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第4章
4-10 ホパークを踊ろう
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レッサードラゴンの討伐から1か月後……
神の御使いとなったヒロシとミサエさん、ダリナとサブローはゼニト村に残って村人たちと協力しながらログハウスを繋げた長屋式住宅を全部で500棟を作ったのだった。村人たちの細かな注文を聞いて内装も含めて長屋式住宅は全て完成していた。ゼニト村と周辺の村々の復興は完成したのだった。
レッサードラゴンに焼け出された村人たちは一時は仮設テントのユルトに逃げ込んだが徐々にヒロシとサブローが建てた長屋式住宅に戻ってきていた。
レッサードラゴンから逃げていったグランドシープの群れはゴーレムのイワンとアラン、エレナとベッキーが手分けして森の中から探して連れ戻してくれた。幸いにフォレストウルフの群れに襲われる事もなくグランドシープの群れは全てゼニト村に帰ってきたのだった。
最後の仕上げとして村の広場の片隅にヒロシとサブローはプリアーポス神、ボナデア神、レート神を祀る小さな教会を建てたのだった。村の広場では教会の完成祝と称して村のおかみさんたちが総出で焼いてくれた串焼きが村人全員に振る舞われた。
「うまっ!」
「ヒロシさん、グランドシープのショルラッグは最高っす」
「サブロー、美味しいね!」
ダリナとサブローはゼニト村の子どもたちと一緒にグランドシープの串焼きを口いっぱい頬張っていた。
村の広場では女性と男性がペアで踊るホパークが始まっていた。村の女性たちは民族衣装のサラファンを着て頭にはココシニクを付けていた。ラファエルが具現化を発動したのでミサエさんとダリナの衣装は直ぐに出来た。ヒロシとサブローは男性用の民族衣装をラファエルが具現化で作ってくれた。
「ダリナさん、ダンスってどうやって踊るのですか?」
「僕、踊った事がないですよ」
「サブロー、私も知らないわよ」
「ダリナさん、サブローさん、難しい事は考えずに気軽に踊りの輪の中に入っていけばいいのです」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの頭の中では世界辞書が発動してロキシア国内で踊る一般的なダンスの知識がスキルとして直ぐにインプットされた。
「ラファエル、そうするわ」
「サブロー、今から踊りの練習よ」
♪ ♬ ♪
ナターシャは村一番の可愛いい女の子
ナターシャは可愛いい髪飾りを付けている
♪ ♬ ♪
郵便列車は軽やかに森の中を走っていく
ほら見てごらんトナカイが後をついて行く
♪ ♬ ♪
ダリナとサブローはゼニト村の子どもたちに歌を教えてもらって既に2つのロキシア民謡で踊るダンス曲を口ずさんで軽やかなステップでダンスを踊っていた。ヒロシとミサエさんも手を取って踊りだした。
「ヒロシさん、手と足が同時に出てるわよ」
「あっ、本当だ」
ヒロシは元々が運動音痴なので、ダンスのスキルはインプットされても直ぐにダンスが踊れる訳がなかった。
ミサエさんが何度も指摘してヒロシのダンスステップは直ぐに治らなかったのだ。
(ヒロシさん、頭で考えずにリズムですよ)
(ラファエル、そうだな)
ラファエルはヒロシに音感スキル+10と運動スキル+10に補正強化をしてくれた。こうしてヒロシのダンスステップはようやく軽やかに踊れるようになった。
「ヒロシさん、上手になったね」
「ああ、ラファエルに音感スキルと運動スキルを補正強化してもらったおかげだ」
1時間後、ショルラッグを頬張るのを忘れて4人はダンスの練習を続けていた。いつの間にか4体のゴーレムもダンスの輪に加わったので村人の踊りの輪に入って踊っていたのだった。
ヒロシたち4人は御使様としてゼニト村で朝まで飲み明かして村人たちが酔いつぶれて眠った事で自然とお開きになったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
4人は広場に建てたユルトの中で酔いつぶれて寝ていた。村人たちは男も女も全員が酔いつぶれて土間で雑魚寝をしていたのだった。子供たちも踊り疲れて疲れて全員が寝ていた。
「ミサエさん、大丈夫か?」
「ええ、ヒロシさんはいつもの事だけど、私も珍しく飲みすぎたわ」
「ヒール」
「ヒール」
ヒロシとミサエさんはお互いに回復魔法を掛け合ったので二日酔いは直ぐに覚めていた。
「ミサエさん、ダリナとサブローにもヒールをかけておこう」
「ヒール」
「ヒール」
「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」
「昨夜はサブローと一緒にお酒を沢山飲んだけど気持ち悪くないです」
「ダリナ、サブロー、おはよう、俺たち二人がヒールをかけたからだよ」
「そうなんですか?」
(ヒロシさん、ミサエさん、皆さんでエリアヒールを発動してください)
「ダリナ、サブロー、エリアヒールを発動しよう」
「「「「エリアヒール」」」」
ユルト全体が金色に光り、その光はユルトの外にも広がってゼニト村全体が金色の光に包まれた。
「体の疲れがとれたぞ」
「胃のムカムカが治ったぞ」
「俺は長年の腰痛が治った」
「御使い様が奇跡を起こされたんだ」
「お~い皆んな起きろ、御使い様の奇跡じゃ」
村人たちの二日酔いと踊り疲れはすべて回復してしまったが、副産物として村人の持病やその他病気も全て回復したのだった。
「ヒロシさん、ちょっとやりすぎた感じね」
「うん、そうだね」
「でも、村人全員が健康になったからいいよ」
「そうよね、皆んなが健康になったし」
(話終わり)
神の御使いとなったヒロシとミサエさん、ダリナとサブローはゼニト村に残って村人たちと協力しながらログハウスを繋げた長屋式住宅を全部で500棟を作ったのだった。村人たちの細かな注文を聞いて内装も含めて長屋式住宅は全て完成していた。ゼニト村と周辺の村々の復興は完成したのだった。
レッサードラゴンに焼け出された村人たちは一時は仮設テントのユルトに逃げ込んだが徐々にヒロシとサブローが建てた長屋式住宅に戻ってきていた。
レッサードラゴンから逃げていったグランドシープの群れはゴーレムのイワンとアラン、エレナとベッキーが手分けして森の中から探して連れ戻してくれた。幸いにフォレストウルフの群れに襲われる事もなくグランドシープの群れは全てゼニト村に帰ってきたのだった。
最後の仕上げとして村の広場の片隅にヒロシとサブローはプリアーポス神、ボナデア神、レート神を祀る小さな教会を建てたのだった。村の広場では教会の完成祝と称して村のおかみさんたちが総出で焼いてくれた串焼きが村人全員に振る舞われた。
「うまっ!」
「ヒロシさん、グランドシープのショルラッグは最高っす」
「サブロー、美味しいね!」
ダリナとサブローはゼニト村の子どもたちと一緒にグランドシープの串焼きを口いっぱい頬張っていた。
村の広場では女性と男性がペアで踊るホパークが始まっていた。村の女性たちは民族衣装のサラファンを着て頭にはココシニクを付けていた。ラファエルが具現化を発動したのでミサエさんとダリナの衣装は直ぐに出来た。ヒロシとサブローは男性用の民族衣装をラファエルが具現化で作ってくれた。
「ダリナさん、ダンスってどうやって踊るのですか?」
「僕、踊った事がないですよ」
「サブロー、私も知らないわよ」
「ダリナさん、サブローさん、難しい事は考えずに気軽に踊りの輪の中に入っていけばいいのです」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの頭の中では世界辞書が発動してロキシア国内で踊る一般的なダンスの知識がスキルとして直ぐにインプットされた。
「ラファエル、そうするわ」
「サブロー、今から踊りの練習よ」
♪ ♬ ♪
ナターシャは村一番の可愛いい女の子
ナターシャは可愛いい髪飾りを付けている
♪ ♬ ♪
郵便列車は軽やかに森の中を走っていく
ほら見てごらんトナカイが後をついて行く
♪ ♬ ♪
ダリナとサブローはゼニト村の子どもたちに歌を教えてもらって既に2つのロキシア民謡で踊るダンス曲を口ずさんで軽やかなステップでダンスを踊っていた。ヒロシとミサエさんも手を取って踊りだした。
「ヒロシさん、手と足が同時に出てるわよ」
「あっ、本当だ」
ヒロシは元々が運動音痴なので、ダンスのスキルはインプットされても直ぐにダンスが踊れる訳がなかった。
ミサエさんが何度も指摘してヒロシのダンスステップは直ぐに治らなかったのだ。
(ヒロシさん、頭で考えずにリズムですよ)
(ラファエル、そうだな)
ラファエルはヒロシに音感スキル+10と運動スキル+10に補正強化をしてくれた。こうしてヒロシのダンスステップはようやく軽やかに踊れるようになった。
「ヒロシさん、上手になったね」
「ああ、ラファエルに音感スキルと運動スキルを補正強化してもらったおかげだ」
1時間後、ショルラッグを頬張るのを忘れて4人はダンスの練習を続けていた。いつの間にか4体のゴーレムもダンスの輪に加わったので村人の踊りの輪に入って踊っていたのだった。
ヒロシたち4人は御使様としてゼニト村で朝まで飲み明かして村人たちが酔いつぶれて眠った事で自然とお開きになったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
4人は広場に建てたユルトの中で酔いつぶれて寝ていた。村人たちは男も女も全員が酔いつぶれて土間で雑魚寝をしていたのだった。子供たちも踊り疲れて疲れて全員が寝ていた。
「ミサエさん、大丈夫か?」
「ええ、ヒロシさんはいつもの事だけど、私も珍しく飲みすぎたわ」
「ヒール」
「ヒール」
ヒロシとミサエさんはお互いに回復魔法を掛け合ったので二日酔いは直ぐに覚めていた。
「ミサエさん、ダリナとサブローにもヒールをかけておこう」
「ヒール」
「ヒール」
「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」
「昨夜はサブローと一緒にお酒を沢山飲んだけど気持ち悪くないです」
「ダリナ、サブロー、おはよう、俺たち二人がヒールをかけたからだよ」
「そうなんですか?」
(ヒロシさん、ミサエさん、皆さんでエリアヒールを発動してください)
「ダリナ、サブロー、エリアヒールを発動しよう」
「「「「エリアヒール」」」」
ユルト全体が金色に光り、その光はユルトの外にも広がってゼニト村全体が金色の光に包まれた。
「体の疲れがとれたぞ」
「胃のムカムカが治ったぞ」
「俺は長年の腰痛が治った」
「御使い様が奇跡を起こされたんだ」
「お~い皆んな起きろ、御使い様の奇跡じゃ」
村人たちの二日酔いと踊り疲れはすべて回復してしまったが、副産物として村人の持病やその他病気も全て回復したのだった。
「ヒロシさん、ちょっとやりすぎた感じね」
「うん、そうだね」
「でも、村人全員が健康になったからいいよ」
「そうよね、皆んなが健康になったし」
(話終わり)
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