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第35話 過去との対決
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「フフッ、なかなか強いわね鳴鐘君。魔力はゼロなのにね、アナタが貰った専用装備の威力が凄いのかしら?」
「これは元からの俺の技だよ! 俺の魔力値がわかったってことは、つまりアンタの眼鏡も”見通しの眼鏡(スカウターレンズ)”って訳か」
俺は黒川課長にそう答えながらじりじりと彼女への距離を詰めて、その間合いへと入ろうとする。
俺の見通しの眼鏡には彼女のその頭に200の魔力数値が浮かんでいる。
黒川が呼び出しているエキスパート・ゴウレムの魔力数値は100。
だが黒川がゴウレムの中に潜んでいた時は魔力数値200の反応は無かった。
つまり生き物の中に他の生き物が居た場合、中に居る生き物の魔力数値は見通しの眼鏡でもわからないということか?
前に戦った魔族ディラムはこの世界の大魔法使いや大僧侶で魔力数値は200前後と言っていた。
ちなみにポーラが190でミリィが195、黒川課長は彼女たちと同レベルの強い魔力の持ち主ということになる。
「フフ…この眼鏡はね、ちょっと便利だからお城の宝物庫から借りたのよ、まあ永久的にだけどね」
黒川課長がそう言うと同時に彼女の足元の地面が盛り上がり新たなゴウレムが出現した。
ゴウレムはその強大な拳を俺に撃ち込んできた。
「地ノ宮流気士術(ちのみやりゅうきしじゅつ)、三の型! 金剛(こんごう)!」
俺は自身の身体に気を付与して肉体強度を飛躍的に高めると、ゴウレムの拳に向けて俺の正拳を叩き込んだ。
その巨大な拳が砕け、その腕ごと粉々に吹き飛んだ。
俺はそのまま一気に駆けてゴウレムの腹に拳を付きたてようとするが、俺の前の地面が盛り上がり二体目のゴウレムが現れる。
俺はその場を跳びのいて後ろに後退する。
新たに出現したゴウレムは俺に向けてその巨腕を振るった。
俺は横に飛んでその一撃をかわす。
「鳴鐘君! 喰らえい! 火球(ファイアボウル)!」
突然笹川係長が跳び出して来て、俺に攻撃魔法を仕掛けてきた。
俺は身をひねってかわす、さっき俺の打撃でダメージを受けた割には戦闘復帰が早すぎる。
もしかすると回復魔法が使える仲間がどこかにいるのか?
俺は魔法の攻撃に対しては心許ない。
俺の魔法力ゼロというのは、つまり俺には魔法に対する耐性が一切ない可能性が考えられるのだ。
俺は笹川との距離を取って魔法攻撃を回避することに全神経を集中する。
そんな俺の動きに対し笹川は俺が臆していると睨んだか?
その顔を狂喜に歪めると、一気に止めと言わんばかりに凄まじい殺意を放ちながら攻撃魔法を連発してきた。
「鳴鐘君ッー! ハハッ、火球(ファイアボウル)! 火球(ファイアボウル)ッ! 火球(ファイアボウル)ウッー!!」
「これは元からの俺の技だよ! 俺の魔力値がわかったってことは、つまりアンタの眼鏡も”見通しの眼鏡(スカウターレンズ)”って訳か」
俺は黒川課長にそう答えながらじりじりと彼女への距離を詰めて、その間合いへと入ろうとする。
俺の見通しの眼鏡には彼女のその頭に200の魔力数値が浮かんでいる。
黒川が呼び出しているエキスパート・ゴウレムの魔力数値は100。
だが黒川がゴウレムの中に潜んでいた時は魔力数値200の反応は無かった。
つまり生き物の中に他の生き物が居た場合、中に居る生き物の魔力数値は見通しの眼鏡でもわからないということか?
前に戦った魔族ディラムはこの世界の大魔法使いや大僧侶で魔力数値は200前後と言っていた。
ちなみにポーラが190でミリィが195、黒川課長は彼女たちと同レベルの強い魔力の持ち主ということになる。
「フフ…この眼鏡はね、ちょっと便利だからお城の宝物庫から借りたのよ、まあ永久的にだけどね」
黒川課長がそう言うと同時に彼女の足元の地面が盛り上がり新たなゴウレムが出現した。
ゴウレムはその強大な拳を俺に撃ち込んできた。
「地ノ宮流気士術(ちのみやりゅうきしじゅつ)、三の型! 金剛(こんごう)!」
俺は自身の身体に気を付与して肉体強度を飛躍的に高めると、ゴウレムの拳に向けて俺の正拳を叩き込んだ。
その巨大な拳が砕け、その腕ごと粉々に吹き飛んだ。
俺はそのまま一気に駆けてゴウレムの腹に拳を付きたてようとするが、俺の前の地面が盛り上がり二体目のゴウレムが現れる。
俺はその場を跳びのいて後ろに後退する。
新たに出現したゴウレムは俺に向けてその巨腕を振るった。
俺は横に飛んでその一撃をかわす。
「鳴鐘君! 喰らえい! 火球(ファイアボウル)!」
突然笹川係長が跳び出して来て、俺に攻撃魔法を仕掛けてきた。
俺は身をひねってかわす、さっき俺の打撃でダメージを受けた割には戦闘復帰が早すぎる。
もしかすると回復魔法が使える仲間がどこかにいるのか?
俺は魔法の攻撃に対しては心許ない。
俺の魔法力ゼロというのは、つまり俺には魔法に対する耐性が一切ない可能性が考えられるのだ。
俺は笹川との距離を取って魔法攻撃を回避することに全神経を集中する。
そんな俺の動きに対し笹川は俺が臆していると睨んだか?
その顔を狂喜に歪めると、一気に止めと言わんばかりに凄まじい殺意を放ちながら攻撃魔法を連発してきた。
「鳴鐘君ッー! ハハッ、火球(ファイアボウル)! 火球(ファイアボウル)ッ! 火球(ファイアボウル)ウッー!!」
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