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416話 堂々巡り
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「…お兄様…」
ポーラ姫が俺の背中に回した腕の力が徐々に強くなる。
その度に彼女の身体が俺の身体に押し付けられていく。
ああああー!
大きなおっぱいが!
ロイヤルおっぱいがああ!!
俺の身体に喰い込んで…
このままでは俺の頭はおっぱいでいっぱいになって…
おっぱい馬鹿になってしまいますうううううう!!
これは非常にまずい!
「ポ、ポーラ…
ちょっと強く抱き付き過ぎなんじゃないかな?
嫁入り前のお姫様がこんなことしちゃいけないと、
兄としては思う訳で…」
俺は彼女の両肩に両手を乗せて、
俺に密着していた彼女の身体をそっと離した。
だが…ポーラ姫は再び両腕を俺の背中に回して強く抱き付いた。
「ポ、ポーラ…だ駄目だよ…」
俺は再び彼女の両肩に両手を乗せて、
俺に密着していた彼女の身体をそっと離した。
だが三度ポーラ姫は再び両腕を俺の背中に回して強く抱き付く。
俺はポーラ姫を自身の身体からそっと離す。
だがポーラ姫は俺の身体に再度強く抱き付く。
俺と彼女はこれを繰り返した。
…兄としては妹を力任せに強引に引き剥がすなんて出来ない。
あくまでそっと離すのみである。
だがこれでは彼女を諫めるのは
あくまで一時的なものでしか無く、
堂々めぐりとなってしまった。
「だ、だからポーラ、駄目だって!」
俺は止む無く声を上げて、
言葉でも彼女を諫めようとした。
「いやですの…」
「えっ?」
「いやですの…
ポーラ離れたくないです…
兄さまとずっとこうしていたいです…」
俺はポーラ姫に懇願されてしまった。
兄としては妹の望みは最大限叶えなければならないだろう。
俺は彼女を拒むことが出来なくなってしまった。
これは一体…ど、どうすれば…?
「これは、お兄様も悪いんですよ…?」
「ファッ?」
「わたくし…
姫騎士団に敗れて、反省したんです。
ケイガお兄様にご迷惑をお掛けしてしまったと…。
お兄様へのお気持ちを少しは控えようと思ったんです。
でもそんなわたくしを、
お兄様は優しくいたわってくれました。
お慕いしている殿方にこうも優しくされてしまっては…
自分の気持ちを抑えるなんてことはとても出来ませんわ…。
だからお兄様にも…少しは責任があるんです…」
「そうか…ごめんな…ポーラ…」
「…いいえ、お兄様は悪くはありませんわ!
これは所詮わたくしの勝手な我儘ですの…
お兄様のお気持ちを無視しているポーラが悪いんですわ…
…でも、ポーラは…ポーラは…」
彼女は意を決したかの様に、
力強いまなざしで俺の目を見た。
そしてその艶やかな唇を開いて言葉を述べた。
ポーラ姫が俺の背中に回した腕の力が徐々に強くなる。
その度に彼女の身体が俺の身体に押し付けられていく。
ああああー!
大きなおっぱいが!
ロイヤルおっぱいがああ!!
俺の身体に喰い込んで…
このままでは俺の頭はおっぱいでいっぱいになって…
おっぱい馬鹿になってしまいますうううううう!!
これは非常にまずい!
「ポ、ポーラ…
ちょっと強く抱き付き過ぎなんじゃないかな?
嫁入り前のお姫様がこんなことしちゃいけないと、
兄としては思う訳で…」
俺は彼女の両肩に両手を乗せて、
俺に密着していた彼女の身体をそっと離した。
だが…ポーラ姫は再び両腕を俺の背中に回して強く抱き付いた。
「ポ、ポーラ…だ駄目だよ…」
俺は再び彼女の両肩に両手を乗せて、
俺に密着していた彼女の身体をそっと離した。
だが三度ポーラ姫は再び両腕を俺の背中に回して強く抱き付く。
俺はポーラ姫を自身の身体からそっと離す。
だがポーラ姫は俺の身体に再度強く抱き付く。
俺と彼女はこれを繰り返した。
…兄としては妹を力任せに強引に引き剥がすなんて出来ない。
あくまでそっと離すのみである。
だがこれでは彼女を諫めるのは
あくまで一時的なものでしか無く、
堂々めぐりとなってしまった。
「だ、だからポーラ、駄目だって!」
俺は止む無く声を上げて、
言葉でも彼女を諫めようとした。
「いやですの…」
「えっ?」
「いやですの…
ポーラ離れたくないです…
兄さまとずっとこうしていたいです…」
俺はポーラ姫に懇願されてしまった。
兄としては妹の望みは最大限叶えなければならないだろう。
俺は彼女を拒むことが出来なくなってしまった。
これは一体…ど、どうすれば…?
「これは、お兄様も悪いんですよ…?」
「ファッ?」
「わたくし…
姫騎士団に敗れて、反省したんです。
ケイガお兄様にご迷惑をお掛けしてしまったと…。
お兄様へのお気持ちを少しは控えようと思ったんです。
でもそんなわたくしを、
お兄様は優しくいたわってくれました。
お慕いしている殿方にこうも優しくされてしまっては…
自分の気持ちを抑えるなんてことはとても出来ませんわ…。
だからお兄様にも…少しは責任があるんです…」
「そうか…ごめんな…ポーラ…」
「…いいえ、お兄様は悪くはありませんわ!
これは所詮わたくしの勝手な我儘ですの…
お兄様のお気持ちを無視しているポーラが悪いんですわ…
…でも、ポーラは…ポーラは…」
彼女は意を決したかの様に、
力強いまなざしで俺の目を見た。
そしてその艶やかな唇を開いて言葉を述べた。
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