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第4章
4-3 レベルが上った
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「シローさん、何でサルガ峠って聞いて嫌な顔をされたのですか?」
「ああ、ここにくる前にオークキングと戦ったけど、オークキングは魔法を使って攻撃してきたんだ」
「へぇ~、オークが、魔法を使うのですか?」
「凄かったよ、絶対防御魔法を張っていなかったら首を刈り取られていたと思うよ」
「コーヘーさん、今からコーヘーさんとチハールさんに合った武器を作ります」
「シローさん、お二人の得物を見せてもらっていいですか?」
「へぇ~、サーベル風の魔導銃なんですね」
「カッコイイですね」
「ああ、それは俺が高校生の頃に見たアニメの影響からさ」
「コーヘーさんは銃とか武器にこだわりが有るのかい?」
「いえ、何も無いですけど……以前、ナニサカ市にいた頃はお金が無かったのでダンジョンで冒険者が落としていった中古の粗末な剣を拾って戦っていたのです」
「コーヘーさんの深層心理分析完了」
「こちらが、コーヘーさんに合った得物です」
「タブレットの画面にはRPGゲームに出てくる勇者の剣が表示されていた」
「シローさん、これですよ。小学生の頃に遊んだゲームの勇者の剣です」
「直ぐに作りますね」
コーヘーは暫く考えてこんで、具現化を発動して勇者の剣に似た魔導銃を完成させた。
「では、次はチハールさんの得物です」
「チハールさんの深層心理分析完了」
「こちらが、チハールさんに合った得物です」
画面にはタガーナイフ型魔導銃が映っていた。
「チハール、作るね」
「コーヘーさん、お願いね」
4人は洞窟に入って武器を構えた。
「コーヘーさん、赤い点が3つこっちに来ています」
「コーヘーさん、勇者の剣を構えて」
バシューン、バシューン、バシューン、3匹の大猿はコーヘーが撃った魔導銃の餌食になってあっけなく倒れていた。
「シローさん、倒しました。ありがとうございます」
「コーヘーさん、喜ぶのはまだ早いよ、大猿は前衛なので、ラスボスがいるはずだから、気を抜かないでゆっくりと奥に進みましょう」
「コーヘー、赤い点が動いているよ」
「剣を構えて」
バシューン、バシューン、バシューン、次に倒したのは3m級のロックリザードだった。
「シローさん、凄いっす。Sランクの魔物ですよ」
「コーヘーさん、買取してもらうので収納にしまいましょう」
「洞窟の最奥まで行きましょう」
「どうやら、最奥部に到着のようですね」
「うお~~~~ この輝きは何なんすか?」
「シローさん、コレ全部魔石っすか?」
「ええ、全部です」
「コーヘーさん、『魔石回収』で全部収納できます」
「魔石回収」
「うぉ~本当だ、全部回収できた」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、
コーヘーとチハールのレベルが上がる音はいつまでも鳴り止まなかった。
「信心深き者たちよ」
洞窟全体が光って、タブレットに神様の画像が表示された。
「此度の働き、大義であった。魔石は冒険者ギルドで半分は買い取ってもらうのじゃ、残りの魔石は半分はキャンピングカーの改造に充てるのじゃ」
「それと、入り口の大猿は回収し、ロックリザードと一緒に冒険者ギルドで買い取ってもらうのじゃ。大猿の討伐報酬が加算されるので、家を購入する資金になるじゃろう」
「では、賢者の指示に従い、今からキャンピングカーを飛べるように改造するのじゃ」
「今後は空を飛んで行くことになるのでな」
こう言われて、ヘパイストス様とアフロディテ様は消えていかれた。コーヘーは入り口の大猿を全て回収したのだった。
「コーヘーさん、規定レベルに達しましたのでこれからキャンピングカーの改造を行いますので先に魔鉱石を抽出して魔石板を9枚作って下さい」
「チハールさんはコーヘーさんのペニスを握っていただくと魔石板の作成が早くなります」
タブレットの画面には魔石板が映っていた。
「チハール、作るよ」
「コーヘー握るわよ」
「1枚、2枚、3枚、4枚……9枚、やっと出来た」
コーヘーは魔石版を作る事に集中した。チハールから魔素をもらっているので魔力切れは起きなかったが、ごっそりと魔力を持っていかれた。
「コーヘーさん、チハールさん、マンドラゴラポーションよ、飲むと魔力が回復するから楽になるわ」
コーヘーとチハールはスミレさんからマンドラゴラポーションをもらって一気飲みした。
「コーヘーさん、チハールさん、大丈夫?」
「シローさん、もう大丈夫です」
「コーヘーさん、チハールさん、最後に魔道ジェットを作っていただきます」
タブレットの画面には魔道ジェットが映っていた。コーヘーは具現化で魔道ジェットを作った。
「コーヘーさん、『チェンジ』です」
「チェンジ」
「コーヘーさん、チハールさん、お疲れ様でした。只今から、キャンピングカーの改造と更新を行いますので明日の朝までゆっくりとお休み下さい」
「シローさん、スミレさん、俺たち疲れたので今日はこれで休んでいいですか?」
「ああ、そうするといいよ。明日の朝までゆっくりと休むといいよ」
翌朝……パパーン、起動音がしてタブレットが立ち上がって来た。
「コーヘーさん、チハールさん、おはようございます」
「お待たせをしました。無事にキャンピングカーの改造は終わりましたので、まずはお二人のステータスをご覧ください」
「「ステータス・オープン」」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】コーへー・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】鍛冶師《ジェネオス》
【スキル】
ヘパイストス神の加護
創造・具現化、リバース、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、AIクリスタル脳、思念伝達、魔法付与
【LV】75
【MP】75000
【名前】チハール・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】薬師《アギオス》
【スキル】
アフロディテ神の加護
創薬・具現化、リバース、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、AIクリスタル脳、思念伝達、魔法付与
【LV】75
【MP】75000
◇ ◇ ◇ ◇
「コーヘーさん、チハールさん、キャンピングカーのテストフライトをしましょう、賢者に『テストフライト』と命令して下さい」
「賢者、テストフライト」
「コーヘーさん、了解しました、マツイヨ市の上空を20分ほど遊覧飛行をしますので青いボタンを押して下さい」
コーヘーが青いボタンを押したのでキャンピングカーは上昇を開始した。
「コーヘー、凄いね海の上を飛んでいるよ」
「うん、凄いね」
キャンピングカーはマツイヨ市の上空と海の上を遊覧飛行し、20分後にサルガ峠に戻ってきた。
「コーヘーさん、転移門を作って帰りましょうか?」
「転移門って、何なんすか」
「アニメの青狸がポケットから出してくる何処にでも行けるドアの事ですよ」
「コーヘーさん、何処にでも行けるドアを思い浮かべて具現化で作って下さい」
ドド~ン、木のドアが出てきた。
「使い方は、コーヘーさんの自宅を思い浮かべて、接続をするのです。繋がったらドアを開ければ、自宅に帰れるはずです」
「あっ、本当だ、チハール、自宅のキッチンと繋がっているよ」
「先にキャンピングカーを収納しましょう」
4人はコーヘーとチハールの家に帰ってきていた。
「コーヘーさん、今から冒険者ギルドに行って、大猿とロックリザードをお金に変えてもらいましょう」
「シローさん、ギルドから討伐依頼は出てないよ」
「コーヘーさん、大丈夫ですよ、俺とスミレは薬師の資格を持っていますので薬草採取でサルガ峠に向かっていて魔物に遭遇したことにすれば辻褄が合いますよ」
コーヘーは、冒険者ギルドの受付で、薬師シロー、スミレ夫妻の護衛役でサルガ峠に行っていた事を報告した。
「コーヘーさん、こんな化け物がいたのか?」
「ええ、いました」
「この前から、魔猿のちょっかいは聞いていたが、ありがとう助かったよ」
大猿3匹は毛皮の需要があるので金貨60枚だ、それと ロックリザードは金貨200枚だ、それに、質の良い魔鉱石は金貨2000枚で買い取らせてもらうのと、今回は大猿の討伐報酬が金貨200枚出ている」
「合計で金貨2460枚だ」
テーブルの上に金貨24袋と60枚が積まれた。コーヘーとシローは12袋を30枚を収納にしまった。
「ありがとうございます」
コーヘーとチハールは近くの食堂でシローとスミレたちに鯛のフルコースを奮発してくれた……ゴチになりました。
「シローさん、鯛よ、鯛」
スミレさんがはしゃぐのも無理もなかった。シローとスミレの2人はグルメ旅らしい料理を堪能していなかったのだ。
楽しい昼食が済んで、午後になった。シローとスミレさんは、簡易住宅の裏の空き地で空飛ぶログハウスを見せて、コーヘーとチハールに自分たちで家を作ることを提案した。
「シローさん、スミレさん、もう少し考えさせて下さい」
「コーヘー、何でログハウスを作らないの?」
「チハール、今はそれよりももっとレベルを上げる方が先だと思ったからさ」
「コーヘーがそう思うなら私は反対しないわ」
(話終わり)
「ああ、ここにくる前にオークキングと戦ったけど、オークキングは魔法を使って攻撃してきたんだ」
「へぇ~、オークが、魔法を使うのですか?」
「凄かったよ、絶対防御魔法を張っていなかったら首を刈り取られていたと思うよ」
「コーヘーさん、今からコーヘーさんとチハールさんに合った武器を作ります」
「シローさん、お二人の得物を見せてもらっていいですか?」
「へぇ~、サーベル風の魔導銃なんですね」
「カッコイイですね」
「ああ、それは俺が高校生の頃に見たアニメの影響からさ」
「コーヘーさんは銃とか武器にこだわりが有るのかい?」
「いえ、何も無いですけど……以前、ナニサカ市にいた頃はお金が無かったのでダンジョンで冒険者が落としていった中古の粗末な剣を拾って戦っていたのです」
「コーヘーさんの深層心理分析完了」
「こちらが、コーヘーさんに合った得物です」
「タブレットの画面にはRPGゲームに出てくる勇者の剣が表示されていた」
「シローさん、これですよ。小学生の頃に遊んだゲームの勇者の剣です」
「直ぐに作りますね」
コーヘーは暫く考えてこんで、具現化を発動して勇者の剣に似た魔導銃を完成させた。
「では、次はチハールさんの得物です」
「チハールさんの深層心理分析完了」
「こちらが、チハールさんに合った得物です」
画面にはタガーナイフ型魔導銃が映っていた。
「チハール、作るね」
「コーヘーさん、お願いね」
4人は洞窟に入って武器を構えた。
「コーヘーさん、赤い点が3つこっちに来ています」
「コーヘーさん、勇者の剣を構えて」
バシューン、バシューン、バシューン、3匹の大猿はコーヘーが撃った魔導銃の餌食になってあっけなく倒れていた。
「シローさん、倒しました。ありがとうございます」
「コーヘーさん、喜ぶのはまだ早いよ、大猿は前衛なので、ラスボスがいるはずだから、気を抜かないでゆっくりと奥に進みましょう」
「コーヘー、赤い点が動いているよ」
「剣を構えて」
バシューン、バシューン、バシューン、次に倒したのは3m級のロックリザードだった。
「シローさん、凄いっす。Sランクの魔物ですよ」
「コーヘーさん、買取してもらうので収納にしまいましょう」
「洞窟の最奥まで行きましょう」
「どうやら、最奥部に到着のようですね」
「うお~~~~ この輝きは何なんすか?」
「シローさん、コレ全部魔石っすか?」
「ええ、全部です」
「コーヘーさん、『魔石回収』で全部収納できます」
「魔石回収」
「うぉ~本当だ、全部回収できた」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、
コーヘーとチハールのレベルが上がる音はいつまでも鳴り止まなかった。
「信心深き者たちよ」
洞窟全体が光って、タブレットに神様の画像が表示された。
「此度の働き、大義であった。魔石は冒険者ギルドで半分は買い取ってもらうのじゃ、残りの魔石は半分はキャンピングカーの改造に充てるのじゃ」
「それと、入り口の大猿は回収し、ロックリザードと一緒に冒険者ギルドで買い取ってもらうのじゃ。大猿の討伐報酬が加算されるので、家を購入する資金になるじゃろう」
「では、賢者の指示に従い、今からキャンピングカーを飛べるように改造するのじゃ」
「今後は空を飛んで行くことになるのでな」
こう言われて、ヘパイストス様とアフロディテ様は消えていかれた。コーヘーは入り口の大猿を全て回収したのだった。
「コーヘーさん、規定レベルに達しましたのでこれからキャンピングカーの改造を行いますので先に魔鉱石を抽出して魔石板を9枚作って下さい」
「チハールさんはコーヘーさんのペニスを握っていただくと魔石板の作成が早くなります」
タブレットの画面には魔石板が映っていた。
「チハール、作るよ」
「コーヘー握るわよ」
「1枚、2枚、3枚、4枚……9枚、やっと出来た」
コーヘーは魔石版を作る事に集中した。チハールから魔素をもらっているので魔力切れは起きなかったが、ごっそりと魔力を持っていかれた。
「コーヘーさん、チハールさん、マンドラゴラポーションよ、飲むと魔力が回復するから楽になるわ」
コーヘーとチハールはスミレさんからマンドラゴラポーションをもらって一気飲みした。
「コーヘーさん、チハールさん、大丈夫?」
「シローさん、もう大丈夫です」
「コーヘーさん、チハールさん、最後に魔道ジェットを作っていただきます」
タブレットの画面には魔道ジェットが映っていた。コーヘーは具現化で魔道ジェットを作った。
「コーヘーさん、『チェンジ』です」
「チェンジ」
「コーヘーさん、チハールさん、お疲れ様でした。只今から、キャンピングカーの改造と更新を行いますので明日の朝までゆっくりとお休み下さい」
「シローさん、スミレさん、俺たち疲れたので今日はこれで休んでいいですか?」
「ああ、そうするといいよ。明日の朝までゆっくりと休むといいよ」
翌朝……パパーン、起動音がしてタブレットが立ち上がって来た。
「コーヘーさん、チハールさん、おはようございます」
「お待たせをしました。無事にキャンピングカーの改造は終わりましたので、まずはお二人のステータスをご覧ください」
「「ステータス・オープン」」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】コーへー・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】鍛冶師《ジェネオス》
【スキル】
ヘパイストス神の加護
創造・具現化、リバース、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、AIクリスタル脳、思念伝達、魔法付与
【LV】75
【MP】75000
【名前】チハール・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】薬師《アギオス》
【スキル】
アフロディテ神の加護
創薬・具現化、リバース、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、AIクリスタル脳、思念伝達、魔法付与
【LV】75
【MP】75000
◇ ◇ ◇ ◇
「コーヘーさん、チハールさん、キャンピングカーのテストフライトをしましょう、賢者に『テストフライト』と命令して下さい」
「賢者、テストフライト」
「コーヘーさん、了解しました、マツイヨ市の上空を20分ほど遊覧飛行をしますので青いボタンを押して下さい」
コーヘーが青いボタンを押したのでキャンピングカーは上昇を開始した。
「コーヘー、凄いね海の上を飛んでいるよ」
「うん、凄いね」
キャンピングカーはマツイヨ市の上空と海の上を遊覧飛行し、20分後にサルガ峠に戻ってきた。
「コーヘーさん、転移門を作って帰りましょうか?」
「転移門って、何なんすか」
「アニメの青狸がポケットから出してくる何処にでも行けるドアの事ですよ」
「コーヘーさん、何処にでも行けるドアを思い浮かべて具現化で作って下さい」
ドド~ン、木のドアが出てきた。
「使い方は、コーヘーさんの自宅を思い浮かべて、接続をするのです。繋がったらドアを開ければ、自宅に帰れるはずです」
「あっ、本当だ、チハール、自宅のキッチンと繋がっているよ」
「先にキャンピングカーを収納しましょう」
4人はコーヘーとチハールの家に帰ってきていた。
「コーヘーさん、今から冒険者ギルドに行って、大猿とロックリザードをお金に変えてもらいましょう」
「シローさん、ギルドから討伐依頼は出てないよ」
「コーヘーさん、大丈夫ですよ、俺とスミレは薬師の資格を持っていますので薬草採取でサルガ峠に向かっていて魔物に遭遇したことにすれば辻褄が合いますよ」
コーヘーは、冒険者ギルドの受付で、薬師シロー、スミレ夫妻の護衛役でサルガ峠に行っていた事を報告した。
「コーヘーさん、こんな化け物がいたのか?」
「ええ、いました」
「この前から、魔猿のちょっかいは聞いていたが、ありがとう助かったよ」
大猿3匹は毛皮の需要があるので金貨60枚だ、それと ロックリザードは金貨200枚だ、それに、質の良い魔鉱石は金貨2000枚で買い取らせてもらうのと、今回は大猿の討伐報酬が金貨200枚出ている」
「合計で金貨2460枚だ」
テーブルの上に金貨24袋と60枚が積まれた。コーヘーとシローは12袋を30枚を収納にしまった。
「ありがとうございます」
コーヘーとチハールは近くの食堂でシローとスミレたちに鯛のフルコースを奮発してくれた……ゴチになりました。
「シローさん、鯛よ、鯛」
スミレさんがはしゃぐのも無理もなかった。シローとスミレの2人はグルメ旅らしい料理を堪能していなかったのだ。
楽しい昼食が済んで、午後になった。シローとスミレさんは、簡易住宅の裏の空き地で空飛ぶログハウスを見せて、コーヘーとチハールに自分たちで家を作ることを提案した。
「シローさん、スミレさん、もう少し考えさせて下さい」
「コーヘー、何でログハウスを作らないの?」
「チハール、今はそれよりももっとレベルを上げる方が先だと思ったからさ」
「コーヘーがそう思うなら私は反対しないわ」
(話終わり)
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