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第67話 上空(そら)へ跳ぶ
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「わたくしたちエクスラント聖王国は魔族と戦う為に召喚された異世界の戦士を補佐するように精霊様から仰せつかっています。
聖王国は一丸となって人間の存亡を賭け魔族との戦いに身を呈さなければならないのです。
…ですが現状はどうでしょう。
貴族派、教会、商会、国内の三つの大組織は聖王国を牛耳る為に好き勝手に動いていました。
わたくしたちは魔族と戦う前に、まずはこの国内の憂いを拭う必要があります。
それがゆくゆくは、この地上界そして全ての人々を魔族の侵攻から救うことに繋がるでしょう。
わたくしはまだまだ未熟な国王代理です。
ですが皆どうか、わたくしに力をお貸しください。
この聖王国を、この国の民を、そしてこの世界エゾン・レイギスの地上界の全ての人間を救うために!」
「ポーラニア、承ったよ! このミリフィアが全身全霊で力を貸そうじゃないか!」
「我ら姫騎士団(プリンセスナイツ)、常にポーラニア殿下と共に!」
この国の『聖王女』としてふさわしい王者の言葉を発現するポーラ姫。
ミリィ、姫騎士団の一同は彼女に一斉に呼応する。
ポーラ姫の『聖王女』たる振る舞いは、その身にふさわしい玉座の上に座りながら行われた。
…正確には玉座に座らせた俺の股間の間に座りながら。
彼女が『聖王女』の振る舞いをする度に、その手が振るわれ、頭が揺れ動き、身体全体が揺れ動く。
つまり、彼女が動くたびに、彼女の柔らかな背中が、腰が、俺の身体に強く当たって来る。
そして何よりもその柔らかな至極(しごく)のお尻が俺の股間にぐいぐいと密着して来るのだ!
俺の股間の大切な分身はその感触に今にも悦(よろこ)びの声を上げてしまいそうなのだっ!
更には彼女が頭を動かす度にその美しい髪が舞って俺の顔の近くになびいてくる。
…何か凄くいい匂いがするっ!?
ヒートアップしていく彼女の動きは、自身の柔らかなお尻の肉を変幻自在に形を変えさせて、俺の股間に張り付くように動いたと思いきや、その”割れ目”はおれの股間の分身を完全に挟み込んだ。
…!!??
俺の分身に電流が走った。
これまで感じたことのない衝撃。
これはいけない。
このままではいけない。
このままでは俺はしぬ。
兄の尊厳がしんでしまう。
兄として終わってしまう。
それだけは。
それだけは避けなければ。
俺は『地ノ宮流気士術(ちのみやりゅうきしじゅつ)・四の型、瞑想(めいそう)』で高まっていた全身の気を両足へと一気に収束させ、別の技へと転化させた。
『地ノ宮流気士術・二の型、飛燕(ひえん)・改』
両足に集中させた気を爆発的に噴射させることで体制の整っていない状態でも高速で飛翔してその場を離脱する緊急回避技。
俺は玉座を脱出し、謁見の間の遥か上空(そら)へ跳んだ。
聖王国は一丸となって人間の存亡を賭け魔族との戦いに身を呈さなければならないのです。
…ですが現状はどうでしょう。
貴族派、教会、商会、国内の三つの大組織は聖王国を牛耳る為に好き勝手に動いていました。
わたくしたちは魔族と戦う前に、まずはこの国内の憂いを拭う必要があります。
それがゆくゆくは、この地上界そして全ての人々を魔族の侵攻から救うことに繋がるでしょう。
わたくしはまだまだ未熟な国王代理です。
ですが皆どうか、わたくしに力をお貸しください。
この聖王国を、この国の民を、そしてこの世界エゾン・レイギスの地上界の全ての人間を救うために!」
「ポーラニア、承ったよ! このミリフィアが全身全霊で力を貸そうじゃないか!」
「我ら姫騎士団(プリンセスナイツ)、常にポーラニア殿下と共に!」
この国の『聖王女』としてふさわしい王者の言葉を発現するポーラ姫。
ミリィ、姫騎士団の一同は彼女に一斉に呼応する。
ポーラ姫の『聖王女』たる振る舞いは、その身にふさわしい玉座の上に座りながら行われた。
…正確には玉座に座らせた俺の股間の間に座りながら。
彼女が『聖王女』の振る舞いをする度に、その手が振るわれ、頭が揺れ動き、身体全体が揺れ動く。
つまり、彼女が動くたびに、彼女の柔らかな背中が、腰が、俺の身体に強く当たって来る。
そして何よりもその柔らかな至極(しごく)のお尻が俺の股間にぐいぐいと密着して来るのだ!
俺の股間の大切な分身はその感触に今にも悦(よろこ)びの声を上げてしまいそうなのだっ!
更には彼女が頭を動かす度にその美しい髪が舞って俺の顔の近くになびいてくる。
…何か凄くいい匂いがするっ!?
ヒートアップしていく彼女の動きは、自身の柔らかなお尻の肉を変幻自在に形を変えさせて、俺の股間に張り付くように動いたと思いきや、その”割れ目”はおれの股間の分身を完全に挟み込んだ。
…!!??
俺の分身に電流が走った。
これまで感じたことのない衝撃。
これはいけない。
このままではいけない。
このままでは俺はしぬ。
兄の尊厳がしんでしまう。
兄として終わってしまう。
それだけは。
それだけは避けなければ。
俺は『地ノ宮流気士術(ちのみやりゅうきしじゅつ)・四の型、瞑想(めいそう)』で高まっていた全身の気を両足へと一気に収束させ、別の技へと転化させた。
『地ノ宮流気士術・二の型、飛燕(ひえん)・改』
両足に集中させた気を爆発的に噴射させることで体制の整っていない状態でも高速で飛翔してその場を離脱する緊急回避技。
俺は玉座を脱出し、謁見の間の遥か上空(そら)へ跳んだ。
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