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第6章
6-4 クリミリ宮殿の大聖堂1
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式典が終わった翌朝……
四人は朝食後にゲラーシーさんとナターリヤさんの案内でクリミリ宮殿の大聖堂を案内してもらっていた。ゲラーシーさんは大聖堂は歩いて10分くらいかかるといっていた。
リカコは昨日のマリオの様子が途中からおかしかったので聞いてきた。
「マリオさん、昨日はパーティの途中で急に黙り込んだけど、ウォッカで悪酔いして気分が悪くなったの?」
「リカコ、そうではないよ」
「ウリエルが直ぐに状態無効化と解毒を発動してくれたから、悪酔いにはなっていないよ」
「アレクサンドルさんの話を聞いていて、ロキシア国を追放された貴族たちがイポニアに渡ってそれぞれの町や市の領主になったと考えていたんだ」
「そう言えば、イポニアの人々は魔王の国の存在を信じていたわね」
「そうだよ、そのための○○町の勇者と聖女がいたのだと思うよ」
「あっ!!」
「あっ!!」
「マリオ、リカコ、どうかしたのか?」
「いいえ、何でもありません」
(リカコ、俺たちは騙されていたかも知れないね)
(そうよ、マリオさん、きっとそうだわ)
(だから、自分たちより強い冒険者が現れると勇者と聖女は必死になって余所者を追い出そうとしたんだ)
(でも、何でなの?)
(マリオさん、リカコさん、それは『大人の都合』だからです)
(ロキシアから移民として渡った元農民奴隷たちが領主や教会に反感を持たないようにイポニア全体で10000組の勇者と聖女を擁立して町全体を守ってもらうことで領主と教会が安心できるからです)
(輸入貴族と呼ばれている元ロキシア国の貴族たちはロシコス鉄道を利用して生活に便利な魔道具を西の大陸から仕入れてイポニアで高く売っているのです。イポニアからは、金属、織物などの加工品が輸出され、輸入商人は往復で利ざやを稼いでいるのです)
(また、一般人がイポニアからナトホカに行く場合はガレオン船の料金が金貨10枚なので一般人が外国に渡ることは滅多にないと思われます。ですから、輸入貴族と教会が裏で手を組んでロキシア国とキーナ国の間に魔王の国をでっち上げたのです)
ウリエルはソタイン村のジェネオスとアギオスがオカロダ町で偽勇者と偽聖女として処刑されかけた事件をマリオとリカコに詳しく伝えた。現在はロキシア国のゼニト村でレッサードラゴンを倒して神の御使いになったと教えてくれた。アンギリア国に移住したジェネオスとアギオスはスナードン山のレッドドラゴンを倒して弟子と共に神の御使いになったと教えてくれた。
それと、ナトホカの洋菓子店のオーナーは同じ時期にサツポル市に転生した勇者と聖女の候補であったことを教えてくれたのだった。
(そうだったのか、リカコ、だからナトホカの洋菓子店はケーキが美味しかったのだね)
(そう言われてみれば、今までに食べていたケーキと同じ味だったわね)
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、祭壇の前で祈ってくれ」
マリオとリカコ、ヒカルとミチルはそれぞれ祭壇の前で手を合わせて祈った。四人は数秒の間に次第に意識が遠のいていたのだった。
「信心深き者たちよ」
部屋全体がが金色に光って、空中にバッカス様、アリアドネ様の二柱の神様が現れた。
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、今まで数々の活躍大儀であった」
「四人で力を合わせてロキシア国の産業発展に尽力したことはゼウス様とヘーラ様に褒めて頂いたので儂らも鼻が高いのじゃ」
「よって、マリオ、リカコ夫婦、ヒカル、ミチル夫婦は神の御使いとしてオリンポスに正式登録されたのじゃ」
バッカス様とアリアドネ様は同時期にアンギリア国のジェネオスとアギオス夫婦とその弟子が神の御使いになった事とゼニト村のジェネオスとアギオス夫婦とその弟子も神の御使いになった事を教えてくれたのだった。
「では、時間なので我等は消えて行くが、後で四人のステータスを確認するのじゃ」
そう言われてバッカス様とアリアドネ様は消えていかれた。
「ステータス・オープン」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】マリオ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】大錬金術師/《亜神・神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
創造・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 召喚 従魔 魔法付与 隠蔽 ゴーレムマスター 不老不死
【LV】1047
【MP】1047000
【名前】リカコ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】大魔女/《亜神・神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
アギオスの祝福 創薬・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 召喚 従魔 魔法付与 隠蔽 ゴーレムマスター 不老不死
【LV】1047
【MP】1047000
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒカル・ネモト
【種族】人族
【年齢】17
【称号】大錬金術師/《神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
創造・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 魔法付与 召喚 従魔 隠蔽 ゴーレムマスター
【LV】829
【MP】829000
【名前】ミチル・ヨシカワ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】大魔女/《神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
アギオスの祝福 創薬・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 魔法付与 召喚 従魔 隠蔽 ゴーレムマスター
【LV】829
【MP】829000
◇ ◇ ◇ ◇
「バッカス様、アリアドネ様、『神の御使い』とは具体的には何をするのですか?」
「おお、そうじゃった。伝えるのを忘れるとこじゃった」
「神の御使いの定義はまだ決まっておらぬのじゃ」
「勇者、聖女の呼び名がジェネオスとアギオスに変わったように、国と民を助けるのが神の御使い様としてアンギリア国の歴史書に記載されていたのでゼウス様とヘーラ様がそれに従ったまでじゃ」
「儂ら担当神はゼウス様とヘーラ様が決めたことに従うだけじゃ」
「汝らはしばらくはロキシア国に留まって国の発展に貢献すれば良いのじゃ」
「分かりました。私達四人はこれからも神の御使いとしてロキシア国と人々のために尽す事を誓います」
「「「誓います」」」
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、ずいぶん熱心に祈っていたのね」
「ナターリヤさん、そんなに長く祈っていましたか?」
「ええ、貴女たちの体が祈っている間金色に輝いていたのよ」
「そうでしたか」
「実は主人も私もヒカルとミチルもバッカス神とアリアドネ神から『神の御使い』として神託が下りたのです」
「リカコ、貴女たち神様から神託を受けたの?」
「はい、バッカス様、アリアドネ様から『神の御使い』になったと言葉をいただきました」
「ゲラーシー、大変よ、直ぐに神官長を呼んできて」
「ナターリヤ、慌ててどうした」
「ゲラーシー、リカコたち四人が神託を受けたのよ」
「ニコライ神官長、四人に神託が下りたそうです」
「ゲラーシー学長、本当なのか?」
「はい、たった今、礼拝堂で受けたそうです」
「ナターリヤが言うには四人の体が金色に光ったそうです」
(リカコ、ヒカル、ミチル、ステータスの隠蔽だ)
(スキルは全て隠そう)
(神の御使いはバレてしまったから公開して、レベル99に固定しておこう)
(それと称号は錬金術師と薬師にしておこう)
(((はい)))
直ぐに魔法学園からステータスを測定する魔道具が運び込まれて四人のステータスが詳しく調べられた。
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】マリオ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】錬金術師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
【名前】リカコ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒカル・ネモト
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
【名前】ミチル・ヨシカワ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】薬師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
「マリオ、君は商人じゃなかったのかい?」
「はい、神様から神託を受けて職業が錬金術師になったようです」
「ヒカル、君も前は剣士だったね」
「はい、そうです、マリオさん達と一緒にいる内に錬金術を覚えたので職業が変更になったもしれません」
「ゲラーシー、職業のことはいいのよ、それよりも皇帝と関係機関に連絡が先よ」
「ナターリヤ、そうだな」
「イワノフ、アレクサンドル、直ぐに大聖堂に来てくれ」
「レジーナ、アナスタシアも手伝って」
「わかった、直ぐに行く」
マリオが作った通信魔道具でイワノフさん、レジーナさん、アレクサンドルさんとアナスタシアさんが大聖堂に駆けつけた。
(話終わり)
四人は朝食後にゲラーシーさんとナターリヤさんの案内でクリミリ宮殿の大聖堂を案内してもらっていた。ゲラーシーさんは大聖堂は歩いて10分くらいかかるといっていた。
リカコは昨日のマリオの様子が途中からおかしかったので聞いてきた。
「マリオさん、昨日はパーティの途中で急に黙り込んだけど、ウォッカで悪酔いして気分が悪くなったの?」
「リカコ、そうではないよ」
「ウリエルが直ぐに状態無効化と解毒を発動してくれたから、悪酔いにはなっていないよ」
「アレクサンドルさんの話を聞いていて、ロキシア国を追放された貴族たちがイポニアに渡ってそれぞれの町や市の領主になったと考えていたんだ」
「そう言えば、イポニアの人々は魔王の国の存在を信じていたわね」
「そうだよ、そのための○○町の勇者と聖女がいたのだと思うよ」
「あっ!!」
「あっ!!」
「マリオ、リカコ、どうかしたのか?」
「いいえ、何でもありません」
(リカコ、俺たちは騙されていたかも知れないね)
(そうよ、マリオさん、きっとそうだわ)
(だから、自分たちより強い冒険者が現れると勇者と聖女は必死になって余所者を追い出そうとしたんだ)
(でも、何でなの?)
(マリオさん、リカコさん、それは『大人の都合』だからです)
(ロキシアから移民として渡った元農民奴隷たちが領主や教会に反感を持たないようにイポニア全体で10000組の勇者と聖女を擁立して町全体を守ってもらうことで領主と教会が安心できるからです)
(輸入貴族と呼ばれている元ロキシア国の貴族たちはロシコス鉄道を利用して生活に便利な魔道具を西の大陸から仕入れてイポニアで高く売っているのです。イポニアからは、金属、織物などの加工品が輸出され、輸入商人は往復で利ざやを稼いでいるのです)
(また、一般人がイポニアからナトホカに行く場合はガレオン船の料金が金貨10枚なので一般人が外国に渡ることは滅多にないと思われます。ですから、輸入貴族と教会が裏で手を組んでロキシア国とキーナ国の間に魔王の国をでっち上げたのです)
ウリエルはソタイン村のジェネオスとアギオスがオカロダ町で偽勇者と偽聖女として処刑されかけた事件をマリオとリカコに詳しく伝えた。現在はロキシア国のゼニト村でレッサードラゴンを倒して神の御使いになったと教えてくれた。アンギリア国に移住したジェネオスとアギオスはスナードン山のレッドドラゴンを倒して弟子と共に神の御使いになったと教えてくれた。
それと、ナトホカの洋菓子店のオーナーは同じ時期にサツポル市に転生した勇者と聖女の候補であったことを教えてくれたのだった。
(そうだったのか、リカコ、だからナトホカの洋菓子店はケーキが美味しかったのだね)
(そう言われてみれば、今までに食べていたケーキと同じ味だったわね)
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、祭壇の前で祈ってくれ」
マリオとリカコ、ヒカルとミチルはそれぞれ祭壇の前で手を合わせて祈った。四人は数秒の間に次第に意識が遠のいていたのだった。
「信心深き者たちよ」
部屋全体がが金色に光って、空中にバッカス様、アリアドネ様の二柱の神様が現れた。
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、今まで数々の活躍大儀であった」
「四人で力を合わせてロキシア国の産業発展に尽力したことはゼウス様とヘーラ様に褒めて頂いたので儂らも鼻が高いのじゃ」
「よって、マリオ、リカコ夫婦、ヒカル、ミチル夫婦は神の御使いとしてオリンポスに正式登録されたのじゃ」
バッカス様とアリアドネ様は同時期にアンギリア国のジェネオスとアギオス夫婦とその弟子が神の御使いになった事とゼニト村のジェネオスとアギオス夫婦とその弟子も神の御使いになった事を教えてくれたのだった。
「では、時間なので我等は消えて行くが、後で四人のステータスを確認するのじゃ」
そう言われてバッカス様とアリアドネ様は消えていかれた。
「ステータス・オープン」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】マリオ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】大錬金術師/《亜神・神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
創造・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 召喚 従魔 魔法付与 隠蔽 ゴーレムマスター 不老不死
【LV】1047
【MP】1047000
【名前】リカコ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】大魔女/《亜神・神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
アギオスの祝福 創薬・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 召喚 従魔 魔法付与 隠蔽 ゴーレムマスター 不老不死
【LV】1047
【MP】1047000
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒカル・ネモト
【種族】人族
【年齢】17
【称号】大錬金術師/《神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
創造・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 魔法付与 召喚 従魔 隠蔽 ゴーレムマスター
【LV】829
【MP】829000
【名前】ミチル・ヨシカワ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】大魔女/《神の御使い》
【スキル】
バッカス神、アリアドネ神の加護
アギオスの祝福 創薬・具現化 転移 収納 分身 料理人 思念伝達 魔法付与 召喚 従魔 隠蔽 ゴーレムマスター
【LV】829
【MP】829000
◇ ◇ ◇ ◇
「バッカス様、アリアドネ様、『神の御使い』とは具体的には何をするのですか?」
「おお、そうじゃった。伝えるのを忘れるとこじゃった」
「神の御使いの定義はまだ決まっておらぬのじゃ」
「勇者、聖女の呼び名がジェネオスとアギオスに変わったように、国と民を助けるのが神の御使い様としてアンギリア国の歴史書に記載されていたのでゼウス様とヘーラ様がそれに従ったまでじゃ」
「儂ら担当神はゼウス様とヘーラ様が決めたことに従うだけじゃ」
「汝らはしばらくはロキシア国に留まって国の発展に貢献すれば良いのじゃ」
「分かりました。私達四人はこれからも神の御使いとしてロキシア国と人々のために尽す事を誓います」
「「「誓います」」」
「マリオ、リカコ、ヒカル、ミチル、ずいぶん熱心に祈っていたのね」
「ナターリヤさん、そんなに長く祈っていましたか?」
「ええ、貴女たちの体が祈っている間金色に輝いていたのよ」
「そうでしたか」
「実は主人も私もヒカルとミチルもバッカス神とアリアドネ神から『神の御使い』として神託が下りたのです」
「リカコ、貴女たち神様から神託を受けたの?」
「はい、バッカス様、アリアドネ様から『神の御使い』になったと言葉をいただきました」
「ゲラーシー、大変よ、直ぐに神官長を呼んできて」
「ナターリヤ、慌ててどうした」
「ゲラーシー、リカコたち四人が神託を受けたのよ」
「ニコライ神官長、四人に神託が下りたそうです」
「ゲラーシー学長、本当なのか?」
「はい、たった今、礼拝堂で受けたそうです」
「ナターリヤが言うには四人の体が金色に光ったそうです」
(リカコ、ヒカル、ミチル、ステータスの隠蔽だ)
(スキルは全て隠そう)
(神の御使いはバレてしまったから公開して、レベル99に固定しておこう)
(それと称号は錬金術師と薬師にしておこう)
(((はい)))
直ぐに魔法学園からステータスを測定する魔道具が運び込まれて四人のステータスが詳しく調べられた。
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】マリオ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】錬金術師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
【名前】リカコ・ナミキ
【種族】人族
【年齢】22
【称号】薬師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒカル・ネモト
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
【名前】ミチル・ヨシカワ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】薬師/神の御使い
【スキル】
秘匿
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
「マリオ、君は商人じゃなかったのかい?」
「はい、神様から神託を受けて職業が錬金術師になったようです」
「ヒカル、君も前は剣士だったね」
「はい、そうです、マリオさん達と一緒にいる内に錬金術を覚えたので職業が変更になったもしれません」
「ゲラーシー、職業のことはいいのよ、それよりも皇帝と関係機関に連絡が先よ」
「ナターリヤ、そうだな」
「イワノフ、アレクサンドル、直ぐに大聖堂に来てくれ」
「レジーナ、アナスタシアも手伝って」
「わかった、直ぐに行く」
マリオが作った通信魔道具でイワノフさん、レジーナさん、アレクサンドルさんとアナスタシアさんが大聖堂に駆けつけた。
(話終わり)
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