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第1章
1-5 初めてのスライム退治
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ヒロシとミサエさんが転生して3日目の朝……
「ミサエさん、今日は歩いて隣のカブラ村に行ってみようか?」
「ヒロシさん、急にどうしたの?」
「うん、村の中にいるだけでは余りにも変化がないし、気が変になりそうだから」
「だから少し冒険してみたいと思ったの」
「そうよね、別に何も無い事が逆に変よね」
「毎朝、村の人達に田舎パンを分けてもらうだけなので村の人たちと何の会話も無いわ」
「そうだね」
朝食を食べながら、ヒロシとミサエさんは転生して早くも3日目でソタイン村の生活に飽きてきていた。広い草原に牛しかいない村では平和すぎて畜産の経験が無い二人には直ぐに飽きてしまうのだった。
カブラ村へ行くには乗り合い馬車が走っている道を真っ直ぐ歩いていくだけだった。歩きだして30分後、二人は疲れて道端に座り込んでいた。喉が乾いてきたのでヒロシは水筒を具現化で作って水魔法で水筒に冷たい水を満たして飲んだ。
「ミサエさん、冷たいお水をどうぞ」
「ヒロシさん、道の真ん中に大きなゼリーの塊がいるよ」
ミサエさんが指さした方向に水色のゼリー状の塊が動いていた。
「ミサエさん、スライムだよ」
「ヒロシさん、スライムが跳ねてこっちに来るわよ」
「ミサエさん、走って逃げようよ」
二人で走りながら、ヒロシは慌ててロングソードを作ったが、重量バランスを考えていなかったので剣を握った事がない素人が使うのにはかなり重かったので道端に捨ててしまった。
「そうだ、細身のレイピアを作ろう」
「ヒロシさん、レイピアって何なの?」
「フェンシングの刀の事だけど、アニメに出てくる女の人がスライムを退治していたから思い出したの」
「ふ~ん、アニメの刀なのね」
ヒロシは頭の中で強く念じ、具現化を発動してレイピア2本を作った。ヒロシがレイピアをスライムに突き刺したら、緑の石に変化した。
「ミサエさん、スライムをやっつけたよ」
「もう怖くないよ」
「もう一匹」
「よし、やっつけた」
ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ……
「ヒロシさん、あっちにもいるわ」
「ミサエさんもやってみて」
ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ……と、スライムはレイピアを突き刺す度に次々と緑の石に変わっていったのでミサエさんに緑の石を拾ってもらった。
スライムを50匹くらい倒したところで、スライムは草原からいなくなったようだった。
「ミサエさん怖い目に遭わせてごめんね、もう大丈夫だよ」
ヒロシはミサエさんに異世界ではスライムが割とポピュラーな存在だと詳しく教えたのだった。
「じゃぁ、スライムが出てきてもそんなに怖くないのね」
「うん、出てきたらレイピアでプスッと刺せば緑の石に変わるから怖くないよ」
「わかったわ」
スライムが出てきて怖い目にあったが、ヒロシとミサエさんはようやくソタイン村の入口にたどり着いたのだった。ギルドの受付で、スライムの魔石を出したのだった。
「スライムが出ましたか?それは、大変な目に遭われましたね」
「ソタイン村周辺はスライムは滅多に出て来ませんが、報告を上げておきますね」
「スライムの魔石は1個が銅貨1枚になりますので、ちょうど50個で、銀貨5枚での買い取りになります」
「ありがとうございました」
二人は銀貨5枚を受け取って疲れていたのでそのまま家にまっすぐ帰った。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、家に帰るなり二人の頭の中でレベルが上がる音が鳴った。
「ミサエさん、レベルが上がったよ」
「ヒロシさん、レベルって何なの?」
「簡単に言えば、能力値の事だと思うよ」
「確かアニメでは『ステータス・オープン』って唱えて見ていたよ」
「「ステータス・オープン」」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】20
【称号】帝王
【スキル】
プリアーポス神の加護
創作 収納 転移
【LV】10
【MP】10000
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】聖女
【スキル】
ボナデア神の加護
創薬 鑑定
【LV】10
【MP】10000
◇ ◇ ◇ ◇
「ミサエさん、レベルが上がると魔力が増えるみたいだね」
「そうなのね」
「ヒロシさん、私たちも頑張ればヒロシさんが観ていたアニメのヒーローみたいに強くなれるの?」
「多分なれるかも知れないね」
「でも、誰も戦い方を教えてくれないので俺たちがヒーローになるのは難しいかもね」
「そうだよね」
カブラ村のスライム退治から2日後、ヒロシとミサエさんの二人は懲りずに獣人族の里へラウレルの葉を探しに出かける事にした。
ラウレルの葉とはミサエさんが買ったグリモワールに生薬の材料として掲載されていたが、元の世界の月桂樹の事であった。二人は肉の臭みを消すスパイスとしてラウレルの葉を利用しようと思ったのだ。
「ヒロシさん、パストラミの準備は出来たわよ」
ミサエさんにお願いして昼食のサンドイッチ用に味付けをした肉の塩ゆでを作ってもらったが、ソタイン村では満足に香辛料が手に入らないので、山へ行けば薬草が有るかも知れないと村人に教えてもらったのだった。
ヒロシはカブラ村で使ったレイピアを準備したが、そもそも冒険者としての知識を誰かに詳しく教わっていないので無理があった。知っているのは子育て中に覚えた簡単なキャンプのアウトドア知識だけで、高校時代に授業で剣道は少しかじったが本格的に習った訳では無かった。ミサエさんも専業主婦なので包丁は使えても剣を使うのは無理だった。
「じゃぁ、ミサエさん出かけましょうか」
「ヒロシさん、スライムは出てこないよね」
「ミサエさん、レイピアを準備したから大丈夫だよ」
ソタイン村から北に向かう道は獣人族の里に行く道だった。二人が道を歩いていると茂みからゴブリンが飛び出してきた
「キャー、ヒロシさんゴブリンよ」
「ミサエさん、後ろに隠れて」
クギャ、クギャ、ギギー、ギギー、2体のゴブリンは叫び声を上げながらヒロシとミサエさんを威嚇をしてきた。
ヒロシはレイピアを構え、ゴブリンの脇腹にレイピアをプスリと突き刺した。
ブシュー、ギー、ゴブリンは死んだので二人は助かったと思ったのだった。
「ヒロシさん、後ろ」
ブシュー、ギー、もう1体のゴブリンも倒した。茂みにもう一体が隠れていたらしく、勢いよく飛び出してきた。
ギギー、ギギー、ギギー、ヒロシは冷静にレイピアを構えて、ゴブリンの脇腹にレイピアを突き刺した。
ブシュー、ギー、ゴブリンは全て倒したのだった。
「ミサエさん、もう大丈夫だよ、ゴブリンは全部倒したから心配ないよ」
「ミサエさん、証拠にゴブリンの耳を持って帰ろうよ」
ヒロシはラノベ本を読んでいた知識で、ゴブリンの耳を削ぎ落とし証拠としてギルドに提出しようと思ったのだ。
ゴブリンには襲われたが、苦労したかいがあって、無事にラウレルの葉を手に入れたのだった。
「ミサエさん、挿し木用にラウレルの小枝を何本か採っていこうよ」
「そうね、薬草園に挿しておけば絶対に育つわね」
二人は歩いてソタイン村のギルドにやってきた。
「森の中でゴブリンが出てきました」
「大丈夫でしたか?」
「はい、レイピアでゴブリンの脇腹を突き刺したので」
「それは大変な目に遭われたようですね」
「ゴブリンの討伐報酬は1体が銀貨3枚ですから合計で銀貨9枚になります」
「ありがとうございました」
ソタイン村のギルドを後にして二人は家に向かった。
「ミサエさん、今日は危険な目に遭わせてごめんなさい」
「ヒロシさん、終わったからいいのよ」
「ミサエさん、しばらくの間は冒険には行かないから安心して」
「ええ、それならいいけど」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、
「ミサエさん、またレベルが上がったようだよ」
「ヒロシさん、さっきのゴブリンで上がったのね」
「そうだね」
家に着いて、薬草園の隅にラウレルの小枝を何本か挿しておいた。
「サンクチュアリ」
ミサエさんの聖女の術でラウレルの枝は立派な木に育ったのだった。
(話終わり)
「ミサエさん、今日は歩いて隣のカブラ村に行ってみようか?」
「ヒロシさん、急にどうしたの?」
「うん、村の中にいるだけでは余りにも変化がないし、気が変になりそうだから」
「だから少し冒険してみたいと思ったの」
「そうよね、別に何も無い事が逆に変よね」
「毎朝、村の人達に田舎パンを分けてもらうだけなので村の人たちと何の会話も無いわ」
「そうだね」
朝食を食べながら、ヒロシとミサエさんは転生して早くも3日目でソタイン村の生活に飽きてきていた。広い草原に牛しかいない村では平和すぎて畜産の経験が無い二人には直ぐに飽きてしまうのだった。
カブラ村へ行くには乗り合い馬車が走っている道を真っ直ぐ歩いていくだけだった。歩きだして30分後、二人は疲れて道端に座り込んでいた。喉が乾いてきたのでヒロシは水筒を具現化で作って水魔法で水筒に冷たい水を満たして飲んだ。
「ミサエさん、冷たいお水をどうぞ」
「ヒロシさん、道の真ん中に大きなゼリーの塊がいるよ」
ミサエさんが指さした方向に水色のゼリー状の塊が動いていた。
「ミサエさん、スライムだよ」
「ヒロシさん、スライムが跳ねてこっちに来るわよ」
「ミサエさん、走って逃げようよ」
二人で走りながら、ヒロシは慌ててロングソードを作ったが、重量バランスを考えていなかったので剣を握った事がない素人が使うのにはかなり重かったので道端に捨ててしまった。
「そうだ、細身のレイピアを作ろう」
「ヒロシさん、レイピアって何なの?」
「フェンシングの刀の事だけど、アニメに出てくる女の人がスライムを退治していたから思い出したの」
「ふ~ん、アニメの刀なのね」
ヒロシは頭の中で強く念じ、具現化を発動してレイピア2本を作った。ヒロシがレイピアをスライムに突き刺したら、緑の石に変化した。
「ミサエさん、スライムをやっつけたよ」
「もう怖くないよ」
「もう一匹」
「よし、やっつけた」
ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ……
「ヒロシさん、あっちにもいるわ」
「ミサエさんもやってみて」
ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ、ポヨン、プシュ……と、スライムはレイピアを突き刺す度に次々と緑の石に変わっていったのでミサエさんに緑の石を拾ってもらった。
スライムを50匹くらい倒したところで、スライムは草原からいなくなったようだった。
「ミサエさん怖い目に遭わせてごめんね、もう大丈夫だよ」
ヒロシはミサエさんに異世界ではスライムが割とポピュラーな存在だと詳しく教えたのだった。
「じゃぁ、スライムが出てきてもそんなに怖くないのね」
「うん、出てきたらレイピアでプスッと刺せば緑の石に変わるから怖くないよ」
「わかったわ」
スライムが出てきて怖い目にあったが、ヒロシとミサエさんはようやくソタイン村の入口にたどり着いたのだった。ギルドの受付で、スライムの魔石を出したのだった。
「スライムが出ましたか?それは、大変な目に遭われましたね」
「ソタイン村周辺はスライムは滅多に出て来ませんが、報告を上げておきますね」
「スライムの魔石は1個が銅貨1枚になりますので、ちょうど50個で、銀貨5枚での買い取りになります」
「ありがとうございました」
二人は銀貨5枚を受け取って疲れていたのでそのまま家にまっすぐ帰った。
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、家に帰るなり二人の頭の中でレベルが上がる音が鳴った。
「ミサエさん、レベルが上がったよ」
「ヒロシさん、レベルって何なの?」
「簡単に言えば、能力値の事だと思うよ」
「確かアニメでは『ステータス・オープン』って唱えて見ていたよ」
「「ステータス・オープン」」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】20
【称号】帝王
【スキル】
プリアーポス神の加護
創作 収納 転移
【LV】10
【MP】10000
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】18
【称号】聖女
【スキル】
ボナデア神の加護
創薬 鑑定
【LV】10
【MP】10000
◇ ◇ ◇ ◇
「ミサエさん、レベルが上がると魔力が増えるみたいだね」
「そうなのね」
「ヒロシさん、私たちも頑張ればヒロシさんが観ていたアニメのヒーローみたいに強くなれるの?」
「多分なれるかも知れないね」
「でも、誰も戦い方を教えてくれないので俺たちがヒーローになるのは難しいかもね」
「そうだよね」
カブラ村のスライム退治から2日後、ヒロシとミサエさんの二人は懲りずに獣人族の里へラウレルの葉を探しに出かける事にした。
ラウレルの葉とはミサエさんが買ったグリモワールに生薬の材料として掲載されていたが、元の世界の月桂樹の事であった。二人は肉の臭みを消すスパイスとしてラウレルの葉を利用しようと思ったのだ。
「ヒロシさん、パストラミの準備は出来たわよ」
ミサエさんにお願いして昼食のサンドイッチ用に味付けをした肉の塩ゆでを作ってもらったが、ソタイン村では満足に香辛料が手に入らないので、山へ行けば薬草が有るかも知れないと村人に教えてもらったのだった。
ヒロシはカブラ村で使ったレイピアを準備したが、そもそも冒険者としての知識を誰かに詳しく教わっていないので無理があった。知っているのは子育て中に覚えた簡単なキャンプのアウトドア知識だけで、高校時代に授業で剣道は少しかじったが本格的に習った訳では無かった。ミサエさんも専業主婦なので包丁は使えても剣を使うのは無理だった。
「じゃぁ、ミサエさん出かけましょうか」
「ヒロシさん、スライムは出てこないよね」
「ミサエさん、レイピアを準備したから大丈夫だよ」
ソタイン村から北に向かう道は獣人族の里に行く道だった。二人が道を歩いていると茂みからゴブリンが飛び出してきた
「キャー、ヒロシさんゴブリンよ」
「ミサエさん、後ろに隠れて」
クギャ、クギャ、ギギー、ギギー、2体のゴブリンは叫び声を上げながらヒロシとミサエさんを威嚇をしてきた。
ヒロシはレイピアを構え、ゴブリンの脇腹にレイピアをプスリと突き刺した。
ブシュー、ギー、ゴブリンは死んだので二人は助かったと思ったのだった。
「ヒロシさん、後ろ」
ブシュー、ギー、もう1体のゴブリンも倒した。茂みにもう一体が隠れていたらしく、勢いよく飛び出してきた。
ギギー、ギギー、ギギー、ヒロシは冷静にレイピアを構えて、ゴブリンの脇腹にレイピアを突き刺した。
ブシュー、ギー、ゴブリンは全て倒したのだった。
「ミサエさん、もう大丈夫だよ、ゴブリンは全部倒したから心配ないよ」
「ミサエさん、証拠にゴブリンの耳を持って帰ろうよ」
ヒロシはラノベ本を読んでいた知識で、ゴブリンの耳を削ぎ落とし証拠としてギルドに提出しようと思ったのだ。
ゴブリンには襲われたが、苦労したかいがあって、無事にラウレルの葉を手に入れたのだった。
「ミサエさん、挿し木用にラウレルの小枝を何本か採っていこうよ」
「そうね、薬草園に挿しておけば絶対に育つわね」
二人は歩いてソタイン村のギルドにやってきた。
「森の中でゴブリンが出てきました」
「大丈夫でしたか?」
「はい、レイピアでゴブリンの脇腹を突き刺したので」
「それは大変な目に遭われたようですね」
「ゴブリンの討伐報酬は1体が銀貨3枚ですから合計で銀貨9枚になります」
「ありがとうございました」
ソタイン村のギルドを後にして二人は家に向かった。
「ミサエさん、今日は危険な目に遭わせてごめんなさい」
「ヒロシさん、終わったからいいのよ」
「ミサエさん、しばらくの間は冒険には行かないから安心して」
「ええ、それならいいけど」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、
「ミサエさん、またレベルが上がったようだよ」
「ヒロシさん、さっきのゴブリンで上がったのね」
「そうだね」
家に着いて、薬草園の隅にラウレルの小枝を何本か挿しておいた。
「サンクチュアリ」
ミサエさんの聖女の術でラウレルの枝は立派な木に育ったのだった。
(話終わり)
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