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第381話 落ち着いた対応
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「それじゃあポーラ、
ケイガ兄君様も部屋に戻られたし、
ボク達も部屋に帰ろうか?」
「違いますの…」
「えっ?」
「違いますのお!」
「急にどうしたんだいポーラ!?
いったい何が違うっていうのさ??」
「ケイガお兄様がですわ!
わたくしが先程お兄様に抱き付いても
お兄様は何も驚きませんでしたわ!
いつものケイガお兄様でしたら
心揺らされる筈ですもの!
それなのにお兄様ったら…
まったく動じることなく
わたくしの頭をナデナデして
さらりと去りましたの!!
こんな…こんなに平静に落ち着いた対応されるなんて!
とっても純情で愛おしい
わたくしのケイガお兄様とはとても思えませんわ!!」
「君は一体何を好き勝手な事を言っているんだい!
だいたいケイガ兄君様を純情呼ばわりだなんて、
生粋の乙女のポーラがよく言えたものだよ!」
「何を言っているのですかミリィお姉様!
穢れなき純情なお心のお兄様だからこそ!
清き乙女であるわたくしがお似合いということなのですわ!」
「相変わらずいけしゃあしゃあと言ってくれるねポーラ…。
大体君がいつもそうやって言い寄るから、
兄君様はすっかり慣れてしまったんじゃないのかい?」
「そんなことはありませんわ!
わたくしは毎日必ずケイガお兄様の胸に飛び込みますけれど、
昨日もお兄様はず心揺らされていましたわ!
ケイガお兄様とわたくしの胸が重なった時に
お兄様の鼓動が早くなるのも確認済みですわ!」
「それは兄君様が他らなぬ大のおっぱい好…
おっとこれはポーラには言っちゃダメだよね…ごにょごにょ。
しかし君は毎日そんなことしていたのかい!?」
「一日一善ならぬ一日一お兄様ですわ!
それにミリィお姉様の急な告白ご行為にだって
お兄様は無反応だったですもの!
奥手のむっつりミリィお姉様の唐突な告白は
ケイガお兄様も全く予想外の筈なのに、
顔色も変えず汗ひとつ掻かないなんておかしいですわ!」
「む、むっつりって…随分と言ってくれるねポーラあ!
ボクは君と違って貞操観念が高いんだよ!
大体ボクがいつ兄君様に告白したって言うんだい!?」
「さっき”兄君様の勉強熱心なところはボクは好きだなぁ”
って言ったじゃないですかミリィお姉様!」
「あれはそういう意味で言ったんじゃないよ!!」
「でもお兄様に取ってはドキリとした発言だったと思いますわ。
わたくしだってちょっとびっくりしましたもの。
でもお兄様は全く動じることはありませんでしたわ。
そんなこと今迄のお兄様では有り得なかったことですの!」
ケイガ兄君様も部屋に戻られたし、
ボク達も部屋に帰ろうか?」
「違いますの…」
「えっ?」
「違いますのお!」
「急にどうしたんだいポーラ!?
いったい何が違うっていうのさ??」
「ケイガお兄様がですわ!
わたくしが先程お兄様に抱き付いても
お兄様は何も驚きませんでしたわ!
いつものケイガお兄様でしたら
心揺らされる筈ですもの!
それなのにお兄様ったら…
まったく動じることなく
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さらりと去りましたの!!
こんな…こんなに平静に落ち着いた対応されるなんて!
とっても純情で愛おしい
わたくしのケイガお兄様とはとても思えませんわ!!」
「君は一体何を好き勝手な事を言っているんだい!
だいたいケイガ兄君様を純情呼ばわりだなんて、
生粋の乙女のポーラがよく言えたものだよ!」
「何を言っているのですかミリィお姉様!
穢れなき純情なお心のお兄様だからこそ!
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「相変わらずいけしゃあしゃあと言ってくれるねポーラ…。
大体君がいつもそうやって言い寄るから、
兄君様はすっかり慣れてしまったんじゃないのかい?」
「そんなことはありませんわ!
わたくしは毎日必ずケイガお兄様の胸に飛び込みますけれど、
昨日もお兄様はず心揺らされていましたわ!
ケイガお兄様とわたくしの胸が重なった時に
お兄様の鼓動が早くなるのも確認済みですわ!」
「それは兄君様が他らなぬ大のおっぱい好…
おっとこれはポーラには言っちゃダメだよね…ごにょごにょ。
しかし君は毎日そんなことしていたのかい!?」
「一日一善ならぬ一日一お兄様ですわ!
それにミリィお姉様の急な告白ご行為にだって
お兄様は無反応だったですもの!
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「さっき”兄君様の勉強熱心なところはボクは好きだなぁ”
って言ったじゃないですかミリィお姉様!」
「あれはそういう意味で言ったんじゃないよ!!」
「でもお兄様に取ってはドキリとした発言だったと思いますわ。
わたくしだってちょっとびっくりしましたもの。
でもお兄様は全く動じることはありませんでしたわ。
そんなこと今迄のお兄様では有り得なかったことですの!」
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