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第231話 原因
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う、うおおおおおお!?
ポーラ姫のたおやかな指先が俺の腹部を這い始める。
先程の胸とは比較にならない衝撃が俺の身体を駆け巡った。
何しろ腹部は胸部よりも俺の最もデリケートの箇所…
はっきりと言ってしまうなら、
俺の股間の分身により近い箇所なのだ!
そんなところを超ド級巨乳美少女プリンセスであるポーラ姫に触られて
平静でいられるわけが無いのである。
「うわあ…ポ、ポーラ…」
ミリィは耳まで紅潮した顔を両手で覆ってその指の隙間から
俺とポーラ姫を呆然と見つめている。
彼女は俺の腹部を触るのは躊躇して留まっている様だ。
た、助かった…もし二人がかりで来られていたら、
俺と言う城はあっと言う間に落城したであろうから。
「はあ…はあ…
おかしいですの…
お兄様の魔力心臓核…
見つかりませんわ…」
息を荒げながらその美しい両手を
俺の腹部の上で細やかなに動かして
魔力心臓核の箇所を懸命に捜索するポーラ姫。
ふたりの言葉から想像すると
本来ならば、もっと容易に、
魔力心臓核見つけ出すことが出来るのであろう。
ならば何故…俺の魔力心臓核は見つからないのか?
俺にはその原因に心当たりがあった。
それは俺がポーラ姫に身体を触れられた最初の時からずっと、
『地ノ宮流気士術・四の型、瞑想』
を行使しているからではないか?
瞑想は心を静め、
一切の雑念を無くし、
高めた気を傷口に集中させて回復を図る気士の技である。
しかし俺はこの異世界に来てからというもの、
この技を行うに至っての
”心を静め一切の雑念を無くす”という所を重宝している。
この『瞑想』の技を行うことによって、
女の子に対しての昂ぶる反応を静めるのである。
俺はこの『瞑想』により数々の危機を脱してきたのだ。
今回の大ピンチにおいても俺は迷うことなくこの技を使用した。
そうで無ければ…
俺はとっくの前に暴発して、
兄としての尊厳を失っていたことは想像に難くない。
しかしこの”心を静め一切の雑念を無くす”の部分が
もしかしたら魔力心臓核の捜索を難しくしているのではないかと
俺は思えて来たのである。
魔力心臓核は身体の器官で無く概念とのミリィの言葉。
おそらくは精神に直結しているのではないかと俺は思う。
つまり『瞑想』で静まった精神状態に同期して、
魔力心臓核も静まってしまい…
其の箇所が特定しずらくなってしまったのでは?
と、思えてならないのだ。
つまり魔力心臓核を見つけてもらうには、
俺が行使している『瞑想』を解かなければならないのは…?
と、俺は思い始めている。
だがしかし、それには問題がある。
俺は今この瞬間もポーラ姫に身体を触られて続けられているのである。
その状態で『瞑想』を解してしまっては…
俺の大切な男の部分が一瞬で暴発してしまうのではないか…?
そうなってしまえば俺は兄としても男としても終わりである。
その尊厳も何もかもが失われてしまう…。
それは何としても避けなくてはならないのだ!
「それではお兄様…
もう少し捜索範囲を広げさせて頂きますわ…」
ポーラ姫の柔らかな指が
俺の腹部のより下へ下へ、下腹部へと移動を開始する。
だ、だめええええええええええ!!!!
俺は心の中で絶叫した。
ポーラ姫のたおやかな指先が俺の腹部を這い始める。
先程の胸とは比較にならない衝撃が俺の身体を駆け巡った。
何しろ腹部は胸部よりも俺の最もデリケートの箇所…
はっきりと言ってしまうなら、
俺の股間の分身により近い箇所なのだ!
そんなところを超ド級巨乳美少女プリンセスであるポーラ姫に触られて
平静でいられるわけが無いのである。
「うわあ…ポ、ポーラ…」
ミリィは耳まで紅潮した顔を両手で覆ってその指の隙間から
俺とポーラ姫を呆然と見つめている。
彼女は俺の腹部を触るのは躊躇して留まっている様だ。
た、助かった…もし二人がかりで来られていたら、
俺と言う城はあっと言う間に落城したであろうから。
「はあ…はあ…
おかしいですの…
お兄様の魔力心臓核…
見つかりませんわ…」
息を荒げながらその美しい両手を
俺の腹部の上で細やかなに動かして
魔力心臓核の箇所を懸命に捜索するポーラ姫。
ふたりの言葉から想像すると
本来ならば、もっと容易に、
魔力心臓核見つけ出すことが出来るのであろう。
ならば何故…俺の魔力心臓核は見つからないのか?
俺にはその原因に心当たりがあった。
それは俺がポーラ姫に身体を触れられた最初の時からずっと、
『地ノ宮流気士術・四の型、瞑想』
を行使しているからではないか?
瞑想は心を静め、
一切の雑念を無くし、
高めた気を傷口に集中させて回復を図る気士の技である。
しかし俺はこの異世界に来てからというもの、
この技を行うに至っての
”心を静め一切の雑念を無くす”という所を重宝している。
この『瞑想』の技を行うことによって、
女の子に対しての昂ぶる反応を静めるのである。
俺はこの『瞑想』により数々の危機を脱してきたのだ。
今回の大ピンチにおいても俺は迷うことなくこの技を使用した。
そうで無ければ…
俺はとっくの前に暴発して、
兄としての尊厳を失っていたことは想像に難くない。
しかしこの”心を静め一切の雑念を無くす”の部分が
もしかしたら魔力心臓核の捜索を難しくしているのではないかと
俺は思えて来たのである。
魔力心臓核は身体の器官で無く概念とのミリィの言葉。
おそらくは精神に直結しているのではないかと俺は思う。
つまり『瞑想』で静まった精神状態に同期して、
魔力心臓核も静まってしまい…
其の箇所が特定しずらくなってしまったのでは?
と、思えてならないのだ。
つまり魔力心臓核を見つけてもらうには、
俺が行使している『瞑想』を解かなければならないのは…?
と、俺は思い始めている。
だがしかし、それには問題がある。
俺は今この瞬間もポーラ姫に身体を触られて続けられているのである。
その状態で『瞑想』を解してしまっては…
俺の大切な男の部分が一瞬で暴発してしまうのではないか…?
そうなってしまえば俺は兄としても男としても終わりである。
その尊厳も何もかもが失われてしまう…。
それは何としても避けなくてはならないのだ!
「それではお兄様…
もう少し捜索範囲を広げさせて頂きますわ…」
ポーラ姫の柔らかな指が
俺の腹部のより下へ下へ、下腹部へと移動を開始する。
だ、だめええええええええええ!!!!
俺は心の中で絶叫した。
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