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432話 目標魔力
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「ねえシノブさん?
あたしは、つい最近まで他らなぬあなたに剣を教えて貰っていたんだよ?
そんなあたしがいきなり、
シノブさんも含めた皆の鍛錬相手…
つまり先生側なんて出来るのかなあ?」
「ユウカ様、
私が教えた基本剣術はこの三週間で完全にモノにしたでは無いですか。
流石は勇者様といった感じの筋の良さでしたよ。
そして星剣が無くとも安定した強さを持つに至りました。
今の貴女なら私達の鍛錬の相手は務まりますとも」
「…そうかな?
だったら良いけど」
「シノブ、アタシは魔族の戦士としてアンタ達と敵対していた身だよ。
みんな色々と思う所はあるんじゃないか…?
そんなアタシと快く鍛錬なんて出来るのかい?」
「ヴィシル殿、
貴女は私達の兄であるケイガ兄様が認めて受け入れた妹なのです。
妹同士である私たちは兄様の判断を信じ、
過去の遺恨も水に流すまでです。
そして何より貴女は魔族の戦士、
私達はヴィシル殿と組手戦闘を行う事で
魔力の向上と同時に魔族の戦い方も身体に染み込ませたいのです」
「なるほど、流石は一国の騎士団長といったトコロ、
色々と考えているんだねェ…。
だったらこっちも一切遠慮はナシでいくよ!」
「それではユウカ様とヴィシル殿も快く承諾して下さったところですし、
ケイガ兄様に続いて私達も組手鍛錬を始めましょう。
姫騎士団!」
「「「「団長、ここに!」」」
カエデ、モミジ、イチョウ、クレハ、シダレ、イロハ、ツツジ、
シノブ団長の下に姫騎士団に属する7人の女騎士が集う。
「ケイガ兄様は今後の戦いに於いて、
高速飛行魔法が使える魔力数値は必須だろうとおっしゃいました。
具体的な数値は180以上といったところです。
私たち姫騎士団も兄様と同じく、
その魔力数値を目指しますよ」
「ええとー
団長の魔力数値が70でー
私達の平均魔力数値は50以上だったよねー?」
「つまり三倍以上」
「その様なとてつもない数値を、
しかも短期間で達成しようとおっしゃるなんて…?」
「団長も人が悪いですね」
「でもみんなー、やるしか無いよねー?」
「ふふっ、あたくし達に不可能という文字はありませんわ!」
「わたしたちは…
姫様とこの聖王国を護る…
決して折れない守護の剣…
姫騎士団だから…」
カエデ、モミジ、イチョウ、クレハ、シダレ、イロハ、ツツジ、
7人の女騎士はシノブが示した目標に対しての完遂の意思を即座に回答した。
あたしは、つい最近まで他らなぬあなたに剣を教えて貰っていたんだよ?
そんなあたしがいきなり、
シノブさんも含めた皆の鍛錬相手…
つまり先生側なんて出来るのかなあ?」
「ユウカ様、
私が教えた基本剣術はこの三週間で完全にモノにしたでは無いですか。
流石は勇者様といった感じの筋の良さでしたよ。
そして星剣が無くとも安定した強さを持つに至りました。
今の貴女なら私達の鍛錬の相手は務まりますとも」
「…そうかな?
だったら良いけど」
「シノブ、アタシは魔族の戦士としてアンタ達と敵対していた身だよ。
みんな色々と思う所はあるんじゃないか…?
そんなアタシと快く鍛錬なんて出来るのかい?」
「ヴィシル殿、
貴女は私達の兄であるケイガ兄様が認めて受け入れた妹なのです。
妹同士である私たちは兄様の判断を信じ、
過去の遺恨も水に流すまでです。
そして何より貴女は魔族の戦士、
私達はヴィシル殿と組手戦闘を行う事で
魔力の向上と同時に魔族の戦い方も身体に染み込ませたいのです」
「なるほど、流石は一国の騎士団長といったトコロ、
色々と考えているんだねェ…。
だったらこっちも一切遠慮はナシでいくよ!」
「それではユウカ様とヴィシル殿も快く承諾して下さったところですし、
ケイガ兄様に続いて私達も組手鍛錬を始めましょう。
姫騎士団!」
「「「「団長、ここに!」」」
カエデ、モミジ、イチョウ、クレハ、シダレ、イロハ、ツツジ、
シノブ団長の下に姫騎士団に属する7人の女騎士が集う。
「ケイガ兄様は今後の戦いに於いて、
高速飛行魔法が使える魔力数値は必須だろうとおっしゃいました。
具体的な数値は180以上といったところです。
私たち姫騎士団も兄様と同じく、
その魔力数値を目指しますよ」
「ええとー
団長の魔力数値が70でー
私達の平均魔力数値は50以上だったよねー?」
「つまり三倍以上」
「その様なとてつもない数値を、
しかも短期間で達成しようとおっしゃるなんて…?」
「団長も人が悪いですね」
「でもみんなー、やるしか無いよねー?」
「ふふっ、あたくし達に不可能という文字はありませんわ!」
「わたしたちは…
姫様とこの聖王国を護る…
決して折れない守護の剣…
姫騎士団だから…」
カエデ、モミジ、イチョウ、クレハ、シダレ、イロハ、ツツジ、
7人の女騎士はシノブが示した目標に対しての完遂の意思を即座に回答した。
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