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第3章
3-6 ミソフェガロ山に家を建てようよ
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「ハヤトさん、サクラさん、マンドラゴラポーションを飲みましょう」
「スミレさん、ありがとうございます」
「ふう、やっと落ち着いた」
「サクラ、レベルが凄いことになっているぞ」
「そりゃ、そうでしょ、一日でA級超えの魔物を2体も倒したのよ、レベルは上がるし、魔力酔いを起こして当然だわ」
「ハヤトさん、サクラさん、今日は早めにキャンプにしましょう」
「ええ、そうしましょう」
4人は転移門でニギハヤ山まで移動したが、キャンピングカー2台を止めるには場所が少々狭すぎた。
「アリエル、キャンピングカーが2台止められる平地がある山を教えてくれ」
「この近くには有りませんが、魔力が上がっているので、今から開墾してログハウスを作りませんか?」
「アリエル、場所は何処なんだ?」
「はい、ミソフィガロ山です」
「ミソフィガロ山か、サクラはどう思う」
「あそこなら、絶対に冒険者は来ないし、魔物は出ないわ、それとハカトン市内から近いわね」
「じゃぁ、そこにしよう」
「アリエル、俺たちだけで家は建てれるのか?」
「はい、シローさんが既にログハウスを2棟建てていますので、図面が共有されています」
キャンピングカーはミソフェガロ山の高台に着陸し、タブレットの画面にはシローが最初に作ったログハウスの図面が表示されていた。
「シローさん、今のログハウスを見せてもらっていいですか?」
「ええ、いいですよ」
ドドン、太鼓の音が鳴って、収納から空中に浮かぶログハウスが出てきた。
「シローさんスミレさん、ひょっとしてこのログハウスは空を飛ぶのですか?」
「はい飛びますよ、キャンピングカーより広いので旅をするのには快適です」
「サクラ、俺たちも作りたいね」
「ええ、絶対に作って」
ハヤトとサクラはログハウスの中に入って驚いた。:
「スミレさん、このキッチン素敵です、それにバスルームも広いし、トイレは2つあるし」
「どうして、寝室が2つに別れているのですか?」
「それはお客様用の寝室です」
「シローさん、上のロフトがコクピットなのですか?」
「そうですが、ミカエルが魔改造してああなったのです。自動操縦なので意味は無いですよ」
「ああ、なるほど男のロマンなのですね」
「サクラ、決めたよ、俺もシローさんスミレさんみたいに空飛ぶ家を作るよ」
「ハヤト、手伝うわ」
「ハヤトさん、空飛ぶログハウスは飛空石とギガントゴーレムの核が必要なので今直ぐは出来ません」
「ゴーレムの核は何とかなっても飛空石は何処で手に入るのですか?」
「はい、キビピーチ市のドーラ峠です。峠で大蜘蛛が出てくるので戦ったのですが、大蜘蛛の腹から飛空石が出てきたのです」
「ログハウスを飛ばすにはバケツ400杯分の飛空石が必要なそうです」
「では、ゴーレムの核がオートジャイロの役目をしているのですね」
「そうです、俺も詳しくは分かりませんが、動力の魔石板も沢山要るようですが、魔石の採取はミカエルから言われなかったのです」
「サクラ、決めたよ、ここにログハウスを建てようよ」
「そして俺たちもレベルが、もっと上ったらドーラ峠に飛んで飛空石を手に入れようよ」
「ハヤト、ゴーレムの核はどうするの?」
「ギガントゴーレムはダンジョンか遺跡で出てくると思うから直ぐ手に入れるよ」
「アリエル、ログハウスの材料を教えてくれ」
「はい、ログハウスの材料の木材は全てミソフィガロ山で調達できます。今から風刀《エアーカッター》で伐採しましょう」
4人はログハウスの外に出た。ハヤトとシローは指示された直径30センチ以上の木を大木を次々と倒していき、ハヤトが収納していった。ハヤトは抜根を行ってログハウスを建てる予定地の整地をした。
スミレさんとサクラは夕食材料の買い出しでハカトン市の市場に転移門で移動して、1週間分の食料を買い込んだ。
「サクラ、スミレさん、手伝って」
「ええ」
4人は円陣を組んで膨大な魔力を循環させた。
「「「「いっせーのーで」」」」
4人が掛け声を掛けるとドドーンと大きな太鼓の音が鳴り目の前にシローのログハウスがより少し小ぶりのログハウスが出現した。
「ハヤト、ログハウスだよ」
「サクラ、良かったな」
4人は玄関からログハウスに入って、キッチン、リビングの間取りを確かめたのだった。
「サクラさん、素敵なキッチンですね」
「スミレさん、本当ですね、食洗機も装備なのですね」
「それにお風呂も広いし、トイレも広いですね」
「サクラさん、寝室は1つにされたのですか?」
「そうみたいですね」
「それにしてもウッドデッキが広いですね」
「ハヤトの拘りだと思います」
「シローさんスミレさん、モツ焼きを始めましょう」
ハヤトはBBQコンロを具現化で作って出した。モツは最近人気が出てきた食材で、海洋ダンジョン2階のハズレドロップ品だったが、炭火で焼いて食べると美味しかったので直ぐに人気の食材になった。サクラは冒険者ギルドの女子職員からモツのドロップ品をこっそり横流ししてもらったのだ。
「ハヤトさん、サクラさん、美味しいですね」
「そうでしょ、モツ焼きも美味しいけどモツ鍋もいけますよ」
シローとスミレはいつの間にか焼酎にかなり酔ってしまっていた。ハヤトとサクラは焼酎をカパカパ飲んでも平気なので体質の差だろうと思った。
(バイタル異常を検出、キュアポイズン、ハイヒール)
「シローさん、スミレさん、一瞬体が光りましたが何かありましたか?」
「ええ、お酒を飲みすぎると解毒魔法と回復魔法が発動して悪酔いしないのです」
「へぇ~、これも神様からもらったスキルなのですか?」
「え~と、AIクリスタル脳のおかげですかね」
「ハヤトさん、それはAIクリスタル脳が常にバイタルチェックを行っているのでジェネオスとアギオスは二日酔いになる前にキュアポイズンで解毒するからです」
「ふ~ん、酒の飲み過ぎも怖くない訳だ」
「そうですが、常識の範囲で適度に嗜んで下さいね」
「ハヤトさん、ハカトン市の人々は焼酎を水割りで飲まないのですか?」
「そう言えば、氷を作れる魔法使いが少ないよね」
「あっ、冷蔵庫」
「あっ、冷蔵庫よ」
「そうなんです。魔石に冷凍魔法を付与してみましょうか?」
「いいアイディアですね」
こうして、冷凍庫のアイディアが出来たので商業ギルドにアイディアを登録する事に決めたのだった。
「ハヤトさん、サクラさん、ごちそうさまでした。俺たちはこれでお暇します」
「また、明日もよろしくお願いします」
「シローさん、スミレさん、今夜はありがとう、おかげさまで良いログハウスが出来ました」
「また明日もよろしくご指導お願いします」
「「ゴーハウス」」
シローとスミレさんは空中に浮かべたログハウスへ瞬間移動していった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
ピピピ、ピピピ、ピピピ、アリエルはアラームを6時にセットしてくれていた。この世界では朝が早いのが当たり前だった。
「サクラ、おはよう」
「ハヤト、おはよう」
「昨夜は飲みすぎたけどやっぱり何とも無いな」
「これがAIクリスタル脳のおかげか」
「そうね」
ハヤトとサクラはシローとスミレから度を外した酒の飲み過ぎとセックスのやり過ぎは神様たちが嫌うので絶対に控えるように聞いていた。実際にレベルが上った事でハヤトもサクラも激しい情交よりも二人で一緒にいるだけで愛情が高まって充実を感じていた。
4人は簡単に朝食を済ませて直ぐに商業ギルドへと向かった。
「これが冷蔵庫のアイディアです」
「この部分に水を入れると氷が作れるのです
ハヤトとシローは冷蔵庫のアイディアを紙に書いて提出した。
「なるほど、これなら直ぐにでも実現できそうですな」
「分かりました、登録させていただきます。売上の5%ずつをお二人の冒険者ギルド口座に振り込めばよろしいですかな」
「はい、よろしくお願いします」
「なるほど、氷を浮かべた焼酎の水割ですな」
ギルドマスターは氷を浮かべた焼酎の水割りを美味しそうに飲んだ。
「確かにこれなら旨いですな」
「分かりました、飲食組合に通達して今日から水割りを出してもらうようにしましょう」
「暫くの間は氷魔法を仕える魔法使いが引っ張りだこですな」
「こちらは無償で公開して冷蔵庫を普及させる販売促進道具として使って下さい」
「はい、感謝します」
4人は商業ギルドを出てミソフェガロ山に帰ってきていた。
「アリエル、今日は何処に行くのだい?」
「ポタミアナトリ山の洞窟です」
(話終わり)
「スミレさん、ありがとうございます」
「ふう、やっと落ち着いた」
「サクラ、レベルが凄いことになっているぞ」
「そりゃ、そうでしょ、一日でA級超えの魔物を2体も倒したのよ、レベルは上がるし、魔力酔いを起こして当然だわ」
「ハヤトさん、サクラさん、今日は早めにキャンプにしましょう」
「ええ、そうしましょう」
4人は転移門でニギハヤ山まで移動したが、キャンピングカー2台を止めるには場所が少々狭すぎた。
「アリエル、キャンピングカーが2台止められる平地がある山を教えてくれ」
「この近くには有りませんが、魔力が上がっているので、今から開墾してログハウスを作りませんか?」
「アリエル、場所は何処なんだ?」
「はい、ミソフィガロ山です」
「ミソフィガロ山か、サクラはどう思う」
「あそこなら、絶対に冒険者は来ないし、魔物は出ないわ、それとハカトン市内から近いわね」
「じゃぁ、そこにしよう」
「アリエル、俺たちだけで家は建てれるのか?」
「はい、シローさんが既にログハウスを2棟建てていますので、図面が共有されています」
キャンピングカーはミソフェガロ山の高台に着陸し、タブレットの画面にはシローが最初に作ったログハウスの図面が表示されていた。
「シローさん、今のログハウスを見せてもらっていいですか?」
「ええ、いいですよ」
ドドン、太鼓の音が鳴って、収納から空中に浮かぶログハウスが出てきた。
「シローさんスミレさん、ひょっとしてこのログハウスは空を飛ぶのですか?」
「はい飛びますよ、キャンピングカーより広いので旅をするのには快適です」
「サクラ、俺たちも作りたいね」
「ええ、絶対に作って」
ハヤトとサクラはログハウスの中に入って驚いた。:
「スミレさん、このキッチン素敵です、それにバスルームも広いし、トイレは2つあるし」
「どうして、寝室が2つに別れているのですか?」
「それはお客様用の寝室です」
「シローさん、上のロフトがコクピットなのですか?」
「そうですが、ミカエルが魔改造してああなったのです。自動操縦なので意味は無いですよ」
「ああ、なるほど男のロマンなのですね」
「サクラ、決めたよ、俺もシローさんスミレさんみたいに空飛ぶ家を作るよ」
「ハヤト、手伝うわ」
「ハヤトさん、空飛ぶログハウスは飛空石とギガントゴーレムの核が必要なので今直ぐは出来ません」
「ゴーレムの核は何とかなっても飛空石は何処で手に入るのですか?」
「はい、キビピーチ市のドーラ峠です。峠で大蜘蛛が出てくるので戦ったのですが、大蜘蛛の腹から飛空石が出てきたのです」
「ログハウスを飛ばすにはバケツ400杯分の飛空石が必要なそうです」
「では、ゴーレムの核がオートジャイロの役目をしているのですね」
「そうです、俺も詳しくは分かりませんが、動力の魔石板も沢山要るようですが、魔石の採取はミカエルから言われなかったのです」
「サクラ、決めたよ、ここにログハウスを建てようよ」
「そして俺たちもレベルが、もっと上ったらドーラ峠に飛んで飛空石を手に入れようよ」
「ハヤト、ゴーレムの核はどうするの?」
「ギガントゴーレムはダンジョンか遺跡で出てくると思うから直ぐ手に入れるよ」
「アリエル、ログハウスの材料を教えてくれ」
「はい、ログハウスの材料の木材は全てミソフィガロ山で調達できます。今から風刀《エアーカッター》で伐採しましょう」
4人はログハウスの外に出た。ハヤトとシローは指示された直径30センチ以上の木を大木を次々と倒していき、ハヤトが収納していった。ハヤトは抜根を行ってログハウスを建てる予定地の整地をした。
スミレさんとサクラは夕食材料の買い出しでハカトン市の市場に転移門で移動して、1週間分の食料を買い込んだ。
「サクラ、スミレさん、手伝って」
「ええ」
4人は円陣を組んで膨大な魔力を循環させた。
「「「「いっせーのーで」」」」
4人が掛け声を掛けるとドドーンと大きな太鼓の音が鳴り目の前にシローのログハウスがより少し小ぶりのログハウスが出現した。
「ハヤト、ログハウスだよ」
「サクラ、良かったな」
4人は玄関からログハウスに入って、キッチン、リビングの間取りを確かめたのだった。
「サクラさん、素敵なキッチンですね」
「スミレさん、本当ですね、食洗機も装備なのですね」
「それにお風呂も広いし、トイレも広いですね」
「サクラさん、寝室は1つにされたのですか?」
「そうみたいですね」
「それにしてもウッドデッキが広いですね」
「ハヤトの拘りだと思います」
「シローさんスミレさん、モツ焼きを始めましょう」
ハヤトはBBQコンロを具現化で作って出した。モツは最近人気が出てきた食材で、海洋ダンジョン2階のハズレドロップ品だったが、炭火で焼いて食べると美味しかったので直ぐに人気の食材になった。サクラは冒険者ギルドの女子職員からモツのドロップ品をこっそり横流ししてもらったのだ。
「ハヤトさん、サクラさん、美味しいですね」
「そうでしょ、モツ焼きも美味しいけどモツ鍋もいけますよ」
シローとスミレはいつの間にか焼酎にかなり酔ってしまっていた。ハヤトとサクラは焼酎をカパカパ飲んでも平気なので体質の差だろうと思った。
(バイタル異常を検出、キュアポイズン、ハイヒール)
「シローさん、スミレさん、一瞬体が光りましたが何かありましたか?」
「ええ、お酒を飲みすぎると解毒魔法と回復魔法が発動して悪酔いしないのです」
「へぇ~、これも神様からもらったスキルなのですか?」
「え~と、AIクリスタル脳のおかげですかね」
「ハヤトさん、それはAIクリスタル脳が常にバイタルチェックを行っているのでジェネオスとアギオスは二日酔いになる前にキュアポイズンで解毒するからです」
「ふ~ん、酒の飲み過ぎも怖くない訳だ」
「そうですが、常識の範囲で適度に嗜んで下さいね」
「ハヤトさん、ハカトン市の人々は焼酎を水割りで飲まないのですか?」
「そう言えば、氷を作れる魔法使いが少ないよね」
「あっ、冷蔵庫」
「あっ、冷蔵庫よ」
「そうなんです。魔石に冷凍魔法を付与してみましょうか?」
「いいアイディアですね」
こうして、冷凍庫のアイディアが出来たので商業ギルドにアイディアを登録する事に決めたのだった。
「ハヤトさん、サクラさん、ごちそうさまでした。俺たちはこれでお暇します」
「また、明日もよろしくお願いします」
「シローさん、スミレさん、今夜はありがとう、おかげさまで良いログハウスが出来ました」
「また明日もよろしくご指導お願いします」
「「ゴーハウス」」
シローとスミレさんは空中に浮かべたログハウスへ瞬間移動していった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
ピピピ、ピピピ、ピピピ、アリエルはアラームを6時にセットしてくれていた。この世界では朝が早いのが当たり前だった。
「サクラ、おはよう」
「ハヤト、おはよう」
「昨夜は飲みすぎたけどやっぱり何とも無いな」
「これがAIクリスタル脳のおかげか」
「そうね」
ハヤトとサクラはシローとスミレから度を外した酒の飲み過ぎとセックスのやり過ぎは神様たちが嫌うので絶対に控えるように聞いていた。実際にレベルが上った事でハヤトもサクラも激しい情交よりも二人で一緒にいるだけで愛情が高まって充実を感じていた。
4人は簡単に朝食を済ませて直ぐに商業ギルドへと向かった。
「これが冷蔵庫のアイディアです」
「この部分に水を入れると氷が作れるのです
ハヤトとシローは冷蔵庫のアイディアを紙に書いて提出した。
「なるほど、これなら直ぐにでも実現できそうですな」
「分かりました、登録させていただきます。売上の5%ずつをお二人の冒険者ギルド口座に振り込めばよろしいですかな」
「はい、よろしくお願いします」
「なるほど、氷を浮かべた焼酎の水割ですな」
ギルドマスターは氷を浮かべた焼酎の水割りを美味しそうに飲んだ。
「確かにこれなら旨いですな」
「分かりました、飲食組合に通達して今日から水割りを出してもらうようにしましょう」
「暫くの間は氷魔法を仕える魔法使いが引っ張りだこですな」
「こちらは無償で公開して冷蔵庫を普及させる販売促進道具として使って下さい」
「はい、感謝します」
4人は商業ギルドを出てミソフェガロ山に帰ってきていた。
「アリエル、今日は何処に行くのだい?」
「ポタミアナトリ山の洞窟です」
(話終わり)
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