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第1章
1-2 ポリネシアンセックスってチートだよね
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トキセロ村は王都ケトマスからミヤウー市に向かう街道沿いにある陶芸の村だった。普通は乗合馬車で2時間ほど掛かったが、シローとスミレさんはナビゲーターが発動した転移魔法を使って一瞬にしてトキセロ村に着いたのだった。
1時間後……
シローとスミレさんはトキセロ村の入り口にある陶芸体験工房で粘土をこねて形を作っている最中だった。
「シローさん、粘土を捏ねるって楽しいね」
「そうだね」
「まぁ、まぁ、お二人とも何とか形になったようね」
「では、窯に入れましょう」
「焼き上がるまでの間、二人は食事をしていらっしゃい」
「は~い、ありがとうございます」
陶芸工房を出て、真向かいにトキセロ村名物のトマトスープを提供している食堂があった
「スミレさん、トマトスープの看板が出ているよ」
「シローさん、入ってみようよ」
二人はトキセロ村名物のトマトスープを注文した。
「シローさん、ちょっと、辛いけど美味しいカレースープだね」
「そうだね、癖になりそうな味だね」
店の入口の看板にはトマトスープと書いてあったが、トマトスープの味はピリッと辛口だった。お昼ごはんを食べ終わって、再び陶芸体験工房に戻った二人だった。
「兄さんたち、魔法石のアクセサリーは知っているかい?」
「魔法石のアクセサリーって作れるのですか?」
「ああ、魔法石を細かく砕いて、陶土に混ぜて焼くと七色に輝くのだよ」
「何か特殊な効果は有るのでしょうか?」
「そうだね、主に個人の潜在魔力を高める効果があるよ」
シローとスミレさんは魔法石のアクセサリーを2個買って、金貨2枚を支払った。
体験工房で作った動物の置物をお土産に包んでもらった。
「あんたたち、今晩泊まるとこは有るのかい?」
「俺たち夫婦はキント市の近くの村からケトマスまで来たのですが仕事が見つからなくてここまで馬車できたのです」
「あんたたち、手先が器用だけど、何か特技はあるのかい?」
「はい、今まで親方に弟子入りしたことは無いのですが」
村で成人の儀式の時に教会の神官に見てもらった時は、妻は薬師の素養をもっているのと、俺は錬金術の素質が有ると言われました」
「そうかい、それで二人は器用だったのだね」
体験工房の女将さんは宿屋『猫のあくび亭』を紹介してくれた。料金は一泊朝夕食時付きで二人で銀貨1枚だった。シローとスミレさんはとりあえず、5日分銀貨5枚を前払いした。
猫のあくび亭の主人ワジムさんと女将のワレリヤさんはシローとスミレさんに明日は冒険者ギルドで冒険者登録をするように勧めてくれたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「シローさん、体験工房で買った魔法石のアクセサリーを付けてみましょうよ」
「そうだね」
(シローさん、スミレさん、魔法石のアクセサリーを付けて魔法袋を開くと魔力量が増えます)
「ナビさん、魔法袋って何なの?」
(元の世界で言う、おへその下にある『丹田』のことです)
「シローさん、お腹がポカポカしてきたよ」
「スミレさん、俺もお腹がポカポカしてきた」
「それに何だかおチンチンがうずいているんだ」
「シローさん、私もさっきからあそこがうずいているのよ」
(シローさん、スミレさん、存分にお楽しみください。消音魔法で”おせっせ”中の音は漏れませんのでご安心ください)
(スミレさんは解毒魔法で絶対に妊娠しないのでご安心ください)
「スミレさん、ポリネシアンセックスをやってみようか?」
「シローさん、『ポリネシアンセックス』って何なの?」
「ずっと前にパソコンで見た情報で南方の人たちが行っているスローセックスの事だよ」
「ふ~ん、どうやってやるの」
シローはスミレさんと優しくキスをしていた。スミレさんはキスだけで感じて既に蜜壺が洪水状態だった。シローも息子が暴走しそうになってエクスカリバーをなだめるのに大変だった。
「シローさん、凄いわ、私感じ過ぎて子宮がジンジンしているよ」
「スミレさん、愛撫だけで4日間我慢するんだって」
「それで、5日目にようやく二人がドッキングすると思ったよ」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「スミレさん、今の音は何?」
「シローさん、ナビ子さんに聞いてみたら」
(ナビ子さ~ん)
(は~い、シローさん、スミレさんお呼びですか? 今の音はレベルが上がる音です)
「ナビ子さん、魔物を倒さなくてもレベルが上がるの?」
(え~と、今回はちょっとズルして魔法石のアクセサリーを付けた状態で”おせっせ”をしたからです)
「ナビ子さん、スミレさんのあそこに挿れていないけど……それでもいいの?」
(はい、レベルアップは魔力の上昇と同じと考えてください。お二人が最後まで行為をしなくても気持ちだけで魔法袋が開くのです)
「ふ~ん、ナビ子さん何となく分かったよ」
(どういたいまして)
「スミレさんも分かった?」
「ええ、何となくね」
「シローさん、ようやく子宮のジンジンが収まったわ」
「スミレさん、おチンチンの暴走も収まっていったよ」
「スミレさん、ポリネシアンセックスってチートだよね」
「シローさん、やっぱり私たち生まれ変わったのね」
「そうだね、ナビ子さんが『魔法袋』って言っていたから二人の体の構造が作り変わったと思うよ」
「そうなのね」
こうしてトキセロ村の夜は更けていった
(話終わり)
--------------------------------------
余談だが、この世界の通貨はこんな感じだった。
通貨単位 G《ギル》通貨は全世界共通
小鉄貨 1G 10円
鉄貨 10G 100円
銅貨 100G 1000円
銀貨 1000G 10000円
金貨 10000G 100000円
白金貨 1000000G 1千万円
※ 通貨の価値は全作品をとおして同じとします
1時間後……
シローとスミレさんはトキセロ村の入り口にある陶芸体験工房で粘土をこねて形を作っている最中だった。
「シローさん、粘土を捏ねるって楽しいね」
「そうだね」
「まぁ、まぁ、お二人とも何とか形になったようね」
「では、窯に入れましょう」
「焼き上がるまでの間、二人は食事をしていらっしゃい」
「は~い、ありがとうございます」
陶芸工房を出て、真向かいにトキセロ村名物のトマトスープを提供している食堂があった
「スミレさん、トマトスープの看板が出ているよ」
「シローさん、入ってみようよ」
二人はトキセロ村名物のトマトスープを注文した。
「シローさん、ちょっと、辛いけど美味しいカレースープだね」
「そうだね、癖になりそうな味だね」
店の入口の看板にはトマトスープと書いてあったが、トマトスープの味はピリッと辛口だった。お昼ごはんを食べ終わって、再び陶芸体験工房に戻った二人だった。
「兄さんたち、魔法石のアクセサリーは知っているかい?」
「魔法石のアクセサリーって作れるのですか?」
「ああ、魔法石を細かく砕いて、陶土に混ぜて焼くと七色に輝くのだよ」
「何か特殊な効果は有るのでしょうか?」
「そうだね、主に個人の潜在魔力を高める効果があるよ」
シローとスミレさんは魔法石のアクセサリーを2個買って、金貨2枚を支払った。
体験工房で作った動物の置物をお土産に包んでもらった。
「あんたたち、今晩泊まるとこは有るのかい?」
「俺たち夫婦はキント市の近くの村からケトマスまで来たのですが仕事が見つからなくてここまで馬車できたのです」
「あんたたち、手先が器用だけど、何か特技はあるのかい?」
「はい、今まで親方に弟子入りしたことは無いのですが」
村で成人の儀式の時に教会の神官に見てもらった時は、妻は薬師の素養をもっているのと、俺は錬金術の素質が有ると言われました」
「そうかい、それで二人は器用だったのだね」
体験工房の女将さんは宿屋『猫のあくび亭』を紹介してくれた。料金は一泊朝夕食時付きで二人で銀貨1枚だった。シローとスミレさんはとりあえず、5日分銀貨5枚を前払いした。
猫のあくび亭の主人ワジムさんと女将のワレリヤさんはシローとスミレさんに明日は冒険者ギルドで冒険者登録をするように勧めてくれたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「シローさん、体験工房で買った魔法石のアクセサリーを付けてみましょうよ」
「そうだね」
(シローさん、スミレさん、魔法石のアクセサリーを付けて魔法袋を開くと魔力量が増えます)
「ナビさん、魔法袋って何なの?」
(元の世界で言う、おへその下にある『丹田』のことです)
「シローさん、お腹がポカポカしてきたよ」
「スミレさん、俺もお腹がポカポカしてきた」
「それに何だかおチンチンがうずいているんだ」
「シローさん、私もさっきからあそこがうずいているのよ」
(シローさん、スミレさん、存分にお楽しみください。消音魔法で”おせっせ”中の音は漏れませんのでご安心ください)
(スミレさんは解毒魔法で絶対に妊娠しないのでご安心ください)
「スミレさん、ポリネシアンセックスをやってみようか?」
「シローさん、『ポリネシアンセックス』って何なの?」
「ずっと前にパソコンで見た情報で南方の人たちが行っているスローセックスの事だよ」
「ふ~ん、どうやってやるの」
シローはスミレさんと優しくキスをしていた。スミレさんはキスだけで感じて既に蜜壺が洪水状態だった。シローも息子が暴走しそうになってエクスカリバーをなだめるのに大変だった。
「シローさん、凄いわ、私感じ過ぎて子宮がジンジンしているよ」
「スミレさん、愛撫だけで4日間我慢するんだって」
「それで、5日目にようやく二人がドッキングすると思ったよ」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン
「スミレさん、今の音は何?」
「シローさん、ナビ子さんに聞いてみたら」
(ナビ子さ~ん)
(は~い、シローさん、スミレさんお呼びですか? 今の音はレベルが上がる音です)
「ナビ子さん、魔物を倒さなくてもレベルが上がるの?」
(え~と、今回はちょっとズルして魔法石のアクセサリーを付けた状態で”おせっせ”をしたからです)
「ナビ子さん、スミレさんのあそこに挿れていないけど……それでもいいの?」
(はい、レベルアップは魔力の上昇と同じと考えてください。お二人が最後まで行為をしなくても気持ちだけで魔法袋が開くのです)
「ふ~ん、ナビ子さん何となく分かったよ」
(どういたいまして)
「スミレさんも分かった?」
「ええ、何となくね」
「シローさん、ようやく子宮のジンジンが収まったわ」
「スミレさん、おチンチンの暴走も収まっていったよ」
「スミレさん、ポリネシアンセックスってチートだよね」
「シローさん、やっぱり私たち生まれ変わったのね」
「そうだね、ナビ子さんが『魔法袋』って言っていたから二人の体の構造が作り変わったと思うよ」
「そうなのね」
こうしてトキセロ村の夜は更けていった
(話終わり)
--------------------------------------
余談だが、この世界の通貨はこんな感じだった。
通貨単位 G《ギル》通貨は全世界共通
小鉄貨 1G 10円
鉄貨 10G 100円
銅貨 100G 1000円
銀貨 1000G 10000円
金貨 10000G 100000円
白金貨 1000000G 1千万円
※ 通貨の価値は全作品をとおして同じとします
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