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第218話 不意の事態
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光と闇の魔法の衝突による爆発の余波に跳ね飛ばされたミリィとポーラ姫。
ミリィは宙を舞ってその勢いのまま、
俺の足元近くの床にそのまま墜落した。
俺は思わず駆け寄った。
「うう…流石は生粋の光属性であるポーラの光の攻撃魔法、
その威力は折り紙付きだね。
予想通りとはいえ、
属性違いであるボクの闇の防御魔法じゃ全然防ぎきれないよね…」
ミリィは床に打ち付けたほうの身体の面をさすりながら身を起こす。
「大丈夫なのかミリィ?
俺には結構派手に吹き跳ばされたように見えたんだが?」
「あははっ、心配無用だよ兄君様。
ボクの魔力数値が195というのは伊達じゃないさ。
エゾン・レイギスの生き物は自身の持つ魔力の強さに比例して、
その肉体も強くなるからね。
ボクは兄君様から見れば華奢な身体に見えるだろうけど
見た目以上に頑丈なんだよ。
これぐらい吹き跳ばされても特に何てことは無いのさ」
「そういえばポーラも同じこと言っていたな…
こんなに細い肩なのになあ」
俺は思わずミリィの華奢な肩口を確かめる様に撫でた。
「…ひゃん!?
急に触るからびっくりするじゃないか兄君様?」
「うあっ!?
ご、ごめんなあミリィ」
俺は急ぎミリィの肩口から手を離そうとしたが、
彼女の手が覆い被さって引き留められた。
「…あっ、待って兄君様!
心の準備が無かったから驚いてしまったけど、
別にイヤという訳じゃないんだよ。
ふふっ…
兄君様の手って、
結構大きくて逞しいよね…」
「…お、おう」
ミリィは俺の手に自身の手を載せて
はにかみながら言葉を紡ぐ。
俺はその言葉に完全に動揺してしまい、
その場に硬直してしまった。
いやいや…
俺もあなたの不意の可愛い発言に対しての
心の準備がまったく出来てませんでしたからね?
静まれ…静まれ…俺の童貞心…。
俺は深呼吸して猛る心を落ち着かせる。
ミリィは俺の妹たちの中でも
かなりお堅い性格ではあるのだが、
時々俺をどきっとさせる発言をしてきて
全く油断できないことを再認識した。
…そういえばミリィとは反対側に跳ばされたポーラ姫の様子はどうなのだろうか?
気がかりになった俺は彼女が跳んでいった方向を見やった。
だが、そこには床に突っ伏してぴくりとも動かないポーラ姫の姿があった。
「…お、おいっ!
大丈夫かポーラっ!?」
俺は急ぎポーラ姫に駆け寄って
その身を抱き起した。
「あっ、ちょっと待って!?
兄君様!」
ミリィも駆け寄って来た。
俺はポーラ姫の表情を確認する。
あれ…彼女…息をしていない様に見える…?
ミリィは宙を舞ってその勢いのまま、
俺の足元近くの床にそのまま墜落した。
俺は思わず駆け寄った。
「うう…流石は生粋の光属性であるポーラの光の攻撃魔法、
その威力は折り紙付きだね。
予想通りとはいえ、
属性違いであるボクの闇の防御魔法じゃ全然防ぎきれないよね…」
ミリィは床に打ち付けたほうの身体の面をさすりながら身を起こす。
「大丈夫なのかミリィ?
俺には結構派手に吹き跳ばされたように見えたんだが?」
「あははっ、心配無用だよ兄君様。
ボクの魔力数値が195というのは伊達じゃないさ。
エゾン・レイギスの生き物は自身の持つ魔力の強さに比例して、
その肉体も強くなるからね。
ボクは兄君様から見れば華奢な身体に見えるだろうけど
見た目以上に頑丈なんだよ。
これぐらい吹き跳ばされても特に何てことは無いのさ」
「そういえばポーラも同じこと言っていたな…
こんなに細い肩なのになあ」
俺は思わずミリィの華奢な肩口を確かめる様に撫でた。
「…ひゃん!?
急に触るからびっくりするじゃないか兄君様?」
「うあっ!?
ご、ごめんなあミリィ」
俺は急ぎミリィの肩口から手を離そうとしたが、
彼女の手が覆い被さって引き留められた。
「…あっ、待って兄君様!
心の準備が無かったから驚いてしまったけど、
別にイヤという訳じゃないんだよ。
ふふっ…
兄君様の手って、
結構大きくて逞しいよね…」
「…お、おう」
ミリィは俺の手に自身の手を載せて
はにかみながら言葉を紡ぐ。
俺はその言葉に完全に動揺してしまい、
その場に硬直してしまった。
いやいや…
俺もあなたの不意の可愛い発言に対しての
心の準備がまったく出来てませんでしたからね?
静まれ…静まれ…俺の童貞心…。
俺は深呼吸して猛る心を落ち着かせる。
ミリィは俺の妹たちの中でも
かなりお堅い性格ではあるのだが、
時々俺をどきっとさせる発言をしてきて
全く油断できないことを再認識した。
…そういえばミリィとは反対側に跳ばされたポーラ姫の様子はどうなのだろうか?
気がかりになった俺は彼女が跳んでいった方向を見やった。
だが、そこには床に突っ伏してぴくりとも動かないポーラ姫の姿があった。
「…お、おいっ!
大丈夫かポーラっ!?」
俺は急ぎポーラ姫に駆け寄って
その身を抱き起した。
「あっ、ちょっと待って!?
兄君様!」
ミリィも駆け寄って来た。
俺はポーラ姫の表情を確認する。
あれ…彼女…息をしていない様に見える…?
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