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第6章
6-1 モリタイラ市のサトルとクルミ1 リコマ山の冒険者
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キビピーチ市からロキシア国のナトホカに転移した4人はサキヒコのログハウスでお茶をしていた。
「サキヒコ、カナエさん、俺たちも次の旅に出かけるよ」
「シローさん、次の旅って何処に行かれるですか?」
「確か、モリタイラ市だったかな?」
シローはログハウスを空中に浮かべて飛行準備をしだした。
「シローさん、スミレさん、今まで指導ありがとうございました」
「スミレさん、お元気で」
「サキヒコ、カナエさんも元気でね」
「スミレさん、レシピをありがとうございました」
「スミレさん、次の目的地に今から飛ぼうか?」
「ええ、次はモリタイラ市ね」
「絶対防御5重展開」
「圧力隔壁異常無し」
「飛空システム異常なし」
「オートバランサー作動」
「オートジャイロ作動」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
「テイクオフ」
「目的地をリコマ山にセット完了」
「ミカエル次の目的地はモリタイラ市じゃなかったの?」
「目的地はゼウス様からの神託でモリタイラ市に決定していますが、その前にリコマ山でジェネオス、アギオスの候補者と拾っていくのです」
ポーン、ナトホカから目的地までは1000キロ 2時間のフライトです。
ログハウスはリコマ山に向けて飛行していた。リコマ山はエラポリ市にある小高い山でナニサカ市との境に位置していた。
「シローさん、真下に飛空船が飛んでいるわね」
「そうだね、飛空船は与圧が無いからせいぜい高く上がっても2000mくらいかな」
ポーン、ポーン、まもなくリコマ山の空き地に着陸します。ログハウスは広くなった空き地に着陸した。
「ミカエル、この先の洞窟に魔物は居るのか?」
「今の所、周辺に強い魔物反応は有りませんが、念の為に重力サーベル風魔導銃を出しておいて下さい」
「では、バギーで洞窟内に入って魔鉱石の採取をお願いします」
「了解」
「スミレさん、赤い点は大丈夫だよね」
「ええ、大丈夫よ」
「シローさん、左の横穴から赤い点が動いているわ、停まって」
「了解」
シローはナイトビジョンを覗いた。どうやら、赤い点の主はサーペントのようだった。
シュルシュル、サーペントは長い舌を頻繁に出し入れしてシローたちの位置を把握していた。
ビー、ビー、ビー、サーペントはシローの重力サーベル風魔導銃が命中して倒れたので、収納に回収した。
「スミレさん、先を急ごう」
「そうしましょう」
二人は洞窟の最奥部に到着した。「魔石回収」で全ての魔鉱石を回収したので、転移魔法で急いでログハウスまで戻った。
「ミカエル、魔鉱石の回収が終わったよ」
「了解です、只今からジェネオス、アギオス候補に渡すキャンピングカーの作成をしますので、シローさんとスミレさんは先に昼食を食べて下さい。なお、新しく作ったキャンピングカーはコイオス様とポイべ様の元へ自動転送されます」
「スミレさん、お昼にしましょうか?」
「ええ、残り物だけど、ベーコンとご飯が有るので、お昼はチャーハンにしましょう」
「スミレさん、よろしくお願いします」
「ミカエル、今夜はここでキャンプをすると思うけど、神様たちは何か理由が有るのかな?」
「はい、一組の転生者を保護して、LV80まで育ててからモリタイラ市に向かうと思われます」
「ヨダシステムの未来予測から導いてきています」
「神界の会議で最初に候補に挙がっていたサトシさんとククリさんは辞退されたそうで、コイオス様の怒りに触れて何処かの星に飛ばされてしまったようです」
「ふ~ん、転生を断る人って実際にいたんだね」
「何処かの星って、コーヘーさんとアッコさんが飛ばされた快楽の星だね」
「快楽の星で性欲に溺れて消滅してまた生まれ変わっていくのです」
「ミカエル、人生のやり直しも難しいね」
「そうです」
今から会うカップルが下衆な考えでないことを祈るばかりだった。
「ミカエル、広範囲に探索して、保護するカップルを特定して画面に表示してくれ。魔物の有無もお願いね」
「了解しました」
「シローさん、青い点がこっちに向かって走ってくるわ、その後ろに赤い点よ、早く助けてあげて」
「お~い、こっちだ~ こっちに向かって走るんだ」
一組のカップルはオークに追っかけられていたので、シローは重力サーベル風魔導銃を取り出してオークを仕留めた。
ビッ、ビッ、ドサ、ドサ、
「ありがとうございます おかげで助かりました」
「俺たちは1週間前に冒険者登録を済ませて薬草を採りにリコマ山に入ったのですが、オークに気づかずに深入りをしてしまったのです」
「俺はサトルです、こっちは恋人で先輩のクルミさんです」
「シローと妻のスミレです」
「ところで、シローさんたちは俺たちを助けてくれたのですか?」
「神様からのお告げだよ、君たちを保護して今夜はここでキャンプをするように言われたのさ」
シローはこっそり、サトルとクルミのスキルを鑑定したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サトル・ソラノ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】
【スキル】収納
【LV】8
【MP】800
【名前】クルミ・アガタ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】鑑定
【LV】8
【MP】800
◇ ◇ ◇ ◇
「二人ともお腹が空いたでしょ、ご飯にしましょう」
「スミレさん、ありがとうございます」
スミレさんは、サトルとクルミのために親子丼を作ってくれた。
「ところで、シローさんたちってこんな辺鄙な場所で住んでいるのですか?」
「それは違うよ、俺たちのログハウスは空を飛べるからこれで旅をしているのだよ」
「はぁ、何ですか?そのチートな家は」
「まあ、レベルが上がってくるとサトルにも分かってくると思うよ」
「ソウナンデスカ」
(話終わり)
「サキヒコ、カナエさん、俺たちも次の旅に出かけるよ」
「シローさん、次の旅って何処に行かれるですか?」
「確か、モリタイラ市だったかな?」
シローはログハウスを空中に浮かべて飛行準備をしだした。
「シローさん、スミレさん、今まで指導ありがとうございました」
「スミレさん、お元気で」
「サキヒコ、カナエさんも元気でね」
「スミレさん、レシピをありがとうございました」
「スミレさん、次の目的地に今から飛ぼうか?」
「ええ、次はモリタイラ市ね」
「絶対防御5重展開」
「圧力隔壁異常無し」
「飛空システム異常なし」
「オートバランサー作動」
「オートジャイロ作動」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
「テイクオフ」
「目的地をリコマ山にセット完了」
「ミカエル次の目的地はモリタイラ市じゃなかったの?」
「目的地はゼウス様からの神託でモリタイラ市に決定していますが、その前にリコマ山でジェネオス、アギオスの候補者と拾っていくのです」
ポーン、ナトホカから目的地までは1000キロ 2時間のフライトです。
ログハウスはリコマ山に向けて飛行していた。リコマ山はエラポリ市にある小高い山でナニサカ市との境に位置していた。
「シローさん、真下に飛空船が飛んでいるわね」
「そうだね、飛空船は与圧が無いからせいぜい高く上がっても2000mくらいかな」
ポーン、ポーン、まもなくリコマ山の空き地に着陸します。ログハウスは広くなった空き地に着陸した。
「ミカエル、この先の洞窟に魔物は居るのか?」
「今の所、周辺に強い魔物反応は有りませんが、念の為に重力サーベル風魔導銃を出しておいて下さい」
「では、バギーで洞窟内に入って魔鉱石の採取をお願いします」
「了解」
「スミレさん、赤い点は大丈夫だよね」
「ええ、大丈夫よ」
「シローさん、左の横穴から赤い点が動いているわ、停まって」
「了解」
シローはナイトビジョンを覗いた。どうやら、赤い点の主はサーペントのようだった。
シュルシュル、サーペントは長い舌を頻繁に出し入れしてシローたちの位置を把握していた。
ビー、ビー、ビー、サーペントはシローの重力サーベル風魔導銃が命中して倒れたので、収納に回収した。
「スミレさん、先を急ごう」
「そうしましょう」
二人は洞窟の最奥部に到着した。「魔石回収」で全ての魔鉱石を回収したので、転移魔法で急いでログハウスまで戻った。
「ミカエル、魔鉱石の回収が終わったよ」
「了解です、只今からジェネオス、アギオス候補に渡すキャンピングカーの作成をしますので、シローさんとスミレさんは先に昼食を食べて下さい。なお、新しく作ったキャンピングカーはコイオス様とポイべ様の元へ自動転送されます」
「スミレさん、お昼にしましょうか?」
「ええ、残り物だけど、ベーコンとご飯が有るので、お昼はチャーハンにしましょう」
「スミレさん、よろしくお願いします」
「ミカエル、今夜はここでキャンプをすると思うけど、神様たちは何か理由が有るのかな?」
「はい、一組の転生者を保護して、LV80まで育ててからモリタイラ市に向かうと思われます」
「ヨダシステムの未来予測から導いてきています」
「神界の会議で最初に候補に挙がっていたサトシさんとククリさんは辞退されたそうで、コイオス様の怒りに触れて何処かの星に飛ばされてしまったようです」
「ふ~ん、転生を断る人って実際にいたんだね」
「何処かの星って、コーヘーさんとアッコさんが飛ばされた快楽の星だね」
「快楽の星で性欲に溺れて消滅してまた生まれ変わっていくのです」
「ミカエル、人生のやり直しも難しいね」
「そうです」
今から会うカップルが下衆な考えでないことを祈るばかりだった。
「ミカエル、広範囲に探索して、保護するカップルを特定して画面に表示してくれ。魔物の有無もお願いね」
「了解しました」
「シローさん、青い点がこっちに向かって走ってくるわ、その後ろに赤い点よ、早く助けてあげて」
「お~い、こっちだ~ こっちに向かって走るんだ」
一組のカップルはオークに追っかけられていたので、シローは重力サーベル風魔導銃を取り出してオークを仕留めた。
ビッ、ビッ、ドサ、ドサ、
「ありがとうございます おかげで助かりました」
「俺たちは1週間前に冒険者登録を済ませて薬草を採りにリコマ山に入ったのですが、オークに気づかずに深入りをしてしまったのです」
「俺はサトルです、こっちは恋人で先輩のクルミさんです」
「シローと妻のスミレです」
「ところで、シローさんたちは俺たちを助けてくれたのですか?」
「神様からのお告げだよ、君たちを保護して今夜はここでキャンプをするように言われたのさ」
シローはこっそり、サトルとクルミのスキルを鑑定したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サトル・ソラノ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】
【スキル】収納
【LV】8
【MP】800
【名前】クルミ・アガタ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】
【スキル】鑑定
【LV】8
【MP】800
◇ ◇ ◇ ◇
「二人ともお腹が空いたでしょ、ご飯にしましょう」
「スミレさん、ありがとうございます」
スミレさんは、サトルとクルミのために親子丼を作ってくれた。
「ところで、シローさんたちってこんな辺鄙な場所で住んでいるのですか?」
「それは違うよ、俺たちのログハウスは空を飛べるからこれで旅をしているのだよ」
「はぁ、何ですか?そのチートな家は」
「まあ、レベルが上がってくるとサトルにも分かってくると思うよ」
「ソウナンデスカ」
(話終わり)
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