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550話 不意打ち
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「それで…
いつまで寝ているのよ、
お兄?
いい加減起きなさいよね!」
「そ、そう言ってもなあ?
兄さんは全ての気を使い果たしているから…
もう指一本だって動かせないんだが…」
「なによそれ!
お兄、おバカ過ぎ!」
「ちょっと容赦な過ぎですよ優羽花サン!
ちょっとツンデレが強すぎなんじゃないですか!?」
「他人行儀にさん付けすんな!
あとツンデレ言うな!
後先考えずに動けなくなるなんて、
バカ以外の何物でも無いでしょ!」
「うーん耳が痛いな…
しかしあの魔竜将との手合わせは、
彼を満足させる必要があった訳で…
その為には一切出し惜しみすること無く、
俺の持てる力全てをぶつけるしか無かったからなあ。
まあこれはあくまで手合わせだったからな。
だからこその出し惜しみ無しだった訳だ。
もしこれが本当の戦い、命のやり取りだったら…
ちゃんと動けるように力は残していたぞ。
兄さんそこまで考え無しという訳じゃあないからな?」
「…わかったわよ、お兄。
あたしが悪かった、
バカ呼ばわりしたのは謝るわ」
我が愛しいツンデレ妹が理解してくれた様で何よりである。
ちなみに失った気は回復魔法では回復しない。
回復魔法は身体の傷を治すことしか出来ないのである。
もしかしたら気すなわち体力を回復させる魔法もあるのかも知れないが、
俺の使える回復魔法とはまったく別系統のものなのだろう。
「それじゃあ優羽花。
謝りついでに、兄さんに肩を貸してくれると有難いんだが?」
「…仕方ないわね。
こ、今回だけなんだからね!」
ナイスツンデレ!
と思わず言ってしまう素晴らしい受け答えだったぞ優羽花!
まあ口に出そうものなら間違いなく怒られるから、
あくまで心の中でだけどなあ。
そう心の中で述べていた俺の右脇下に
不意に柔らかい感触が差し込まれる。
そして俺の身体が浮き上がった。
優羽花が肩を貸してくれたのである。
…おおう?
しかし優羽花よ?
貴女、こんなにふくよかで女性らしい身体でしたっけ??
い、いつの間にこんな成長振りを…?
成長期というものは、
こんなに凄いモノなのか??
俺は心中で驚きの声を上げながら、
肩を貸してくれている優羽花へと視線を向けた。
しかし其処には見慣れたツンデレ妹では無く、
金髪碧眼でおっぱい大きくて高貴な雰囲気を纏った…
見れ麗しい美少女プリンセスの姿があった。
「ポ、ポーラ姫っ!
いつの間にい!?」
思わぬ不意の状況に俺は驚きの声を上げてしまった。
いつまで寝ているのよ、
お兄?
いい加減起きなさいよね!」
「そ、そう言ってもなあ?
兄さんは全ての気を使い果たしているから…
もう指一本だって動かせないんだが…」
「なによそれ!
お兄、おバカ過ぎ!」
「ちょっと容赦な過ぎですよ優羽花サン!
ちょっとツンデレが強すぎなんじゃないですか!?」
「他人行儀にさん付けすんな!
あとツンデレ言うな!
後先考えずに動けなくなるなんて、
バカ以外の何物でも無いでしょ!」
「うーん耳が痛いな…
しかしあの魔竜将との手合わせは、
彼を満足させる必要があった訳で…
その為には一切出し惜しみすること無く、
俺の持てる力全てをぶつけるしか無かったからなあ。
まあこれはあくまで手合わせだったからな。
だからこその出し惜しみ無しだった訳だ。
もしこれが本当の戦い、命のやり取りだったら…
ちゃんと動けるように力は残していたぞ。
兄さんそこまで考え無しという訳じゃあないからな?」
「…わかったわよ、お兄。
あたしが悪かった、
バカ呼ばわりしたのは謝るわ」
我が愛しいツンデレ妹が理解してくれた様で何よりである。
ちなみに失った気は回復魔法では回復しない。
回復魔法は身体の傷を治すことしか出来ないのである。
もしかしたら気すなわち体力を回復させる魔法もあるのかも知れないが、
俺の使える回復魔法とはまったく別系統のものなのだろう。
「それじゃあ優羽花。
謝りついでに、兄さんに肩を貸してくれると有難いんだが?」
「…仕方ないわね。
こ、今回だけなんだからね!」
ナイスツンデレ!
と思わず言ってしまう素晴らしい受け答えだったぞ優羽花!
まあ口に出そうものなら間違いなく怒られるから、
あくまで心の中でだけどなあ。
そう心の中で述べていた俺の右脇下に
不意に柔らかい感触が差し込まれる。
そして俺の身体が浮き上がった。
優羽花が肩を貸してくれたのである。
…おおう?
しかし優羽花よ?
貴女、こんなにふくよかで女性らしい身体でしたっけ??
い、いつの間にこんな成長振りを…?
成長期というものは、
こんなに凄いモノなのか??
俺は心中で驚きの声を上げながら、
肩を貸してくれている優羽花へと視線を向けた。
しかし其処には見慣れたツンデレ妹では無く、
金髪碧眼でおっぱい大きくて高貴な雰囲気を纏った…
見れ麗しい美少女プリンセスの姿があった。
「ポ、ポーラ姫っ!
いつの間にい!?」
思わぬ不意の状況に俺は驚きの声を上げてしまった。
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