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第285話 情報の出先
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「何故…それを知っているんです…??」
どうして俺が童貞であることをイルーラが知っているのか?
気になる余り俺は思わずそのままの言葉を口にしてしまった。
俺は別に童貞であることを隠している訳では無い。
現に妹歴16年の気の置けない我が妹、
優羽花と会話する中では普通に口にしている。
そう言っても、わざわざ自分から進んで言う事でも無いだろう。
ポーラ姫やミリィ、姫騎士団の皆には話していない。
まあ俺と優羽花との会話が皆に聞こえて、
直接でないにしろ間接的には知っているのかもしれないが。
だが別に妹たちに童貞であることが知れても、
俺が気にすることは何ひとつ無い。
兄が妹に童貞だと知られても何を気にすることがあるというのか。
大体、俺と妹たちの関係は清廉潔白、
性的なことからは一切無縁なのである。
しかし、大魔王直属の
魔界五軍将である高位魔族、
魔言将イルーラが
俺が童貞であることを知っているというのは…
いや高位魔族とかそういうことを抜きにしても、
女性に、
しかも可愛い女の子に
俺が童貞だと知られているのは…
かなり心に来るものがあるのである…。
これは…その、正直…困る。
べ、別に…恥ずかしいとか、
そういうことじゃあ無いんだからね!
お兄ちゃんは清らかな身体なだけで
むしろやましいことは何もないぞ優羽花あ!
「…?…
…異世界から勇者が召喚され、魔竜将の副官ディラムが倒されたこと…
…そして勇者と共に召喚された勇者の兄が希少な気を使う戦士であり…
…ディラムに匹敵する力の持ち主であることは…
…既に魔界での周知の事実なのだけれど…」
「ああっ、勇者の兄ということでは無くて、
もうひとつのほうを何で知っているという事なんですけど!」
「…貴方が『童貞』だということかしら…?」
「そ、そうです!」
…うおっ…!?
や、やはり…
こんな、か細い印象の美少女に…
”童貞”と…
しかも二度も言われてしまうのは…
なかなか心に来るものがありますね…
えっ?
これは一体何のプレイなんですかイルーラサン!?
俺はイルーラの言葉にうな垂れつつも、
何とか平静を繕って彼女の言葉に頷いた。
「…私と同じ魔界五軍将のひとり、魔精将リリンシアから聞いたのだけれど…」
「…あの女かあッ!!」
俺を好みの童貞クンと呼んで終始からかって遊んでいた、
破廉恥な高位魔族の女が脳裏に思い出された。
正直二度と思い出したくない相手である。
どうして俺が童貞であることをイルーラが知っているのか?
気になる余り俺は思わずそのままの言葉を口にしてしまった。
俺は別に童貞であることを隠している訳では無い。
現に妹歴16年の気の置けない我が妹、
優羽花と会話する中では普通に口にしている。
そう言っても、わざわざ自分から進んで言う事でも無いだろう。
ポーラ姫やミリィ、姫騎士団の皆には話していない。
まあ俺と優羽花との会話が皆に聞こえて、
直接でないにしろ間接的には知っているのかもしれないが。
だが別に妹たちに童貞であることが知れても、
俺が気にすることは何ひとつ無い。
兄が妹に童貞だと知られても何を気にすることがあるというのか。
大体、俺と妹たちの関係は清廉潔白、
性的なことからは一切無縁なのである。
しかし、大魔王直属の
魔界五軍将である高位魔族、
魔言将イルーラが
俺が童貞であることを知っているというのは…
いや高位魔族とかそういうことを抜きにしても、
女性に、
しかも可愛い女の子に
俺が童貞だと知られているのは…
かなり心に来るものがあるのである…。
これは…その、正直…困る。
べ、別に…恥ずかしいとか、
そういうことじゃあ無いんだからね!
お兄ちゃんは清らかな身体なだけで
むしろやましいことは何もないぞ優羽花あ!
「…?…
…異世界から勇者が召喚され、魔竜将の副官ディラムが倒されたこと…
…そして勇者と共に召喚された勇者の兄が希少な気を使う戦士であり…
…ディラムに匹敵する力の持ち主であることは…
…既に魔界での周知の事実なのだけれど…」
「ああっ、勇者の兄ということでは無くて、
もうひとつのほうを何で知っているという事なんですけど!」
「…貴方が『童貞』だということかしら…?」
「そ、そうです!」
…うおっ…!?
や、やはり…
こんな、か細い印象の美少女に…
”童貞”と…
しかも二度も言われてしまうのは…
なかなか心に来るものがありますね…
えっ?
これは一体何のプレイなんですかイルーラサン!?
俺はイルーラの言葉にうな垂れつつも、
何とか平静を繕って彼女の言葉に頷いた。
「…私と同じ魔界五軍将のひとり、魔精将リリンシアから聞いたのだけれど…」
「…あの女かあッ!!」
俺を好みの童貞クンと呼んで終始からかって遊んでいた、
破廉恥な高位魔族の女が脳裏に思い出された。
正直二度と思い出したくない相手である。
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