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第3章
3-9 二日酔いはポーションで治そう2
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次の日……
マリオとリカコ、ヒカルとミチルの4人はレジーナさんから借りたログハウスで朝を迎えた。
マリオは女性陣の強い要望でシャワー付きトイレを男女別に2階と1階に増設した。
この世界のトイレはいわゆるボットンなので、マリオはタブレットで新たに加わったインターネット接続で検索して水洗トイレを具現したのだった。風呂も具現化でユニットバスを作ったので、1階と2階のトイレ横に設置できたのだった。
「マリオさん、おはようござ、オエッ」
ヒカルは慌てて口を押さえて1階の男子トイレに駆け込んだ。
「リカコさん、オエッ」
ミチルも慌てて口を押さえて1階の女子トイレに駆け込んだ。
やがて、気持ち悪そうな顔をした二人がトイレから戻ってきた。
「ヒカル、ミチルも昨夜は調子に乗ってお酒を飲み過ぎたのよ」
「パーフェクトヒール」
リカコはヒカルとミチルに回復魔法を掛けた。マリオはリカコに念を押されたのでお酒を余り飲まなかったのだった。
「ヒカル、ミチル、これを飲みなさい」
「リカコさん、ポーションですか?」
「そうよ、マンドラゴラのポーションよ」
「甘くて飲みやすいです」
「もう、ヒカルったら、フザケて飲み過ぎるからいけないのよ」
「ミチルも口を押さえて駆け込んだから同罪だよ」
「マリオさん、リカコさん、朝からお騒がせしてスミマセンでした」
「元気になったから気にしないで」
「ウリエル、二人のレベルアップを考えてくれ」
「マリオさん、おはようございます」
「今日の予定は、今までの勇者と聖女がやってきたスライム退治からです。まずはヒカルさんとミチルさんの基礎レベルをしっかりと上げていきましょう」
「ヒカルさん、ミチルさん、このペンダント型の魔道ブースターを暫くの間つけていて下さい」
ウリエルはマリオとリカコがナニサカの魔道店で買った魔道ブースターの複製を空中に出してきた。
「マリオさん、この喋るタブレットはどうしたのですか?」
「勇者と聖女のレベルが25に上がると神様からもらえる魔道具だよ」
「リカコさん、ウリエルって、どうして神話の天使長の名前がついているのですか?」
「ミチル、タブレットは神界の神様たちと通話が出来る魔道具よ」
「詳しくは分からないけど、神界の旗艦システムって言ってたわね」
「マリオさん、そう言ってたよね」
「ああ、言っていたよ」
ウリエルは暫くの間、ヒカルとミチルから質問攻めにあい、この世界の神様のこと、勇者、聖女のことを順番にヒカルとミチル聞かせて納得させたのだった。
「ミチル、僕はマリオさんが「勇者の剣」を持っていると思いこんでいたよ」
「私もリカコさんが「聖女の杖」を持っていると思いこんでいたのよ」
どうやら、二人はラノベに描かれている勇者と聖女の姿をイメージしての発言だった。ウリエルの説明でマリオたちが普通の夫婦であると納得したのだった。
「ミチル、聖女が使う杖はナトホカの魔道具店に売っていたわよ」
リカコは収納からナトホカの魔道具店で買った両手杖を取り出してヒカルとミチルに見せた。
「じゃぁ、ハバロフキでも買えるのですか?」
「マリオさん、まず最初にレイピアを作りましょう」
ウリエルは画面にごく普通のレイピアを表示していた。
「マリオさん、レイピアに魔石は付いているのですか?」
「ヒカル、それは中二病よ、マリオさんとリカコさんに笑われるよ」
「あっ、そうだった」
ヒカルは中二病の癖が治っていないようなので何処かで背伸びをしていたのだった。二日酔いの原因もヒカルが背伸びしてスパークリングワイン飲み始めたので、ミチルも一緒にスパークリングワインを飲んだのだった
「ヒカル、タブレットの画面を見ながら頭の中でレイピアをイメージするんだ」
「魔力をお腹に集中しながらイメージをするんだ」
マリオは具現化の発動の手順を教えた。
「う~ん」
「マリオさん、難しいです」
「ヒカル、ミチル、貴方達キスはしたことがあるでしょ」
「はい、もちろん」
「じゃぁ、二人は最後まで経験したの?」
「ええ、ヒカルの家と私の家でお泊りした時に済ませました」
「だったら大丈夫よ、魔力はセックスと同じなのよ」
「リカコさん、魔力はセックスと同じって、どういうことですか?」
「ヒカルが具現化する時にミチルがヒカルのペニスを触るのよ」
「そうすると、ふたりの魔力がお互いに循環して魔力が増幅するのよ」
「今は魔力ブースターをつけているから魔力が出やすくなっているはずよ」
リカコはミチルにウリエルが具現化で作った魔力ブースターは初心者の内は魔力を高める効果がある事を説明したが、ヒカルとミチルがお互いに愛し合って正しいセックスが魔力を高める最高の方法だと説明したのだった。
「ヒカルさん、おちんちんを触るよ」
「ミチル、出そうだ」
「ヒカルさん、真面目にしてよ」
「ヒカルさん、頭の中でレイピアの事だけ考えて」
「あっ、ミチルの手から温かいものがお腹に流れてきた」
「私もよ、ヒカルさんから温かいのがお腹の中に流れてきているわ」
「ヒカル、ミチル、よく気がついたね」
「それが魔力の流れよ」
「もう大丈夫だ」
「ヒカルは頭の中でレイピアをもっと強くイメージするんだ」
「マリオさん、やってみます」
「ミチル、もう一度お願い」
「ヒカルさん、今度はもう少し強くおちんちんを握るわね」
「うん」
ドドーン、ドドーン、ヒカルの頭の中で太鼓の音が2回響いて赤い魔石入りのレイピアが2本出来てきた。
「マリオさん、リカコさん、カッコイイのが出来ました」
ヒカルは中二病をフルに発揮して、魔石入りのレイピアを具現化したのだった。それを見たマリオとリカコは笑いそうになったが、これが今の高校生の姿なのだと理解したのだった。
(話終わり)
マリオとリカコ、ヒカルとミチルの4人はレジーナさんから借りたログハウスで朝を迎えた。
マリオは女性陣の強い要望でシャワー付きトイレを男女別に2階と1階に増設した。
この世界のトイレはいわゆるボットンなので、マリオはタブレットで新たに加わったインターネット接続で検索して水洗トイレを具現したのだった。風呂も具現化でユニットバスを作ったので、1階と2階のトイレ横に設置できたのだった。
「マリオさん、おはようござ、オエッ」
ヒカルは慌てて口を押さえて1階の男子トイレに駆け込んだ。
「リカコさん、オエッ」
ミチルも慌てて口を押さえて1階の女子トイレに駆け込んだ。
やがて、気持ち悪そうな顔をした二人がトイレから戻ってきた。
「ヒカル、ミチルも昨夜は調子に乗ってお酒を飲み過ぎたのよ」
「パーフェクトヒール」
リカコはヒカルとミチルに回復魔法を掛けた。マリオはリカコに念を押されたのでお酒を余り飲まなかったのだった。
「ヒカル、ミチル、これを飲みなさい」
「リカコさん、ポーションですか?」
「そうよ、マンドラゴラのポーションよ」
「甘くて飲みやすいです」
「もう、ヒカルったら、フザケて飲み過ぎるからいけないのよ」
「ミチルも口を押さえて駆け込んだから同罪だよ」
「マリオさん、リカコさん、朝からお騒がせしてスミマセンでした」
「元気になったから気にしないで」
「ウリエル、二人のレベルアップを考えてくれ」
「マリオさん、おはようございます」
「今日の予定は、今までの勇者と聖女がやってきたスライム退治からです。まずはヒカルさんとミチルさんの基礎レベルをしっかりと上げていきましょう」
「ヒカルさん、ミチルさん、このペンダント型の魔道ブースターを暫くの間つけていて下さい」
ウリエルはマリオとリカコがナニサカの魔道店で買った魔道ブースターの複製を空中に出してきた。
「マリオさん、この喋るタブレットはどうしたのですか?」
「勇者と聖女のレベルが25に上がると神様からもらえる魔道具だよ」
「リカコさん、ウリエルって、どうして神話の天使長の名前がついているのですか?」
「ミチル、タブレットは神界の神様たちと通話が出来る魔道具よ」
「詳しくは分からないけど、神界の旗艦システムって言ってたわね」
「マリオさん、そう言ってたよね」
「ああ、言っていたよ」
ウリエルは暫くの間、ヒカルとミチルから質問攻めにあい、この世界の神様のこと、勇者、聖女のことを順番にヒカルとミチル聞かせて納得させたのだった。
「ミチル、僕はマリオさんが「勇者の剣」を持っていると思いこんでいたよ」
「私もリカコさんが「聖女の杖」を持っていると思いこんでいたのよ」
どうやら、二人はラノベに描かれている勇者と聖女の姿をイメージしての発言だった。ウリエルの説明でマリオたちが普通の夫婦であると納得したのだった。
「ミチル、聖女が使う杖はナトホカの魔道具店に売っていたわよ」
リカコは収納からナトホカの魔道具店で買った両手杖を取り出してヒカルとミチルに見せた。
「じゃぁ、ハバロフキでも買えるのですか?」
「マリオさん、まず最初にレイピアを作りましょう」
ウリエルは画面にごく普通のレイピアを表示していた。
「マリオさん、レイピアに魔石は付いているのですか?」
「ヒカル、それは中二病よ、マリオさんとリカコさんに笑われるよ」
「あっ、そうだった」
ヒカルは中二病の癖が治っていないようなので何処かで背伸びをしていたのだった。二日酔いの原因もヒカルが背伸びしてスパークリングワイン飲み始めたので、ミチルも一緒にスパークリングワインを飲んだのだった
「ヒカル、タブレットの画面を見ながら頭の中でレイピアをイメージするんだ」
「魔力をお腹に集中しながらイメージをするんだ」
マリオは具現化の発動の手順を教えた。
「う~ん」
「マリオさん、難しいです」
「ヒカル、ミチル、貴方達キスはしたことがあるでしょ」
「はい、もちろん」
「じゃぁ、二人は最後まで経験したの?」
「ええ、ヒカルの家と私の家でお泊りした時に済ませました」
「だったら大丈夫よ、魔力はセックスと同じなのよ」
「リカコさん、魔力はセックスと同じって、どういうことですか?」
「ヒカルが具現化する時にミチルがヒカルのペニスを触るのよ」
「そうすると、ふたりの魔力がお互いに循環して魔力が増幅するのよ」
「今は魔力ブースターをつけているから魔力が出やすくなっているはずよ」
リカコはミチルにウリエルが具現化で作った魔力ブースターは初心者の内は魔力を高める効果がある事を説明したが、ヒカルとミチルがお互いに愛し合って正しいセックスが魔力を高める最高の方法だと説明したのだった。
「ヒカルさん、おちんちんを触るよ」
「ミチル、出そうだ」
「ヒカルさん、真面目にしてよ」
「ヒカルさん、頭の中でレイピアの事だけ考えて」
「あっ、ミチルの手から温かいものがお腹に流れてきた」
「私もよ、ヒカルさんから温かいのがお腹の中に流れてきているわ」
「ヒカル、ミチル、よく気がついたね」
「それが魔力の流れよ」
「もう大丈夫だ」
「ヒカルは頭の中でレイピアをもっと強くイメージするんだ」
「マリオさん、やってみます」
「ミチル、もう一度お願い」
「ヒカルさん、今度はもう少し強くおちんちんを握るわね」
「うん」
ドドーン、ドドーン、ヒカルの頭の中で太鼓の音が2回響いて赤い魔石入りのレイピアが2本出来てきた。
「マリオさん、リカコさん、カッコイイのが出来ました」
ヒカルは中二病をフルに発揮して、魔石入りのレイピアを具現化したのだった。それを見たマリオとリカコは笑いそうになったが、これが今の高校生の姿なのだと理解したのだった。
(話終わり)
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