189 / 556
第189話 同期(シンクロ)
しおりを挟む
”つんつん”って…ポーラさんっ、言い方!
ミリィの”ぷにぷに”もそうですけど、
男としての劣情を随分と煽られますね!
だが兄としては妹に望まれては答えるしかない。
手にした鉛筆の柄の部分をポーラ姫へと向けた。
俺は既視感を感じた。
「よし…いくぞポーラ」
俺はそっと金髪巨乳お姫様の頬に鉛筆を突き入れた。
その柔らかな頬がほんのちょっとへこんだ。
「…あの、お兄様?
ちょっと”つんつん”が弱い様に思うのですけれど…?
「いや、だってさあ…」
俺はこれ以上鉛筆をポーラ姫の頬に突き入れるのをためらってしまい、
手の動きを停めてしまった。
「ケイガお兄様は、
ミリィお姉様にはもっと強く”つんつん”をしていたじゃありませんか!?
わたくしも、お兄様の妹ですのに…
ミリィお姉様だけズルイです!
わたくしにもお姉様みたいに、もっと強く”つんつん”をしてください!
ポーラ、お兄様の力強い”つんつん”が欲しいですの!」
俺は再び強烈な既視感を感じた。
ミリィの従妹ということでその思考も似ているという事だろうか?
それとも従姉妹の同期というべきであろうか?
「いや…あの…そのなあ…?
ポーラはこのエクスラント聖王国の『聖王女』で、言わばこの国の顔。
国内、国外の要人との交流なんかもあるだろう。
そんな一国に取って重要な人物であるポーラの頬に
鉛筆を突き立てるなんて真似はしてはいけないと俺は思うんだが…?
俺がこの国の政治に悪影響を与える訳にはいかないだろう?」
「お兄様、お気遣い感謝します。
…ですが、ご心配は無用ですわ。
わたくしの顔、結構頑丈ですのよ?
それに万が一があったとしても回復魔法ですぐに治りますわ」
俺はポーラ姫がミリィの激しいツッコミを受けて、
顔からずざーと地面を滑ったあとに平然としているのを思い出した。
なるほど…
この世界エゾン・レイギスでは
個の持つ魔力数値の高さはそのまま肉体の強さに直結すると
ミリィが講義で説明していたが、
ポーラ姫の魔力数値190というのは伊達では無いという事か。
しかしいざとなれば回復魔法とかポーラ姫は見た目に寄らず、
結構豪快な思考の持ち主だなあと俺は思った。
これが一国の長としての心持ちといった所だろうか?
「…ですから、お兄様。
ご遠慮なさらずに、ポーラに思いっきり”つんつん”をお願い致しますわ」
「ああ、それなら…
少し強くするから、
痛かったらすぐに言うんだよ?」
「はい…お兄様…
それでは…どうぞ…」
「それじゃあ…行くぞ、ポーラ!」
俺は改めて鉛筆の芯の無いほうをポーラ姫に向ける。
そして現在の聖王国の実質の長である『聖王女』の
清楚可憐な頬に勢いよく突き出した。
ミリィの”ぷにぷに”もそうですけど、
男としての劣情を随分と煽られますね!
だが兄としては妹に望まれては答えるしかない。
手にした鉛筆の柄の部分をポーラ姫へと向けた。
俺は既視感を感じた。
「よし…いくぞポーラ」
俺はそっと金髪巨乳お姫様の頬に鉛筆を突き入れた。
その柔らかな頬がほんのちょっとへこんだ。
「…あの、お兄様?
ちょっと”つんつん”が弱い様に思うのですけれど…?
「いや、だってさあ…」
俺はこれ以上鉛筆をポーラ姫の頬に突き入れるのをためらってしまい、
手の動きを停めてしまった。
「ケイガお兄様は、
ミリィお姉様にはもっと強く”つんつん”をしていたじゃありませんか!?
わたくしも、お兄様の妹ですのに…
ミリィお姉様だけズルイです!
わたくしにもお姉様みたいに、もっと強く”つんつん”をしてください!
ポーラ、お兄様の力強い”つんつん”が欲しいですの!」
俺は再び強烈な既視感を感じた。
ミリィの従妹ということでその思考も似ているという事だろうか?
それとも従姉妹の同期というべきであろうか?
「いや…あの…そのなあ…?
ポーラはこのエクスラント聖王国の『聖王女』で、言わばこの国の顔。
国内、国外の要人との交流なんかもあるだろう。
そんな一国に取って重要な人物であるポーラの頬に
鉛筆を突き立てるなんて真似はしてはいけないと俺は思うんだが…?
俺がこの国の政治に悪影響を与える訳にはいかないだろう?」
「お兄様、お気遣い感謝します。
…ですが、ご心配は無用ですわ。
わたくしの顔、結構頑丈ですのよ?
それに万が一があったとしても回復魔法ですぐに治りますわ」
俺はポーラ姫がミリィの激しいツッコミを受けて、
顔からずざーと地面を滑ったあとに平然としているのを思い出した。
なるほど…
この世界エゾン・レイギスでは
個の持つ魔力数値の高さはそのまま肉体の強さに直結すると
ミリィが講義で説明していたが、
ポーラ姫の魔力数値190というのは伊達では無いという事か。
しかしいざとなれば回復魔法とかポーラ姫は見た目に寄らず、
結構豪快な思考の持ち主だなあと俺は思った。
これが一国の長としての心持ちといった所だろうか?
「…ですから、お兄様。
ご遠慮なさらずに、ポーラに思いっきり”つんつん”をお願い致しますわ」
「ああ、それなら…
少し強くするから、
痛かったらすぐに言うんだよ?」
「はい…お兄様…
それでは…どうぞ…」
「それじゃあ…行くぞ、ポーラ!」
俺は改めて鉛筆の芯の無いほうをポーラ姫に向ける。
そして現在の聖王国の実質の長である『聖王女』の
清楚可憐な頬に勢いよく突き出した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
39
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる