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第5章
5-9 コルジオル鉱山のアンデッドとゾンビドラゴン
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「マリオさん、そのマスクはどうしたのですか?」
「瘴気を吸わないための防毒マスクだ、テオスシステムで調べて作ったんだ」
「ミチル、俺たちもカッコイイマスクを作ろうか」
「ヒカルさん、もちろんカラスのクチバシのマスクよ」
「ああ、分かっているよ」
「ミチル、出来たよ、ミチルのは赤い嘴にしたよ」
マリオとリカコはヒカルとミチルのマスクを見て吹き出しそうになったが、直ぐに防毒マスクを被って誤魔化した。
「警告!、警告!、マリオさん、リカコさん、ヒカルさん、ミチルさん。キャンピングカーの窓から絶対に顔を出さないでください」
キャンピングカーは安全高度を保ちながら、コルジオル鉱山の上空で待機していた。キャンピングカーが着陸できない理由はアンデッドが地上で多数徘徊していたのと鉱山からの高濃度の瘴気が辺り一面に漂っていたからだった。
ウリエルの分析によると、コルジオル鉱山は全体がアンデッドの巣窟なっており、およそ3000体のアンデッドが徘徊しているとの事だった。
「ミチル、聖属性弾を上空から撃つわよ」
「はい」
「「ホーリーショット」」
リカコとミチルは聖属性弾を上空から撃った。ホーリーショットがアンデッドに当たると、金色に輝いて浄化され次々とアンデッドは消滅していった。画面の赤色は全て消えてなくなったが、まだ所々に赤い点が点滅していた。
「マリオさん、ようやく着陸が可能になりましたが、坑道の中に赤い点が光っています」
「リカコ、これが聖女の本当の力なのか?」
「ええ、そうよ」
「それにしてもホーリーショットはすごい力だね」
「そうよ、魔力を少し持っていかれたわ」
「ウリエル、坑道の中はもっと強力なアンデッドがいるのか?」
「はい、全ての坑道にリッチがいます」
ウリエルは短剣型魔導銃に聖属性魔法を付与するようにアドバイスしてくれた。
「アギオスヒーリー」
短剣型魔導銃は白金色に光り輝いていたが、リカコの体から魔力を半分ほど持って行った。
「リカコ、ミチル、マンドラゴラのポーションを飲むんだ」
リカコとミチルはマンドラゴラポーションを一気飲みしたので、魔力は元通りに回復した。
「マリオさん、坑道を注意しながら進みましょう」
「ヒカルさん、赤い点が9つ光っているよ」
「マリオさん、1つ目の赤い点が動いたわ」
パシューン、リッチは金色の粒になって消えた。
「ヒカルさん、左から」
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、坑道内のリッチと雑魚アンデッドを順調に倒して、赤い点は残り1つになっていた。
「マリオさん、ヒカルさん、構えて」
パシューン、パシューン、金色の光が消えてリッチは全て消滅した。
「リカコ、白金だよ、白金が落ちている」
「拾えるだけ拾って帰ろうよ」
「マリオさん、大きな赤い点」
「ヒカルさん、ブレスが来る」
「絶対防御・展開×10」
グゥワーオ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、
「ふぅ、間一髪だったな」
「マリオさん、危なかったですね」
「障壁のおかげだ」
「リカコ、ヒカル、ミチル、ドラゴンの頭に一斉攻撃だ」
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル、
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル
「ヒカル、短剣型魔導銃が焼ききれてもいいからとにかく撃ち続けるんだ」
「はい」
「ミチル、特大ホーリーショットを撃ちましょう」
「そうね、メガ・ホーリーショットと名付けましょう」
「「メガ・ホーリーショット」」
チュドーン、チュドーン、ガラガラ、ピシャーン、ゾンビドラゴンはリカコとミチルのメガ・ホーリーショットで浄化されて消えていった
「リカコ、ミチル、どうした」
「エクストラ・ヒール」「エクストラ・ヒール」
リカコとミチルは魔力切れを起こしてへたり込んでいた。
「リカコさん、マンドラゴラポーションです」
「ミチルも飲んで」
「マリオさん、大きな魔石です」
「ヒカル、回収だ」
「ウリエル、坑道内全体の最終チェック」
「マリオさん、魔物は全て殲滅しました」
「ギルドに直ぐに戻って報告しようよ」
マリオは転移門を取り出して、冒険者ギルドの裏に接続した。一瞬で冒険者ギルドに戻って、受付で依頼が終了したことを報告した。
「マリオさん、リカコさん、もう終わったのですか?」
「はい、坑道の外を徘徊していたアンデッドは全て浄化しました。瘴気も消えています」
「坑道内のボスアンデッドは9体いましたが、全て浄化してきました」
「それから、坑道の一番奥に潜んでいたゾンビドラゴンと戦ってきました。これが証拠の魔石です」
「こんな大きな魔石持ちのドラゴンがいたのか」
「瘴気の原因はゾンビドラゴンだったのだな」
「はい、多分そうだと思います」
「それと、坑道内で回収してきた白金です」
マリオは白金の塊を2樽分出した。
「白金の樽2樽、20000枚、ゾンビドラゴンの魔石はモスコのオークション会場行きだ、それとアンデッドの討伐報酬が10000枚だ」
4人に金貨30000枚が支払われた。
「マリオさん、リカコさん、ヒカル、ミチル、本当にありがとう、これで安心して坑道に入れるよ」
「ありがとうございます」
(話終わり)
「瘴気を吸わないための防毒マスクだ、テオスシステムで調べて作ったんだ」
「ミチル、俺たちもカッコイイマスクを作ろうか」
「ヒカルさん、もちろんカラスのクチバシのマスクよ」
「ああ、分かっているよ」
「ミチル、出来たよ、ミチルのは赤い嘴にしたよ」
マリオとリカコはヒカルとミチルのマスクを見て吹き出しそうになったが、直ぐに防毒マスクを被って誤魔化した。
「警告!、警告!、マリオさん、リカコさん、ヒカルさん、ミチルさん。キャンピングカーの窓から絶対に顔を出さないでください」
キャンピングカーは安全高度を保ちながら、コルジオル鉱山の上空で待機していた。キャンピングカーが着陸できない理由はアンデッドが地上で多数徘徊していたのと鉱山からの高濃度の瘴気が辺り一面に漂っていたからだった。
ウリエルの分析によると、コルジオル鉱山は全体がアンデッドの巣窟なっており、およそ3000体のアンデッドが徘徊しているとの事だった。
「ミチル、聖属性弾を上空から撃つわよ」
「はい」
「「ホーリーショット」」
リカコとミチルは聖属性弾を上空から撃った。ホーリーショットがアンデッドに当たると、金色に輝いて浄化され次々とアンデッドは消滅していった。画面の赤色は全て消えてなくなったが、まだ所々に赤い点が点滅していた。
「マリオさん、ようやく着陸が可能になりましたが、坑道の中に赤い点が光っています」
「リカコ、これが聖女の本当の力なのか?」
「ええ、そうよ」
「それにしてもホーリーショットはすごい力だね」
「そうよ、魔力を少し持っていかれたわ」
「ウリエル、坑道の中はもっと強力なアンデッドがいるのか?」
「はい、全ての坑道にリッチがいます」
ウリエルは短剣型魔導銃に聖属性魔法を付与するようにアドバイスしてくれた。
「アギオスヒーリー」
短剣型魔導銃は白金色に光り輝いていたが、リカコの体から魔力を半分ほど持って行った。
「リカコ、ミチル、マンドラゴラのポーションを飲むんだ」
リカコとミチルはマンドラゴラポーションを一気飲みしたので、魔力は元通りに回復した。
「マリオさん、坑道を注意しながら進みましょう」
「ヒカルさん、赤い点が9つ光っているよ」
「マリオさん、1つ目の赤い点が動いたわ」
パシューン、リッチは金色の粒になって消えた。
「ヒカルさん、左から」
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、坑道内のリッチと雑魚アンデッドを順調に倒して、赤い点は残り1つになっていた。
「マリオさん、ヒカルさん、構えて」
パシューン、パシューン、金色の光が消えてリッチは全て消滅した。
「リカコ、白金だよ、白金が落ちている」
「拾えるだけ拾って帰ろうよ」
「マリオさん、大きな赤い点」
「ヒカルさん、ブレスが来る」
「絶対防御・展開×10」
グゥワーオ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、バリバリ、
「ふぅ、間一髪だったな」
「マリオさん、危なかったですね」
「障壁のおかげだ」
「リカコ、ヒカル、ミチル、ドラゴンの頭に一斉攻撃だ」
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル、
パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル、パシューン、パシューン、パシューン、パシューン、グゥワーオ、ギャーオ、ゴルルル
「ヒカル、短剣型魔導銃が焼ききれてもいいからとにかく撃ち続けるんだ」
「はい」
「ミチル、特大ホーリーショットを撃ちましょう」
「そうね、メガ・ホーリーショットと名付けましょう」
「「メガ・ホーリーショット」」
チュドーン、チュドーン、ガラガラ、ピシャーン、ゾンビドラゴンはリカコとミチルのメガ・ホーリーショットで浄化されて消えていった
「リカコ、ミチル、どうした」
「エクストラ・ヒール」「エクストラ・ヒール」
リカコとミチルは魔力切れを起こしてへたり込んでいた。
「リカコさん、マンドラゴラポーションです」
「ミチルも飲んで」
「マリオさん、大きな魔石です」
「ヒカル、回収だ」
「ウリエル、坑道内全体の最終チェック」
「マリオさん、魔物は全て殲滅しました」
「ギルドに直ぐに戻って報告しようよ」
マリオは転移門を取り出して、冒険者ギルドの裏に接続した。一瞬で冒険者ギルドに戻って、受付で依頼が終了したことを報告した。
「マリオさん、リカコさん、もう終わったのですか?」
「はい、坑道の外を徘徊していたアンデッドは全て浄化しました。瘴気も消えています」
「坑道内のボスアンデッドは9体いましたが、全て浄化してきました」
「それから、坑道の一番奥に潜んでいたゾンビドラゴンと戦ってきました。これが証拠の魔石です」
「こんな大きな魔石持ちのドラゴンがいたのか」
「瘴気の原因はゾンビドラゴンだったのだな」
「はい、多分そうだと思います」
「それと、坑道内で回収してきた白金です」
マリオは白金の塊を2樽分出した。
「白金の樽2樽、20000枚、ゾンビドラゴンの魔石はモスコのオークション会場行きだ、それとアンデッドの討伐報酬が10000枚だ」
4人に金貨30000枚が支払われた。
「マリオさん、リカコさん、ヒカル、ミチル、本当にありがとう、これで安心して坑道に入れるよ」
「ありがとうございます」
(話終わり)
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