思われてたように、マガツも何かしらの手段を使って、魔獣からエネルギーを補給していると考えてよさそうだ)
彼女の正体も、なくなった鋼も、場所そのものも謎だらけではある。
だが、ここで延々と謎解きをしていれば、またマガツが戻ってくる。
「とはいえ、いつまでもここにいるわけにはいかないね。どうにかして……ん?」
どうしようかと頭を捻っていたクリスは、ふと足元を見た。
一面に敷き詰められた砂のごくごく一部、ちょうどさっきまでマガツが立っていた辺りのところに、みょうちきりんな絵のような何かが記されていた。
複数の線と、矢印の組み合わせ。クリスは少し考え、すぐに正体に辿り着いた。
「これは、地図? まさか、ここから出る為のルートを、マガツが書いてくれたのか?」
彼の直感が正しければ、これは洞窟の地図――脱出ルートそのものだ。
クリスは、自分がとんだ勘違いをしているのに、やっと気づいた。
マガツヒノカミが己の目的の為に、相手を束縛し続けることはない。彼女はクリスが望むのなら、外に出し、神とやらの命令すら反故にする気でいるのだ。
そんな優しさを肌身で感じ取りながら、クリスは一歩前に出た。誰かが戻ってくる様子もない今、間違いなく、彼は簡単に洞窟の外に出られるだろう。
ただ、彼は一人でさっさとホープ・タウンに帰り、この出会いを忘れる気はなかった。
「ありがとう、マガツ。街に戻ったなら、きっと君を自由にする方法を見つけるよ」
マガツの苦しみを取り除きたい。正しい形で、救いたい。
振り返り、強く誓ったクリスは、覚えたルートの通りに洞窟の中を走り出した。
仲間の元へ帰り、人型の魔獣が抱える闇を解体するために。
10
お気に入りに追加
1,516
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。