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帝国鉄道と魔獣少女
別人格
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単なる語感だけの問題ではあるが、クリスはどうしても、自身の中に浮かんだ直感を見過ごせなかった。何の関連性もないとは、どうしても思えなかったのだ。
「俺の仲間にも、君に似た名前の子がいるんだ。カムナオイノカミっていうんだけど、知らないかな?」
クリスに問われると、マガツは首を横に振った。
「知らない。マガツが知ってるのは、マガツと、スサノヲだけ」
スサノヲ。彼女はまた、クリスを知らない名前で呼んだ。
誰かと見間違えているのかと思ったが、彼女は紛れもなく、クリスの黒い瞳を見ていた。つまり、マガツはクリスをスサノヲと認識しているのだ。
「どうして、俺をスサノヲと呼ぶんだい? 俺はクリス・オロックリンだよ」
「いいえ、あなたはスサノヲ。あなたは神を裏切ったから、マガツが連れてくるように命令された。あなたとマガツで、タカマガハラを蘇らせ、再び神の世界を作り上げるために」
「神の……世界?」
無表情のマガツが淡々と告げたのは、まるで理解できない世界の話だ。彼女が言うには、クリスが神様を裏切ったとのことだ。しかも、そのせいで神様の世界はなくなってしまったらしい。
おまけにその世界を、目の前のマガツと作り上げろと言っているのだ。
(そういえば、イザベラに憑りついたトツカノツルギも言ってたな。俺をタカマガハラの裏切者とか、神様とか……アメノハバキリもそうだ、俺を裏切り者と呼んでいた)
こんなに厄介で、自分勝手な神様がいるとは驚きだ。
小さく鼻で笑ってから、クリスはマガツにもう一度問いかけた。
「神の世界について、教えてほしいな」
「できない。マガツは口止めされてて、必要な事柄以外は話せない。ごめんなさい」
今度は、彼女はきっぱりと回答を断った。
自分の意志ではなく、他の誰かに支配されているような口ぶりに、やはりクリスは違和感を覚えずにはいられなかった。ヴィノーで出会った彼女と、今の彼女は、もはや別人と言っても過言でない空気を醸し出しているのだ。
(ごめんなさい、か。俺を攫った時の彼女と、今の彼女の雰囲気は、明らかに違う。もしかすると……)
彼女の言う「話せない内容」に触れないよう、クリスが言った。
「マガツ。俺とヴィノーで会った時のことを、覚えてるかな?」
「あんまり。任務は、もう一人のマガツに任せてるから」
「もう一人のマガツ?」
頷いたマガツの瞳は、虚ろであったが、感情の片鱗を感じさせた。
「マガツの中には、もう一人のマガツがいる。彼女は目的に従って行動する。あなたをここに連れてきたのも、縛りつけてこれから尋問するのも、そのマガツ。あの時は一瞬だけ、マガツが外に出られた。だから、スサノヲの仲間は殺さなかった」
道理で、とクリスは納得した。
マガツの中に別のマガツがいるなら、殺気や気配の違いもあるだろう。いわゆる『二重人格』とでも言うべきそれの自覚が、彼女にはあるのだ。
ただ、人格の存在が、今はマガツを苦しめているようだった。
「……マガツは、スサノヲが苦しんだり、傷んだりする顔を視たくない。スサノヲと一緒にいられるだけでいいけど、神がそれを許さないの」
少なくとも、自分の人格を良しと思っている少女は、こんなことを言わないはずだ。
(間違いない。今のマガツには、交渉の余地がある)
会話ができると判断したクリスは、警戒を解いて、彼女に笑顔を見せた。
「だったらマガツ、俺と一緒にホープ・タウンに来ないかい?」
クリスはぱっと、手足を動かして見せた。
表情一つ変えないマガツの視線の先には、岩からはがされ、地面に落ちた枷があった。枷そのものを壊さずに、岩との接続面を破壊して、彼は脱出してのけたのだ。
「……いつの間に枷を?」
ぼろぼろの衣服の砂埃を払いながら、クリスは答えた。
「俺の解体術なら、これくらいの枷を外すなんてそう難しい話じゃないよ。それよりも、神様とやらの命令を無視して、ここを出て行こうと思うんだけど、どうかな?」
あくまで丁寧に交渉するつもりで、クリスは言ったつもりだった。
しかし、マガツの醸し出す雰囲気が、彼の発言で明らかに変わった。
「ダメ。もう一人のマガツが、絶対に許さない」
「大丈夫だよ。君の中のマガツは、俺が説得して……」
それでも何とかしようと、クリスは半ば強引にマガツの手に触れようとした。
いつも慎重なはずのクリスの軽率な判断は、紛れもなく間違いだった。
「ぐあっ!?」
なぜなら、突如として彼の体が、岩の壁に叩きつけられたからだ。
何が起きたのかと、クリスは一瞬だけ状況を理解できなかった。
だが、自分の首元と右腕、両足を掴む銀色の触手を見た途端、自分が誰に、何をされているのかを嫌でも悟った。
「……脱走は認めない。私はあなたを逃がさない」
マガツが――今のマガツとは別の彼女が、クリスを捕らえたのだ。
クリスを締め上げるマガツの表情は、明確にさっきまでの彼女とは違った。顔に髪型、体躯に触手、何一つ変わっていないのに、無機質な殺意を迸らせる視線だけで、完全に別人だと認識させるには十分すぎた。
クリスは確信した。今の彼女に、交渉など通じない。
「私の使命は、あなたをもう一度タカマガハラの尖兵へと作りなおすこと。心と体を破壊し、永遠に私の従者とすること。拒否も抵抗も、許されないの」
彼の首をへし折りかねないほどの力で体を締め付ける、長方形の触手が証拠だ。
ついでに口調と一人称も変わったマガツを、クリスは苦しそうに見つめた。
(なんて力だ、魔獣だけはある! けど……)
状況はあまり良くないが、幸いなことに、クリスは左腕を解放されている。恐らく彼が逃げ出さないように両足と首を優先して狙ったのだろうが、技術士相手にそれは悪手だ。
特にクリスの場合は、片手さえ残っていれば、魔獣でも解体できる。
残された左腕の指をばきん、と鳴らし、クリスは自分を抑える首に狙いを定めた。
(いくら今の俺が『焔』を持っていなくとも、解体はできる!)
そしていつものように、指をなぞらせて鋼の触手を解体した。
「オロックリン流解体術壱式『甲型』――」
バラバラにしようとした。
――ところが、触手はクリスの指をなぞらせても、何の変化もなかった。
「……そんな」
理由は、クリスにも分かっていた。
この触手には――あらゆる構築物に存在する、繋ぎ目がないのだ。
クリスが何かを解体するときには、繋ぎ目に指を這わせる。そしてそれを無理矢理開き、何もかもを分解する。繋ぎ目はあらゆる物体に存在し、一見完全に均されたように見える平面ですら、彼は歪みを見つけてみせる。
彼にしか見つけられない、彼を最強の技術士たらしめる能力。
だが、マガツにはその歪みがなかった。
まるで――一つの鋼が、生命の形をしているかのように。
「俺の仲間にも、君に似た名前の子がいるんだ。カムナオイノカミっていうんだけど、知らないかな?」
クリスに問われると、マガツは首を横に振った。
「知らない。マガツが知ってるのは、マガツと、スサノヲだけ」
スサノヲ。彼女はまた、クリスを知らない名前で呼んだ。
誰かと見間違えているのかと思ったが、彼女は紛れもなく、クリスの黒い瞳を見ていた。つまり、マガツはクリスをスサノヲと認識しているのだ。
「どうして、俺をスサノヲと呼ぶんだい? 俺はクリス・オロックリンだよ」
「いいえ、あなたはスサノヲ。あなたは神を裏切ったから、マガツが連れてくるように命令された。あなたとマガツで、タカマガハラを蘇らせ、再び神の世界を作り上げるために」
「神の……世界?」
無表情のマガツが淡々と告げたのは、まるで理解できない世界の話だ。彼女が言うには、クリスが神様を裏切ったとのことだ。しかも、そのせいで神様の世界はなくなってしまったらしい。
おまけにその世界を、目の前のマガツと作り上げろと言っているのだ。
(そういえば、イザベラに憑りついたトツカノツルギも言ってたな。俺をタカマガハラの裏切者とか、神様とか……アメノハバキリもそうだ、俺を裏切り者と呼んでいた)
こんなに厄介で、自分勝手な神様がいるとは驚きだ。
小さく鼻で笑ってから、クリスはマガツにもう一度問いかけた。
「神の世界について、教えてほしいな」
「できない。マガツは口止めされてて、必要な事柄以外は話せない。ごめんなさい」
今度は、彼女はきっぱりと回答を断った。
自分の意志ではなく、他の誰かに支配されているような口ぶりに、やはりクリスは違和感を覚えずにはいられなかった。ヴィノーで出会った彼女と、今の彼女は、もはや別人と言っても過言でない空気を醸し出しているのだ。
(ごめんなさい、か。俺を攫った時の彼女と、今の彼女の雰囲気は、明らかに違う。もしかすると……)
彼女の言う「話せない内容」に触れないよう、クリスが言った。
「マガツ。俺とヴィノーで会った時のことを、覚えてるかな?」
「あんまり。任務は、もう一人のマガツに任せてるから」
「もう一人のマガツ?」
頷いたマガツの瞳は、虚ろであったが、感情の片鱗を感じさせた。
「マガツの中には、もう一人のマガツがいる。彼女は目的に従って行動する。あなたをここに連れてきたのも、縛りつけてこれから尋問するのも、そのマガツ。あの時は一瞬だけ、マガツが外に出られた。だから、スサノヲの仲間は殺さなかった」
道理で、とクリスは納得した。
マガツの中に別のマガツがいるなら、殺気や気配の違いもあるだろう。いわゆる『二重人格』とでも言うべきそれの自覚が、彼女にはあるのだ。
ただ、人格の存在が、今はマガツを苦しめているようだった。
「……マガツは、スサノヲが苦しんだり、傷んだりする顔を視たくない。スサノヲと一緒にいられるだけでいいけど、神がそれを許さないの」
少なくとも、自分の人格を良しと思っている少女は、こんなことを言わないはずだ。
(間違いない。今のマガツには、交渉の余地がある)
会話ができると判断したクリスは、警戒を解いて、彼女に笑顔を見せた。
「だったらマガツ、俺と一緒にホープ・タウンに来ないかい?」
クリスはぱっと、手足を動かして見せた。
表情一つ変えないマガツの視線の先には、岩からはがされ、地面に落ちた枷があった。枷そのものを壊さずに、岩との接続面を破壊して、彼は脱出してのけたのだ。
「……いつの間に枷を?」
ぼろぼろの衣服の砂埃を払いながら、クリスは答えた。
「俺の解体術なら、これくらいの枷を外すなんてそう難しい話じゃないよ。それよりも、神様とやらの命令を無視して、ここを出て行こうと思うんだけど、どうかな?」
あくまで丁寧に交渉するつもりで、クリスは言ったつもりだった。
しかし、マガツの醸し出す雰囲気が、彼の発言で明らかに変わった。
「ダメ。もう一人のマガツが、絶対に許さない」
「大丈夫だよ。君の中のマガツは、俺が説得して……」
それでも何とかしようと、クリスは半ば強引にマガツの手に触れようとした。
いつも慎重なはずのクリスの軽率な判断は、紛れもなく間違いだった。
「ぐあっ!?」
なぜなら、突如として彼の体が、岩の壁に叩きつけられたからだ。
何が起きたのかと、クリスは一瞬だけ状況を理解できなかった。
だが、自分の首元と右腕、両足を掴む銀色の触手を見た途端、自分が誰に、何をされているのかを嫌でも悟った。
「……脱走は認めない。私はあなたを逃がさない」
マガツが――今のマガツとは別の彼女が、クリスを捕らえたのだ。
クリスを締め上げるマガツの表情は、明確にさっきまでの彼女とは違った。顔に髪型、体躯に触手、何一つ変わっていないのに、無機質な殺意を迸らせる視線だけで、完全に別人だと認識させるには十分すぎた。
クリスは確信した。今の彼女に、交渉など通じない。
「私の使命は、あなたをもう一度タカマガハラの尖兵へと作りなおすこと。心と体を破壊し、永遠に私の従者とすること。拒否も抵抗も、許されないの」
彼の首をへし折りかねないほどの力で体を締め付ける、長方形の触手が証拠だ。
ついでに口調と一人称も変わったマガツを、クリスは苦しそうに見つめた。
(なんて力だ、魔獣だけはある! けど……)
状況はあまり良くないが、幸いなことに、クリスは左腕を解放されている。恐らく彼が逃げ出さないように両足と首を優先して狙ったのだろうが、技術士相手にそれは悪手だ。
特にクリスの場合は、片手さえ残っていれば、魔獣でも解体できる。
残された左腕の指をばきん、と鳴らし、クリスは自分を抑える首に狙いを定めた。
(いくら今の俺が『焔』を持っていなくとも、解体はできる!)
そしていつものように、指をなぞらせて鋼の触手を解体した。
「オロックリン流解体術壱式『甲型』――」
バラバラにしようとした。
――ところが、触手はクリスの指をなぞらせても、何の変化もなかった。
「……そんな」
理由は、クリスにも分かっていた。
この触手には――あらゆる構築物に存在する、繋ぎ目がないのだ。
クリスが何かを解体するときには、繋ぎ目に指を這わせる。そしてそれを無理矢理開き、何もかもを分解する。繋ぎ目はあらゆる物体に存在し、一見完全に均されたように見える平面ですら、彼は歪みを見つけてみせる。
彼にしか見つけられない、彼を最強の技術士たらしめる能力。
だが、マガツにはその歪みがなかった。
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