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第236話 興味津々
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「さあ、ケイガ兄君様。
魔力の流れをコントロール出来る様になったなら
いよいよ魔法の修得を始めるよ!
どの種類の魔法から始めるかい?
兄君様が先に希望した通り回復魔法から始めるかい?
それとも身体能力強化魔法かな?
それとも意表をついて、あえて攻撃魔法からやってみるのもいいかも知れないね?
前にも云った通り魔法にはセンスがあるんだ。
人によっては覚えにくい種類の魔法もある。
だからとりあえず全部片っ端から試してみるのも良いよね!」
「ち、ちょっと待ってくれ…ミリィ。
言葉の洪水をわっと一気にあびせかけるのは…
大体俺はまだ魔力の流れのコントロールが出来る様になっていないから…」
俺はいきなりハイテンションのミリィに宥める様に言葉をかける。
「えっ?
そうなの?
兄君様のことだから、
”気”のコントロールのちょっとした応用で
魔力もコントロール出来るとばかり思っていたよ」
「いやいや…
俺はそこまで器用じゃないからな?
気と魔力は質がだいぶ違うと俺は感じている。
それに魔力自体も俺のものでは無くて
ヒカリの魔力を共有しているものだから、
そう簡単にはいかない気がするんだが?
それにしてもミリィ、
何だか妙にテンション高くないか!?」
「そりゃあそうだよ、兄君様。
魔法学者のボクでも上位存在と契約してその魔力を共有して
魔法をイチから修得する過程の様相はまず見られるものじゃないからね。
その上位存在が過去に契約例が無い光の精霊ヒカリ様、
そしてその契約者が敬愛するケイガ兄君様であればなおさらさ!
魔法学者としては、それはもう興味津々だね!
とにかく兄君様!
魔力のコントロールを試しにやってみせてよ!
兄君様のことだから、
案外すんなりと上手く行くかも知れないよ?」
「お、おう…
ミリィ程の魔法の実力者がそういうのなら…」
俺は右手をかざすと魔力の流れをその一点に集約させようと試みる。
ミリィが言う通り、気のコントロールの応用が出来ないか試しているが
やはり…勝手が違う様だ。
もう少し魔力というものの感覚を理解する必要がありそうである。
「ミリィお姉様は魔法おたくですわ…
ですから魔法に関してのことなりますと
周りが見えなくなってしまうところがありますの…」
俺の隣から美しい小鳥の様な可憐な声がふいに掛けられた。
驚いた俺は急ぎ振り向く。
其処には…ついさっきシノブさんたちに連行されて
この部屋から退場した筈のポーラ姫が立っていた。
魔力の流れをコントロール出来る様になったなら
いよいよ魔法の修得を始めるよ!
どの種類の魔法から始めるかい?
兄君様が先に希望した通り回復魔法から始めるかい?
それとも身体能力強化魔法かな?
それとも意表をついて、あえて攻撃魔法からやってみるのもいいかも知れないね?
前にも云った通り魔法にはセンスがあるんだ。
人によっては覚えにくい種類の魔法もある。
だからとりあえず全部片っ端から試してみるのも良いよね!」
「ち、ちょっと待ってくれ…ミリィ。
言葉の洪水をわっと一気にあびせかけるのは…
大体俺はまだ魔力の流れのコントロールが出来る様になっていないから…」
俺はいきなりハイテンションのミリィに宥める様に言葉をかける。
「えっ?
そうなの?
兄君様のことだから、
”気”のコントロールのちょっとした応用で
魔力もコントロール出来るとばかり思っていたよ」
「いやいや…
俺はそこまで器用じゃないからな?
気と魔力は質がだいぶ違うと俺は感じている。
それに魔力自体も俺のものでは無くて
ヒカリの魔力を共有しているものだから、
そう簡単にはいかない気がするんだが?
それにしてもミリィ、
何だか妙にテンション高くないか!?」
「そりゃあそうだよ、兄君様。
魔法学者のボクでも上位存在と契約してその魔力を共有して
魔法をイチから修得する過程の様相はまず見られるものじゃないからね。
その上位存在が過去に契約例が無い光の精霊ヒカリ様、
そしてその契約者が敬愛するケイガ兄君様であればなおさらさ!
魔法学者としては、それはもう興味津々だね!
とにかく兄君様!
魔力のコントロールを試しにやってみせてよ!
兄君様のことだから、
案外すんなりと上手く行くかも知れないよ?」
「お、おう…
ミリィ程の魔法の実力者がそういうのなら…」
俺は右手をかざすと魔力の流れをその一点に集約させようと試みる。
ミリィが言う通り、気のコントロールの応用が出来ないか試しているが
やはり…勝手が違う様だ。
もう少し魔力というものの感覚を理解する必要がありそうである。
「ミリィお姉様は魔法おたくですわ…
ですから魔法に関してのことなりますと
周りが見えなくなってしまうところがありますの…」
俺の隣から美しい小鳥の様な可憐な声がふいに掛けられた。
驚いた俺は急ぎ振り向く。
其処には…ついさっきシノブさんたちに連行されて
この部屋から退場した筈のポーラ姫が立っていた。
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