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第259話 複合集中攻撃
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土くれの巨人が地響きを立てながら前進してくる。
このまま城門に取り付かれてしまっては、
その人間の男性ひとりよりも
遙かに巨大な腕から繰り出すパワーで
瞬く間に門は破られてしまうだろう。
「投石隊、一番先頭の土くれの巨人に集中攻撃!」
複数の投石器から、
ばひゅんと凄い音と共に放たれた巨石が次々と土くれの巨人に命中する。
「魔法隊は無属性攻撃魔法で、
投石隊と同じく一番先頭の土くれの巨人に集中攻撃!」
「「「衝撃!!!」
魔法隊が一斉に放った無属性魔法の衝撃波が次々と土くれの巨人に衝突する。
相手は魔力数値100を誇る強力な下位魔族種、『土くれの巨人』。
個々の魔力数値10程度の脆弱な守備隊の力で、
各自バラバラで戦っていては勝ち目はない。
そこで複数の投石器による一斉攻撃と、
無属性攻撃魔法の一斉攻撃を合わせた、
物理魔法複合集中攻撃でダメージを蓄積させて
一気に破壊し切るのがレオ守備隊長の考えた戦法である。
土くれの巨人の岩石で出来た重厚な装甲を
多数の投石が、魔法が、穿つ。
その巨大な身体が徐々にひび割れて崩れていく。
土くれの巨人は崩れた右腕を地面に繋げる。
土を吸い上げて再生を図るつもりである。
「投石隊、魔法隊はそのまま間髪入れず土くれの巨人に集中攻撃!
再生させる時間を与えるな!」
土くれの巨人に次々と突き刺さる投石と魔法の攻撃。
その巨大な岩石の身体に穿かれた穴が、ひび割れが広がって崩壊していく。
土くれの巨人は再生する暇も無く崩れ落ちて、
只の土くれに還っていった。
「「「うおおおおおーーー!!!」」」
「レオ守備隊長、やりました!
土くれの巨人を撃破成功です!」
「ああ、皆よくやった!
だが土くれの巨人はまだ後ろに2体居る。
他の下位魔族種も健在したままだ、油断するな!
投石隊、魔法隊は次の土くれの巨人攻撃準備!」
土くれの巨人の撃破に沸き立つ守備隊一同。
だが守備隊長の戒めの言葉に身を引き締め直し、
投石隊、魔法隊はその攻撃目標を、
先程倒した土くれの巨人の替わって
侵攻軍の最前衛に立った2体目の土くれの巨人に合わせる。
「投石隊、魔法隊、2体目の土くれの巨人に集中攻撃開…」
「雷槍」
隊長が攻撃の号令を出そうとしたその瞬間、
何者かが放った魔法の呪言が響き渡り、
無数の魔力の雷が城壁に降り注いだ。
そして城壁最上部で攻撃態勢にあった投石隊、魔法隊のことごとくを薙ぎ払った。
このまま城門に取り付かれてしまっては、
その人間の男性ひとりよりも
遙かに巨大な腕から繰り出すパワーで
瞬く間に門は破られてしまうだろう。
「投石隊、一番先頭の土くれの巨人に集中攻撃!」
複数の投石器から、
ばひゅんと凄い音と共に放たれた巨石が次々と土くれの巨人に命中する。
「魔法隊は無属性攻撃魔法で、
投石隊と同じく一番先頭の土くれの巨人に集中攻撃!」
「「「衝撃!!!」
魔法隊が一斉に放った無属性魔法の衝撃波が次々と土くれの巨人に衝突する。
相手は魔力数値100を誇る強力な下位魔族種、『土くれの巨人』。
個々の魔力数値10程度の脆弱な守備隊の力で、
各自バラバラで戦っていては勝ち目はない。
そこで複数の投石器による一斉攻撃と、
無属性攻撃魔法の一斉攻撃を合わせた、
物理魔法複合集中攻撃でダメージを蓄積させて
一気に破壊し切るのがレオ守備隊長の考えた戦法である。
土くれの巨人の岩石で出来た重厚な装甲を
多数の投石が、魔法が、穿つ。
その巨大な身体が徐々にひび割れて崩れていく。
土くれの巨人は崩れた右腕を地面に繋げる。
土を吸い上げて再生を図るつもりである。
「投石隊、魔法隊はそのまま間髪入れず土くれの巨人に集中攻撃!
再生させる時間を与えるな!」
土くれの巨人に次々と突き刺さる投石と魔法の攻撃。
その巨大な岩石の身体に穿かれた穴が、ひび割れが広がって崩壊していく。
土くれの巨人は再生する暇も無く崩れ落ちて、
只の土くれに還っていった。
「「「うおおおおおーーー!!!」」」
「レオ守備隊長、やりました!
土くれの巨人を撃破成功です!」
「ああ、皆よくやった!
だが土くれの巨人はまだ後ろに2体居る。
他の下位魔族種も健在したままだ、油断するな!
投石隊、魔法隊は次の土くれの巨人攻撃準備!」
土くれの巨人の撃破に沸き立つ守備隊一同。
だが守備隊長の戒めの言葉に身を引き締め直し、
投石隊、魔法隊はその攻撃目標を、
先程倒した土くれの巨人の替わって
侵攻軍の最前衛に立った2体目の土くれの巨人に合わせる。
「投石隊、魔法隊、2体目の土くれの巨人に集中攻撃開…」
「雷槍」
隊長が攻撃の号令を出そうとしたその瞬間、
何者かが放った魔法の呪言が響き渡り、
無数の魔力の雷が城壁に降り注いだ。
そして城壁最上部で攻撃態勢にあった投石隊、魔法隊のことごとくを薙ぎ払った。
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