58 / 133
雪山と大鋸の騎士
武人、猛攻
しおりを挟む
(速いっ!)
クリスは直観した。この槍の一撃を、まともに食らってはいけないと。
だから彼は、剣で迎撃しようとするフレイヤを後ろから担ぎ上げて、後方に飛び退いた。すると、槍が直撃した地面が粉々に吹き飛んでしまった。
まるで大量の爆弾を一度に起爆したような衝撃が、洞窟中を覆った。あまりの威力にカムナ達も驚愕したが、アメノハバキリの攻撃はまだ終わっていない。
今度は槍を薙ぐように振るのを見て、クリスはフレイヤを、その二人をカムナとリゼットが掴み上げ、武器の脚力で一気に跳び上がった。おかげで誰も攻撃を受けなかったが、代わりに四人が飛び乗ろうとした天井が、突きの余波で消し飛んだ。
『ふうむ。加減をしたつもりじゃったが、辺りを粉々にしてしもうたのう』
瓦礫の山になった洞窟の残骸に着地したクリス達の前で、アメノハバキリは槍を地面に突き刺した。その様子からして、どうやらまるで全力を出していないようだ。
これだけの破壊をもたらしておきながら、この怪物は手を抜いてすらいるのだ。
「なんてパワーよ、こいつ! 洞窟の天井を吹っ飛ばすなんて!」
「しかも早い……俺の目じゃ、敵の動きを追いかけるので精いっぱいだった! あれを連続で避けるのは、骨が折れるかもしれない!」
ツールを握る手に汗を感じるクリスは、フレイヤを見た。
「それにフレイヤ、その剣は……!」
彼女の手には、赤い剣が握られていた。
古びていて、手入れもされていない剣だが、不思議な熱が迸っているのを感じられた。
「母上が持っていた剣……レヴィンズ家に代々伝わる『封印の剣』だ。赤い刃に先祖から伝わる力が備わっている。これなら、奴に効果がある……かもしれない」
かもしれない、と曖昧な言い方をするフレイヤの顔は、いつもの凛々しい彼女とは思えないほど弱気だった。というより、さっきからずっと、彼女の心はここにないようだった。
さっきまでの怒りはどこへやら、攻撃を避けるのも、クリスの助けがなければ間に合わなかった。きっと彼女は、母と兄を失ったトラウマと、まだ完全に向き合えていないのだろうと、誰もが思った。
「安心しなさい! もっといい方法があるわ、フレイヤ!」
ならばとばかりに、ずい、と前に出るのはカムナとリゼットだ。
「あたし達の最初の作戦、力技でぶち壊すだけよ! バカ幽霊、サポートしなさい!」
「リゼットとお呼びなさい、まったく!」
言うが早いか、カムナは赤い拳を、リゼットは鎖を振り回して突撃した。
「二人とも、迂闊に突撃しちゃダメだ!」
『おうおう、元気な小娘達じゃのう!』
クリスの制止も聞かず、二人はからからと笑うアメノハバキリに飛びかかる。
熱されて蒸気を発する拳を振りかざすカムナ。体を透かして無敵になるリゼット。
「『烈火神威拳』ッ!」
「動きを封じますわ! 『ノーブル・バインド』!」
拳を防御すれば、透ける鎖で体を地面に縫い付けられる。鎖を避ければ、圧倒的な破壊力を持つ拳が体に突き刺さる。
仮にどちらかを封じても、もう片方の攻撃をじかに受けるコンビネーションだが、アメノハバキリはまるで動じなかった。それも、避けようともしなかったのだ。
『……遅いッ!』
代わりにアメノハバキリは、槍を思い切り地面に叩きつけた。
当然、槍は直撃しなかった。
「きゃああああッ!?」
だが、その攻撃によって発生した衝撃波だけで、二人は弾かれた。実体のないリゼットと彼女のナイフすら、白い騎士が放つ威圧で地面に激突したのだ。
「カムナ! リゼット!」
もはや、アメノハバキリの攻撃は、一回の挙動が天災かと思うほどの破壊力だった。
たった一発でオオカミ諸共洞窟が原形を留めなくなり、逃げ遅れれば死に至る、厄災の域だ。こんな怪物が山から街に降りれば、未曽有の危機が国を襲うだろう。
「こんにゃろ、槍の勢いだけであたし達を弾き返すなんて……」
しかも、この怪物はただ襲うだけの天災とは違う。思考し、追撃するのだ。
『――弾き返すだけで、済ますわけがなかろうて』
「……あ?」
カムナは敵を睨み、瞬きをしなかった。その彼女が、体に違和感を覚えて見下ろした。
熱された赤い腕は――もう、彼女の体を離れていた。
両腕が、いつの間にか放たれていたアメノハバキリの槍の波動によって、もぎ取られていたのだ。しかも、カムナが気付くよりも早く攻撃を終わらせていた。
「いつの間に、あたしの、腕が――」
唖然とするカムナに、アメノハバキリが突きを繰り出した。
「呆けている場合ではありませんわ、カムナッ!」
槍の先端がカムナの顔面を貫く寸前、リゼットが突き飛ばしたおかげで、彼女はかろうじて両腕を損なうだけの被害に留まった。
「ああぁッ!」
しかし、リゼットはそうはいかなかった。
幽体化した体にすら影響を及ぼす衝撃波が、リゼットの本体であるナイフと鎖に甚大なダメージを与えた。ナイフが欠け、鎖が千切れてしまい、彼女の幽霊としての体はたちまち霧散してしまった。
リゼットの姿は、武器がこうなってしまうと、その姿を保てなくなるのだ。
「リゼット! 大丈夫か!?」
「わたくしなら大丈夫ですわ! けど、ここまで壊されると、実体化はとても……!」
ナイフの中から聞こえてくる声を聞きながら、クリスはアメノハバキリを見据えた。
はっきり言って、怪物はこれまで戦ったどの魔獣、鋼鉄魔獣よりも強い。しかも少しの差ではなく、段違いなほどに強いのだ。
「攻撃範囲と速度が速すぎる……リスクはあるけど、俺も『参式』を使わないと……!」
そう言って『焔』を握り締めるクリスの後ろで、フレイヤはただ茫然としていた。アメノハバキリとの対峙に、家族の死を重ねてしまった彼女は、気づいた。
クリスは、自分を守っている。守りながら戦っているからこそ、カムナ達とコンビネーションを組めないし、フレイヤから離れられない。
何故かといえば、簡単だ。
フレイヤが切り札であり――彼女を失うことを恐れてもいるからだ。
「くそ……何をやっているんだ、私は……!」
その事実を悟った瞬間、彼女はただ守られているだけの自分の間抜けさと、恐怖をぬぐい切れない愚かさに、とうとう癇癪を起こした。
「皆、下がっていろ! あとは私がやる!」
彼女は半ばやけくそ気味に剣を構えて、叫んだ。
握りしめられた剣の柄から、淡い光が漏れ出す。それは次第に剣を包み、少し離れたところですら熱さを感じるほどのエネルギーとなった。
一方で、フレイヤの表情は苦悶に満ちていた。柄を握る手と、必死に食いしばる額には血管が浮き出ていた。そんな様子を見て、クリスは気づいた。
今、彼女が使っている力は、屋敷で話した彼女の生命力に他ならないと。
「やはりこうするしかなかった……私の生命力を注ぎ込んで、奴に一撃を叩き込む! クリス君、カムナ君達を連れてここを離れるんだ!」
「生命力……まさかフレイヤ、最初からそのつもりで!?」
アメノハバキリが再び槍を構えるのを見て、フレイヤは目を閉じた。
――クリスへの贖罪。仲間との回顧。自らが存在することそのものへの罰。
「……赦してくれとは言わない。これが、レヴィンズ家のさだめだ!」
――すべてを終わらせるには、自分が死ななければならない。
強い覚悟を持って目を開き――フレイヤはアメノハバキリに斬りかかった。
クリスは直観した。この槍の一撃を、まともに食らってはいけないと。
だから彼は、剣で迎撃しようとするフレイヤを後ろから担ぎ上げて、後方に飛び退いた。すると、槍が直撃した地面が粉々に吹き飛んでしまった。
まるで大量の爆弾を一度に起爆したような衝撃が、洞窟中を覆った。あまりの威力にカムナ達も驚愕したが、アメノハバキリの攻撃はまだ終わっていない。
今度は槍を薙ぐように振るのを見て、クリスはフレイヤを、その二人をカムナとリゼットが掴み上げ、武器の脚力で一気に跳び上がった。おかげで誰も攻撃を受けなかったが、代わりに四人が飛び乗ろうとした天井が、突きの余波で消し飛んだ。
『ふうむ。加減をしたつもりじゃったが、辺りを粉々にしてしもうたのう』
瓦礫の山になった洞窟の残骸に着地したクリス達の前で、アメノハバキリは槍を地面に突き刺した。その様子からして、どうやらまるで全力を出していないようだ。
これだけの破壊をもたらしておきながら、この怪物は手を抜いてすらいるのだ。
「なんてパワーよ、こいつ! 洞窟の天井を吹っ飛ばすなんて!」
「しかも早い……俺の目じゃ、敵の動きを追いかけるので精いっぱいだった! あれを連続で避けるのは、骨が折れるかもしれない!」
ツールを握る手に汗を感じるクリスは、フレイヤを見た。
「それにフレイヤ、その剣は……!」
彼女の手には、赤い剣が握られていた。
古びていて、手入れもされていない剣だが、不思議な熱が迸っているのを感じられた。
「母上が持っていた剣……レヴィンズ家に代々伝わる『封印の剣』だ。赤い刃に先祖から伝わる力が備わっている。これなら、奴に効果がある……かもしれない」
かもしれない、と曖昧な言い方をするフレイヤの顔は、いつもの凛々しい彼女とは思えないほど弱気だった。というより、さっきからずっと、彼女の心はここにないようだった。
さっきまでの怒りはどこへやら、攻撃を避けるのも、クリスの助けがなければ間に合わなかった。きっと彼女は、母と兄を失ったトラウマと、まだ完全に向き合えていないのだろうと、誰もが思った。
「安心しなさい! もっといい方法があるわ、フレイヤ!」
ならばとばかりに、ずい、と前に出るのはカムナとリゼットだ。
「あたし達の最初の作戦、力技でぶち壊すだけよ! バカ幽霊、サポートしなさい!」
「リゼットとお呼びなさい、まったく!」
言うが早いか、カムナは赤い拳を、リゼットは鎖を振り回して突撃した。
「二人とも、迂闊に突撃しちゃダメだ!」
『おうおう、元気な小娘達じゃのう!』
クリスの制止も聞かず、二人はからからと笑うアメノハバキリに飛びかかる。
熱されて蒸気を発する拳を振りかざすカムナ。体を透かして無敵になるリゼット。
「『烈火神威拳』ッ!」
「動きを封じますわ! 『ノーブル・バインド』!」
拳を防御すれば、透ける鎖で体を地面に縫い付けられる。鎖を避ければ、圧倒的な破壊力を持つ拳が体に突き刺さる。
仮にどちらかを封じても、もう片方の攻撃をじかに受けるコンビネーションだが、アメノハバキリはまるで動じなかった。それも、避けようともしなかったのだ。
『……遅いッ!』
代わりにアメノハバキリは、槍を思い切り地面に叩きつけた。
当然、槍は直撃しなかった。
「きゃああああッ!?」
だが、その攻撃によって発生した衝撃波だけで、二人は弾かれた。実体のないリゼットと彼女のナイフすら、白い騎士が放つ威圧で地面に激突したのだ。
「カムナ! リゼット!」
もはや、アメノハバキリの攻撃は、一回の挙動が天災かと思うほどの破壊力だった。
たった一発でオオカミ諸共洞窟が原形を留めなくなり、逃げ遅れれば死に至る、厄災の域だ。こんな怪物が山から街に降りれば、未曽有の危機が国を襲うだろう。
「こんにゃろ、槍の勢いだけであたし達を弾き返すなんて……」
しかも、この怪物はただ襲うだけの天災とは違う。思考し、追撃するのだ。
『――弾き返すだけで、済ますわけがなかろうて』
「……あ?」
カムナは敵を睨み、瞬きをしなかった。その彼女が、体に違和感を覚えて見下ろした。
熱された赤い腕は――もう、彼女の体を離れていた。
両腕が、いつの間にか放たれていたアメノハバキリの槍の波動によって、もぎ取られていたのだ。しかも、カムナが気付くよりも早く攻撃を終わらせていた。
「いつの間に、あたしの、腕が――」
唖然とするカムナに、アメノハバキリが突きを繰り出した。
「呆けている場合ではありませんわ、カムナッ!」
槍の先端がカムナの顔面を貫く寸前、リゼットが突き飛ばしたおかげで、彼女はかろうじて両腕を損なうだけの被害に留まった。
「ああぁッ!」
しかし、リゼットはそうはいかなかった。
幽体化した体にすら影響を及ぼす衝撃波が、リゼットの本体であるナイフと鎖に甚大なダメージを与えた。ナイフが欠け、鎖が千切れてしまい、彼女の幽霊としての体はたちまち霧散してしまった。
リゼットの姿は、武器がこうなってしまうと、その姿を保てなくなるのだ。
「リゼット! 大丈夫か!?」
「わたくしなら大丈夫ですわ! けど、ここまで壊されると、実体化はとても……!」
ナイフの中から聞こえてくる声を聞きながら、クリスはアメノハバキリを見据えた。
はっきり言って、怪物はこれまで戦ったどの魔獣、鋼鉄魔獣よりも強い。しかも少しの差ではなく、段違いなほどに強いのだ。
「攻撃範囲と速度が速すぎる……リスクはあるけど、俺も『参式』を使わないと……!」
そう言って『焔』を握り締めるクリスの後ろで、フレイヤはただ茫然としていた。アメノハバキリとの対峙に、家族の死を重ねてしまった彼女は、気づいた。
クリスは、自分を守っている。守りながら戦っているからこそ、カムナ達とコンビネーションを組めないし、フレイヤから離れられない。
何故かといえば、簡単だ。
フレイヤが切り札であり――彼女を失うことを恐れてもいるからだ。
「くそ……何をやっているんだ、私は……!」
その事実を悟った瞬間、彼女はただ守られているだけの自分の間抜けさと、恐怖をぬぐい切れない愚かさに、とうとう癇癪を起こした。
「皆、下がっていろ! あとは私がやる!」
彼女は半ばやけくそ気味に剣を構えて、叫んだ。
握りしめられた剣の柄から、淡い光が漏れ出す。それは次第に剣を包み、少し離れたところですら熱さを感じるほどのエネルギーとなった。
一方で、フレイヤの表情は苦悶に満ちていた。柄を握る手と、必死に食いしばる額には血管が浮き出ていた。そんな様子を見て、クリスは気づいた。
今、彼女が使っている力は、屋敷で話した彼女の生命力に他ならないと。
「やはりこうするしかなかった……私の生命力を注ぎ込んで、奴に一撃を叩き込む! クリス君、カムナ君達を連れてここを離れるんだ!」
「生命力……まさかフレイヤ、最初からそのつもりで!?」
アメノハバキリが再び槍を構えるのを見て、フレイヤは目を閉じた。
――クリスへの贖罪。仲間との回顧。自らが存在することそのものへの罰。
「……赦してくれとは言わない。これが、レヴィンズ家のさだめだ!」
――すべてを終わらせるには、自分が死ななければならない。
強い覚悟を持って目を開き――フレイヤはアメノハバキリに斬りかかった。
10
お気に入りに追加
1,513
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。