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第3章
3-7 キント市で盗賊を捕まえたけど
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翌朝、ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人はキャンピングカーでキント市まで飛んだ。キャンピングカーは上昇を開始して15分ほどでキント市の楠の木の森に着陸したのだった。
「ここからは他の人と一緒に歩いて城門をくぐろうよ」
「ミサエさん、他の人達はどうやってキント市まで来るのですか?」
「そうね、主な交通手段は王都ケトマスとナニサカ市を結ぶ魔導列車だと思うけど、オカロダ町から来る人たちは昔ながらのゴグ船だったと思ったわ」
4人は門番に冒険者カードを見せて冒険者として普通に入場したのだった。キント市は古くから海に開けた大きな街だった。冒険者ギルドは港から30分ほど歩いた場所にあり、近くに大きなヒポセボ市場があって賑わっていた。
朝の冒険者ギルドは多くの冒険者たちで混み合っていたが、キント市の近くにはペトロ・ダンジョン、カブラ・ダンジョンの2つがあった。一部の冒険者はダニヤ村ダンジョンまで馬車に乗って遠征する冒険者もいたのだ。
ヒロシたち4人は比較的空いている魔物買い取りの受付で聞いたのだった。
「すみません、魔物の買い取りをお願いできますか?」
「魔物の種類は何でしょうか?」
「ワイバーンと魔猿です」
受付のお姉さんは4人の冒険者カードを預かり、ワイバーンと魔猿の討伐記録が残っているのでびっくりして奥に走って行った。直ぐに代わりのお姉さんが裏の倉庫に案内してくれたのだった。
「ワイバーン2体、魔猿1体、ミスリル鉱石が10樽だな」
「はい、間違いありません」
「お前たち、サルヒ峠でこんな化け物と戦ってきたのか?」
「「「「はい」」」」
ギルマスはしばらく唸っていたが、嘘発見器の魔道具は青色のままだった。直ぐにオカロダ町の冒険者ギルドに4人の実績が照会され、ヒロシたち4人はAランク超えの実力者であることが判明したのだった。
「ワイバーン2体400枚、魔猿1体100枚、ミスリル鉱石10樽10000枚 合計で金貨10500枚だ」
「ありがとうございます」
4人の前に金貨105袋が積まれたヒロシ25袋とミサエさんが30袋、ダリナが25袋、サブローが25袋それぞれ収納にしまった。
(ヒロシさん、ミサエさん、お金を収納にしまったら冒険者ギルドの裏口から出て周囲を警戒して下さい)
(ラファエル、どうした)
(ギルド内に見張りの子分がいたのか、先程から10人の盗賊に目を付けられています)
(ミサエさん、ダリナ、サブロー、絶対防御を展開して裏口から外に出ようよ)
(((はい)))
4人はキント市の冒険者ギルドを後にして人通りが多いヒポセボ市場に向かう道を歩いていた。市場に向かう道路はたくさんの露天が並んでいたのでサブローとダリナは大好きな串焼き肉屋のテントの前で立ち止まった。
「串焼き肉、4本下さい」
「あいよ、串肉4本」
「鉄貨4枚、まいどあり」
串焼き屋の親父は手際よく焼いてくれた、サブローとダリナは串肉が焼き上がるのをじっと見ていた。
「ヒロシさん、ミサエさん、美味しいです」
「ダリナ、サブロー、ゆっくり食べるのよ」
(ラファエル、男たちはまだ見張っているか?)
(はい、5人が我々を見張っていますが、後の5人は暇を持て余して路地裏で一般人に喝上げをしています)
「ミサエさん、厄介な人たちだね」
「ヒロシさん、厄介な人たちはゴーレムに守ってもらいましょう」
「そうだね」
(ミサエさん、ダリナ、サブロー、次の角を曲がろう)
4人はわざと路地裏に入ったので10人の男たちは長剣で切りかかってきた。
バチン、バチン、バチン、バチン、バチン、男たちは長剣で切りかかったが、絶対防御の魔法障壁に弾き返された。
「兄貴、こいつら防御魔法を使っていますぜ」
「構わねえ、男は皆殺しだ、女は傷つけるなよ」
「サブロー、ゴーレム召喚」
「サモンゴーレム」
「イワン、アラン、盗賊をやっつけろ」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ゴーレムのアランとイワンは長剣型魔導銃から弱い稲妻を放出した。
「兄貴、奴らがゴーレムを使うなんて聞いていませんぜ」
「それに防御魔法も聞いていません」
「兄貴、俺もうダメだ」
「俺もだ」
「俺も駄目だ」
「俺もだ」
10人の盗賊は魔導銃の電撃を受けて全員が口から泡を吹いて気絶してしまったのでヒロシとサブローは拘束魔法で縛り上げた。
市民の通報で直ぐに警ら中の騎士団が駆けつけてきたのだった。10人の盗賊は騎士団に捕まえられてお縄になり牢に入れられた。
「すまないが、騎士団の詰め所に来てもらえないか」
「はい、いいですよ」
「まずは盗賊が襲ってきた状況を説明してくれないか?」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人はソタイン村のサルヒ峠で魔物を狩ってキント市の冒険者ギルドに売りに来た事を正直に話した。4人は冒険者カードを出して身分を確かめられたのだった。
ヒロシたちを襲ってきた盗賊のリーダの名前はオトコンガヤルと言って裏組織のボスだった。
「では、冒険者ギルドの裏口から出たところから付けられていたのだな」
「はい、間違いありません」
「市場の露天でダリナとサブローが串肉を買って、その後に盗賊に襲われたのだな」
「はい、間違いありません」
「騎士団長、オトコンガヤルの部下が露店前で恐喝をしていたと市民から通報が寄せられています」
「そうか、後で事情聴取をしよう」
「路地裏でオトコンガヤルの部下たち全員が先に斬りかかり、ゴーレムを召喚し10人の盗賊を気絶させたのだな」
「はい、そうです」
オトコンガヤルと部下たち全員が男女4人の冒険者を襲ってゴーレムにボロ負けして捉えられた情報はキント市の冒険者ギルドに直ぐに連絡され、ヒロシたち4人は昇級の対象となった。
「この討伐証明書をギルドの受付に提出してくれ」
騎士団長はオトコンガヤルと10人の部下たち討伐証明書を直ぐに発行してくれた。
「ありがとうございます」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は一旦、楠の木の森に移動した。
「ミサエさん、ダリナ、サブロー、スキルは隠蔽しておこう」
「そうね」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】18
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
【名前】サブロー
【種族】獣人族
【年齢】18
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
「ヒロシさん、これで完璧ですね」
「ミサエさん、ダリナ、両手杖を持って行ってね」
「サブロー、短剣型魔導銃を帯剣するのを忘れないでくれ」
「じゃあ、もう一度冒険者ギルドに行こうよ」
「ヒロシさん、他の冒険者が絡んで来たらどうするのですか?」
「最初は無視を続けようよ、それでも絡んでくるなら転移門を出してログハウスに帰ろうよ」
「分かりました」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は再びキント市の冒険者ギルドの扉を開けた。昇級の受付カウンターは空いていたのでヒロシは騎士団の詰め所で書いてもらった討伐証明書を提出した。
ギルド内にいた冒険者たちはひそひそ噂話を始めたのだった。
「ヒロシ様、ミサエ様、ダリナ様、サブロー様、昇級を受付ました」
「ヒロシ様、ミサエ様はAランクに昇級です。ダリナ様とサブロー様はBランクに昇級です」
ヒロシとミサエさんはAランクのカードに書き換えてもらった。ダリナとサブローはBランクのカードに書き換えてもらった。
「おい、何で奴らがAランクなんだよ」
「フランク、あからさまに興奮するのはよせ」
「フランク、あの4人は市場でオトコンガヤルと仲間を捕まえたそうだ、お前は10人の盗賊を捕まえたことがあるのか?」
「何よ、あの巨乳ババア、私の方が魅力的よ」
「ケイトも文句を言うなら実績を出してからだ」
フランクとケイトはキント市ではペトロ・ダンジョンの勇者と聖女と呼ばれここ最近、確実に実績を上げてCランクに昇級していた。フランクを静止したダニエルとエルマは同じパーティで幼なじみだった。
(ヒロシさん、ここでも壁の勇者と聖女の4人組が私たちを指さして大声で騒いでいるいるわ)
(ミサエさん、鑑定出来る?)
(ヒロシさん、全員がレベル20のCランクの剣士と僧侶よ、私を巨乳ババアと言っていたあの娘本当に失礼な娘だわ)
(ミサエさん、怒らないで穏便に行きましょう)
「おい、フランク、何処に行くんだ」
フランクたち4人は受付に抗議に行ったが、ヒロシたちの討伐証明書は騎士団長のサインが入った本物だった。それから、フランクたち4人はギルドマスターに裏の倉庫に案内されてワイバーン2体と魔猿1体を見せられたのだった。
「ダニエル、エルマ、あいつらの実力は本物だったよ」
「ワイバーン2体と魔猿1体を見せられたよ」
「俺たちも明日から特訓だ」
「フランクそうだよ、特訓だ」
「ミサエさん、どうやら、俺たちの疑いは晴れたようだね」
「そうね、帰りましょう」
「ミサエさん、市場で何か買って下さい、私お腹すきました」
「ダリナ、また絡まれるから駄目よ、ログハウスに真っ直ぐ帰りましょう」
「は~い」
こうして、4人は転移門を出して楠の木の森から無事にログハウスに帰ってきたのだった。
(話終わり)
「ここからは他の人と一緒に歩いて城門をくぐろうよ」
「ミサエさん、他の人達はどうやってキント市まで来るのですか?」
「そうね、主な交通手段は王都ケトマスとナニサカ市を結ぶ魔導列車だと思うけど、オカロダ町から来る人たちは昔ながらのゴグ船だったと思ったわ」
4人は門番に冒険者カードを見せて冒険者として普通に入場したのだった。キント市は古くから海に開けた大きな街だった。冒険者ギルドは港から30分ほど歩いた場所にあり、近くに大きなヒポセボ市場があって賑わっていた。
朝の冒険者ギルドは多くの冒険者たちで混み合っていたが、キント市の近くにはペトロ・ダンジョン、カブラ・ダンジョンの2つがあった。一部の冒険者はダニヤ村ダンジョンまで馬車に乗って遠征する冒険者もいたのだ。
ヒロシたち4人は比較的空いている魔物買い取りの受付で聞いたのだった。
「すみません、魔物の買い取りをお願いできますか?」
「魔物の種類は何でしょうか?」
「ワイバーンと魔猿です」
受付のお姉さんは4人の冒険者カードを預かり、ワイバーンと魔猿の討伐記録が残っているのでびっくりして奥に走って行った。直ぐに代わりのお姉さんが裏の倉庫に案内してくれたのだった。
「ワイバーン2体、魔猿1体、ミスリル鉱石が10樽だな」
「はい、間違いありません」
「お前たち、サルヒ峠でこんな化け物と戦ってきたのか?」
「「「「はい」」」」
ギルマスはしばらく唸っていたが、嘘発見器の魔道具は青色のままだった。直ぐにオカロダ町の冒険者ギルドに4人の実績が照会され、ヒロシたち4人はAランク超えの実力者であることが判明したのだった。
「ワイバーン2体400枚、魔猿1体100枚、ミスリル鉱石10樽10000枚 合計で金貨10500枚だ」
「ありがとうございます」
4人の前に金貨105袋が積まれたヒロシ25袋とミサエさんが30袋、ダリナが25袋、サブローが25袋それぞれ収納にしまった。
(ヒロシさん、ミサエさん、お金を収納にしまったら冒険者ギルドの裏口から出て周囲を警戒して下さい)
(ラファエル、どうした)
(ギルド内に見張りの子分がいたのか、先程から10人の盗賊に目を付けられています)
(ミサエさん、ダリナ、サブロー、絶対防御を展開して裏口から外に出ようよ)
(((はい)))
4人はキント市の冒険者ギルドを後にして人通りが多いヒポセボ市場に向かう道を歩いていた。市場に向かう道路はたくさんの露天が並んでいたのでサブローとダリナは大好きな串焼き肉屋のテントの前で立ち止まった。
「串焼き肉、4本下さい」
「あいよ、串肉4本」
「鉄貨4枚、まいどあり」
串焼き屋の親父は手際よく焼いてくれた、サブローとダリナは串肉が焼き上がるのをじっと見ていた。
「ヒロシさん、ミサエさん、美味しいです」
「ダリナ、サブロー、ゆっくり食べるのよ」
(ラファエル、男たちはまだ見張っているか?)
(はい、5人が我々を見張っていますが、後の5人は暇を持て余して路地裏で一般人に喝上げをしています)
「ミサエさん、厄介な人たちだね」
「ヒロシさん、厄介な人たちはゴーレムに守ってもらいましょう」
「そうだね」
(ミサエさん、ダリナ、サブロー、次の角を曲がろう)
4人はわざと路地裏に入ったので10人の男たちは長剣で切りかかってきた。
バチン、バチン、バチン、バチン、バチン、男たちは長剣で切りかかったが、絶対防御の魔法障壁に弾き返された。
「兄貴、こいつら防御魔法を使っていますぜ」
「構わねえ、男は皆殺しだ、女は傷つけるなよ」
「サブロー、ゴーレム召喚」
「サモンゴーレム」
「イワン、アラン、盗賊をやっつけろ」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ゴーレムのアランとイワンは長剣型魔導銃から弱い稲妻を放出した。
「兄貴、奴らがゴーレムを使うなんて聞いていませんぜ」
「それに防御魔法も聞いていません」
「兄貴、俺もうダメだ」
「俺もだ」
「俺も駄目だ」
「俺もだ」
10人の盗賊は魔導銃の電撃を受けて全員が口から泡を吹いて気絶してしまったのでヒロシとサブローは拘束魔法で縛り上げた。
市民の通報で直ぐに警ら中の騎士団が駆けつけてきたのだった。10人の盗賊は騎士団に捕まえられてお縄になり牢に入れられた。
「すまないが、騎士団の詰め所に来てもらえないか」
「はい、いいですよ」
「まずは盗賊が襲ってきた状況を説明してくれないか?」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人はソタイン村のサルヒ峠で魔物を狩ってキント市の冒険者ギルドに売りに来た事を正直に話した。4人は冒険者カードを出して身分を確かめられたのだった。
ヒロシたちを襲ってきた盗賊のリーダの名前はオトコンガヤルと言って裏組織のボスだった。
「では、冒険者ギルドの裏口から出たところから付けられていたのだな」
「はい、間違いありません」
「市場の露天でダリナとサブローが串肉を買って、その後に盗賊に襲われたのだな」
「はい、間違いありません」
「騎士団長、オトコンガヤルの部下が露店前で恐喝をしていたと市民から通報が寄せられています」
「そうか、後で事情聴取をしよう」
「路地裏でオトコンガヤルの部下たち全員が先に斬りかかり、ゴーレムを召喚し10人の盗賊を気絶させたのだな」
「はい、そうです」
オトコンガヤルと部下たち全員が男女4人の冒険者を襲ってゴーレムにボロ負けして捉えられた情報はキント市の冒険者ギルドに直ぐに連絡され、ヒロシたち4人は昇級の対象となった。
「この討伐証明書をギルドの受付に提出してくれ」
騎士団長はオトコンガヤルと10人の部下たち討伐証明書を直ぐに発行してくれた。
「ありがとうございます」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は一旦、楠の木の森に移動した。
「ミサエさん、ダリナ、サブロー、スキルは隠蔽しておこう」
「そうね」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】18
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
【名前】サブロー
【種族】獣人族
【年齢】18
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】70
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
「ヒロシさん、これで完璧ですね」
「ミサエさん、ダリナ、両手杖を持って行ってね」
「サブロー、短剣型魔導銃を帯剣するのを忘れないでくれ」
「じゃあ、もう一度冒険者ギルドに行こうよ」
「ヒロシさん、他の冒険者が絡んで来たらどうするのですか?」
「最初は無視を続けようよ、それでも絡んでくるなら転移門を出してログハウスに帰ろうよ」
「分かりました」
ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は再びキント市の冒険者ギルドの扉を開けた。昇級の受付カウンターは空いていたのでヒロシは騎士団の詰め所で書いてもらった討伐証明書を提出した。
ギルド内にいた冒険者たちはひそひそ噂話を始めたのだった。
「ヒロシ様、ミサエ様、ダリナ様、サブロー様、昇級を受付ました」
「ヒロシ様、ミサエ様はAランクに昇級です。ダリナ様とサブロー様はBランクに昇級です」
ヒロシとミサエさんはAランクのカードに書き換えてもらった。ダリナとサブローはBランクのカードに書き換えてもらった。
「おい、何で奴らがAランクなんだよ」
「フランク、あからさまに興奮するのはよせ」
「フランク、あの4人は市場でオトコンガヤルと仲間を捕まえたそうだ、お前は10人の盗賊を捕まえたことがあるのか?」
「何よ、あの巨乳ババア、私の方が魅力的よ」
「ケイトも文句を言うなら実績を出してからだ」
フランクとケイトはキント市ではペトロ・ダンジョンの勇者と聖女と呼ばれここ最近、確実に実績を上げてCランクに昇級していた。フランクを静止したダニエルとエルマは同じパーティで幼なじみだった。
(ヒロシさん、ここでも壁の勇者と聖女の4人組が私たちを指さして大声で騒いでいるいるわ)
(ミサエさん、鑑定出来る?)
(ヒロシさん、全員がレベル20のCランクの剣士と僧侶よ、私を巨乳ババアと言っていたあの娘本当に失礼な娘だわ)
(ミサエさん、怒らないで穏便に行きましょう)
「おい、フランク、何処に行くんだ」
フランクたち4人は受付に抗議に行ったが、ヒロシたちの討伐証明書は騎士団長のサインが入った本物だった。それから、フランクたち4人はギルドマスターに裏の倉庫に案内されてワイバーン2体と魔猿1体を見せられたのだった。
「ダニエル、エルマ、あいつらの実力は本物だったよ」
「ワイバーン2体と魔猿1体を見せられたよ」
「俺たちも明日から特訓だ」
「フランクそうだよ、特訓だ」
「ミサエさん、どうやら、俺たちの疑いは晴れたようだね」
「そうね、帰りましょう」
「ミサエさん、市場で何か買って下さい、私お腹すきました」
「ダリナ、また絡まれるから駄目よ、ログハウスに真っ直ぐ帰りましょう」
「は~い」
こうして、4人は転移門を出して楠の木の森から無事にログハウスに帰ってきたのだった。
(話終わり)
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