25 / 556
第25話 聖王女とハーフエルフの魔術師
しおりを挟む
「ああ! お兄様! お兄様あ!」
謎の金髪美少女は俺に抱き着くと胸の中に顔をうずめて泣き出した。
何これぇ…。
アニメみたいな金髪美少女が俺の胸の中に居る。
しかもおっぱいがリアルで凄くでっかくて乳圧凄くてマジやばい。
俺の思考は支離滅裂になって理性戦線は崩壊寸前である。
「お兄様! 本当にわたくしがわからないのですか?
子供の頃いつもお兄様に遊んで貰っていました最愛の妹のポーラですわ!」
「いや、まったくわからないです」
「そんな、もしかして記憶が…」
「そもそも俺、あなたみたいな金髪美少女と会うの初めてなんですが」
「お兄様! 前世の記憶ですわ! 前世の記憶を思い出して下さいまし! 前世でわたくしと過ごした仲睦まじい兄妹の愛しき日々を!」
「ぜ、前世って…何?」
俺の胸の中でヒートアップしていく謎の金髪巨乳美少女。
俺のナニかもヒートアップしそうです…と俺が心底困っていたところ突如ぱこん! という音が鳴った。
「きゃうン!」
謎の金髪巨乳美少女は可愛い悲鳴を上げるとその場に頭を抱えてうずくまった。
その頭に大きなたんこぶが出来ていた。
「まったく、何をやっているんだいポーラ!
何の説明も無く問い詰めるから兄君様(あにぎみさま)が困っているじゃないか?」
「うう、いきなり頭を杖で叩くなんて酷いですわミリィお姉様!」
「まあ、暴走している妹を鎮めるのも姉の役目だからね。緊急手段ということで大目に見てくれたまえ、回復(ヒーリング)!」
金髪巨乳美少女にミリィお姉様と呼ばれた少女が手に持った杖をかざすと金髪巨乳美少女…ポーラと呼ばれた彼女の頭のたんこぶがみるみる小さくなっていった。
おお、この子も回復魔法が使えるのか!
しかしこのミリィという子、どう見てもポーラより年下に見えるんだが。
優羽花(ゆうか)よりも年下の中学生ぐらいに見える。
「とにかく、まずは自己紹介が必要だね。
ボクの名前はミリフィア=シィア=ノースラント。ミリィと呼んでくれたまえ兄君様。
宮廷魔術師を務めているよ。
こう見えても一応は貴族でね、ポーラとは従姉(いとこ)に当たる関係だ。
ふふっ、ボクのほうが妹じゃないかって思うだろ?
ボクはハーフエルフだからね、こう見ても20歳でポーラより2つも年上なんだよ。
さあ、ポーラもちゃんと兄君様と勇者様に自己紹介したまえ」
「はい、ミリィお姉様。
それでは改めまして…自己紹介をさせて頂きます。
わたくしはエクスラント聖王国の第一王女、ポーラニア=ウィル=エクスラントと申します。
遅ればせながら、異世界から召喚された勇者様であられるユウカ様、そして異世界転生から帰還されたお兄様をお迎えに此処に参上いたしました」
謎の金髪美少女は俺に抱き着くと胸の中に顔をうずめて泣き出した。
何これぇ…。
アニメみたいな金髪美少女が俺の胸の中に居る。
しかもおっぱいがリアルで凄くでっかくて乳圧凄くてマジやばい。
俺の思考は支離滅裂になって理性戦線は崩壊寸前である。
「お兄様! 本当にわたくしがわからないのですか?
子供の頃いつもお兄様に遊んで貰っていました最愛の妹のポーラですわ!」
「いや、まったくわからないです」
「そんな、もしかして記憶が…」
「そもそも俺、あなたみたいな金髪美少女と会うの初めてなんですが」
「お兄様! 前世の記憶ですわ! 前世の記憶を思い出して下さいまし! 前世でわたくしと過ごした仲睦まじい兄妹の愛しき日々を!」
「ぜ、前世って…何?」
俺の胸の中でヒートアップしていく謎の金髪巨乳美少女。
俺のナニかもヒートアップしそうです…と俺が心底困っていたところ突如ぱこん! という音が鳴った。
「きゃうン!」
謎の金髪巨乳美少女は可愛い悲鳴を上げるとその場に頭を抱えてうずくまった。
その頭に大きなたんこぶが出来ていた。
「まったく、何をやっているんだいポーラ!
何の説明も無く問い詰めるから兄君様(あにぎみさま)が困っているじゃないか?」
「うう、いきなり頭を杖で叩くなんて酷いですわミリィお姉様!」
「まあ、暴走している妹を鎮めるのも姉の役目だからね。緊急手段ということで大目に見てくれたまえ、回復(ヒーリング)!」
金髪巨乳美少女にミリィお姉様と呼ばれた少女が手に持った杖をかざすと金髪巨乳美少女…ポーラと呼ばれた彼女の頭のたんこぶがみるみる小さくなっていった。
おお、この子も回復魔法が使えるのか!
しかしこのミリィという子、どう見てもポーラより年下に見えるんだが。
優羽花(ゆうか)よりも年下の中学生ぐらいに見える。
「とにかく、まずは自己紹介が必要だね。
ボクの名前はミリフィア=シィア=ノースラント。ミリィと呼んでくれたまえ兄君様。
宮廷魔術師を務めているよ。
こう見えても一応は貴族でね、ポーラとは従姉(いとこ)に当たる関係だ。
ふふっ、ボクのほうが妹じゃないかって思うだろ?
ボクはハーフエルフだからね、こう見ても20歳でポーラより2つも年上なんだよ。
さあ、ポーラもちゃんと兄君様と勇者様に自己紹介したまえ」
「はい、ミリィお姉様。
それでは改めまして…自己紹介をさせて頂きます。
わたくしはエクスラント聖王国の第一王女、ポーラニア=ウィル=エクスラントと申します。
遅ればせながら、異世界から召喚された勇者様であられるユウカ様、そして異世界転生から帰還されたお兄様をお迎えに此処に参上いたしました」
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!
本条蒼依
ファンタジー
主人公 山道賢治(やまみちけんじ)の通う学校で虐めが横行
そのいじめを止めようと口を出した瞬間反対に殴られ、後頭部を打ち
死亡。そして地球の女神に呼ばれもう一つの地球(ガイアース)剣と魔法の世界
異世界転移し異世界で自由に楽しく生きる物語。
ゆっくり楽しんで書いていけるといいなあとおもっています。
更新はとりあえず毎日PM8時で月曜日に時々休暇とさせてもおうと思っています。
星マークがついている話はエッチな話になっているので苦手な方は注意してくださいね。
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる