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433話 鍛錬開始
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「ボクの魔力数値は最高で240、
ポーラの魔力数値は精神状態に左右されるけれど最高300。
姫騎士団の皆よりは高いけれど、
大魔王率いる魔族と戦うにはまだまだ力不足だよね。
まずは、通常魔力数値600のユウカや400のヴィシルとも
渡り合えるだけの数値が目標になるかな。
それじゃあポーラ、
シノブの言葉通り、ボク達も鍛錬を始めることにしようか?」
「うう…つまり今のわたくしではまだまだ力不足…
ケイガお兄様の側に寄り添って
イチャイチャ組手鍛錬をする為には、
わたくしはもっと強くならなければならないということなのですね…」
ミリィの掛けている見通しの眼鏡に映るポーラ姫の魔力数値が320に上昇した。
「ふふふ、ミリィお姉様!
ポーラやりますわ!
もっと強くなって、
ケイガお兄様の隣に立って、
至福の二人っきりドキドキ修業タイムを再び!
ですわ!」
「いや、だからねポーラ!
そういう事じゃあ無くてだね!
…でも君はそういう欲望全開で魔力数値を上げていくんだから…
まったくたいしたものだよ我が妹は。
ボクも負けてはいられないね。
元々ボクのほうが魔力数値は少し高めだったのに
あっと言う間に差を付けられちゃって、
姉として、魔法の専門家として、示しを付けないとね」
「それでは姫様、ミリィ公爵様。
私たち姫騎士団はヴィシル殿と鍛錬に入ります。
おふたりはユウカ様と鍛錬下さいませ」
「わかりましたわシノブ。
それではユウカ様、
よろしくお願いいたします」
「ポーラさん、ミリィさん。
こちらこそよろしくね。
あっ…あたしこういう先生側?
って言うのは初めてなんだ…。
だから、力加減が上手く出来ないかもだけど
その時は…ごめんね?」
「ははっ、いきなり不穏なことを言うんだねユウカ…。
ねえポーラ?
防御魔法と回復魔法の準備は抜かりなくが良さそうだよ…」
「心得ましたわミリィお姉様…」
「それじゃあ…いくよ、
ふたりとも」
優羽花は鍛錬用の刃の無い剣を右手に構えた。
ポーラ姫とミリィもそれぞれが杖を握って身構えた。
ふむ…ポーラ姫たちやシノブさん達も
優羽花やヴィシル相手に鍛錬を開始したのか?
俺は特に指示をしてはいないのだが、
自主的に始めるなんて流石は優秀な妹たちと言うべきだろう。
俺はみんなの様子を横目で見ながら感心した。
「ケイガよ、
余所見とは余裕だな!」
「これは余所見では無くて、
妹たちの様子を見守る慈しみの目であってだな!」
俺はディラムの剣の猛攻を捌きながら答える。
妹たちを見るのはここまで、
俺は目の前の相手であるディラムに集中した。
兄妹たちの厳しい鍛錬が今ここに始まった。
ポーラの魔力数値は精神状態に左右されるけれど最高300。
姫騎士団の皆よりは高いけれど、
大魔王率いる魔族と戦うにはまだまだ力不足だよね。
まずは、通常魔力数値600のユウカや400のヴィシルとも
渡り合えるだけの数値が目標になるかな。
それじゃあポーラ、
シノブの言葉通り、ボク達も鍛錬を始めることにしようか?」
「うう…つまり今のわたくしではまだまだ力不足…
ケイガお兄様の側に寄り添って
イチャイチャ組手鍛錬をする為には、
わたくしはもっと強くならなければならないということなのですね…」
ミリィの掛けている見通しの眼鏡に映るポーラ姫の魔力数値が320に上昇した。
「ふふふ、ミリィお姉様!
ポーラやりますわ!
もっと強くなって、
ケイガお兄様の隣に立って、
至福の二人っきりドキドキ修業タイムを再び!
ですわ!」
「いや、だからねポーラ!
そういう事じゃあ無くてだね!
…でも君はそういう欲望全開で魔力数値を上げていくんだから…
まったくたいしたものだよ我が妹は。
ボクも負けてはいられないね。
元々ボクのほうが魔力数値は少し高めだったのに
あっと言う間に差を付けられちゃって、
姉として、魔法の専門家として、示しを付けないとね」
「それでは姫様、ミリィ公爵様。
私たち姫騎士団はヴィシル殿と鍛錬に入ります。
おふたりはユウカ様と鍛錬下さいませ」
「わかりましたわシノブ。
それではユウカ様、
よろしくお願いいたします」
「ポーラさん、ミリィさん。
こちらこそよろしくね。
あっ…あたしこういう先生側?
って言うのは初めてなんだ…。
だから、力加減が上手く出来ないかもだけど
その時は…ごめんね?」
「ははっ、いきなり不穏なことを言うんだねユウカ…。
ねえポーラ?
防御魔法と回復魔法の準備は抜かりなくが良さそうだよ…」
「心得ましたわミリィお姉様…」
「それじゃあ…いくよ、
ふたりとも」
優羽花は鍛錬用の刃の無い剣を右手に構えた。
ポーラ姫とミリィもそれぞれが杖を握って身構えた。
ふむ…ポーラ姫たちやシノブさん達も
優羽花やヴィシル相手に鍛錬を開始したのか?
俺は特に指示をしてはいないのだが、
自主的に始めるなんて流石は優秀な妹たちと言うべきだろう。
俺はみんなの様子を横目で見ながら感心した。
「ケイガよ、
余所見とは余裕だな!」
「これは余所見では無くて、
妹たちの様子を見守る慈しみの目であってだな!」
俺はディラムの剣の猛攻を捌きながら答える。
妹たちを見るのはここまで、
俺は目の前の相手であるディラムに集中した。
兄妹たちの厳しい鍛錬が今ここに始まった。
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