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雪山と大鋸の騎士
武人、猛攻
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(速いっ!)
クリスは直観した。この槍の一撃を、まともに食らってはいけないと。
だから彼は、剣で迎撃しようとするフレイヤを後ろから担ぎ上げて、後方に飛び退いた。すると、槍が直撃した地面が粉々に吹き飛んでしまった。
まるで大量の爆弾を一度に起爆したような衝撃が、洞窟中を覆った。あまりの威力にカムナ達も驚愕したが、アメノハバキリの攻撃はまだ終わっていない。
今度は槍を薙ぐように振るのを見て、クリスはフレイヤを、その二人をカムナとリゼットが掴み上げ、武器の脚力で一気に跳び上がった。おかげで誰も攻撃を受けなかったが、代わりに四人が飛び乗ろうとした天井が、突きの余波で消し飛んだ。
『ふうむ。加減をしたつもりじゃったが、辺りを粉々にしてしもうたのう』
瓦礫の山になった洞窟の残骸に着地したクリス達の前で、アメノハバキリは槍を地面に突き刺した。その様子からして、どうやらまるで全力を出していないようだ。
これだけの破壊をもたらしておきながら、この怪物は手を抜いてすらいるのだ。
「なんてパワーよ、こいつ! 洞窟の天井を吹っ飛ばすなんて!」
「しかも早い……俺の目じゃ、敵の動きを追いかけるので精いっぱいだった! あれを連続で避けるのは、骨が折れるかもしれない!」
ツールを握る手に汗を感じるクリスは、フレイヤを見た。
「それにフレイヤ、その剣は……!」
彼女の手には、赤い剣が握られていた。
古びていて、手入れもされていない剣だが、不思議な熱が迸っているのを感じられた。
「母上が持っていた剣……レヴィンズ家に代々伝わる『封印の剣』だ。赤い刃に先祖から伝わる力が備わっている。これなら、奴に効果がある……かもしれない」
かもしれない、と曖昧な言い方をするフレイヤの顔は、いつもの凛々しい彼女とは思えないほど弱気だった。というより、さっきからずっと、彼女の心はここにないようだった。
さっきまでの怒りはどこへやら、攻撃を避けるのも、クリスの助けがなければ間に合わなかった。きっと彼女は、母と兄を失ったトラウマと、まだ完全に向き合えていないのだろうと、誰もが思った。
「安心しなさい! もっといい方法があるわ、フレイヤ!」
ならばとばかりに、ずい、と前に出るのはカムナとリゼットだ。
「あたし達の最初の作戦、力技でぶち壊すだけよ! バカ幽霊、サポートしなさい!」
「リゼットとお呼びなさい、まったく!」
言うが早いか、カムナは赤い拳を、リゼットは鎖を振り回して突撃した。
「二人とも、迂闊に突撃しちゃダメだ!」
『おうおう、元気な小娘達じゃのう!』
クリスの制止も聞かず、二人はからからと笑うアメノハバキリに飛びかかる。
熱されて蒸気を発する拳を振りかざすカムナ。体を透かして無敵になるリゼット。
「『烈火神威拳』ッ!」
「動きを封じますわ! 『ノーブル・バインド』!」
拳を防御すれば、透ける鎖で体を地面に縫い付けられる。鎖を避ければ、圧倒的な破壊力を持つ拳が体に突き刺さる。
仮にどちらかを封じても、もう片方の攻撃をじかに受けるコンビネーションだが、アメノハバキリはまるで動じなかった。それも、避けようともしなかったのだ。
『……遅いッ!』
代わりにアメノハバキリは、槍を思い切り地面に叩きつけた。
当然、槍は直撃しなかった。
「きゃああああッ!?」
だが、その攻撃によって発生した衝撃波だけで、二人は弾かれた。実体のないリゼットと彼女のナイフすら、白い騎士が放つ威圧で地面に激突したのだ。
「カムナ! リゼット!」
もはや、アメノハバキリの攻撃は、一回の挙動が天災かと思うほどの破壊力だった。
たった一発でオオカミ諸共洞窟が原形を留めなくなり、逃げ遅れれば死に至る、厄災の域だ。こんな怪物が山から街に降りれば、未曽有の危機が国を襲うだろう。
「こんにゃろ、槍の勢いだけであたし達を弾き返すなんて……」
しかも、この怪物はただ襲うだけの天災とは違う。思考し、追撃するのだ。
『――弾き返すだけで、済ますわけがなかろうて』
「……あ?」
カムナは敵を睨み、瞬きをしなかった。その彼女が、体に違和感を覚えて見下ろした。
熱された赤い腕は――もう、彼女の体を離れていた。
両腕が、いつの間にか放たれていたアメノハバキリの槍の波動によって、もぎ取られていたのだ。しかも、カムナが気付くよりも早く攻撃を終わらせていた。
「いつの間に、あたしの、腕が――」
唖然とするカムナに、アメノハバキリが突きを繰り出した。
「呆けている場合ではありませんわ、カムナッ!」
槍の先端がカムナの顔面を貫く寸前、リゼットが突き飛ばしたおかげで、彼女はかろうじて両腕を損なうだけの被害に留まった。
「ああぁッ!」
しかし、リゼットはそうはいかなかった。
幽体化した体にすら影響を及ぼす衝撃波が、リゼットの本体であるナイフと鎖に甚大なダメージを与えた。ナイフが欠け、鎖が千切れてしまい、彼女の幽霊としての体はたちまち霧散してしまった。
リゼットの姿は、武器がこうなってしまうと、その姿を保てなくなるのだ。
「リゼット! 大丈夫か!?」
「わたくしなら大丈夫ですわ! けど、ここまで壊されると、実体化はとても……!」
ナイフの中から聞こえてくる声を聞きながら、クリスはアメノハバキリを見据えた。
はっきり言って、怪物はこれまで戦ったどの魔獣、鋼鉄魔獣よりも強い。しかも少しの差ではなく、段違いなほどに強いのだ。
「攻撃範囲と速度が速すぎる……リスクはあるけど、俺も『参式』を使わないと……!」
そう言って『焔』を握り締めるクリスの後ろで、フレイヤはただ茫然としていた。アメノハバキリとの対峙に、家族の死を重ねてしまった彼女は、気づいた。
クリスは、自分を守っている。守りながら戦っているからこそ、カムナ達とコンビネーションを組めないし、フレイヤから離れられない。
何故かといえば、簡単だ。
フレイヤが切り札であり――彼女を失うことを恐れてもいるからだ。
「くそ……何をやっているんだ、私は……!」
その事実を悟った瞬間、彼女はただ守られているだけの自分の間抜けさと、恐怖をぬぐい切れない愚かさに、とうとう癇癪を起こした。
「皆、下がっていろ! あとは私がやる!」
彼女は半ばやけくそ気味に剣を構えて、叫んだ。
握りしめられた剣の柄から、淡い光が漏れ出す。それは次第に剣を包み、少し離れたところですら熱さを感じるほどのエネルギーとなった。
一方で、フレイヤの表情は苦悶に満ちていた。柄を握る手と、必死に食いしばる額には血管が浮き出ていた。そんな様子を見て、クリスは気づいた。
今、彼女が使っている力は、屋敷で話した彼女の生命力に他ならないと。
「やはりこうするしかなかった……私の生命力を注ぎ込んで、奴に一撃を叩き込む! クリス君、カムナ君達を連れてここを離れるんだ!」
「生命力……まさかフレイヤ、最初からそのつもりで!?」
アメノハバキリが再び槍を構えるのを見て、フレイヤは目を閉じた。
――クリスへの贖罪。仲間との回顧。自らが存在することそのものへの罰。
「……赦してくれとは言わない。これが、レヴィンズ家のさだめだ!」
――すべてを終わらせるには、自分が死ななければならない。
強い覚悟を持って目を開き――フレイヤはアメノハバキリに斬りかかった。
クリスは直観した。この槍の一撃を、まともに食らってはいけないと。
だから彼は、剣で迎撃しようとするフレイヤを後ろから担ぎ上げて、後方に飛び退いた。すると、槍が直撃した地面が粉々に吹き飛んでしまった。
まるで大量の爆弾を一度に起爆したような衝撃が、洞窟中を覆った。あまりの威力にカムナ達も驚愕したが、アメノハバキリの攻撃はまだ終わっていない。
今度は槍を薙ぐように振るのを見て、クリスはフレイヤを、その二人をカムナとリゼットが掴み上げ、武器の脚力で一気に跳び上がった。おかげで誰も攻撃を受けなかったが、代わりに四人が飛び乗ろうとした天井が、突きの余波で消し飛んだ。
『ふうむ。加減をしたつもりじゃったが、辺りを粉々にしてしもうたのう』
瓦礫の山になった洞窟の残骸に着地したクリス達の前で、アメノハバキリは槍を地面に突き刺した。その様子からして、どうやらまるで全力を出していないようだ。
これだけの破壊をもたらしておきながら、この怪物は手を抜いてすらいるのだ。
「なんてパワーよ、こいつ! 洞窟の天井を吹っ飛ばすなんて!」
「しかも早い……俺の目じゃ、敵の動きを追いかけるので精いっぱいだった! あれを連続で避けるのは、骨が折れるかもしれない!」
ツールを握る手に汗を感じるクリスは、フレイヤを見た。
「それにフレイヤ、その剣は……!」
彼女の手には、赤い剣が握られていた。
古びていて、手入れもされていない剣だが、不思議な熱が迸っているのを感じられた。
「母上が持っていた剣……レヴィンズ家に代々伝わる『封印の剣』だ。赤い刃に先祖から伝わる力が備わっている。これなら、奴に効果がある……かもしれない」
かもしれない、と曖昧な言い方をするフレイヤの顔は、いつもの凛々しい彼女とは思えないほど弱気だった。というより、さっきからずっと、彼女の心はここにないようだった。
さっきまでの怒りはどこへやら、攻撃を避けるのも、クリスの助けがなければ間に合わなかった。きっと彼女は、母と兄を失ったトラウマと、まだ完全に向き合えていないのだろうと、誰もが思った。
「安心しなさい! もっといい方法があるわ、フレイヤ!」
ならばとばかりに、ずい、と前に出るのはカムナとリゼットだ。
「あたし達の最初の作戦、力技でぶち壊すだけよ! バカ幽霊、サポートしなさい!」
「リゼットとお呼びなさい、まったく!」
言うが早いか、カムナは赤い拳を、リゼットは鎖を振り回して突撃した。
「二人とも、迂闊に突撃しちゃダメだ!」
『おうおう、元気な小娘達じゃのう!』
クリスの制止も聞かず、二人はからからと笑うアメノハバキリに飛びかかる。
熱されて蒸気を発する拳を振りかざすカムナ。体を透かして無敵になるリゼット。
「『烈火神威拳』ッ!」
「動きを封じますわ! 『ノーブル・バインド』!」
拳を防御すれば、透ける鎖で体を地面に縫い付けられる。鎖を避ければ、圧倒的な破壊力を持つ拳が体に突き刺さる。
仮にどちらかを封じても、もう片方の攻撃をじかに受けるコンビネーションだが、アメノハバキリはまるで動じなかった。それも、避けようともしなかったのだ。
『……遅いッ!』
代わりにアメノハバキリは、槍を思い切り地面に叩きつけた。
当然、槍は直撃しなかった。
「きゃああああッ!?」
だが、その攻撃によって発生した衝撃波だけで、二人は弾かれた。実体のないリゼットと彼女のナイフすら、白い騎士が放つ威圧で地面に激突したのだ。
「カムナ! リゼット!」
もはや、アメノハバキリの攻撃は、一回の挙動が天災かと思うほどの破壊力だった。
たった一発でオオカミ諸共洞窟が原形を留めなくなり、逃げ遅れれば死に至る、厄災の域だ。こんな怪物が山から街に降りれば、未曽有の危機が国を襲うだろう。
「こんにゃろ、槍の勢いだけであたし達を弾き返すなんて……」
しかも、この怪物はただ襲うだけの天災とは違う。思考し、追撃するのだ。
『――弾き返すだけで、済ますわけがなかろうて』
「……あ?」
カムナは敵を睨み、瞬きをしなかった。その彼女が、体に違和感を覚えて見下ろした。
熱された赤い腕は――もう、彼女の体を離れていた。
両腕が、いつの間にか放たれていたアメノハバキリの槍の波動によって、もぎ取られていたのだ。しかも、カムナが気付くよりも早く攻撃を終わらせていた。
「いつの間に、あたしの、腕が――」
唖然とするカムナに、アメノハバキリが突きを繰り出した。
「呆けている場合ではありませんわ、カムナッ!」
槍の先端がカムナの顔面を貫く寸前、リゼットが突き飛ばしたおかげで、彼女はかろうじて両腕を損なうだけの被害に留まった。
「ああぁッ!」
しかし、リゼットはそうはいかなかった。
幽体化した体にすら影響を及ぼす衝撃波が、リゼットの本体であるナイフと鎖に甚大なダメージを与えた。ナイフが欠け、鎖が千切れてしまい、彼女の幽霊としての体はたちまち霧散してしまった。
リゼットの姿は、武器がこうなってしまうと、その姿を保てなくなるのだ。
「リゼット! 大丈夫か!?」
「わたくしなら大丈夫ですわ! けど、ここまで壊されると、実体化はとても……!」
ナイフの中から聞こえてくる声を聞きながら、クリスはアメノハバキリを見据えた。
はっきり言って、怪物はこれまで戦ったどの魔獣、鋼鉄魔獣よりも強い。しかも少しの差ではなく、段違いなほどに強いのだ。
「攻撃範囲と速度が速すぎる……リスクはあるけど、俺も『参式』を使わないと……!」
そう言って『焔』を握り締めるクリスの後ろで、フレイヤはただ茫然としていた。アメノハバキリとの対峙に、家族の死を重ねてしまった彼女は、気づいた。
クリスは、自分を守っている。守りながら戦っているからこそ、カムナ達とコンビネーションを組めないし、フレイヤから離れられない。
何故かといえば、簡単だ。
フレイヤが切り札であり――彼女を失うことを恐れてもいるからだ。
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その事実を悟った瞬間、彼女はただ守られているだけの自分の間抜けさと、恐怖をぬぐい切れない愚かさに、とうとう癇癪を起こした。
「皆、下がっていろ! あとは私がやる!」
彼女は半ばやけくそ気味に剣を構えて、叫んだ。
握りしめられた剣の柄から、淡い光が漏れ出す。それは次第に剣を包み、少し離れたところですら熱さを感じるほどのエネルギーとなった。
一方で、フレイヤの表情は苦悶に満ちていた。柄を握る手と、必死に食いしばる額には血管が浮き出ていた。そんな様子を見て、クリスは気づいた。
今、彼女が使っている力は、屋敷で話した彼女の生命力に他ならないと。
「やはりこうするしかなかった……私の生命力を注ぎ込んで、奴に一撃を叩き込む! クリス君、カムナ君達を連れてここを離れるんだ!」
「生命力……まさかフレイヤ、最初からそのつもりで!?」
アメノハバキリが再び槍を構えるのを見て、フレイヤは目を閉じた。
――クリスへの贖罪。仲間との回顧。自らが存在することそのものへの罰。
「……赦してくれとは言わない。これが、レヴィンズ家のさだめだ!」
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