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411話 恋愛ヘタレ
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「てへ、じゃあないわよ静里菜あー!
『ぎ妹同盟第一条…節度ある兄妹関係を保ち、過剰な抜け駆けはしない』
を忘れたのかしらあっ!!
あたしの知らない所でお兄とイチャイチャするなんて!
抜け駆け以外の何者でもないんじゃないっ!
…ちょっと待ちなさい静里菜。
つまり、今あたしと会う以前に
アンタはお兄と会ってたって事なのかしら?」
「は、はい…」
「ふぅん…あたしを仲間はずれにして
お兄とよろしくやっていたんだぁ…」
「あ、あの…優羽花裁判長!
わたしに弁明の機会を頂けますでしょうか!」
「静里菜被告、発言を許すわ。
…言って見なさい」
「ええとですね!
わたしは兄さんと優羽花が異世界に飛ばされてからすぐ、
まずはふたりの無事を確認連絡を取るべく…
地ノ宮神社の護り巫女として手を尽くしました。
そしてふたりが異世界転移した最初の日の夜、
わたしはまず優羽花に連絡を取ろうとしました。
ですが、優羽花は悪夢にうなされているみたいで、
夢の世界が閉ざされていた為
どうしても連絡することが出来なかったのです。
それでわたしは優羽花と会うのを諦めて、
兄さんだけに会ったのです。
嘘ではありません信じてください!」
「…ふぅん…
異世界に飛ばされた最初の日にもうお兄と会ってたんだぁ…
あたし、お兄から何にも聞いて無いなぁ…
あの野郎…。
…って、
異世界に飛ばされた最初の日の夜って…!?」
「あの…急にどうしたんですか優羽花?」
突然、顔をゆでだこの様に真っ赤にした優羽花を
心配そうに覗き込む静里菜。
「…何でもないわ気にしないで。
ま、まあ…そういうことなら仕方が無いわね。
でもその様子だとあたしの知らない所でお兄と会って居たのは、
一度だけじゃ無さそうだけど?」
「…こういう勘は鋭いですね優羽花。
はい…今さっき、
優羽花と会う前に兄さんに会って来ました」
「つまり静里菜は、
あたしの知らぬ間に二度もお兄に会って…
イチャイチャ抜け駆けしたってことね?」
「ああっ…許してください優羽花ぁ!
わたしの予想では優羽花は兄さんに告白して…
いやそこまで出来なくとも、
兄さんへの好意を素直に兄さんにぶつけて…
兄さんも優羽花の好意を受け入れて、
ふたりの仲はだいぶ進展しているとばかり思っていたんですっ!
それなのに優羽花ったら…
ふたりの関係は何も変わってない何て言うんですから。
この…恋愛ヘタレさん!
優羽花の姉として情けない限りです」
『ぎ妹同盟第一条…節度ある兄妹関係を保ち、過剰な抜け駆けはしない』
を忘れたのかしらあっ!!
あたしの知らない所でお兄とイチャイチャするなんて!
抜け駆け以外の何者でもないんじゃないっ!
…ちょっと待ちなさい静里菜。
つまり、今あたしと会う以前に
アンタはお兄と会ってたって事なのかしら?」
「は、はい…」
「ふぅん…あたしを仲間はずれにして
お兄とよろしくやっていたんだぁ…」
「あ、あの…優羽花裁判長!
わたしに弁明の機会を頂けますでしょうか!」
「静里菜被告、発言を許すわ。
…言って見なさい」
「ええとですね!
わたしは兄さんと優羽花が異世界に飛ばされてからすぐ、
まずはふたりの無事を確認連絡を取るべく…
地ノ宮神社の護り巫女として手を尽くしました。
そしてふたりが異世界転移した最初の日の夜、
わたしはまず優羽花に連絡を取ろうとしました。
ですが、優羽花は悪夢にうなされているみたいで、
夢の世界が閉ざされていた為
どうしても連絡することが出来なかったのです。
それでわたしは優羽花と会うのを諦めて、
兄さんだけに会ったのです。
嘘ではありません信じてください!」
「…ふぅん…
異世界に飛ばされた最初の日にもうお兄と会ってたんだぁ…
あたし、お兄から何にも聞いて無いなぁ…
あの野郎…。
…って、
異世界に飛ばされた最初の日の夜って…!?」
「あの…急にどうしたんですか優羽花?」
突然、顔をゆでだこの様に真っ赤にした優羽花を
心配そうに覗き込む静里菜。
「…何でもないわ気にしないで。
ま、まあ…そういうことなら仕方が無いわね。
でもその様子だとあたしの知らない所でお兄と会って居たのは、
一度だけじゃ無さそうだけど?」
「…こういう勘は鋭いですね優羽花。
はい…今さっき、
優羽花と会う前に兄さんに会って来ました」
「つまり静里菜は、
あたしの知らぬ間に二度もお兄に会って…
イチャイチャ抜け駆けしたってことね?」
「ああっ…許してください優羽花ぁ!
わたしの予想では優羽花は兄さんに告白して…
いやそこまで出来なくとも、
兄さんへの好意を素直に兄さんにぶつけて…
兄さんも優羽花の好意を受け入れて、
ふたりの仲はだいぶ進展しているとばかり思っていたんですっ!
それなのに優羽花ったら…
ふたりの関係は何も変わってない何て言うんですから。
この…恋愛ヘタレさん!
優羽花の姉として情けない限りです」
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