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第5章
5-2 レベル1の転生者(後編)
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翌朝、シローとスミレさんは朝早くに冒険者ギルドにやってきた。受付の前でモジモジしている二人をスミレさんが見つけたので、お互いに紹介した。
「サキヒコとカナエです。よろしくお願いします」
「シローとスミレです よろしくお願いします」
「サキヒコさん、カナエさん、受付に並んで冒険者登録をしましょう」
「シローさん、よろしくお願いします」
冒険者ギルド受付の女性はサキヒコとカナエに丁寧に教えてくれたのだった。
「こちらの申し込み用紙にお名前を書いてください」
「お名前はサキヒコ・ヤマダ様とカナエ・キタムラ様ですね」
「年齢はお二人とも17歳ですね」
スキルを何もお持ちで無い様ですね。
「はい、こちらがお二人のカードになります」
「ありがとうございます」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】
【LV】1
【MP】100
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】
【LV】1
【MP】100
◇ ◇ ◇ ◇
「サキヒコさん、カナエさん、転生する時に神様に何もスキルをもらってこなかったのですか?」
「ええ、俺は元々引きこもりだったので、幼馴染のカナエにずっと面倒を見てもらっていたのです」
「腹が減ったのでカナエと二人でコンビニに行こうとしたら二人ともトラックにドーンされたのです」
「それで、訳が分からないままこっちの世界に来たのですが、神様が言われるには元々の基礎レベル低すぎてスキルがもらえなかったのです」
「お二人とも、このポーションを飲んでくださいね。体がスッキリして活力が湧いてきますよ」
「はい」
「サキヒコさん、甘くて飲みやすいね」
「ああ、そうだね」
「今から特訓を行いますのでついて来てください」
「ミカエル、魔導ブースターでレベル5まで上げられるか?」
「可能です。魔導ブースターは既に作成してあります」
「ありがとう」
「お二人はしばらくの間、このハートのペンダントを付けていただきます」
「サキヒコさん、何だかとても体が熱く感じるの」
「俺も体が熱くなってきた」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、どうやら、魔導ブースターが働いて基礎レベルが上がったようだ。
(魔力袋拡張完了、バイタル異常なし)
サキヒコとカナエはシローとスミレからもらった魔導ブースターを付けたことで、直ぐにレベル5まで上がったのだった。二人に少し動揺はあったが、サキヒコとカナエが落ち着いたのでシローは外に出ることにした。
「ミカエル、二人は外に出ても大丈夫か?」
「ハイ、最初はお決まりのスライム退治からになります」
「じゃあ、スライムの場所に案内してくてくれ」
四人は冒険者ギルドを出て草原を歩いていた。シローはレイピアをサキヒコとカナエに渡してスライムの倒し方を教えた。スライムは草むらに潜んでいたようで、直ぐに跳ねて出てきた。
「サキヒコ、カナエさん、レイピアでスライムを突き刺すんだ」
「わかりました」
「カナエも一緒にやって」
ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、二人は夢中でスライムを刺しまくっていた。スライムは刺されると魔石に変わるので二人は魔石を拾えるだけ拾ったのだった。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、二人のレベルがまた上がったのだった。
二人がスライムをおよそ50匹くらい倒したところで、四人は冒険者ギルドに一旦戻ってきた。
「サキヒコ、スライムの魔石を受付に持って行ってお金に換えてもらうんだ」
サキヒコは換金してきたお金でギルドに併設されている食堂で4人はお茶にしたのだった
「ミカエル、次を頼む」
「次も定番のゴブリン退治になります」
「ゴブリン退治はレイピアで充分ですが、レイピアの具現化は初めてだと時間がかかるので、いつもの短剣型魔導銃を先に作りました」
「ミカエル、ありがとう」
「サキヒコ、カナエさん、ミカエルが短剣型魔導銃を作ったのでゴブリン退治に行きましょう」
「シローさん、レベルが上がると自分で武器が作れるのですか?」
「そうだよ、自分で出来るようになるよ」
「シローさん、マジっすか」
「ああ、本当だよ、俺たちを信じて全力でレベル上げをするんだ」
「了解っす」
やっと、サキヒコのやる気が起きてきて全開モードになってきたのだった。
「サキヒコ、カナエさん、ゴブリンに見つからないよう、群れにそっと近づこうよ」
「シローさん、了解っす」
「サキヒコさん、ゴブリンの群れよ、気をつけて」
「構えて、撃て」
ダダーン、短剣型魔導銃から放たれた弾は青い稲光を放ちながらゴブリンの村で弾けた。
「サキヒコ、カナエさん、グロいけど、ゴブリンの耳を回収しようか」
「耳回収」
ゴブリンの耳は全て袋に回収された。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「ミカエル、今のゴブリン退治で二人共、神様からスキルが貰えるレベルまで上がったよな」
「ええ、大丈夫だと思います」
「信心深き者たちよ」
「汝らの涙ぐましい努力に儂らは感心したのじゃ。今回は特別に天界より神の加護とスキルを授ける」
「二人とも『ステータス』と唱えるのじゃ」
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】イアペトス神の加護
具現化 転移 収納
【LV】20
【MP】20000
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】クライトー神の加護
聖女の術 料理人
【LV】20
【MP】20000
「神様、ありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、レベルが上って良かったね」
「シローさん、スミレさん、ありがとうございます」
これで、サキヒコとカナエさんも勇者と聖女の仲間入りをしたのだった。
「うぉっす!! シローさん、キャンピングカーじゃないですか?」
「ああ、そうだね」
これで、サキヒコとカナエさんも勇者と聖女の仲間入りをしたのだった……
「うぉっす!!! シローさん、キャンピングカーじゃないでいですか?」
「ああ、そうだね」
「これって、まさか俺たちの車ですか?」
「そうだよ、勇者と聖女でもお金が要るので稼がないと食っていけないしな。キャンピングカーで魔物退治に行く訳さ」
「シローさん、乗ってもいいですか?」
「ああ、皆んなで乗ろう」
運転席には、既にタブレットが設置されていた。イアペトス様とクリュメネ様は早々にキャンピングカーとタブレットを下賜されたので大盤振る舞いだとシローは思ったのだ。
「サキヒコ、タブレットのスイッチを入れてみて」
「ようこそ、サキヒコさん、カナエさん、私は賢者です、ご質問は何なりとお聞き下さい」
「カナエ、タブレットが喋っているぞ」
「ええ、何で喋るのか不思議だよね」
「サキヒコ、画面に向かって『賢者』と言うんだ」
「賢者」
「サキヒコさん、ご用件は何でしょうか?」
「このように、『賢者』は音声認識でサキヒコとカナエさんの命令を聞くので画面に向かってしゃべるだけなんだ」
「次はタブレットに向かって『レベルアップ』と言ってみて、賢者から指示が出るはずだよ」
「レベルアップ」
「サキヒコさん、レベルアップですが、次は洞窟探検に行くことになります。お二人のレベルは上がりましたが、冒険者としての基本知識はゼロのままです」
「そこで、冒険者・初心者講習を受けることを強くおすすめします。詳しくは冒険者ギルドで聞いて下さい」
「サキヒコ、カナエさん、とりあえずは、冒険者ギルドに戻ろうか」
四人は冒険者ギルドに戻ることになった。サキヒコ、カナエさんは受付で初心者講習の案内を聞いていた。
「すみません、初心者講習はやっていますか?」
「はい、午後から別館で開催されますので受講されますか?」
「はい、二人お願いします」
「では、お二人のカードを提示願います」
「ありがとうございます」
--------------------------------------
挿絵をローカル生成したイラストに変更しました。
「サキヒコとカナエです。よろしくお願いします」
「シローとスミレです よろしくお願いします」
「サキヒコさん、カナエさん、受付に並んで冒険者登録をしましょう」
「シローさん、よろしくお願いします」
冒険者ギルド受付の女性はサキヒコとカナエに丁寧に教えてくれたのだった。
「こちらの申し込み用紙にお名前を書いてください」
「お名前はサキヒコ・ヤマダ様とカナエ・キタムラ様ですね」
「年齢はお二人とも17歳ですね」
スキルを何もお持ちで無い様ですね。
「はい、こちらがお二人のカードになります」
「ありがとうございます」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】
【LV】1
【MP】100
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】
【LV】1
【MP】100
◇ ◇ ◇ ◇
「サキヒコさん、カナエさん、転生する時に神様に何もスキルをもらってこなかったのですか?」
「ええ、俺は元々引きこもりだったので、幼馴染のカナエにずっと面倒を見てもらっていたのです」
「腹が減ったのでカナエと二人でコンビニに行こうとしたら二人ともトラックにドーンされたのです」
「それで、訳が分からないままこっちの世界に来たのですが、神様が言われるには元々の基礎レベル低すぎてスキルがもらえなかったのです」
「お二人とも、このポーションを飲んでくださいね。体がスッキリして活力が湧いてきますよ」
「はい」
「サキヒコさん、甘くて飲みやすいね」
「ああ、そうだね」
「今から特訓を行いますのでついて来てください」
「ミカエル、魔導ブースターでレベル5まで上げられるか?」
「可能です。魔導ブースターは既に作成してあります」
「ありがとう」
「お二人はしばらくの間、このハートのペンダントを付けていただきます」
「サキヒコさん、何だかとても体が熱く感じるの」
「俺も体が熱くなってきた」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、どうやら、魔導ブースターが働いて基礎レベルが上がったようだ。
(魔力袋拡張完了、バイタル異常なし)
サキヒコとカナエはシローとスミレからもらった魔導ブースターを付けたことで、直ぐにレベル5まで上がったのだった。二人に少し動揺はあったが、サキヒコとカナエが落ち着いたのでシローは外に出ることにした。
「ミカエル、二人は外に出ても大丈夫か?」
「ハイ、最初はお決まりのスライム退治からになります」
「じゃあ、スライムの場所に案内してくてくれ」
四人は冒険者ギルドを出て草原を歩いていた。シローはレイピアをサキヒコとカナエに渡してスライムの倒し方を教えた。スライムは草むらに潜んでいたようで、直ぐに跳ねて出てきた。
「サキヒコ、カナエさん、レイピアでスライムを突き刺すんだ」
「わかりました」
「カナエも一緒にやって」
ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、二人は夢中でスライムを刺しまくっていた。スライムは刺されると魔石に変わるので二人は魔石を拾えるだけ拾ったのだった。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、二人のレベルがまた上がったのだった。
二人がスライムをおよそ50匹くらい倒したところで、四人は冒険者ギルドに一旦戻ってきた。
「サキヒコ、スライムの魔石を受付に持って行ってお金に換えてもらうんだ」
サキヒコは換金してきたお金でギルドに併設されている食堂で4人はお茶にしたのだった
「ミカエル、次を頼む」
「次も定番のゴブリン退治になります」
「ゴブリン退治はレイピアで充分ですが、レイピアの具現化は初めてだと時間がかかるので、いつもの短剣型魔導銃を先に作りました」
「ミカエル、ありがとう」
「サキヒコ、カナエさん、ミカエルが短剣型魔導銃を作ったのでゴブリン退治に行きましょう」
「シローさん、レベルが上がると自分で武器が作れるのですか?」
「そうだよ、自分で出来るようになるよ」
「シローさん、マジっすか」
「ああ、本当だよ、俺たちを信じて全力でレベル上げをするんだ」
「了解っす」
やっと、サキヒコのやる気が起きてきて全開モードになってきたのだった。
「サキヒコ、カナエさん、ゴブリンに見つからないよう、群れにそっと近づこうよ」
「シローさん、了解っす」
「サキヒコさん、ゴブリンの群れよ、気をつけて」
「構えて、撃て」
ダダーン、短剣型魔導銃から放たれた弾は青い稲光を放ちながらゴブリンの村で弾けた。
「サキヒコ、カナエさん、グロいけど、ゴブリンの耳を回収しようか」
「耳回収」
ゴブリンの耳は全て袋に回収された。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「ミカエル、今のゴブリン退治で二人共、神様からスキルが貰えるレベルまで上がったよな」
「ええ、大丈夫だと思います」
「信心深き者たちよ」
「汝らの涙ぐましい努力に儂らは感心したのじゃ。今回は特別に天界より神の加護とスキルを授ける」
「二人とも『ステータス』と唱えるのじゃ」
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】イアペトス神の加護
具現化 転移 収納
【LV】20
【MP】20000
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】クライトー神の加護
聖女の術 料理人
【LV】20
【MP】20000
「神様、ありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、レベルが上って良かったね」
「シローさん、スミレさん、ありがとうございます」
これで、サキヒコとカナエさんも勇者と聖女の仲間入りをしたのだった。
「うぉっす!! シローさん、キャンピングカーじゃないですか?」
「ああ、そうだね」
これで、サキヒコとカナエさんも勇者と聖女の仲間入りをしたのだった……
「うぉっす!!! シローさん、キャンピングカーじゃないでいですか?」
「ああ、そうだね」
「これって、まさか俺たちの車ですか?」
「そうだよ、勇者と聖女でもお金が要るので稼がないと食っていけないしな。キャンピングカーで魔物退治に行く訳さ」
「シローさん、乗ってもいいですか?」
「ああ、皆んなで乗ろう」
運転席には、既にタブレットが設置されていた。イアペトス様とクリュメネ様は早々にキャンピングカーとタブレットを下賜されたので大盤振る舞いだとシローは思ったのだ。
「サキヒコ、タブレットのスイッチを入れてみて」
「ようこそ、サキヒコさん、カナエさん、私は賢者です、ご質問は何なりとお聞き下さい」
「カナエ、タブレットが喋っているぞ」
「ええ、何で喋るのか不思議だよね」
「サキヒコ、画面に向かって『賢者』と言うんだ」
「賢者」
「サキヒコさん、ご用件は何でしょうか?」
「このように、『賢者』は音声認識でサキヒコとカナエさんの命令を聞くので画面に向かってしゃべるだけなんだ」
「次はタブレットに向かって『レベルアップ』と言ってみて、賢者から指示が出るはずだよ」
「レベルアップ」
「サキヒコさん、レベルアップですが、次は洞窟探検に行くことになります。お二人のレベルは上がりましたが、冒険者としての基本知識はゼロのままです」
「そこで、冒険者・初心者講習を受けることを強くおすすめします。詳しくは冒険者ギルドで聞いて下さい」
「サキヒコ、カナエさん、とりあえずは、冒険者ギルドに戻ろうか」
四人は冒険者ギルドに戻ることになった。サキヒコ、カナエさんは受付で初心者講習の案内を聞いていた。
「すみません、初心者講習はやっていますか?」
「はい、午後から別館で開催されますので受講されますか?」
「はい、二人お願いします」
「では、お二人のカードを提示願います」
「ありがとうございます」
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挿絵をローカル生成したイラストに変更しました。
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