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第2章
2-9 ノドグロ峠の魔物を退治した
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ヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は休憩の後に獣人族の里に到着したが、どの家も戸が固く閉まっており誰も外に出てこなかった。
「サブロー、家は覚えているのか?」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、僕の家が燃えてしまって無いのです」
「サブロー、急にどうしたんだ」
サブローは少し先の空き地を指さして急に泣き出した。サブローの家は燃やされ取り壊されて更地になっていたが4人は家が燃やされた理由が分からなかった。里の人々は家の中からヒロシたち4人を警戒して見ていた。
「私たちは怪しい者ではございません。オカロダ町でサブローザ君を助けてこの里に来たのです」
「余所者は直ぐに出て行け」
「サブローザは二度とこの里に近付くな、今度来たらお前たち4人は皆殺しだ」
「「「「サブローザは出て行け」」」」
「「「「そうだ、そうだ」」」」
獣人族の里の人達はサブローの事をかなり嫌っていることが分かった。
「ミサエさん、騒ぎが大きくなる前に一旦、村の外に出ようよ」
「私たちはここの里の人達に歓迎されていないようね」
「サブロー、5年前に何が有ったかは分からないけど、二度と里の人達と関わり合わない方がいいみたいだね」
「そうですね、僕は両親も亡くなって、帰る家も無くなってしまいました」
サブローはダリナの胸で泣きじゃくっていたが、獣人族の里から出ると直ぐに落ち着きを取り戻したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「賢者、サブローの件は後回しにして、キャンピングカーの改造を優先させよう」
「了解です」
「キャンピングカーの改造には大量の魔鉱石が必要になりますのでこの先の峠の洞窟に行きましょう」
「獣人族の里の先に、2つの峠があります。そこで魔鉱石の採取をしましょう」
4人は獣人族の里を迂回して峠に続く二又の道に出たのだった。ソタイン村の周辺は山に囲まれていて、いくつもの峠が有った。キャンピングカーはノドグロ峠の入り口で停止した。
「ヒロシさん、ノドグロ峠へ登る峠道はかなり細いのでここから先はキャンピングカーでは入れません」
「これからATVを2台作ります」
タブレットの画面にはATVが表示されていた。
「サブロー、これからダリナと一緒にATVを作ってみようか」
「ダリナ、サブローのおちんちんを握って魔力を補充してあげて」
「は~い」
「サブロー、画面のATVにだけ集中するのよ」
「おちんちんから白いのを出しちゃだめよ」
「わかった?」
「ダリナさん、そんなに言わなくてもわかってますよ」
サブローとダリナは向かい合ったままダリナはサブロのペニスをしっかりと握っていた。しばらくすると、ドドーンと太鼓の音が鳴って赤色のATVが出来上がった。
「ミサエさん、俺たちも作ろうか」
ヒロシとミサエさんは手をつないで向かい合っただけで黄色のATVを作った。
「ヒロシさん、ミサエさん、サブローさん、ダリナさん、ATVにまたがって下さい」
「サブロー、お馬さんに乗るのと同じだね」
「そうですね」
「ダリナさん、そんなに強くおちんちんを握らないで、おしっこが出ちゃう」
「サブロー、ごめんごめん、だってサブローのおちんちん好きだもの」
「ダリナ、ふざけていないで真面目に乗りなさい」
「は~い」
「サブロー、ダリナ、青いボタンを押したら、ゆっくりとスロットルを回すんだ」
「急激にスロットルを回すと危ないから気をつけてね」
ヒロシはミサエさんを後ろに乗せてATVの乗り方の見本を見せた。
「ヒロシさん、分かりました。こうですね」
サブローとダリナは飲み込みが早かったのでATVの操作に直ぐ慣れた。4人は10分ほどATVの練習をして完全に乗り方をマスターした。
「それでは、ノドグロ峠に行こう」
ATVは地面から少し浮かび上がって浮上走行をするので4人は順調に山道を登って洞窟に到着した。洞窟は2つ並んでいたので4人は左側の洞窟から入った。
「賢者、洞窟の魔物は何だ」
「はい、洞窟の奥にロックリザードとサーペントがいます」
「ミサエさんとダリナさんも短剣型魔導銃で援護射撃をして下さい」
「じゃあ、行くよ」
「「「はい」」」
洞窟の中はかなり暗かったので4人は生活魔法のライトで光球を浮かべて洞窟内を明るく照らした。
「ヒロシさん、赤い点が2つ」
「ヒロシさん、構えて」
「サブローも、構えて」
ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、グギャーオ、グギャーオ、グギェー、グェー、ドサ、ロックリザードは感電死してピクリとも動かなくなった。
「ヒロシさん、待って、もう1体いるわ」
ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、シャー、シャー、グギュー、サーペントも電撃で死んだ。
「サブロー、魔物2体は収納にしまおう」
「はい」
「ヒロシさん、魔鉱石よ」
「ミサエさん、ダリナ、全て回収しよう」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、サブローさん、洞窟の入り口まで戻ったら、続けて2番目の洞窟に入りましょう」
「賢者、魔物の種類は何だ?」
「2番目の洞窟の魔物はコボルトの集団です。およそ30体はいると思われます」
「サブロー、気を引き締めて行こう」
「はい」
「ダリナ、私たちは後ろから援護射撃よ」
「はい」
ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ギャン、コボルトは全滅してしまった。
「サブロー、コボルトを回収していこう」
「はい」
「ヒロシさん、魔鉱石を回収しましょう」
「そうしよう」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、サブローさん、今日と明日の予定はこれで終わりにしましょう」
「今から転移門を出してソタイン村の家に帰るのです」
「賢者、どうしてなの?」
「私自身の更新が滞っており更新を先に行ってからでないとキャンピングカーの改造が出来ないのです」
賢者の説明によると、レベル45でキャンピングカーでの飛行が可能になり、レベル75でキャンピングカーは更に高速飛行が可能になるそうだ。タブレットの更新もキャンピングカーの改造に合わせて2回更新が行われるとの事だった。
「皆さんも急激なレベルアップで再び気分が悪くなると思いますので先にマンドゴラポーションを飲んでから今日と明日は静養されることを提案します」
「賢者、分かったよ」
「じゃぁ、魔女の家に帰ろうか」
「「「はい」」」
(話終わり)
「サブロー、家は覚えているのか?」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、僕の家が燃えてしまって無いのです」
「サブロー、急にどうしたんだ」
サブローは少し先の空き地を指さして急に泣き出した。サブローの家は燃やされ取り壊されて更地になっていたが4人は家が燃やされた理由が分からなかった。里の人々は家の中からヒロシたち4人を警戒して見ていた。
「私たちは怪しい者ではございません。オカロダ町でサブローザ君を助けてこの里に来たのです」
「余所者は直ぐに出て行け」
「サブローザは二度とこの里に近付くな、今度来たらお前たち4人は皆殺しだ」
「「「「サブローザは出て行け」」」」
「「「「そうだ、そうだ」」」」
獣人族の里の人達はサブローの事をかなり嫌っていることが分かった。
「ミサエさん、騒ぎが大きくなる前に一旦、村の外に出ようよ」
「私たちはここの里の人達に歓迎されていないようね」
「サブロー、5年前に何が有ったかは分からないけど、二度と里の人達と関わり合わない方がいいみたいだね」
「そうですね、僕は両親も亡くなって、帰る家も無くなってしまいました」
サブローはダリナの胸で泣きじゃくっていたが、獣人族の里から出ると直ぐに落ち着きを取り戻したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「賢者、サブローの件は後回しにして、キャンピングカーの改造を優先させよう」
「了解です」
「キャンピングカーの改造には大量の魔鉱石が必要になりますのでこの先の峠の洞窟に行きましょう」
「獣人族の里の先に、2つの峠があります。そこで魔鉱石の採取をしましょう」
4人は獣人族の里を迂回して峠に続く二又の道に出たのだった。ソタイン村の周辺は山に囲まれていて、いくつもの峠が有った。キャンピングカーはノドグロ峠の入り口で停止した。
「ヒロシさん、ノドグロ峠へ登る峠道はかなり細いのでここから先はキャンピングカーでは入れません」
「これからATVを2台作ります」
タブレットの画面にはATVが表示されていた。
「サブロー、これからダリナと一緒にATVを作ってみようか」
「ダリナ、サブローのおちんちんを握って魔力を補充してあげて」
「は~い」
「サブロー、画面のATVにだけ集中するのよ」
「おちんちんから白いのを出しちゃだめよ」
「わかった?」
「ダリナさん、そんなに言わなくてもわかってますよ」
サブローとダリナは向かい合ったままダリナはサブロのペニスをしっかりと握っていた。しばらくすると、ドドーンと太鼓の音が鳴って赤色のATVが出来上がった。
「ミサエさん、俺たちも作ろうか」
ヒロシとミサエさんは手をつないで向かい合っただけで黄色のATVを作った。
「ヒロシさん、ミサエさん、サブローさん、ダリナさん、ATVにまたがって下さい」
「サブロー、お馬さんに乗るのと同じだね」
「そうですね」
「ダリナさん、そんなに強くおちんちんを握らないで、おしっこが出ちゃう」
「サブロー、ごめんごめん、だってサブローのおちんちん好きだもの」
「ダリナ、ふざけていないで真面目に乗りなさい」
「は~い」
「サブロー、ダリナ、青いボタンを押したら、ゆっくりとスロットルを回すんだ」
「急激にスロットルを回すと危ないから気をつけてね」
ヒロシはミサエさんを後ろに乗せてATVの乗り方の見本を見せた。
「ヒロシさん、分かりました。こうですね」
サブローとダリナは飲み込みが早かったのでATVの操作に直ぐ慣れた。4人は10分ほどATVの練習をして完全に乗り方をマスターした。
「それでは、ノドグロ峠に行こう」
ATVは地面から少し浮かび上がって浮上走行をするので4人は順調に山道を登って洞窟に到着した。洞窟は2つ並んでいたので4人は左側の洞窟から入った。
「賢者、洞窟の魔物は何だ」
「はい、洞窟の奥にロックリザードとサーペントがいます」
「ミサエさんとダリナさんも短剣型魔導銃で援護射撃をして下さい」
「じゃあ、行くよ」
「「「はい」」」
洞窟の中はかなり暗かったので4人は生活魔法のライトで光球を浮かべて洞窟内を明るく照らした。
「ヒロシさん、赤い点が2つ」
「ヒロシさん、構えて」
「サブローも、構えて」
ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、グギャーオ、グギャーオ、グギェー、グェー、ドサ、ロックリザードは感電死してピクリとも動かなくなった。
「ヒロシさん、待って、もう1体いるわ」
ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、ビーーー、シャー、シャー、グギュー、サーペントも電撃で死んだ。
「サブロー、魔物2体は収納にしまおう」
「はい」
「ヒロシさん、魔鉱石よ」
「ミサエさん、ダリナ、全て回収しよう」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、サブローさん、洞窟の入り口まで戻ったら、続けて2番目の洞窟に入りましょう」
「賢者、魔物の種類は何だ?」
「2番目の洞窟の魔物はコボルトの集団です。およそ30体はいると思われます」
「サブロー、気を引き締めて行こう」
「はい」
「ダリナ、私たちは後ろから援護射撃よ」
「はい」
ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ギャン、コボルトは全滅してしまった。
「サブロー、コボルトを回収していこう」
「はい」
「ヒロシさん、魔鉱石を回収しましょう」
「そうしよう」
「ヒロシさん、ミサエさん、ダリナさん、サブローさん、今日と明日の予定はこれで終わりにしましょう」
「今から転移門を出してソタイン村の家に帰るのです」
「賢者、どうしてなの?」
「私自身の更新が滞っており更新を先に行ってからでないとキャンピングカーの改造が出来ないのです」
賢者の説明によると、レベル45でキャンピングカーでの飛行が可能になり、レベル75でキャンピングカーは更に高速飛行が可能になるそうだ。タブレットの更新もキャンピングカーの改造に合わせて2回更新が行われるとの事だった。
「皆さんも急激なレベルアップで再び気分が悪くなると思いますので先にマンドゴラポーションを飲んでから今日と明日は静養されることを提案します」
「賢者、分かったよ」
「じゃぁ、魔女の家に帰ろうか」
「「「はい」」」
(話終わり)
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