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第5章
5-3 桃パフェと冒険者初心者講習
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引き籠もり転生者のサキヒコとカナエはシローとスミレからもらった魔導ブースターを付けたことで、直ぐにレベル5まで上がった。少しの動揺はあったが、サキヒコとカナエが落ち着いたので四人は外に出ることにした。
「ミカエル、二人は外に出ても大丈夫か?」
「ハイ、レベルアップの最初はお決まりのスライム退治からになります」
「じゃあ、スライムの場所に案内してくてくれ」
四人は冒険者ギルドを出て草原を歩いていた。シローはレイピアをサキヒコとカナエに渡しスライムの倒し方を教えた。スライムたちは草むらに潜んでいたようで、直ぐに跳ねて出てきた。
「サキヒコ、カナエさん、レイピアでスライムを突き刺すんだ」
ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、二人は夢中でスライムを刺しまくっていた。スライムは刺されると魔石に変わるので二人は魔石を拾えるだけ拾ったのだった。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、二人のレベルがまた上がったのだった。
二人がスライムをおよそ50匹くらい倒したところで、シローたちは一旦冒険者ギルドに戻ってきた。
「サキヒコ、スライムの魔石を受付に持って行ってお金に換えてもらうんだ」
サキヒコが換金してきたお金でギルドに併設されている食堂で4人はお茶にしたのだった
「ミカエル、次を頼む」
「次も定番のゴブリン退治になります」
「ゴブリン退治はレイピアで充分ですが、レイピアの具現化はサキヒコさんでは時間がかかるので、既に短剣型魔導銃を作ってあります」
カナエさんには、スミレさんと同じ杖型の魔導銃です。
「ミカエル、ありがとう」
「サキヒコ、カナエさん、ミカエルが短剣型魔導銃と杖を作ったのでゴブリン退治に行きましょう」
「シローさん、レベルが上がると自分で武器が作れるのですか?」
「そうだよ、具現化と言って錬金術の応用だけど自分で武器でも何でも作れるようになるよ」
「シローさん、それマジっすか」
「ああ、本当だとも、俺たちを信じて全力でレベル上げをするんだ」
「了解っす」
やっと、サキヒコのやる気が起きてきて全開モードになってきたのだった。
「サキヒコ、カナエさん、ゴブリンに見つからないよう、群れにそっと近づこうよ」
「シローさん、了解っす」
「サキヒコさん、ゴブリンの群れよ、気をつけて」
「構えて、撃て」
ビッ、ビッ、ビッ……サキヒコとカナエさんは短剣型魔導銃を上手に使ってゴブリンたちを殲滅していった。
「サキヒコ、カナエさん、グロいけど、ゴブリンの耳を回収しようか」
「耳回収」
ゴブリンの耳は全て袋に回収された。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「ミカエル、今のゴブリン退治で二人共ようやく神様からスキルが貰えるレベルまで上がったよな」
「はい、魔力酔いも起きていないし、大丈夫だと思います」
「信心深き者たちよ」
「汝らの涙ぐましい努力に儂らは感心したのじゃ。今回は特別に天界より神の加護とスキルを授ける」
「二人とも『ステータス』と唱えるのじゃ」
それだけ言われて二柱の神たちは消えていった。
「「ステータス」」
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】イアペトス神の加護
具現化 転移 収納
【LV】20
【MP】20000
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】クリュメネ神の加護
聖女の術 料理人
【LV】20
【MP】20000
「神様、ありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、レベルが上って良かったね」
「シローさん、スミレさん、ありがとうございます」
草原に1台の真新しいキャンピングカーが現れた。
「うぉっす!!! シローさん、キャンピングカーじゃないでいですか?」
「ああ、そうだよ」
「これって、俺たちが使ってもいいですか?」
「そうだよ、勇者と聖女でもお金は稼がないと食っていけないし、キャンピングカーで移動と宿泊をしながら魔物退治に行く訳さ」
「シローさん、キャンピングカーに乗ってもいいですか?」
「さあ、皆んなで乗ろう」
運転席には、既にタブレットが設置されていた。イアペトス様とクリュメネ様は早々にキャンピングカーとタブレットを下賜されたので大盤振る舞いをされたのだとシローは思ったのだ。
「サキヒコ、先にタブレットのスイッチを入れてみて」
「ようこそ、サキヒコさん、カナエさん、私は賢者です、ご質問は何なりとお聞き下さい」
「カナエ、タブレットが喋っているぞ」
「ええ、何で喋るのか不思議だよね」
「サキヒコ、画面に向かって『賢者』と言うんだ」
「賢者」
「サキヒコさん、ご用件は何でしょうか?」
「このように、『賢者』は音声認識でサキヒコとカナエさんの命令を聞くので画面に向かってしゃべるだけなんだ」
「次はタブレットに向かって『レベルアップ』と言ってみて、賢者から指示が出るはずだよ」
「レベルアップ」
「サキヒコさん、レベルアップの方法ですが、次からは本格的な戦いになります」
「お二人のレベルは上がりましたが、冒険者としての基本知識は未だにゼロのままです」
「そこで、今日の午後からは冒険者・初心者講習を受けることを強くおすすめします。詳しくは冒険者ギルドの受け付けでお聞きください」
「サキヒコ、カナエさん、お腹もすいたし冒険者ギルドに戻ろうよ」
四人は冒険者ギルドに戻ることになった。サキヒコ、カナエさんは受付で午後からの冒険者初心者講習の案内を聞いていた。
「はい、二人お願いします」
「では、お二人の冒険者カードを提示願います」
「ありがとうございます」
シローはスミレさんと相談して、サキヒコたちと別行動をすることにしたのだった。冒険者ギルドを出た二人は通りを歩いていた。、
「スミレさん、お昼は市内の食堂で食べてようよ」
「シローさん、あそこのお店に卵の看板、温玉めしって書いてあるよ」
「うん、行ってみようか」
温玉めしは、穴子ご飯に卵をのせたご当地グルメだと店主に教えてもらった。
「シローさん、美味しいわ~」
スミレさんが「美味しいわ~」と言ってくれる時が、シローにとっては至福な時だと感じていた。
「お腹が膨れたし、スミレさん、お店を出ましょうか?」
「ええ、シローさん、お供しますわ」
昼食後、二人はスイーツのお店を探していた。
「シローさん、桃パフェよ」
スミレさんに手をグイグイ引っ張られて、二人はお店に入って行った。
「デザートは別腹なのよね」
「桃パフェ、2つ下さい」
「お待たせしました、桃パフェです」
生クリームの上に白桃が載せられていたが、果物を使ったデザートは王都では無理だろうと思った。
「シローさん、美味しいわ~ ♡ ♡ ♡」
スイーツは女性の心を掴んで離さない魔法だと思った。
◇ ◇ ◇ ◇
一方、昼食が終わってから別館に移動したサキヒコとカナエは冒険者初心者講習の真っ最中だった。
冒険者初心者講習とは、この世界での一般的な生活ルールついての講義に始まり、屋外活動する上でのキャンプ方法、緊急時の怪我の対処方法や野生動物や弱い魔物から身を守る方法までサバイバル術を教えてもらえた。
「次は生活魔法の実習です」
講師の、ノエミ先生は上級魔道士の資格を持っていた。
「まずは、生活魔法の復習からです」
「ええ、お二人とも魔法の素質が充分にありますよ」
「ノエミ先生、ありがとうございます」
「カナエ、貴女、回復魔法と鑑定に優れているようね」
「サキヒコは雷と炎系が優れているわね」
「明日は中級者冒険講習が朝から行われるけど、攻撃魔法の講義が有るけど、どう二人で受けてみない?」
「はい、お願いします」
二人は冒険者ギルドの受付に戻って、明日の中級者冒険講習について説明を聞いていた。
「まずは、お二人の現在のレベル確認させていただきますので魔力鑑定板の上に手を置いて下さい」
「お二人とも既にレベル20まで上がっていますので、明日の受講は特に問題有りませんが、スライム退治の後で何かされましたか?」
「はい、実はスライム退治の後で指導者と一緒にゴブリンを討伐してきたのです」
「えっ!! そうなんですか?」
「ひょっとして、ゴブリンの耳はお持ちじゃ無いですか?」
「はい、これです」
「ちょ、ちょっと、待って下さいね、今責任者を呼んできます」
ギルドマスターのアーノルドさんはゴブリンの耳の袋を見て、もう一度、二人を鑑定をするように女子職員に命じた
「サキヒコさん、カナエさん、もう一度だけ鑑定をさせて下さい」
「マスター、勇者様と聖女様の称号が付いています」
「それで、異常にレベルが上がるのが早いのだな。上級魔道士のノエミ先生からも二人には魔法の素質が有ると聞いていたからね」
「よし、俺の特権で、明日の中級者冒険講習終了後にDランク冒険者にしよう。これで何処にでも魔物討伐に行けるからな」
「それと、ゴブリン退治はご苦労だった。討伐報酬が出ると思うので明日の講習終了後に受付まで来てくれ」
「よろしく頼むよ」
夕方の鐘が鳴って、サキヒコとカナエは食堂でシローたちと合流したのだった……
(話終わり)
「ミカエル、二人は外に出ても大丈夫か?」
「ハイ、レベルアップの最初はお決まりのスライム退治からになります」
「じゃあ、スライムの場所に案内してくてくれ」
四人は冒険者ギルドを出て草原を歩いていた。シローはレイピアをサキヒコとカナエに渡しスライムの倒し方を教えた。スライムたちは草むらに潜んでいたようで、直ぐに跳ねて出てきた。
「サキヒコ、カナエさん、レイピアでスライムを突き刺すんだ」
ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、ポヨーン、プシュ、二人は夢中でスライムを刺しまくっていた。スライムは刺されると魔石に変わるので二人は魔石を拾えるだけ拾ったのだった。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、二人のレベルがまた上がったのだった。
二人がスライムをおよそ50匹くらい倒したところで、シローたちは一旦冒険者ギルドに戻ってきた。
「サキヒコ、スライムの魔石を受付に持って行ってお金に換えてもらうんだ」
サキヒコが換金してきたお金でギルドに併設されている食堂で4人はお茶にしたのだった
「ミカエル、次を頼む」
「次も定番のゴブリン退治になります」
「ゴブリン退治はレイピアで充分ですが、レイピアの具現化はサキヒコさんでは時間がかかるので、既に短剣型魔導銃を作ってあります」
カナエさんには、スミレさんと同じ杖型の魔導銃です。
「ミカエル、ありがとう」
「サキヒコ、カナエさん、ミカエルが短剣型魔導銃と杖を作ったのでゴブリン退治に行きましょう」
「シローさん、レベルが上がると自分で武器が作れるのですか?」
「そうだよ、具現化と言って錬金術の応用だけど自分で武器でも何でも作れるようになるよ」
「シローさん、それマジっすか」
「ああ、本当だとも、俺たちを信じて全力でレベル上げをするんだ」
「了解っす」
やっと、サキヒコのやる気が起きてきて全開モードになってきたのだった。
「サキヒコ、カナエさん、ゴブリンに見つからないよう、群れにそっと近づこうよ」
「シローさん、了解っす」
「サキヒコさん、ゴブリンの群れよ、気をつけて」
「構えて、撃て」
ビッ、ビッ、ビッ……サキヒコとカナエさんは短剣型魔導銃を上手に使ってゴブリンたちを殲滅していった。
「サキヒコ、カナエさん、グロいけど、ゴブリンの耳を回収しようか」
「耳回収」
ゴブリンの耳は全て袋に回収された。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「ミカエル、今のゴブリン退治で二人共ようやく神様からスキルが貰えるレベルまで上がったよな」
「はい、魔力酔いも起きていないし、大丈夫だと思います」
「信心深き者たちよ」
「汝らの涙ぐましい努力に儂らは感心したのじゃ。今回は特別に天界より神の加護とスキルを授ける」
「二人とも『ステータス』と唱えるのじゃ」
それだけ言われて二柱の神たちは消えていった。
「「ステータス」」
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】イアペトス神の加護
具現化 転移 収納
【LV】20
【MP】20000
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】クリュメネ神の加護
聖女の術 料理人
【LV】20
【MP】20000
「神様、ありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、レベルが上って良かったね」
「シローさん、スミレさん、ありがとうございます」
草原に1台の真新しいキャンピングカーが現れた。
「うぉっす!!! シローさん、キャンピングカーじゃないでいですか?」
「ああ、そうだよ」
「これって、俺たちが使ってもいいですか?」
「そうだよ、勇者と聖女でもお金は稼がないと食っていけないし、キャンピングカーで移動と宿泊をしながら魔物退治に行く訳さ」
「シローさん、キャンピングカーに乗ってもいいですか?」
「さあ、皆んなで乗ろう」
運転席には、既にタブレットが設置されていた。イアペトス様とクリュメネ様は早々にキャンピングカーとタブレットを下賜されたので大盤振る舞いをされたのだとシローは思ったのだ。
「サキヒコ、先にタブレットのスイッチを入れてみて」
「ようこそ、サキヒコさん、カナエさん、私は賢者です、ご質問は何なりとお聞き下さい」
「カナエ、タブレットが喋っているぞ」
「ええ、何で喋るのか不思議だよね」
「サキヒコ、画面に向かって『賢者』と言うんだ」
「賢者」
「サキヒコさん、ご用件は何でしょうか?」
「このように、『賢者』は音声認識でサキヒコとカナエさんの命令を聞くので画面に向かってしゃべるだけなんだ」
「次はタブレットに向かって『レベルアップ』と言ってみて、賢者から指示が出るはずだよ」
「レベルアップ」
「サキヒコさん、レベルアップの方法ですが、次からは本格的な戦いになります」
「お二人のレベルは上がりましたが、冒険者としての基本知識は未だにゼロのままです」
「そこで、今日の午後からは冒険者・初心者講習を受けることを強くおすすめします。詳しくは冒険者ギルドの受け付けでお聞きください」
「サキヒコ、カナエさん、お腹もすいたし冒険者ギルドに戻ろうよ」
四人は冒険者ギルドに戻ることになった。サキヒコ、カナエさんは受付で午後からの冒険者初心者講習の案内を聞いていた。
「はい、二人お願いします」
「では、お二人の冒険者カードを提示願います」
「ありがとうございます」
シローはスミレさんと相談して、サキヒコたちと別行動をすることにしたのだった。冒険者ギルドを出た二人は通りを歩いていた。、
「スミレさん、お昼は市内の食堂で食べてようよ」
「シローさん、あそこのお店に卵の看板、温玉めしって書いてあるよ」
「うん、行ってみようか」
温玉めしは、穴子ご飯に卵をのせたご当地グルメだと店主に教えてもらった。
「シローさん、美味しいわ~」
スミレさんが「美味しいわ~」と言ってくれる時が、シローにとっては至福な時だと感じていた。
「お腹が膨れたし、スミレさん、お店を出ましょうか?」
「ええ、シローさん、お供しますわ」
昼食後、二人はスイーツのお店を探していた。
「シローさん、桃パフェよ」
スミレさんに手をグイグイ引っ張られて、二人はお店に入って行った。
「デザートは別腹なのよね」
「桃パフェ、2つ下さい」
「お待たせしました、桃パフェです」
生クリームの上に白桃が載せられていたが、果物を使ったデザートは王都では無理だろうと思った。
「シローさん、美味しいわ~ ♡ ♡ ♡」
スイーツは女性の心を掴んで離さない魔法だと思った。
◇ ◇ ◇ ◇
一方、昼食が終わってから別館に移動したサキヒコとカナエは冒険者初心者講習の真っ最中だった。
冒険者初心者講習とは、この世界での一般的な生活ルールついての講義に始まり、屋外活動する上でのキャンプ方法、緊急時の怪我の対処方法や野生動物や弱い魔物から身を守る方法までサバイバル術を教えてもらえた。
「次は生活魔法の実習です」
講師の、ノエミ先生は上級魔道士の資格を持っていた。
「まずは、生活魔法の復習からです」
「ええ、お二人とも魔法の素質が充分にありますよ」
「ノエミ先生、ありがとうございます」
「カナエ、貴女、回復魔法と鑑定に優れているようね」
「サキヒコは雷と炎系が優れているわね」
「明日は中級者冒険講習が朝から行われるけど、攻撃魔法の講義が有るけど、どう二人で受けてみない?」
「はい、お願いします」
二人は冒険者ギルドの受付に戻って、明日の中級者冒険講習について説明を聞いていた。
「まずは、お二人の現在のレベル確認させていただきますので魔力鑑定板の上に手を置いて下さい」
「お二人とも既にレベル20まで上がっていますので、明日の受講は特に問題有りませんが、スライム退治の後で何かされましたか?」
「はい、実はスライム退治の後で指導者と一緒にゴブリンを討伐してきたのです」
「えっ!! そうなんですか?」
「ひょっとして、ゴブリンの耳はお持ちじゃ無いですか?」
「はい、これです」
「ちょ、ちょっと、待って下さいね、今責任者を呼んできます」
ギルドマスターのアーノルドさんはゴブリンの耳の袋を見て、もう一度、二人を鑑定をするように女子職員に命じた
「サキヒコさん、カナエさん、もう一度だけ鑑定をさせて下さい」
「マスター、勇者様と聖女様の称号が付いています」
「それで、異常にレベルが上がるのが早いのだな。上級魔道士のノエミ先生からも二人には魔法の素質が有ると聞いていたからね」
「よし、俺の特権で、明日の中級者冒険講習終了後にDランク冒険者にしよう。これで何処にでも魔物討伐に行けるからな」
「それと、ゴブリン退治はご苦労だった。討伐報酬が出ると思うので明日の講習終了後に受付まで来てくれ」
「よろしく頼むよ」
夕方の鐘が鳴って、サキヒコとカナエは食堂でシローたちと合流したのだった……
(話終わり)
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